いろんな角度から「はたらく幸せ」を考えよう
“はたらくWell-being”を体験する対話型ゲーム「いいゆ」ってどうなの? コミュニティメンバーが体験してみた!
新R25編集部
パーソルグループは昨年、一人ひとりの“はたらくWell-being”にみんなで向き合い、共に考え、行動するオンラインコミュニティ「はたらくWell-being Lab.」を開設しました。
「はたらくWell-being Lab.」には、年齢やセクシャリティはもちろん、働き方や職種も多様なメンバーが集まっています。
「はたらく幸せ」を、いろんな角度から考えるために。
メンバーみんなのはたらく幸せを共有したり、考えたりするイベントを開催しています。
先日、パーソルキャリアから「パーソルキャリア、“はたらくWell-being”の向上を目的としたビジネスゲーム研修の提供を開始」というニュースリリースが発表されました。
「いいゆ」と名付けられたこのゲーム、ゲームを通じて相互理解や対話力向上を支援し、個人やチームのWell-beingを推進するものらしい…。
なんかすごそう。ゲームで、そんなことできるの?
興味を持ったメンバーの声をきっかけに、「“はたらくWell-being”を体験する対話型ゲーム‐ いいゆ -」体験会が開催されました。
この記事では、当日のワークショップの模様をお届けします!
ワークショップの「肩書き外し」が、自由な発想・発言を生む!
夜ともなると、秋の風が気持ち良い10月。それぞれの仕事を終えた「はたらくWell-being Lab.」メンバーたちが、三々五々、会場となったパーソル南青山オフィスに集合しました。
「はじめまして」同士もいれば、どこかのコミュニティでつながっている方々も。公務員の方もいれば企業の人事担当、フリーランスのコーチなどと、はたらき方もさまざま。
共通点は、「Well-beingを体験できる、このゲーム型ワークショップに興味がある!」ということ。
まずは、ファシリテーションを担当してくれたパーソルキャリアの伊藤剛さんの投げかけで、2つのグループに分かれ、自己紹介からスタートです!
(ワークショップってぼっち参加、緊張しますよね…。さすが、Well-being について考えるコミュニティのみなさんは、ぼっちケアもバッチリでした。)
「“はたらくWell-being”を体験する対話型ゲーム‐ いいゆ -」は、5人1組で行うワークショップで、その舞台はとある温泉旅館。
テーブルの上に並べられた人物のカードは、女将、料理長、料理人、ベテランの仲居、中堅の仲居、総務人事、総務経理…。なかなかリアルな旅館の登場人物たちです。
カードの表には簡単な人物説明があり、裏側にはもう少し詳しくその人物について書かれていました。
まずは、自分がどの登場人物になり切るかを直感で選びます。選んだら、カードの情報を参考にしつつ、その人物になりきって改めて自己紹介です。
この「誰かになりきる」スタイル、ワークショップで時折見られますが、仕事上の立場や役割に捉われず、いつもの肩書きから一旦解放されることで、自由に発言しやすくなる効果があるのだそう。
(ゲームで使用するカードたち。登場人物のカード、もやもやのカード、コインなど、たくさんのパーツがあります)
ゲームを通して、自分や他者の“はたらくWell-being”に向き合い「対話のスキル」が磨かれる
旅館ではたらくみなさんは、それぞれ「もやもや」をいくつか抱えています。
「もやもや」が書かれた何枚かのカードから、共感できるなと思うものを一枚選び、同僚たちに打ち明けます。打ち明けられた同僚たちは、それに対して順番に言葉をかけていきます。これを、5人でぐるぐる回していきます。
なるほど...! 確かに「対話型ゲーム」ですね。
参加者全員が一度は「主人公」となり、もやもやを打ち明けて相談に乗ってもらう。
「主人公」は、声をかけられて「幸せ感が高まった」あるいは「不幸せ感が和らいだ」と感じたら、その相手にウェルビーイングコインをプレゼントしていきます。
この時、「主人公」が選べるコインは3枚。4人いる同僚全員にコインを渡すことはできません。必ずしも1枚ずつ渡す必要はなく、これは!という言葉をくれた人に3枚全部渡すことも可能です。
実は、このウェルビーイングコインにも、細かい仕掛けが…!
「“はたらくWell-being”を体験する対話型ゲーム‐ いいゆ -」は、パーソルキャリア×慶応義塾大学 前野隆司研究室の共同調査・研究による、「はたらく人の幸せ7因子」「はたらく人の不幸せ7因子」をベースにしています。
パーソルキャリア “はたらくWell-being”ゲームワークショップより
ゲーム内で使用するコインは、この「はたらく人の幸せ7因子」「はたらく人の不幸せ7因子」に基づいて、「誰かのため」「ひとりぼっち」のように種類分けされています。
声をかける側も、かけられた側も、配布されたヒントを見ながら「これはこの因子に基づいているな」などと確認しながら進めていきます。
(「〇〇さん」と役名で呼びかけ、仲間のもやもやに対して声がけ。生き生きしてるな…。)
ウェルビーイングコインを何枚、また、何種類集めたかで役職がつく、というゴールはあるのですが、単純にコインを集めればいいというゲームではありません。
ゲームのはじめに一枚引く「ボーナスミッション」のカードの存在によって、「場の観察」を促す仕掛けも。コインの最終的な数自体、ミッション次第でひっくり返る可能性があるんです(笑)。
自分自身や同僚が、どんな時に“はたらくWell-being”を感じるのか。
毎日忙しく過ごしているとおざなりになってしまうことを、理解し、言語化するきっかけになるんです…!
さらに、自分の声がけに対するフィードバックをもらったり、他のメンバーの声がけを聞くことで「そんな見方があったのか」と発見したり、「あ、この言葉いいな」と語彙を獲得したり、対話のためのスキルが磨かれる感覚がありました…!
参加者の方に、ゲームの感想を聞いてみました!
神奈川県、40代、地方公務員
配役によって、難易度も変わるなあ、と思いました。
わたしは「女将」をやらせていただきましたが、マネジメントする立場として声掛けすることは結構難しいと感じましたが、いい経験でした!配役になりきって声掛けしていくと、だんだんキャラが固まってきて、「この人ならこう言いそう」と、なんかセリフが出てくるようで(キャラが降りてくる感じ?!)、演劇的要素もあり、楽しみながら学べました。
上手な声掛けができるとコインがもらえる仕組みですが、ここがちょっと「評価」目線が入ってしまうので、ウェルビーイング的にはどうなのかなあ、と疑問を持ちました。競争要素があったほうが、ゲームは盛り上がりますが、そこを共創要素に変えられないかなあと昨日感じました。
初対面の方とも楽しく繋がることができました。大変いい経験でした。
埼玉県、30代、自営業(ライフコーチ)
「いいゆ」を通して、初対面の人とも温かく打ち解けることができて、組織内でも導入すればコミュニケーションがスムーズになること間違いなし!だと感じました。
心理的安全性を高めて、場のウェルビーイングを醸成していくための「対話」の重要性を再認識しました。
普段何のキッカケもなく、接点のないメンバーに話しかけるのは、勇気のいる行動だし、多少知っている人でも「こんな声かけをしたら、相手にどんな反応されるだろう?」と不安になりますが、「いいゆ」を使えば、与えられた役割のロールプレイを通して、相手とポジティブな交流ができるので、ゲーム終了後もその関係性は維持できるなと感じました。
他者のポジティブな交流を聞きながら「なるほど、そういう言い方もできるのか!」という発見も沢山あり、何度もプレイすることで、褒め上手になるゲームだと思いました。
神奈川県、40代、地方公務員
コロナ禍のあと、職場のコミュニケーションが減っているんですよね。若い人はそういうもんだと思っているようだし、その前の時代を知っている人は、多分、コミュニケーションの機会がなくて、情報もなくて困っている。
相手のことがわかっていないと、良かれと思ってかける言葉も届かないんだなとゲームを通じて感じました。
今回はゲームの中での設定ですけど、本当に悩みを抱えていたら、もっと難しいと思いました。このゲームを通じて、チームワークや目配りの楽しさをみんなが体得し、仕事が楽しく思える人が増えたらいいなと思いました。
とても良い体験をさせていただきました。
東京都、50代、企業の人事担当
「職場でこの立場だったら、なんて言うだろう」と、いつものシチュエーションを変化させて(上下の立場を逆転するなど)行うと、気付きが広がりそうと感じました。
はたらく人の幸せ、不幸せの因子や、相手への声かけヒントなど職場で活かせるものが多いですね。たくさん学ばせていただきました!
「はたらくWell-being Lab.」では、今後もみんなではたらく幸せに向き合い、つながる場をつくっていきます。
参加申請はこちらから。どなたでも参加いただけます!
<執筆=柴山 由香/撮影=池田 実加・柳田 一記>
「“はたらくWell-being”を考えよう」
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