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AI時代の広報は“現場発”が正解──PR・広報の新常識
「広告ではなく、社会の文脈を伝えること。それがメディアに届く広報の条件」
「広報は特別な部署がやるもの」──そんなイメージを持っている人は少なくありません。しかし株式会社MARK N代表の川田 将大さんは、「むしろ逆なんです」と語ります。

広報は「宣伝」ではなく「社会性」を伝えるもの
「プレスリリースの多くは、正直言って“広告と変わらない”んです」と川田さん。「たとえば『新商品を発売しました』や『セールを開催します』といった情報は、宣伝としては意味があります。でも報道価値はない。メディアが求めているのは、“社会的な文脈やデータに裏付けられた事実”なんです」
実際に、スポーツユニフォームを扱う店舗の例を挙げてもらいました。
「『ドジャースのユニフォームを入荷しました』では記事になりません。でも『大谷選手の活躍で売上が5倍に伸び、女性客が急増』であれば、ニュースとして社会現象を切り取ることができます」
つまり、広報が担うべきは自社の宣伝ではなく、“社会とつながるストーリー”を見つけることだというのです。

専任部署よりも「現場発チーム」が強い
一見すると「広報専任部署」を設けるのが効率的に思えます。ですが現実には、専任担当者は現場から距離があるため“生きた情報”を拾えず、ネタ不足に陥りやすい。
そこでMARK Nは、社長を含む部門横断のチームを組み、定期的なミーティングで現場の声を持ち寄るスタイルを推奨しています。
「たとえば全体会議のあとに30分の雑談ブレストを行えば、そこから取材につながるネタが自然に出てきます。その後はAIを使ってプレスリリースを仕上げ、メディアに配信。月に1時間強の取り組みで、十分に効果的な広報活動が回せるんです」
川田さんは「広報は社内改革にもつながる」とも指摘します。
「部署横断でチームをつくると、メンバーの一体感や仲間意識が生まれるんです。成功体験を共有すれば、組織の活性化や新商品開発のきっかけにもなります」

AI時代にこそ広報が必要な理由
もうひとつ、今の時代に広報をやるべき大きな理由があります。それがAI検索の普及です。
生成AIは膨大な情報から回答をつくる際、信頼性の高い一次情報を優先的に参照します。そして、AIがもっとも信頼するのが新聞やテレビといったメディア記事。
「SEOだけに頼る時代は終わりつつあります。これからは、AIに拾われるための広報活動が欠かせない。PRによるメディア露出は、AI時代の最先端マーケティング手法なんです」
「広報は、SNSと同じく0円で始められる」
最後に、川田さんに広報を始めたい企業へのアドバイスを聞きました。「広報は広告のように多額の費用がかかるものではありません。SNSと同じで、0円でできるんです。大事なのは“伝え方”を学び、社会性を持った発信を続けること。そこにAIをうまく組み合わせれば、どんな会社でも必ずチャンスをつかめます」
広報は決して特別な人の仕事ではない。現場の声をもとに、社会と接点を持つストーリーをつくる。AI時代において、広報は企業の未来を左右する“武器”になりそうです。

問い合わせ先: info@mark-n.co.jp

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