入社後ギャップを防ぐ極意とは?

キャリアにおける“失敗”の定義って?入社前から「企業文化」や「社内の雰囲気」を効率よく知る方法

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クチコミ転職“ニュースタンダード”

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就職活動や転職活動の際、希望する企業の社員クチコミを検索したことがある人は多いはず。

社員クチコミを見ればその企業の社風や働きがい、ワークライフバランスといったリアルな声をなんとなく把握できる一方で、「退職者がネガティブなことばかり投稿してるんじゃないの?」などの疑念がぬぐえないのも正直なところ。

一方で、以前新R25の取材でOpenWorkの大澤陽樹CEOが「社員クチコミを活用した転職がスタンダードになりつつある」とも発言しています。

そこで新R25では、OpenWorkとのコラボ企画として“社員クチコミを活用し、自分に合った転職やキャリアアップ”について考える連載を展開中。
第5回は、社員クチコミを活用した“キャリアのモヤモヤの解決策”を紹介。

新R25編集部が厳選したR25世代のビジネスパーソンが抱えるさまざまなキャリアのモヤモヤに対し、オープンワーク株式会社の堀本修平(ほりもと ・しゅうへい)さんに回答いただきました。
堀本 修平(ほりもと ・しゅうへい)
オープンワーク株式会社 執行役員 セールス・マーケティング部門責任者。明治大学卒業後、広告代理店に入社。2009年より博報堂で大手通信会社やコンビニチェーンの営業を担当。その後ユニクロにて、グローバルマーケティングを担当し、再度、博報堂に戻り、自動車会社の国内事業のマーケティング戦略やコミュニケーション施策を担当。2021年4月にオープンワークへ入社し、2022年7月に執行役員に就任。2022年12月、東証グロース市場へ上場。
〈聞き手=宮内麻希(新R25編集部)〉

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「35歳転職限界説」は言葉の定義が変化している!?

新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

働き盛りの新R25読者層と同じく、多くのビジネスパーソンが感じていそうなモヤモヤを取り上げてみました。

堀本さん、こちらのモヤモヤについてどう思いますか?
堀本さん

堀本さん

これは「転職に興味はあるけど、失敗したくない」という気持ちからくるものですね。

「スタートアップに転職した同僚はすごいなあ」と思うということは、意を決して新しい環境に飛び込んだ・その決断ができたことに対する気持ちですよね。

人の決断を見ているとつい「いいな」「すごいな」と焦ってしまうと思いますが、自分が思う「失敗をしたくない」と思う気持ちは大切にした方がいいと思います。
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

新卒入社10年目という事は30代前半ですよね。

転職できる年齢にも限界があるので「焦らないと」という気持ちもありそうです。
堀本さん

堀本さん

転職できる年齢にまつわる話は残念ながら、まだよく聞く話ですよね。35歳を超えると転職がしづらくなる「35歳転職限界説」という言葉がありますが、これは新卒一括採用がメインで、キャリア採用が活発ではなかった時代に生まれた言葉です。

現在の定義に置き換えると、35歳を超えると誰でも転職がしづらくなるのではなく、ポータブルスキルの有無によって転職のしやすさが変化するようになっているんです
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

ポータブルスキルってなんですか?
堀本さん

堀本さん

ポータブルスキルとは、会社を変えても成果が出せるスキルセットのことです。

職種や企業によって求められるものが違うのですが、明確な職業スキルだけでなく、転職経験の有無でも測られる事があります。

そのため、「35歳転職限界説」を過信する必要はなく、「どこでも通用するポータブルスキルがあるかどうか」を勝負どころ、と捉えていただき、そのうえで転職するのか、今の環境でもう少し鍛えるのか考えていただくことが大事だと思っています。

転職で“失敗しない”ためには、企業のハード面ではなくソフト面に目をむけよう

新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

先ほど「失敗」というワードが出ましたが、キャリアにおける「失敗」とは具体的にどういうことなのでしょうか?
堀本さん

堀本さん

何をもって「失敗」とするかは人によって変わることなので正解はありません。

ひとつ言えるのは、入社前と入社後に自分的には耐え難い「ギャップ」があるからこそ「失敗」と感じやすいということです。

ただ実際には全くギャップのない転職なんてほとんどありませんし、ギャップがあったとしても受け入れられるものなのか、受け入れられないのかを自分のなかでしっかり整理することが大事です。

「一回の転職で必ず当たりを引かなければいけない」と思い過ぎない事も大切ですね。
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

では、できるだけギャップの少ない転職を実現するにはどうしたらいいんでしょうか?
堀本さん

堀本さん

「勤務地」や「条件面」など、ハード情報は求人票に書いてあるので、ギャップが生まれにくいと思います。

ギャップのほとんどは「企業文化」「社内の雰囲気」など、ソフト面からくるものが多い傾向にあります

過去に弊社でアンケート調査したデータでも、転職時の不安として「新しい職場で良い人間関係が築けるか不安」と答えた人は「収入が下がるかもしれない」と答えた人とほぼ同数です。

ハード面だけでなくソフト面における企業選びの軸を持ち、できる限り実態を理解したうえで入社することが大事になりますね。
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

ただ、ソフト面の情報ってなかなか手に入らないですよね…。
堀本さん

堀本さん

そのとおりです。そうした背景から、私たちはジョブマーケットの透明性を高めることを目指して、OpenWorkというサービスを展開しています

OpenWorkのユーザーのみなさまからは、求人票や企業発信の情報では得られない、「ありのままのクチコミ」情報を掲載している点へのご評価を多く寄せていただいています。

ただ、OpenWorkで、総合評価の★5点満点のスコアの高い低いだけ見て企業の良し悪しを判断してしまう人もいらっしゃるのですが…ここでは「社員クチコミ」をオススメしたいと思います。

OpenWorkの人間が言うのもおかしいんですが、総合評価の点数だけを見ていても、企業の本当の姿は見えてこないんですよ。
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

そうなんですね。
堀本さん

堀本さん

社員クチコミには「組織体制・企業文化」「働きがい・成長」などといった欄があります。それぞれのページを2スクロール程度見ていただくだけでも、その企業の中の様子、つまり先ほどお話したソフト面の情報を知ることができます。
堀本さん

堀本さん

また、時系列で評価項目が改善しているのか、類似・競合企業と比較してどうなのかを見てみるとその会社の実態をより知ることができると思います。

そもそも「気になる企業になかなか出会えない」という場合は?

新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

教えていただいた通り社員クチコミを見るにしても、そもそも「気になる企業が無い・なかなか出会えない」という人はどうしたらいいでしょうか?
堀本さん

堀本さん

「企業」でイメージできない人も「業界」であればイメージしやすいのではないでしょうか?

たとえば、現職と同じ業界か違う業界かを決め切る必要はないですが、まずはそれくらいの粒度で入り口を決めて「ランキング」という形で見てみるといいかもしれません。

ランキングも「総合評価」だけでなく、8つの評価項目それぞれで出す事ができるので、ご自身が重視したい評価項目があれば、「業界×評価項目」でランキングを出して上から見ていくだけでも、気になる企業が見つかると思います。
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

OpenWorkを使うといろいろできるんですね!

その上で、自分に本当に合う会社を見極めるために大切にすべき考え方も教えてください。
堀本さん

堀本さん

はい。転職活動における情報収集で気をつけてほしいのは「こうあるべき」というセオリーに踊らされて、本当に自分が大切にしたい軸を見失ってしまうこと。なので、今いる会社=現職も候補として客観的に情報収集することが大切です。

いきなり転職することを決め打ちするのではなく、まずは現職の会社のクチコミを見て、自分が知らない側面がないか見てみることもオススメしています。

客観的な情報も把握したうえで、現職に残った方が自分のキャリアにとって良いか、転職した方が良いかを判断した方が、仮に転職するとなった時も「前の会社にいた方が良かった」と後悔することが減ると思います。
新R25編集部・宮内

新R25編集部・宮内

現職も候補に含めるというのがポイントですね。
堀本さん

堀本さん

そうですね。その上で、転職すると決めたら転職先の企業イメージを探してください。

人気、知名度、高待遇、もちろん大切で重要な指標ですが、そういった企業だけが自分にとって「納得度の高い」場所なのかは誰も教えてくれません。

OpenWorkの8つのスコア指標をまずは眺めることから始めるでも良いので、知っている会社だけの勝負ではなく、見える世界を広げていき、自分なりの納得できる答えを導き出すことが重要です

自分のキャリアは自分で決断することを大切にして欲しいです。

“社員クチコミをチェックする”以外にも。新R25読者にオススメなOpenWorkの使い方3選

①OpenWorkで転職する
OpenWorkで掲載している求人数は約55,000件(2023年5月時点)。

企業向け採用支援サービス「OpenWorkリクルーティング」ではOpenWorkの評価スコアが高い優良企業ほど多くの求職者にスカウトを送ることができるようになっているので、評価の良い会社からスカウトが届きやすいのがポイント。

自分の知識や経験だけではたどりつけない本当の優良企業と出会える転職サービスはOpenWorkならではです。
②これから伸びる会社かどうかを見極める
OpenWorkでは社員クチコミの投稿文だけではなく、評価スコア(数値)の8角形と総合評価点もチェックすることができます。

さらに、業界比較やこのスコアが上がっているのか?下がっているのか?「データ推移」機能を使って経年変化を分析することも可能。
今のスコアだけを鵜呑みするのではなく、成長中にある企業かどうかを見極めて企業選びをすることに活用いただけます

実際、OpenWorkのデータを使った論文では、その会社の業績や株価と相関関係にあることが証明されており、投資先の企業選びにOpenWorkを活用する投資家もいるそう。

「組織体制・企業文化」項目のクチコミをチェックすることで、その会社の2〜3年後の業績予測や企業成長を予測するのにもオススメです
③キャリアの棚卸しや自己理解に活用する
転職や就職の参考として読むだけでなく、1年以上同じ会社で働いたことがある方は投稿をしてみるのもオススメです。(※正社員・契約社員限定)

「どのような点に働きがいを感じましたか?」「この会社の就業経験によってどのように成長・キャリア開発できましたか?」「経営者に、この会社をより発展させるための提言をするなら何を伝えますか?」などの質問に回答するなかで、自分では言語化していなかった働くことへの考え方や自分が大切にしたい価値観に気がつくことも。

さらに、あなたが社員クチコミを投稿することで“次のキャリアの一歩”を踏み出す誰かの手助けになるかもしれません。

あなたのこれまでのキャリアの棚卸しにOpenWorkを活用してみるのはいかがでしょうか?