人事・戦略コンサルタントの松本です。

アクセンチュアなどの大手外資系コンサルティング会社に24年勤めて、プリンシパル（部長級）を経て現職に至ります。人材マネジメントの支援をした企業は600社以上です。

さまざまな企業の人事とのつながりがあるので、企業側からの意見をふまえてコメントをします。

人材コンサルタントの小林です。法律系人材を取り扱う外資系ヘッドハント会社を経て、人材紹介事業をおこなう会社を設立しました。

2013年から厚労省認定の講師として、人材紹介事業者に対する法定講習を2500社以上に対しおこなっています。

転職希望者や転職エージェント、人事とのやりとりをベースに、私の利用経験もふまえてお話します。

金融・コンサル業界、経営管理ポジションに特化した転職エージェント。数は限られますが、IT業界や製造業の求人案件も見られます。

独自のルートで開拓した、ほかにはない求人案件も豊富。一般には出回らない上級職や専門職も多く、扱っている求人案件のうち約8割が、ほかのサイトでは見られない「非公開案件」です。

金融・コンサル業界でハイクラス転職を狙っている方におすすめ。キャリアアップをしたいと考えているなら、とりあえず登録しておくといいかもしれません。

日経キャリアNET会員の転職支援決定人数、および会員の評価により決まる「NIKKEI HUMAN RESOURCES AGENT AWARDS」を5年連続で受賞しており、利用者からの評判も上々のようです。

コトラに所属しているアドバイザーは毎年、個人としての表彰も受けています。業界を熟知した優秀な方のサポートが受けられることが期待できますね。

金融業界のなかでも、投資銀行や不動産金融、投資ファンド系や、その投資先にあたる事業会社の求人案件が豊富です。

また、ポジションでいうと若手から経営幹部・管理職の求人案件などを、幅広く扱っています。

ハイクラス層向けの求人案件も多く、サイト上で検索できる公開求人案件だけでも、年収1000万円以上のものが約2000件あります（2020年7月時点）。

金融業界のように専門性の高い求人案件を扱うアドバイザーは、業界への深い理解が必要です。

そのためコトラには、各業界で実務経験を積んで業界を熟知したアドバイザーが集まっています。

公式サイトに掲載されているアドバイザー（サイト内の表記は「コンサルタント」）のプロフィールを見ると、専門職を経験された方が多くいます。

面接対策などの一般的な転職サポートだけでなく、各業界の市場動向や、業界のリアルな内情なども聞けるかもしれません。

それらをもとに求人案件を提案してもらえるため、自分にフィットしたものに出会えることが期待できます。

コトラには、新しい職場でのスタートダッシュを応援するアフターフォローサービスがあります。

なかでも特徴的なのが、独自の価値観診断ツール「KOTORA25」。仕事における価値観を診断し、その結果にもとづいた面談を受けられます。

入社後の職場環境を想定し、新しい仕事との向き合い方や同僚との付き合い方に関するヒントを引き出してもらえます。

アフターフォローサービスは、内定応諾後から入社後3カ月までの間に、1回無料で利用できます。

転職後のサポートが手厚いだけあり、入社半年後の定着率が97%（公式サイトより）と、高い水準を誇っているようです。

ここまでコトラについて解説してきましたが、そもそも転職エージェントは、登録前の段階ではそれほど絞り込まないことをおすすめします。

その理由はざっくりいうと次の2点にまとめられます。

①成果報酬を企業から受け取るビジネスモデルなので、転職希望者は無料で使える

②担当アドバイザーが転職の成否を分けるので、複数のサービスに登録してから厳選するといい

網羅的に求人案件を抱えている“総合型”と呼ばれている転職エージェントを2〜3こほど。

そして転職の希望が明確なら、今回紹介したコトラなどの、特定の業界・職種に特化している“特化型”の転職エージェントも1〜3個併用するのがおすすめです。

コトラは金融・コンサル業界に特化している一方、どうしても求人数は限られてしまいます。選択肢を広げるためにも、総合型との併用を検討してみてください。

今の話はあくまで登録までの話です。アドバイザーと会ってみて相性などを確認してから、最終的に2人ぐらいに厳選すれば大丈夫ですよ。