ビジネスパーソンインタビュー
イメージを具現化する演出方法とは?
仕事をマンネリ化させない。社員の“モノづくりに対する視座”を上げた「WINTICKET」の総会の裏側
新R25編集部
「社員総会」「社員表彰式」などに代表される社内イベント。
新型コロナウイルス感染症による自粛期間も明け、オンラインでの開催も可能になってきた昨今ですが、「なんとなくいつもと同じようにやっているだけ」「どのようにこだわればいいのかわからない」という企業もあるのではないでしょうか?
そんな企業担当者の方に向けた連載「組織力を高めるための 社内イベントの教科書」。
これまで70社の社内イベントをプロデュースしてきたイベント制作会社マックスプロデュースとのコラボでお送りする本連載では、企業が効果のある社内イベントを実施するために大切なポイントや、社内イベント実例を紹介していきます。
今回のテーマは「グループ会社の『総会』を盛り上げる演出」。
サイバーエージェントのグループ企業・株式会社WinTicketの総会を例に、その仕掛けを教えてもらいます。
教えてくれるのはこのお二方!
イベントを通じて「人や会社を元気にする」 という想いを持ち、マックスプロデュースに入社。 さまざまな会社の経営課題に対しての解決策になるようなイベント作りを目指し、サポートをおこなう。前職の経験などを活かしつつ、クライアントに親身に寄り添い、理想に沿った演出の企画・運営を第一に考えた業務をおこなう。
2013年サイバーエージェント新卒入社。株式会社アプリボットにてプロデューサーを務め、その後同社の取締役に就任。2018年株式会社WinTicketを立ち上げ、代表取締役に就任。2022年株式会社サイバーエージェント執行役員に就任
感動を最大限にできるよう、“イメージの具現化”にこだわった
2023年11月で設立5周年を迎える株式会社WinTicketの総会をプロデュースした板津さん。じつは以前から、代表の佐野さんと交流があったようで…
板津さん
以前にサイバーエージェントさまの社内報インタビュー動画を担当した際、代表の佐野さんの熱い想いを聞かせていただいたことがあって…
以後WINTICKETの大ファンでもあります!
“大ファン”だと豪語する板津さんは、どのような狙いやコンセプトを設定して取り組んだのでしょうか?
板津さん
株式会社WinTicketさまでおこなう初めての総会なので、会社としてのカラーを前面に出すことを意識して制作に臨みました。
非常に勢いのある企業さまでしたので、その勢いを感じられる総会にしたいと考え、会場環境やそれにともなう制約をどのように演出に落とし込むのかをイメージ。
会場や協力会社、クライアントさまに本番のイメージの共有をしつつ作り上げていくことに集中し、制作を進めていきました。
勢いのある企業だからこそのカラーを全面に押し出した総会。
制約のあるなかでそれらを演出にどう落とし込むかイメージしたそうですが、なかでも一番のこだわりポイントは「イメージの具現化」だそうで…
板津さん
ビジュアルや世界観に強いこだわりを持つクライアントさまでしたので、クライアントさまの思い描いているものをどれだけ具現化できるかにこだわりました。
会場選びから高いイメージを持って制作に臨み、キービジュアルから台本の言い回し一つまで、隅々までこだわり抜きました。
映像を出すタイミングや効果音のタイミングは、現場で詳細を決めてその場で対応するなど、感動を最大限にできるように力を注ぐことができました。
つねに“完成のイメージ”を各セクションに共有していたからできた内容だと思っています。
「節目となる場所を、総会で作りたかった」
本イベントの総合プロデューサーは、株式会社WinTicket代表取締役の佐野智宏さん。
イベントの狙いや、こだわりポイントを聞いてみました。
佐野さん
「節目となる場所を作りたかった」というのが総会をおこなうに至った一番の背景です。
総会を実施したのはサービスインから4年目のタイミングでしたが、それまではチーム一丸で走り続けた4年間でした。その4年の間に事業規模も事業戦略もどんどん変わっていきます。
改めて、「我々が目指しているものはなんだったのか?」を伝える場所を作る必要がありました。またサービスの特性上、年末年始やGWなどお休みのときこそ頑張りどきでもあります。
だから年に1回の節目を作ることで、その1年を振り返っての労いの場を作りたかったのです。
サービスインからチーム一丸となって走りつづけた4年間。
1年の節目になる総会は「新たに目指す場所を、社員が認識するための場所」でもあるそうです。
佐野さん
総会の目標は、「刷新感」を出すことです。
事業を長く続けていくと、仕事への姿勢がマンネリになりがちです。その状態で事業をしていて、すごい事業が作れるわけがない。つねにフレッシュに、つねに高い目標にアップデートしていく必要があります。
新たに目指す場所を、社員が認識するための場所としての総会でありたい。そんな思いを込めて、総会の名前をWINTICKET R/E(Reborn for a new Epoch)としました。
「節目となる場所」「刷新感」「目指す場所を認識する場所」…
さまざまな思いを込めた総会ですが、どのような部分にこだわったのでしょうか?
佐野さん
こだわった点は、「新規性」と「クオリティ」です。
「刷新感」と高い目標を伝えたい総会で、一般的な内容にしたり低クオリティのものにしたりしては、説得力がありません。
表彰式やスケジュールは一般的でも、「その中身が新しく、驚きを与えるレベルのクオリティに仕上がってるか?」は大事にしていました。
また、ポジティブに作用したことは、私が考える「事業の未来に対してワクワクしてもらったこと」や「総会一つとってもこのクオリティでやるのか」というイメージが浸透したことで、改めて社員のモノづくりに対する視座が上がったことです。
佐野さんのこだわりに応えるように、社員のみなさんにいい変化をもたらしたWINTICKETの総会。
“総会を実施する意味”を演出に落とし込むのが、成功の秘訣なのかもしれません。
社内イベントのプロデュースなら、マックスプロデュースへ!
マックスプロデュースでは、社内イベントの企画、会場の選定、台本やマニュアルの作成、映像やスライドショーの作成、ゲームの企画、来場者のスマホと同期したアプリケーション作成、運営、会場装飾、ケータリングの手配、MCやタレントの手配、そして現場ディレクターの派遣まで、リアルイベントに必要なすべてをサポートしているそう。
すべてをまるっと相談することはもちろん「社内にここのノウハウだけがない…」という場合は一部の業務だけを依頼することも可能だそうです。
「これから社内イベントを立ち上げたい」「社内イベントをすでに実施しているが、正直マンネリ気味に」「自社制作で限界を感じている」などの課題感を抱えている担当者の方は、ぜひ一度相談してみるのはいかがでしょうか?
組織力を高めるための「社内イベントの教科書」
仕事をマンネリ化させない。社員の“モノづくりに対する視座”を上げた「WINTICKET」の総会の裏側
新R25編集部
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