企業インタビュー
合言葉は「HEARTS UP!」。創業60年を前に大規模リブランディングするPLAZAが“次に挑戦する5つの事業”
ライフスタイルストアから、「ライフモチベートブランド」へ
新R25編集部
見ているだけでワクワクする最新の輸入雑貨が並ぶショップ「PLAZA」。
創業60周年に向けて、大規模リブランディングをおこなおうとしています。
リブランディングのクリエイティブディレクションを行ったのは、The Breakthrough Company GOのクリエイティブディレクター・小林大地さん。
小林さんと、PLAZAを運営する株式会社スタイリングライフ・ホールディングス ブランド戦略室の泉麻衣子さんに、リブランディングにかける想いを伺いました。
つねに“半歩先”を見据えるPLAZAの、次なる挑戦とは…?
〈聞き手=山田三奈(新R25編集部)〉
「PLAZA」創業60周年に向けた大規模リブランディング
泉さん
「PLAZA」は、2026年の創業60周年に向け、大規模なリブランディングを実施します。
小林さん
リブランディングにともない、ミッションも一新。
「ライフスタイルストア」から、日常の心拍数を上げる「ライフモチベートブランド」へとアップデートします。
山田
ライフモチベート…?
泉さん
もともと「PLAZA」は、日本中が欧米の文化や暮らしに憧れを抱き、あらゆるライフスタイルがその影響を受けていた高度経済成長期真っ只中の1966年に誕生しました。
海外のさまざまな生活雑貨商品をいち早く⽇本に届け、その背景にある文化やモノ自体が持つ「たのしさ」を伝えるのがミッションでした。
泉さん
創業から58年が経ち、スマホひとつで誰もが世界中のライフスタイルにたやすく触れられる時代になりました。
情報があふれ返り、“正解”を求めて効率の良い選択ができるようになった一方で、豊かな“余白”は減っていないか?そう考えると、私たちも変化のときだなと。
お客さまの日々に、豊かな余白になるような“心はずむ瞬間”をお届けすることで、生活のモチベーションをつくりだしたいと思ったんです。
山田
生活のモチベーションになるような“遊び心”を取り入れようと。
小林さん
そこで考えたスローガンが、「ライフモチベート」。
これまで培ってきた考え方や姿勢を「人々の生活」や「社会」へと向けることで、心はずむ瞬間を増やし、“何気ない毎日”を“愛すべき1日”に変えていきたい。そんな想いを込めました。
合言葉は「HEARTS UP!」です。
小林さん
新しいロゴマークは、PLAZAの「P」をベースに、ハートを135度回転させた「HEARTS UP!シンボル」。
左上に向かって気持ちが上がっていく矢印の意味合いも表しています。
これをもとに、ストアビジュアルやショッピングバッグのデザインも一新しました。
泉さん
ショッピングバッグには、環境に配慮した材料を使用しています。
持続可能な森林保全を目指し、ショッピングバッグ仕入金額の一部は「フォレスト環境基金」の活動にも役立てられます。
簡素になりすぎず、ギフトをお渡しするときも遜色ないデザインを最大限に意識しました。
山田
たしかに、プレゼントにもよさそうですね!
泉さん
ショッピングでもプレゼントでも、好きなものやたのしさをシェアしてHEARTS UP!してもらうために、PLAZAのギフトラッピングはいつも無料です。
シーズンイベント、誕生日、ちょっとした記念日、なんでもない日…いつでもPLAZAスタッフまでお気軽にお申しつけくださいね。
あと2年…60周年までに着手する“5つの事業構想”
山田
今回のリブランディングで、どのような「変化」を起こしていくんでしょうか?
泉さん
先日、リブランディングのローンチイベントを開催し、弊社カンパニーエグゼクティブプレジデントの鈴木から新たな事業構想が発表されました。
5つの事業構想
① 国内:⼩型店舗と⼤型店舗の両軸での展開
② 海外出店
③ キャラクターのオフィシャルストアを開始
④ 独自プライベートブランドの開発
⑤ 海外ブランドの⽇本導⼊
泉さん
鈴木からは、まずは出店戦略に変化を起こしていくと、発表がありました。
国内では、⼩型店舗と⼤型店舗の両軸での展開を加速 。また、海外への出店も目指します。
キャラクターのオフィシャルストアも手がけていくので、楽しみにしていてください。
山田
キャラクター?
泉さん
「バーバパパ」や「スージー・ズー」、「スポンジ・ボブ 」など、弊社が持つIP(知的財産)を活用した事業です。
©2024 Alice Taylor & Thomas Taylor ALL RIGHTS RESERVED
泉さん
それだけでなく、独自プライベートブランドの開発や、海外ブランドの⽇本導⼊もおこなっていく予定です。
山田
プライベートブランドまで…?
泉さん
リブランディングでは、これまでのPLAZAの枠を超え、さらに店舗の外へとブランド力を広めるのが課題です。
失敗を恐れず、新しいことに果敢に全力でチャレンジ。みなさまを驚かせるような挑戦を続けます。
日常の心拍数を上げる「小売の領域を超えた企画」も
小林さん
先日、「HEARTS UP!」な体験をお届けする最初の企画として、「HEARTS UP! SHOPPING」を開催しました。
「買い物カゴ」ではなく「ギフトボックス」を手にショッピングをおこない、自由にオリジナルギフトをつくれるという内容です。
全8種のギフトボックスと全60種のオリジナルステッカーから自在に選べる企画
山田
へえ〜! ユニークな企画ですね。
小林さん
モノに限らず、“現象”ごと企画できたら面白いですよね。
ちなみに…先ほどのローンチイベントでは、リブランディングに先駆けて、社内の「HEARTS UP!アカデミー」が開催されていたことも発表されました。
山田
社内のアカデミー…? どんなことをするんですか?
小林さん
リブランディングでおこなう新規事業のアイデアを出し、どうやったら形にできるかをディスカッションする場です。
すでに、ペットギフトに特化した店舗の開発や、心はずむ体験ができる調剤薬局や公衆トイレなど、⼩売の領域を超えたアイデアが出てきていて…
本来テンションが上がるものではない部分を、PLAZAがプロデュースする仕掛けによって“少しでも楽しめる瞬間”に変えられたらと思っています。
山田
社内から面白い企画がどんどん出てくる場なんですね。
泉さん
じつは「HEARTS UP!」というスローガンは、社内に向けたインナーブランディングの側面もあるんです。
社員一人ひとりが、自らの業務やチームの事業について「HEARTS UP!」しているかを感じながら、事業に向き合っていくための合言葉でもあります。
泉さん
暮らしをもっと楽しくハッピーにするお手伝いをするのが、私たちの役割。
現代社会を忙しく生きるお客さまの日常・人生をモチベートするために、「HEARTS UP!」のアウトプット方法をあらゆる視点で考え、実行するブランドを目指します。
行くたびに、“楽しいもの”が見つかるショップ・PLAZA。
今後は店舗展開だけでなく、“PLAZAがすることなら、楽しいに違いない”という「HEARTS UP!」な事業にどんどん挑戦していきます。
60周年以降のPLAZAのチャレンジからも、目が離せません!
<執筆:吉河未布/編集:山田三奈>
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