ビジネスパーソンインタビュー
「全部の調理器具がこうなってほしい!」
「最初にスパイスカレーを作っちゃダメ」天野ひろゆきがオススメ“料理をするようになる”グッズ
新R25編集部
世に情報があふれる現代。人生を豊かにする「ヒト・モノ・コト」を紹介する新R25としては、本当にすぐれた「モノ」の情報を積極的にお届けしていきたい…!
そんな新企画「ワンポチ!プレゼンター」。
一見「広告?」「PR?」と思われるかもしれませんが、違うんです!さまざまなスゴい人たちに“本当に愛用しているモノ”をプレゼンしてもらう、まったく新しいコンテンツなのです。
今回登場いただくのは、天野ひろゆきさん。
芸能界でも有名な料理上手である天野さんがオススメしてくれるのは、「R25男子がワンステップ上がるための料理グッズ」。
たしかに、自粛期間中に割と料理をしましたが、シンプルなパスタとかばっかりで一週間で飽きました。ワンステップ上がりたい。
天野さんのプレゼンを聞いて、心が動いたらワンポチ!してみようと思います。
〈聞き手=天野俊吉(新R25副編集長)〉
天野さん
あらまあ~、あなたも天野さん?お国はどちらなんですか?
まさかの名前かぶり。しばらく天野あるある(FFの絵を描いてる天野喜孝氏に親近感を覚える)で盛り上がりました
新R25天野
今日は料理グッズということなんですが…
そこまで本格的に料理をしてないというR25世代のためにプレゼンしてもらえますか?
天野さん
そういう男子たちにまず言いたいのは、「料理上手になりたかったらスパイスカレーを作るな」ってことなんですよ。
天野さん
男性が料理に興味を持つと、すぐ「16種類のスパイスを使ったカレー」とか言い出すでしょ。絶対やめてください。
16種類のうち14のスパイスは、一生使いませんから!!!
新R25天野
うっ…(←家に全然使ってないガラムマサラとかある)
天野さん
いきなりふだん使わない肉使おうとするのもダメ。「マトン」とかね。「スリランカカレー」とか「ナンプラー」とか言い出すのも危ない(笑)。
最初からハードル上げちゃうと「もうやんねえわ」ってなっちゃうから、普段食べ慣れてるものから挑戦して、「次はこうしてみよう」って繰り返すのが大事なんですよ。
天野さん
っていうことで、今日は「料理を始めた人が、ワンステップ上がれるグッズ」をプレゼンしましょう!
「揚げ物を自分のものにできるか?が分岐点」オイルポットで何度も揚げ物をすべし!
新R25天野
まず一つ目のグッズは…
天野さん
オイルポットです。
何それ
新R25天野
(いきなりピンとこねえ…)
正直オイルポットというものの存在を初めて知りました。これはメジャーなんですか?
天野さん
メジャーじゃないね(笑)。
これは何かと言うと、ポットの中に網があって、さらに活性炭のカートリッジがセットできるようになってて、上から油を注いで置いておくと“ろ過”してきれいにしてくれるものなんですよ。
新R25天野
つまり、揚げ物に使った油をきれいにして何回も使うってことですよね…?
そんなめんどくさいことするんですかね。揚げ物やったことはあるんですが、油は1回使ったら捨てちゃってました。
天野さん
それはもったいない。もったいなさで言えば、ミシュランで星がついてる天ぷら屋と同じぐらいの贅沢をしてますよ。環境にもよくない。
新R25天野
環境…まあ…。もうちょっとプレゼンしてもらってもいいでしょうか…
天野さん
それで言うと、今、空前の唐揚げブームが来てるわけですけども…
いつの間にそんなブームが?
プレゼン①“2回目の揚げ物”を自然にするようになる
天野さん
博多風、大分風みたいな唐揚げ店が都内にたくさん出店している。
そんななかで「自分だけの唐揚げ」を作りたいと思いませんか?っていうことなんですよ。
最高の「自分だけの唐揚げ」をつくるには、やっぱり何回もトライしてほしい。このオイルポットがあったほうがいいんです!
新R25天野
自分だけの唐揚げ…
天野さん
今、“料理男子”は増えてますけど、「揚げ物を自分のものにできるかどうか」が、初心者からワンステップ上がれるかどうかの分かれ道なんです。
オイルポットを買うことで、1回やって終わりじゃなく、「2回目の揚げ物」を自然にやる。揚げ物をしたくなる欲求にかられるんですよ。
新R25天野
な、なるほど…
ただ、揚げ物って明らかに買ってきたほうがラクじゃないですか?
レンズが入ってないはずの眼鏡がキラリと光った気がしました(天野さんは伊達眼鏡)
天野さん
買ってきたら揚げたては食べられないでしょ!買ってきた揚げ物は、どんな調理器具を使っても揚げたてには戻せないんですよ?
新R25天野
揚げたてかあ~。
天野さん
天ぷらなんか自分で作って、揚げたてを食べたら最高ですよ。
以前、家で天ぷらを揚げたんですけど、クッキングペーパーにポンポンってつけてから皿にのせるじゃないですか。でも、菜箸でそのままつい口に運んじゃうから、皿までたどり着かないのよ。
台所で全部食べちゃって、一個も皿にのらなかったこともありましたね。ブハハ、何の話なんだこれは(笑)。
自分で作る天ぷらはうますぎるという話でした
天野さん
揚げ物って、意外に料理の工程としては難しくないんですよね。
「油の温度の管理」とかめんどくさそうだけど、低い温度で入れちゃっても別に揚がりますし。失敗しにくいと思いますよ。
これからの季節は自分でサクッとカキフライを揚げて、ビールなんか飲んだら…
新R25天野
(想像した)それはおいしそう…
プレゼン②油のにおいが気にならなくなる、油が下に垂れないなどの“機能性”
天野さん
このオイルポットは活性炭のカートリッジが付属してるから、油のにおいが気にならなくなる。しかも、油が下に垂れない形状なんですよ! 今までは垂れてしまうものも多かったんです。
メーカーは「アイリスオーヤマ」。いろんな家電で機能性を追求して今伸びてる会社です。
デザイン性も高いですし、これが3000円というのは買いですよ!
株式投資にもくわしい天野さんならではの企業分析
“すべての料理はとろみをつけて大丈夫”技術の進歩が産んだ「とろみちゃん」
新R25天野
ただ…やっぱりちょっとマニアックすぎません?
もう少し買いやすいグッズを教えてほしいかも…
天野さん
そう言われると思って持ってきたのがコレ。「とろみちゃん」です。
新R25天野
とろみちゃん。
そんな「え、とろみちゃん知らないの?」みたいな顔しないで
天野さん
揚げ物以上にかんたんに、料理初心者からワンステップ上がれる方法…それは「とろみづけ」なんですよ。
ほら、料理ってとろみつけたら何でもうまくなるみたいなところあるでしょ?
新R25天野
(あるか…?)
プレゼン③初心者がつまずきがちな、中華料理の「水溶き片栗粉」のめんどくささを解消
天野さん
料理やりはじめた人がつまずくポイントのひとつが、中華料理でよくある「水溶き片栗粉でとろみをつけましょう」ってやつなんですよ。
そう言われてもどれぐらい入れていいかわからない。
新R25天野
たしかに。片栗粉入れすぎて、炒め物がプルプルのゼリーみたいになっちゃったことがあります…
天野さん
とろみちゃんは、料理の途中で、水に溶かさずかけて入れていい顆粒の片栗粉なんです。
加減しながらかけていって、「ねるねるねるね」みたいにとろみがついていく。
とろみがつけられると、いろんな料理がワンステップ上がるんですよ。すべての料理はとろみをプラスしても大丈夫みたいなところあるでしょ?
あるか…?(2回目)
プレゼン④「買ったけど使わない」がない。作れる料理の幅を広げてくれる
天野さん
だから、「買ったけど使わないな…」があんまりない。
野菜炒めとかでも、いつものテキトーな野菜炒めにうずらの卵を入れて、ダシととろみちゃんを入れたら「八宝菜」になる。
それをラーメンにのせたら「広東麺」ができますよ。
新R25天野
(想像した)おいしそう…
いつもの「具なし」ラーメンからレベルアップできそうです。
天野さん
でしょう?“技術の進歩”が料理をラクにしてくれて、作れる料理の幅を広げてくれるんですよ。
これまで片栗粉って、ふっるいデザインの紙の袋に入ってて使いにくかった。数十年全然進化がなかったんですよ。小麦粉とかもずっとあの黄色い袋じゃないですか。
それが「とろみちゃん」が出たり、日清から“ダマにならない小麦粉”が出たり、徐々に進化が始まってるんだよね。
「スーパーにも置かれるようになってきたね」とのことです
「全部の調理器具こうなってほしい!」めんどくささを解消するアイデア調理器具
天野さん
3つ目のこれは、「アイデアでめんどくささを解消してくれる料理器具」なんだよね。
料理をしてるときに使うおたまとかって置き場所に困るわけ。鍋のサイドに立てかけてると、熱で溶けちゃったり焦げちゃったりする。
新R25天野
わかる。味噌汁の中に落ちちゃったりもしますよね。
天野さん
本来は「おたまを置くお皿を出せ」って言われるんだけど…
めんどくさいじゃないですか(笑)。
天野さん
それが、このシリーズは調理器具に「箸置き」みたいな出っ張りがついてて、そのまま置けるわけ。
「これはすごい!」と思ったよね。“すべての調理器具にこの出っ張りをつけてほしい”って思うもん。
天野さん
今はしゃもじも自立するやつがあるじゃない。炊飯器の上に乗せてご飯がカピカピになってるのを見て、誰かが「しゃもじが立ったら…」って思ったんだろうね。
そういうアイデアがどんどん実現するようになっている。
以前までのイメージで「料理はめんどくさい」と思ってた人も、今は変わってることに気付いて、純粋な視点であれ!?って驚いてほしいよね。
料理を作る魅力とは?「“芸能界で最弱の軍団”と、和田アキ子さんの思い出」
新R25天野
マニアックさはありつつも、それぞれ新鮮なグッズの紹介ありがとうございます。
そもそもなんですが、「料理をすること自体」の魅力も教えてもらってもよいでしょうか?
天野さん
芸能界で最弱の軍団”と言われている「天野会」を知ってますか?
カラテカ矢部、ビビる大木君、平愛梨ちゃん、三瓶っていうメンバーなんですけど。
好感度は高いが最弱っぽい軍団
天野さん
「天野会」では、ただ僕の料理を食べるだけのパーティーが開かれるんです。
三瓶なんかは皿を持って整列して、料理がよそられるのを無言で待っている。戦時中の配給に並んでる人かな?みたいな(笑)。
一瞬俺は何やってるんだろうと思うんだけど、やっぱりうれしいよね。僕は一年中食欲あるほうなんですけど(笑)、唯一食欲がちょっと抑えられるのが人につくってるとき。
みんなが食べてるのを見て満足感があるんですよね。人に食べてもらう喜びっていうのはすごく大きいですよ。
新R25天野
たしかに「自分の唐揚げ」を追求したら、それを人に食べてもらうのも喜びを感じられそう。
天野さん
あと、今だったら飲み会にあんまりいけないでしょう。会社の先輩とのコミュニケーションにもいいと思いますよ。
新R25天野
最近また、外に飲みに行くのちょっとイヤだな…と思ってました。
天野さん
以前うちに和田アキ子さんが来たときがあって、「天野ォ…お前、何が作れんねん?」って言うから、メニューを書いてこんな感じの料理ならできますけど…って出したんです。
そしたら「おお、全部食べたいなァ」って言われまして。
結局全16品出すことになってしまったという…
結婚式のコース料理か?
天野さん
デカいすり鉢と菜箸出して、お椀と箸、ちょっと小さかったですか?って言ったら怒られましたけど(笑)。
最近も「ナポリタンの作り方がイマイチわからんのや…」って電話かかってきました。そうやって先輩とコミュニケーションできるのは楽しいですね。
天野さん
あとは、このコロナ禍で「自分でいろんな料理を作れたら」って思った人は多いと思うんですよね。
Uberっていろんなお店の料理を食べられるんだけど、ちょっと飽きませんか?
新R25天野
たしかに…。意外とお金使っちゃうし、最近頼まなくなりました。
天野さん
あの「容器」に飽きたりするでしょ。
僕らの仕事は楽屋にお弁当が用意されてることが多いんだけど、“弁当飽き”してる人が多くて。“Uber飽き”もあると思うんだよね。
その点、料理をしてて飽きることってないんですよ。自分で作ったら多少マズくても「うん、うまい!」みたいに思えるし(笑)、「次はこうしよう」があるから。
今日紹介したものは、買って終わりじゃなくてずっと料理を続けるためにピッタリのものなんでね。チェックしてもらえればなと思います。
「スパイスカレーから始めちゃダメ」というリアルな教えから、絶妙にマニアックな料理グッズを紹介してくれた天野さん。
個人的には料理の幅が広がりそうな「とろみちゃん」が刺さったので、さっそく「ワンポチ!」させていただきました。
皆さんも、ワンパターンな野菜炒めから抜け出すために、ぜひチェックしてみてください!
天野ひろゆきさんのワンポチグッズはこちら!
〈取材・文=天野俊吉(@amanop)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)/衣装協力:WWS(ワークウェアスーツ)〉
『キャイ~ン天野っちの胃袋を掴む絶品肉おかず100』
11月20日に発売される天野さんのレシピ本『キャイ~ン天野っちの胃袋を掴む絶品肉おかず100』(主婦と生活社)。
今回天野さんがお話ししてくれたように、面倒じゃなく、かつ胃袋をギュッとつかむ“肉おかず”がたくさん紹介されています。
写真を見ただけで胃袋をつかまれそうですが、こちらのレシピ本も合わせてチェックして、「ワンステップ上の料理男子」になってみませんか!
ワンポチ!プレゼンター
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