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「WEB3.0」じつは理解できてない人が5割弱。ビジネストレンドワードの“意外なリアル浸透度”

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ビジパの新常識 ~新R25総研~

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「ビジパの新常識 ~新R25総研~」では、ビジネスパーソンの知見が集まるアプリ「新R25ワイドショー」に寄せられたさまざまなトピックをまとめ、“もっとも現代的でもっともリアルなビジネスまわりの新常識”を発信していきます!

今回のテーマは、「正直よく理解できていないビジネストレンドワード」。
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DX、WEB3.0、メタバース、SDGs…みなさんから集まった、最近よく聞くけど理解が難しい「ビジネストレンドワード」の意味や、ビジネスシーンでの使われ方をご紹介します!

① DX

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DXとはDigital Transformationの略で、日本語では「デジタル変革」といわれています。

経済産業省は、DXをこのように定義。
企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズをもとに製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること

出典https://www.meti.go.jp

つまりDXは、「デジタル化をすることでビジネスモデルを変革すること」「業務そのものから企業文化・風土までを変革して競争優位に立つこと」がセット。

しかし、前者の「デジタル化」の意味だけを指して使われることがあるため、混乱を生んでいるようです…。

「DXできるサービス」という使い方は誤りなので、「DXに貢献できるサービス」と正しく使っていきたいですね。

② WEB3.0

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WEB1.0とは「発信者から消費者へ、情報が一歩通行である状態」で、WEB2.0とは「WEB1.0に消費者のコメント・リアクションがある状態」

たとえば、みなさんが現在使用しているSNSやブログは、WEB2.0の代表的なサービスとなっています。

しかし、WEB2.0はGAFAなど大企業に個人情報が集約されていたり、中央集権型のサーバーに依存していたりするので、プライバシーやセキュリティにおける問題も…。

そこで登場したのが「WEB3.0」です。WEB3.0では情報が分権化され、個人に帰属している状態なので、プライバシーやセキュリティの問題が解決されると考えられています。

③ メタバース

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「バーチャルに世界ができるという認識で合っている…?」「テクノロジー関連の用語は特に自信がない…」と、まだまだ疑問の多いメタバース。

メタバースとは、インターネット上に3次元の仮想空間を作れるテクノロジーのこと。自分の分身であるアバターが、バーチャルの世界を自由自在に移動できます。

すでにアバターで参加できるバーチャルイベントを開催している企業も。「次回の会議はメタバースで開催しよう」「自社のアバターを作成しましょう」といった会話が今後増えていくかも…!?

④ SDGs

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SDGsとは「Sustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)」の略で、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会を実現すべく設けられた目標のこと。

「貧困をなくそう」「ジェンダー平等を実現しよう」「産業と技術革新の基盤を作ろう」
など17の項目が挙げられ、各国2030年までにSDGsの達成を目指しています。
「SDGsの観点から、次の商品のコンセプトは…」「SDGsに貢献できるサービスですね!」など、多くのビジネスシーンで登場しそうです。

⑤ DAO

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DAO(Decentralized Autonomous Organization)は、参加者同士で管理・運営される“ブロックチェーン上の組織”のこと。誰でも参加できて組織運営のルールを閲覧できる、透明性の高さが特徴です。

たとえば会社でチーム編成する場合は、基本的にはリーダーが意思決定を行う中央集権的な構造になっています。

一方DAOでは、組織内に階層がありません。メンバー全員の合意によって意思決定される、自律分散的な構造です。

ビジネスシーンでは、「ブロックチェーン上にDAOを構築しよう」「このDAOのトークンを買ってくれる人を募るために、PRを強化しよう」といった使われ方をされます。

半数近くの人が理解できてない用語1位は「WEB3.0」

まだまだ言葉だけが一人歩きしている、ビジネスのバズワード…。

新R25公式アカウントによるTwitter上で「DX、WEB3.0、メタバース、SDGsといった最近よく聞くバズワードを理解していますか?」と調査したところ、このような結果に…!
出典

全​​161回答。新R25公式アカウントによるTwitter上での投票より

半数近くの人が、理解できてない用語として「WEB3.0」を選びました。みなさんは、自分の言葉で「WEB3.0」を説明できそうでしょうか…?

ぜひ「◯◯ってどういう意味?」と聞かれたら説明できるように準備をして、積極的にビジネストレンドワードを使ってみてくださいね。
〈文=いちのせれい(ネゴト)(@ichireiJAPAN)/編集=山田三奈(@l_okbj)〉