ビジネスパーソンインタビュー

転職の面接でアツい想いを語りすぎるのはNG。初めての転職でハマりがちな面接の罠3選

『20代の転職成功者は何から始めたのか?』より

転職の面接でアツい想いを語りすぎるのはNG。初めての転職でハマりがちな面接の罠3選

新R25編集部

2019/10/25

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初めての転職活動を行う若者のために、輝ける30代に向けた選択をサポートしている「20代の転職相談所(運営:ブラッシュアップ・ジャパン株式会社)」。

東京・大阪・名古屋・横浜と全国に4拠点を構え、転職相談に訪れる人たちへ企業の紹介から、選考対策までを一貫しておこなっています。

のべ20万人が利用(2019年時点)する「20代の転職相談所」の特徴は、若い力を求める企業に足を運び、職場環境や社風などを詳しく取材したうえで、20代に特化した転職サポートを提供しているところ。

書籍『20代の転職成功者は何から始めたのか?』には、「20代の転職相談所」が培ってきた転職活動のノウハウや、初めての転職に向けた心構えが詰まっています。

今回は同書より、初めて転職する人が面接でハマりがちな罠をご紹介します。

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面接の罠①「聞かれたことにそのまま答えてしまう」

面接では、あなたではない「面接用のあなた」を用意する必要はありません。あくまで等身大のあなたで、ありのまま臨むことをおすすめします。

ただし、面接に対する回答も「ありのまま、感じたままに」ということではいけません

たとえば「あなたの短所は何ですか?」と聞かれたら、「(私の短所を知りたいんだな…)私の短所は○○です」といったように素直に答える人がほとんどだと思います。

新卒ならこれでもOK。しかし、社会人としてはこれでは失格。

なぜならば、こういった質問で面接官が知りたいのは、あなたの短所ではないからです。

面接官が本当に知りたいのは、

・短所を自分の短所として認識しているかどうか

・認識したうえでそれを克服するために、どういう意識を持っているか

ということ。

つまり面接官の質問を通訳すると、「あなたは自分の短所を正確にとらえていて、それを課題として、どういうふうに取り組んでいますか?」という意味になります。

質問の意図を読み取り、的を射た受け答えをしていくことが重要なのです。

こういった受け答えを心がけていると、自然とあなたの「コミュニケーション力」も高く評価されるという、見過ごせないオマケがついてきます。

コミュニケーション力には以下の3つのレベルがあります。

レベル1:自分の言いたいことを伝えられる

レベル2:相手の言っていることを理解できる

レベル3:相手の考えていることを感じ取れる

前述のような受け答えができるようであれば、レベル3に相当する高いコミュニケーション能力があると、おのずと判断されることになるのです。

何気ないやり取りを通じてアピールできるわけですから、ぜひ心に留めておいていただきたいものです。

面接の罠②「熱い想いを語りすぎてしまう」

業界や職種への興味関心がより強い応募者のほうが、一見すると採用アドバンテージが高いように思いますよね。

しかし、熱い想いが強すぎる求職者の方を面接すると、採用する企業としては不安を感じることになります。

何が不安かというと、入社後に理想と現実とのギャップを感じるようなことがあれば、離職してしまうのではないかと心配になるわけです。

実際に、私たち20代の転職相談所にも「転職サポート」という事業や「キャリア・アドバイザー」という職種に対する熱い想い、強い思い入れを持って応募される方が多数いらっしゃるのですが、その想いがあまりにも熱すぎると、やっぱり不安になってしまいます。

「ミスマッチに遭遇して転職に取り組む人たちの悩みを聞き、相談に乗り、進むべき方向を指し示し、全力でサポートしたいのです!」

たしかに間違いではないのですが、相談に訪れた方とひざを突き合わせ励ますことだけが私たちの仕事ではありません。

「おかげさまで納得のいく転職ができました」と求職者の方からお礼を言われると確かにうれしいものですが、そんなフィードバックに満ちあふれた日々を過ごしているわけでもありません。

「こういった厳しい業務もありますよ」「意外にコツコツと地味な仕事ですよ」とお伝えすると「もちろんわかっています」と言われるのですが、あまりにも前のめりな姿勢が強いと、「果たしてコチラのハナシが耳に入っているのだろうか」と、これまた不安になるのです。

皆がみんなそうだというわけではありませんが、特定の業界や職種に対する思い入れが強い方に限って、スポットライトを浴びがちな業務や、ドラマにでも出てきそうなカッコいいシチュエーションを思い描きがちです。

もちろん、これは私たちの業界や職種に限ったことではなく、ありとあらゆる業界や職種の採用場面で起こりうること。

そういう意味においては、興味関心や熱い想いは、企業側が不安を感じない程度に「冷静」に「バランス良く」伝えるべきです。

相手が不安に感じ「大丈夫かな?」と確認される前に、

「もちろん、同じ職種に就いている友人からは、厳しい面も多い仕事であるとは聞いております」

「一方で、20代では希望職種も含め、視野を広げる意味でもさまざまな業務にチャレンジしたいと考えております」

というように、安心サインを提示するように心がけましょう。

嫌いではやっていけない。好きなだけでもやっていけない。

面接官に限らず、多くの社会人がこのように感じながら、自分の仕事に取り組んでいるのではないでしょうか。

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面接の罠③「前職の不満を赤裸々に語ってしまう」

転職活動における面接では必ず「退職理由」を聞かれることになります。もちろんこういった質問にも正直に答えるのが基本。

なぜならば、面接の場は求職者と企業のすり合わせの場なのですから、作り話や嘘は禁物です。

ただし、ありのまま感じたままを、ストレートに伝えればいいかというとそうではなく、「言うべきではない」ことは存在します

「言わないと伝わらないではないか?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

応募者の方が語る「退職理由」が事実であったとしても、面接官が聞きたいのは「退職に至った理由」だけではないのです。

辛かった出来事を、感情豊かに赤裸々に伝えられたとしても、あなた自身の評価につながらないどころか、評価を下げてしまうことになりかねません。

「退職理由」を伝える際には、

・退職を決意するに至った理由(経緯)を、感情を交えず客観的に伝える

・企業や上司などへの不満や批判などは口にしない

・前職で離職せずに済むように努力した点を伝える

・「失敗でした」「裏切られた」といったマイナスなトーンで終わらないようにする

・前職への感謝の気持ちを表明するなど、最後はポジティブに締めくくる

というふうにすればいいのです。

こんな形で「退職理由」を伝えることができれば、「辛いことや大変なこともあったに違いないが、冷静に対処し、何事も前向きに受けとめられる人のようだ」ということで、印象はグッと良くなるものです。

「感謝の気持ちなんてとんでもない!」と思われるかもしれませんが、よくよく考えてみてください。入社した日から退職の日まで、決して嫌なことばかり、大変なことばかりではなかったはずです。

何事も表裏一体、マイナスがあれば必ずプラスもあるはず。

雨が降っているのを見て、「雨か。洗濯物が干せないから困るなあ…」と感じる人もいれば、「雨か。洗濯はあきらめて、読みたかった本を存分に読むことにしよう!」と考える人もいます。

事実はひとつでも、受け止め方はひとつではありません

今後の社会人生活を過ごすうえで、何事もそんなふうにポジティブに受け止められる社会人である方が、どう考えたって得するに決まっているじゃありませんか。

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初めて転職活動をする前に読んでおきたい一冊

『20代の転職成功者は何から始めたのか?』には、このような選考のノウハウ以外にも、転職活動の進め方や企業選びのポイントといった、転職希望者にとって役立つ情報がたくさん載っています。

転職活動は、就活とは異なる部分があります。初めての転職を考えている方なら、こちらの書籍を読んでおいて損はないでしょう。

20代に特化した国内最大規模の転職相談所「20代の転職相談所」

ブラッシュアップ・ジャパン株式会社が運営する「20代の転職相談所」は、20代に特化した国内最大規模の転職相談所。東京、大阪、名古屋、横浜に拠点を持っており、これまで延べ20万人が利用、転職・就職決定者の実績は1万人以上を誇ります。

2001年の設立以来、若年層の雇用のミスマッチ解消に取り組んでおり、テレビ東京『ガイアの夜明け』やNHKニュース、日経新聞、その他メディアにも度々その支援活動が取り上げられています。

相談所の所長・秋庭洋さんの著書に『既卒・フリーターの就職 一発逆転の法則』(KADOKAWA)『既卒なんてこわくない!』(飛鳥新社)などがあります。

転職についてもっと知りたい方はこちらもどうぞ

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