ビジネスパーソンインタビュー

転職エージェントを使うと適正年収がわかる!? “キャリア達人”たちが意外な活用法を伝授

転職前提ではない利用もOK

転職エージェントを使うと適正年収がわかる!? “キャリア達人”たちが意外な活用法を伝授

新R25編集部

2020/07/01

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多くの“キャリアの達人”への取材を重ねてきた新R25転職。

今回お話をうかがったのは、有名企業での転職を繰り返しキャリアアップしてきた田端信太郎さんと、カリスマ転職コンサルタント・森本千賀子さんです。

お二方によると、アドバイザーが無料でキャリアの相談にのってくれる転職エージェントが自分の適性年収を確かめるためにも“使える”そうで、実際にそのように活用されている方は多いとのこと。

転職するつもりはなくても大丈夫だそうなので、今の年収にモヤモヤしている方は相談してみては?

その意外な活用法を、転職エージェントの利用者と“中の人”という真逆の視点から、詳しく教えていただきました。

【田端信太郎(たばた・しんたろう)】1999年にNTTデータへ入社。リクルートに転職しフリーマガジン『R25』を立ち上げる。2005年にライブドア執行役員メディア事業部長に就任し、LINEの上級執行役員などを経て、2018年からスタートゥデイ(現ZOZO)コミュニケーションデザイン室長として活躍。2019年末にZOZOを退社し、現在はベンチャー企業数社のマーケティングやPRの顧問を務める。著書に『これからの会社員の教科書』(SBクリエイティブ)などがある

【森本千賀子(もりもと・ちかこ)】1993年にリクルート人材センター(現リクルートキャリア)に入社。転職エージェントとして3万人を超える転職希望者と接点を持ち、2000人以上の転職に携わり、累計売り上げ実績は歴代トップの実績がある。2017年3月に株式会社morichを設立し、同年10月に独立。エグゼクティブ層の採用支援を中心に、活動領域を広げている。著書に『本気の転職 パーフェクトガイド』(新星出版社)や『35歳からの「人生を変える」転職』(秀和システム )などがある

〈聞き手=葛上洋平(新R25編集部)〉

自分の市場価値を確かめるため、年1回ぐらい転職エージェントと会うべき

田端さん

僕が初めて転職エージェントに登録した動機は、自分の市場価値を確かめることでしたね。「あなたの適正年収を教えます」みたいな訴求で興味を持ちました。

会社のなかだけだと井の中の蛙なので、担当アドバイザーからのフィードバックやもらえるオファーで、市場での自分の価値を知りたかったんです。

葛上

ということは、すぐに転職するつもりではなかったんですね。

田端さん

ええ。もはや健康診断を受けるようなものです。

中長期的にキャリアアップしていきたいなら、年に1回ぐらいは客観的に“診断”してくれる転職エージェントとコンタクトをとるべき

そうやって自分の状態を把握しておくのは、ビジネスパーソンにとって必須だと思いますよ。

森本さん

たしかにそういう需要は多いですね。むしろすぐに転職したいから相談にくる人のほうが少ないです

世の中で自分にどれくらいの価値があるのか、そして今の会社での待遇はその価値に見合っているのかを確かめたい、と相談をもらうことはとても多いです。

葛上

へー! 転職しようと思う前の段階での相談が多いんですね。

田端さん

転職エージェントへの相談はタダです。何も失うものはないので、健康診断するつもりで気軽に会ってみればいいと思いますよ。

・健康診断のつもりで、年に1回ぐらいは転職エージェントに会うべき

・転職エージェントに登録するのは、すぐ転職するつもりではない人のほうが多い

・タダで利用でき、失うものはないので気軽に会うといい

転職エージェントの選び方:最初から1つに絞り込のはNG

葛上

では転職エージェントを利用するとして、たくさんサービスがありますよね…。どうやって選べばいいんでしょう?

田端さん

結局、転職エージェントで満足できるかって「担当のアドバイザーがどれだけイケてるか」に尽きますよね。だからサービス単位での比較はムダ

まずいくつかのサービスに登録していろんなアドバイザーに会ってみて、その人がイケてると思えるかで利用の判断をするっていうのが現実的な方法かなと。

・最初は複数のサービスに登録するべき

・いろんなアドバイザーと会って、相性などで利用を判断しよう

1128人への調査でわかったおすすめの転職エージェント

新R25は、転職エージェントの実態に精通した方々にご協力いただき「新R25キャリア総研」として、実際に利用したことのある約1000人を対象におすすめの転職エージェントについて調査しました

こちらの記事では、新R25総研の調査結果や過去におこなった専門家への取材をふまえて、特におすすめできる総合型の転職エージェントのみをご紹介します。

【調査概要】

・調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06

・サンプル数
1128人(554+574)

・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェントを利用したことがある人

種別

おすすめの

サービス名

ユーザー

満足度

総合型

92%

総合型

89%

総合型

83%

これ以外にも、詳細な評判や特化型のおすすめ転職エージェントが知りたい方は、ぜひ下記のリンク先の記事もご覧ください。

Embedly

転職エージェントの活用法:すぐ転職するつもりはないことを面談で伝えよう

葛上

ちなみに、転職エージェントに登録するとどんな流れで話が進むんですか?

森本さん

転職エージェントに登録すると、だいたいこのような流れで転職活動を進めることになります。

森本さん

大前提として最初の面談(ヒアリング)の段階で、自分のスタンスを伝えましょう

すぐに転職したいのか、それとも1〜2年のうち転職したいのか。この認識がズレているとアドバイザーがよかれと思って提案していることがむしろ面倒になってしまうかもしれないので。

葛上

「自分の市場価値を確かめたい」という目的なら、それを最初に伝えないといけないってことですね。

ただ、転職エージェントのビジネスモデルだと、求職者を転職させることで企業から報酬をもらうんですよね。

となると「すぐ転職するつもりがない」と言ってしまうと雑に扱われませんか?

森本さん

いえ、ちゃんとしたアドバイザーほどきちんと相談にのってくれます。なぜなら、そういう転職潜在層は転職エージェントのサービスにフィットしているから。

今はたくさんの転職関連サービスがありますし、すぐに転職するつもりで希望が明確なら、転職サイトなどいろんなサービスを併用して自分で応募ができるはず。

つまり転職エージェントは、転職の潜在層にアプローチしないと成立しづらい時代になってきています。

田端さん

僕の感覚としては、イケてる人材は基本的にいま勤めてる企業に不満はないんですよ。だからまともな転職エージェントほど、そういう転職潜在層が来ることを嫌がりはしません

それに、もしめちゃくちゃ相性のいい求人案件がきたとしたら、「すぐ転職したい!」と気が変わるかもしれないじゃないですか。

そういう縁をつくるために、たとえ意向度が低くても面談する機会自体をアドバイザーが嫌がることは絶対にないです。

・最初に転職に対するスタンスを伝えよう

・すぐに転職するつもりがなくても、アドバイザーはちゃんと相談に乗ってくれる

葛上

転職エージェントって、意外といろんなことをやってくださるんですね。

森本さん

そう。みなさん遠慮しがちなんですけど、転職前提ではなく、キャリアの棚卸しの相談してみるなど、上手に使っていただくといいと思いますよ。

田端さん

まあ無料ですし、アドバイザーに会うだけで失うものはありません。キャリアの健康診断のつもりで使ってみたらいいんじゃないでしょうか

最後に、改めて新R25キャリア総研の調査結果をまとめます。

田端さんや森本さんがおっしゃるように、すぐ転職するつもりはなくても、とりあえず登録してみると理想のキャリアに近づけるかもしれません。

種別

おすすめの

サービス名

ユーザー

満足度

総合型

92%

総合型

89%

総合型

83%

これ以外にも、詳細な評判や特化型のおすすめ転職エージェントが知りたい方は、ぜひ下記のリンク先の記事もご覧ください。

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〈取材・文=葛上洋平(@s1greg0k0t1)〉

〈田端さんの関連リンク〉

・田端信太郎@田端大学 塾長|Twitter

・田端大学 YouTube支店|YouTube

・田端信太郎|Amazon

〈森本さんの関連リンク〉

・株式会社morich

・株式会社morich 森本千賀子|Twitter

・森本千賀子|Amazon

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