ビジネスパーソンインタビュー

プロ3人が比較した「写真加工アプリおすすめランキング」。無料で“使える”のは?

PCなしで本格的なレタッチもできる

プロ3人が比較した「写真加工アプリおすすめランキング」。無料で“使える”のは?

新R25編集部

連載

新R×R(シン・ランキンレビュー)

2019/11/29

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目次

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InstagramなどSNSの普及にともない、写真撮影に欠かせない存在となった「写真加工アプリ」。

今やプロのカメラマン顔負けの仕上がりが叶う、優秀なアプリがそろっています。もちろん、無料で使えるアプリもたくさん。

でも、数ある写真加工アプリのなかから、用途に応じた使いやすいアプリを探し出すのは至難のわざですよね…。

そこで最良の選択を最短でできるよう、プロによるクロスレビューを新R25がお届け。その名も「新R×R(シン・ランキンレビュー)」!

今回はインスタグラマーやフォトグラファーなど、写真のプロに人気の写真加工アプリを比較していただき、ランキング化しました。

・おすすめの写真加工アプリ

・写真加工アプリの選び方や使いわけ方

・簡単におしゃれな加工ができるテクニック

など、プロならではの写真加工アプリ情報も伺っています。

写真加工アプリをレビューしてくれた、専門家3人をご紹介!

【MOYA】

日本テレビ系「今夜くらべてみました」への出演をきっかけに、自身が提唱する“MOYA加工”が一躍大人気に。Instagramのフォロワーは約9万4000人(2019年11月現在)。現在はアパレルブランド「CAVEZAROSSO」のクリエイティブディレクターを務めるかたわら、写真撮影・加工やSNS活用に関する講演、コンサルティング、企業PRなどもおこなっている

【wacamera】

フリーランスフォトグラファー。Instagramのフォロワーは約14万4000人(2019年11月現在)。iPhoneを3GSから所持しており、これまでダウンロードした写真関係のアプリは400個以上。アプリの使い方などの講座も複数回開催。現在もInstagramを中心に、アプリだけで加工した写真を作品として発表している

【阿部美友(あべ・みゆ)】

ファッション・美容情報メディア「by.S(バイエス)」、コスメのクチコミサイト「Lulucos by.S(ルルコス バイエス)」編集長。記事制作や媒体SNS運用のために、日々iPhoneを駆使して撮影・加工をおこなっている。物撮り、人物、風景など、撮影のジャンルはさまざま。一眼レフで撮影した写真や動画の加工・編集をアプリでおこなうことも

写真加工アプリはどう選んだらいいの?

数ある写真加工アプリのなかから気に入ったアプリを見つけだすためには、どんなところに注目すればいいのでしょうか? 3人のプロに教えてもらいました。

wacameraさん

まず注目するのは「加工後の劣化が少ないかどうか」。SNSにアップするうえで、画質をなるべく劣化させずに保つのはとても重要です。

次に「使いやすさ」。操作画面がシンプルでわかりやすいものは、使っていてストレスがないので普段使いに向いてます。

そして「機能の充実度」。基本的な補正機能に加え、そのアプリ独自の機能やフィルターが搭載されているかどうかも重要視しています。

MOYAさん

元の色味や質感とあまりにも異なる加工は好みではないので、なるべく元の写真を活かせる加工アプリを選ぶようにしています。

私の場合、いろいろな写真加工アプリを試したうえで、現在は4つに厳選しています。

SNSにアップする場合は、同じアプリを使った統一感のある写真を並べることで、自分だけの世界観をアピールできると思います。

阿部さん

明度や彩度、色温度などの基本的な調整ができるかどうかUI・UXが快適かどうかは大切なポイントです。

そして最も重視しているのは、フィルターの種類。被写体やシーンに応じて、運営している媒体の世界観にあうものを選ぶようにしています。

プロ3人の評価で写真加工アプリをランキング化!

下記の4つの観点から、人気の写真加工アプリを総合的に評価していただきました。対象のアプリは、アプリストア(App Store・Google Play)での評価が高いものを中心に10点に厳選しています。

【評価基準】
①使い勝手
操作がしやすいかどうか

②機能の数
フィルターや加工機能の種類が豊富かどうか

③機能の質
フィルターで“盛れる”かどうか、細かい調整ができるか、クオリティの高い仕上がりになるか

④コスト
アプリ自体の価格、無料で使える機能が多いか

最終的なランキングはこちら!

点数が高いものから順に、アプリの特徴を見ていきましょう!

【1位】Adobe Lightroom:プロ顔負けのツールが満載。本格派は必携

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:Adobe Inc.

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:多くのプロカメラマンも愛用している定番PCソフト「Lightroom」のモバイル版。簡単な操作で、切り抜きや色調整、補正などの本格的なレタッチができ、スマホひとつでプロ顔負けの写真に仕上げられます。PC版と同期することで、複数の端末(カメラ)で撮影した写真を一箇所に保管できるのもポイント。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

利用していない

機能の数

機能の質

コスト

wacameraさん

写真好きなら誰もが知っているAdobe社のアプリというだけあって、機能も操作性も信頼感も抜群

できることが本格的なぶん、慣れるのに少し時間は必要ですが、仕上がりにこだわりたい人にぴったり。

真っ暗な写真を生き返らせる…などの大幅なレタッチもでき、一度使ったら手放せなくなります

特に欠かせないのが、大気や光線によって生じる“もや”を除去して鮮やかに見せる「かすみ除去」機能と、夜景撮影などで生じるノイズを軽減できる「ノイズリダクション」機能。

もはやこの2つのために使っていると言っても過言ではありません(笑)。

MOYAさん

加工という加工がすべてこれひとつでできる、かなり本格的なアプリです。インスタグラマーや写真好きの間でもどんどん注目度が高まっています。

有料でしか使えない機能が多いのは難点ですが、慣れるとiPhoneだけでプロ顔負けの仕上がりに。「レタッチはPCでやるもの」という常識を覆してくれたアプリだと思います。

私の場合、ほとんどの写真をまずLightroomで微調整します。角度調整、歪み補正、トリミング、明るさなどの基本的な補正はすべてLightroomにおまかせ。

特に角度調整を自動でしてくれるのがポイント。この調整をするかしないかで、仕上がりのクオリティが格段に変わります。

【1位】Snapseed:本格的なのにシンプルな操作性。元有料で独自の部分補正機能が充実

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:Google LLC

対応OS:iOS、Android

価格:無料

特徴:Google社が開発した写真加工アプリ。本格的な機能が豊富なのに、シンプルな操作性を実現しているのが特徴です。シミ除去やブラシ(露光や彩度などを部分的に修正できる機能)、射影変換(ゆがんだ線を修正する機能)などの多彩なツール・フィルタが29種類搭載されており、プロ級のレタッチが可能。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

利用していない

機能の数

機能の質

コスト

MOYAさん

使い方が非常にわかりやすく、初心者でも手軽に使えるアプリです。どう加工しようか困ったときには、まずSnapseedでやってみるようにしています。

一部だけ明暗を調整したり、不要な汚れやシミを除去するなど、部分的な修正ができるところが特に重宝します。

私の一番のお気に入りは「粒状フィルム」。あえて荒めの粒子を乗せることで、レトロな写真に仕上がります。

wacameraさん

2012年のリリース当初は有料だったのに、あとから無料に変更されただけあって、無料とは思えないくらい機能が充実しています

独自の部分補正機能がたくさんあり、基本的な加工はこのアプリさえあれば問題なくできます。

加工後の画像劣化がほとんどわからないのもポイントです。ちょっと失敗したかな…という写真が、Snapseedで補正をかけるだけで見違えることも。

私は加工をするとき、まずSnapseedを開き、簡単なトリミング・補正などを済ませることがほとんどです。

【3位】Foodie:「食べ物特化」のおしゃれなフィルターが魅力。構造もシンプルで使いやすい

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:SNOW INC.

対応OS:iOS、Android

価格:無料

特徴:「食べ物の写真をいかにおいしそうに撮影できるか」を追求して開発されたアプリ。「肉料理」「コーヒー」など、食べ物の種類に最適化されたフィルタが30種類以上そろっているほか、料理を真上から撮影するためのサポート機能も搭載。シャッター音が鳴らない仕様のため、混雑した店内などでも気兼ねなく撮影できます。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

機能の数

機能の質

コスト

wacameraさん

おしゃれなフィルターが多く、ご飯だけでなく景色などとも相性のいいアプリです。

アプリ内のカメラで撮ると画質が下がるため、純正のカメラアプリで撮ってからこのアプリで加工するほうがおすすめです。

同じフィルターを使って撮りためれば、ほどよく味が出て統一感のある仕上がりに。旅の記録などにおすすめです。

MOYAさん

食べ物の種類に合わせて色味が調節でき、簡単においしそうなご飯の写真が撮れるアプリ。おしゃれなフィルターが多く、人物撮影で雰囲気を出すのにも使えます。

最近のアップデートにより、アプリが落ちやすくなってしまったように感じられるのが少し残念。

阿部さん

とにかくシンプルで使いやすいアプリです。基本的な補正機能が十分そろっているうえに、フィルターの種類も豊富。

いちいち保存ボタンを押さなくても、自動でカメラロールに写真が溜まっていくところも気に入っています。

ピントの性能も高いので、壮大な風景を撮りたいときにも、接写でコスメやアクセサリーを撮りたいときにも重宝します。

ただ、美肌補正機能がないので、人物撮影にはあまり使いません。

【4位】SNOW:顔認識が強みのアプリ。“盛る”だけじゃない新機能も要チェック

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:SNOW INC.

対応OS:iOS、Android

価格:無料

特徴:顔認識システム を利用し、自撮り写真を半自動的に加工・合成できるアプリ。輪郭や顔のパーツに合わせてイラストで装飾する機能や、一緒に写っている人と顔を入れ替える機能が話題となり、2016年5月にはApp Storeの無料アプリランキングで1位を獲得。実物より数段美人になれると評判の加工クオリティも、支持される要因です。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

機能の数

機能の質

コスト

MOYAさん

バリエーション豊かな顔認識スタンプ(顔のまわりを装飾できる)が手軽に使えるのが特徴的。似た機能のあるSnapchatに比べて、顔がよりかわいらしくなるようなフィルターが多いため、女性に人気なのもうなずけます。

最近SNSでよくみかける「そっくり診断」もSNOW発の新機能。なにかと話題になりやすいアプリなので、トレンド好きの方は持っておいて損はないと思います。

あと、実はSNOWは子供ウケが抜群。顔認証スタンプを見せると子供が喜ぶので、あやしたいときによく使っています。

こちらが今話題の「そっくり診断」

wacameraさん

盛り」「インスタ映え」の先駆けアプリ。フィルターも豊富で、すべての機能が無料で使えるのがうれしいポイントです。

自撮りを盛りたいなら、とりあえずこのアプリを入れておくのがいいと思います。

阿部さん

「童顔」「フレッシュ」など、なりたい顔のイメージに合わせて加工できるため、初心者でも簡単に使えます。

目のレタッチだけで6種類あるなど、選択肢が豊富。上級者も使い込むほど楽しめそうです。

画面タッチで撮影できる機能も便利。複数人で自撮りをするときなど、撮影ボタンに手が届かないときもストレスなく使えます。

【5位】Ulike:“盛れる”のにナチュラルと話題。自撮りアプリの新定番

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:Bytedance株式会社

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:「TiKToK」と同じ会社が提供している、中国発の自撮り加工アプリ。「盛れるのに自然に加工できる」という評判が広がり、若い女性のあいだで人気急上昇中のアプリです。自分の気になるパーツだけを微調整でき、自然な仕上がりで理想の顔立ちを表現することができます。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

機能の数

機能の質

コスト

MOYAさん

最近の盛り系アプリのなかでは一番自然な仕上がりが叶うアプリです。

顔の原型を留めたまま、気になるパーツだけ微調整できるのがほかのアプリと違うところ。すっぴんのときや肌荒れをしているときなどに重宝しています。

阿部さん

アイブロウやカラコンまで選べる機能の細かさがすごい!こだわり派にはたまらないと思います。

プリクラのように、撮る人数やシーンに応じてポーズや構図を指示してくれる機能もあるため、大人数でわいわい撮るときにも重宝します。

ただ、撮影前にフィルターやメイクなどのレベルを指定してから撮影するしかないため(有料だと自動加工もできます)、撮影後に加工したい人にとっては不便だと思います。

別のカメラで撮影するか、フィルターなしで撮影してから「微調整」タブを選択して画像を読み込めば加工ができますが、ほかのアプリに比べてやや手間がかかる印象です。

【5位】SODA:“盛り”に飽きた女性たちに人気。顔認識をもとにした自然な加工がハイレベル

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:SNOW INC.

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:SNOWやFoodieを開発したLINEの子会社から、2018年にリリースされた自撮り加工アプリ。SNOW同様、アプリが自動的に顔を認証し、ナチュラルな加工とメイクを施してくれる親切設計。最近の流行にともない、仕上がりは非常に自然。“盛り”に飽きた女性たちから多くの支持を集めています。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

機能の数

機能の質

コスト

wacameraさん

無音で撮影できるところと、簡単な操作でフィルターを選べるところが気に入っています。背景にぼかしをかけられる「一眼効果」という機能も便利ですね。

初期設定のままだと、右下にSODAのロゴが入ってしまうのが少し面倒。ロゴなしに設定することもできるので、気になる方は設定変更をおすすめします。

阿部さん

使い勝手や仕上がりのテイストは、Ulikeとかなり似通った印象。SODAの場合、機能はあまり多くなく、本当に必要なものだけが厳選されているイメージです。

機能が多すぎるアプリだと混乱するという人や、シンプルに使いたい人にはぴったりのアプリだと思います。

鼻筋までしっかり認識してくれるなど、顔認証の精度がかなり高いと感じました。自撮りをこっそりナチュラルに盛れるため、「THE・加工してます!」な仕上がりに抵抗がある人にもおすすめです。

【7位】BeautyPlus:元祖“盛り系”アプリ。美肌へのこだわりが強い人に根強い人気

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:Meitu Technology, Inc.

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:自撮り加工に特化したアプリ。肌をきれいにしたり目を大きく見せたり、二重アゴをなくしたり…と、本格的なレタッチ機能が揃っています。さらに、スタンプや落書き機能、フィルターも豊富。若い女性の間では“元祖”的な位置づけの盛り系アプリです。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

機能の数

機能の質

コスト

wacameraさん

自撮りを盛るアプリといえばこれ、といえるほど定番のアプリ。ただ、機能が多すぎて逆に使いづらいうえに、無料で使えるフィルターには限りがあり、個人的には出番の少ないアプリです。

阿部さん

美肌などのレタッチ機能を、好きな値で保存できるのが楽ですね。デフォルトで“いつもの加工”を施すことができます。

盛り系アプリのイメージが強いですが、使う機能を最小限にすれば、肌をちょっときれいにする程度で抑えることも可能です。もちろん、極限まで盛ろうと思ったらそれもOK。

とにかく美肌に写るので、手元のアクセサリー撮影やコスメのスウォッチ撮影(手もとに試し塗りして撮影すること)などでは欠かせません。

撮影画面が大きくて見やすいのも気に入っています。

MOYAさん

肌はとてもきれいに補正できますが、白くてふわふわとした仕上がりで、どうしても“加工してます”感が出てしまうのが難点。

かつては“盛り”アプリといえばBeauty Plusが一番有名でしたが、最近はUlikeなどの自然に加工できるアプリに人気が集まっている印象です。

とにかく顔を盛りたい人、色白っぽく見える加工がしたい女の子向け。自撮りに興味がない人には特にメリットがないと思います。

【8位】VSCO:最高水準におしゃれな加工アプリだが、初心者にはハードル高め

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:Visual Supply Company

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:加工するだけでなく、SNSのように完成した写真をアップする「投稿・閲覧」機能も搭載。世界中のクリエイターが制作した写真を見て楽しむことができます。無料で使えるのは10種のフィルター、19種の加工ツール。自分好みの設定を「レシピ」として保存でき、手軽に同じ加工を再現できます。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

×

機能の数

機能の質

コスト

×

MOYAさん

ほかのどのアプリよりもフィルターがおしゃれ。明るさ調節などの微調整もでき、このアプリひとつで加工を完結できる点もおすすめです。

私のお気に入りは「A4」という、温かみのある色味のフィルター。

使うフィルターを決め、気に入った数値を保存しておけば、だんだんと“自分色”の加工が定着していくはず。Instagramの投稿に統一感を出したい人はぜひ試してみてください。

また、「見つける」というボタンをタップすると、ほかの人が撮ったおしゃれな写真を見られるのもポイント。自分のInstagramのサムネイルづくりや、写真加工の参考にしています。

wacameraさん

トレンドを捉えたおしゃれなフィルターで人気を集めているアプリです。フィルムっぽい質感の写真を、スマホだけで簡単に仕上げられます

投稿・閲覧機能など、ほかのアプリにはない機能が備わっている分、はじめて触る人は操作に戸惑うかもしれません。

阿部さん

FacebookやGoogleアカウントでのログインが必須です。一週間の無料トライアル後、強制的に年間2100円の有料会員登録をすすめられるのがややストレス。

初心者には操作が難しく、メンバーにならないと使えないフィルターも多いです。

ただ、課金さえすればフィルターが非常に豊富で、粒子でフィルムっぽさを出すなどの細かいテイスト調整も自由自在。こだわればこだわるほど、おしゃれな写真に仕上げられます

美肌やメイク補正はないので自撮りには不向きですが、おしゃれな風景写真や引きの人物カットを加工するときはかなり重宝します。

【9位】LINE Camera:スタンプの数は驚異の5000種以上。扱いやすさに定評あり

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:LINE Corporation

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:メッセージアプリ「LINE」でもおなじみの“スタンプ機能”が最大の特徴。LINEの人気スタンプを含む5000 種類以上(有料版も含む)のスタンプで、自由に写真を装飾できます。自分で描いたイラストや撮った写真などを用いて、オリジナルのスタンプを作ることも可能。加工した写真をすぐLINEで送信できるのも魅力です。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

機能の数

機能の質

×

コスト

MOYAさん

おしゃれさには欠けますが、誰にでも扱いやすいアプリ。スタンプや文字入れなどの装飾機能に優れているのがポイントです。フィルターも非常に豊富で、いろんなシーンに合わせられます。

私が一番使うのはスタンプコラージュ。顔出しを避けたいときにスタンプを使うことが多いです。

特に、LINEキャラクターのスタンプが豊富なので、好きな人は楽しいと思います。

阿部さん

さすがLINE社が開発したアプリなだけあって、操作性が抜群にわかりやすい

「どこまで続くんだろう」というくらい備えている大量のフィルターは魅力ですが、「並び替え機能」を活用してフィルターを整理しないと、いちいち探すのは骨が折れそう…

加工の質でいうと、ほかと比べてとくに優れた点はない印象。ファッションのコーディネート写真にブランド名を入れるときなど、文字を載せたいときだけ使っています。

【10位】カメラ360:フィルター数はNo.1だが、使い勝手に難あり!?

画像はApp Storeのスクリーンショット

提供会社:PinGuo Inc.

対応OS:iOS、Android

価格:無料(一部機能は有料)

特徴:搭載フィルターは100種類以上。美肌加工だけでなく、ゾンビ風や油絵風など、ユニークな加工を施すことができます。写真を装飾できるステッカーも豊富ですが、すべて使うためには有料会員登録が必要です。

MOYAさん

wacameraさん

阿部さん

使い勝手

×

機能の数

機能の質

コスト

×

MOYAさん

曇りや雨の日の写真を、まるで青空が広がっているように加工できるなど、ほかにないフィルターが豊富です。ただ、強力に補正するフィルターが多いため、やりすぎには注意

阿部さん

フィルター選択ボタンが撮影ボタンも兼ねているなど、あまりユーザーに優しくない設計。操作に慣れるまで時間がかかります。

フィルター名に「ムース少女」という謎の日本語が採用されていたりと、翻訳もあまりイケていない印象です(笑)。

アプリ内で推されている加工も過剰なので、シンプルに使いたい派にとっては雑音が多めかも

プロ直伝! 写真のクオリティが上がる、複数アプリの使いわけ術

数多くの写真加工アプリを試してきたプロたちには、それぞれこだわりの活用法がある様子。アプリの使いわけテクニックや、すぐにマネできる裏ワザを教えてもらいました。

MOYAさん

画角や歪みなどの根本的な部分を“補正”する工程を挟むと、仕上がりのクオリティが格段に上がります。

私の場合、基本的にどの写真もまずはAdobe Lightroomで補正してから、そのときの気分に合わせて別のアプリでフィルターがけをします。

角度調整や歪み補正などをかけることで、あまり上手に撮れなかった写真も見違えるようにきれいになるのでおすすめです。

阿部さん

アプリ内のカメラで撮影すると、たいていの場合は画質が落ちてしまうので要注意。

とくにiPhone X以上の端末を使っている場合は、高性能なカメラを存分に活かしましょう。デフォルトのカメラで撮影してから、加工をおこなうのがおすすめです

また、加工アプリではありませんが、Instagramの基本調整機能が意外とシンプルで使いやすいのでぜひ注目を。

気合いを入れた写真では、「iPhoneカメラ→Instagramで基本調整→加工アプリ」の三段活用をすることもあります。

初心者必見!簡単におしゃれな写真に仕上がるテクニック

写真加工アプリを使ったプロ流のテクニックを少しだけ公開。これをマネすれば、あなたも加工の達人に一歩近づけるはず!

阿部さん

フィルターを使用して終わり!でもいいのですが、よりおしゃれに仕上げたいなら、「明度 ・彩度 ・色温度」の3つだけは手動で調整するのがおすすめです。

持論ですが、色温度を少し下げて青っぽくし、彩度を55%くらいまで上げると、プロっぽい雰囲気の写真に仕上がります。

あとは、小顔補正などのレタッチ機能をやりすぎると、さすがにバレるのでご注意を(笑)。

ピアスやスマホ、背景などが極端に歪んでいる写真をよく見かけます。形を変える系のレタッチ機能は、使うとしても20%程度にとどめておくのが吉!

wacameraさん

魅力的な機能はたくさんありますが、とにかくやりすぎ注意。派手に加工をすると不自然な仕上がりになるうえに、画質の劣化も避けられません。

どんなフィルターを使うにせよ、加工に慣れるまでは「50%未満」を目安にするのがおすすめです。

また、私は季節に合わせて加工に変化をつけるようにしています。

たとえば、夏の写真は彩度を上げてビビッドに、冬の写真はフェード(コントラストを弱める)をかけて静かな雰囲気に。

彩度と色温度を調整すれば、簡単に雰囲気をチェンジできるのでぜひ挑戦してみてください。

知れば知るほど奥深い「写真加工」の世界。

かつてはプロのカメラマンだけが使いこなしていたような小難しい加工機能も、スマホ1つで簡単に使えるように進化しています。

せっかくスマホで写真を撮るなら、加工アプリも使いこなさないともったいないかも!?

「おしゃれな写真なんて自分には縁遠い…」と諦めきっているあなたはぜひ、加工アプリの力で“盛りデビュー”してみてはいかがでしょう。

〈取材・文=石川みく(@newfang298)/編集=葛上洋平(@s1greg0k0t1)〉

専門家たちの詳細プロフィール

【MOYA】

日本テレビ系「今夜くらべてみました」への出演をきっかけに、自身が提唱する“MOYA加工”が一躍大人気に。Instagramのフォロワーは約9万4000人(2019年11月現在)。旅の素晴らしさを伝えるプロトラベラーを経て、現在はアパレルブランド「CAVEZAROSSO」のクリエイティブディレクターを務める。その傍ら、写真加工の技術を活かし、写真撮影・加工やSNS活用に関する講演、コンサルティング、企業PRなど多岐にわたり活躍中

【wacamera】 10年目のフリーランスフォトグラファー。東京都出身、大阪府在住。Instagramのフォロワーは約14万4000人(2019年11月現在)。iPhoneを3GSから所持しており、これまでダウンロードした写真関係のアプリは400個以上。アプリの使い方などの講座も複数回開催。現在もInstagramを中心に、アプリだけで加工した写真を作品として発表している

【阿部美友(あべ・みゆ)】 ファッション・美容情報メディア「by.S(バイエス)」、コスメのクチコミサイト「Lulucos by.S(ルルコス バイエス)」編集長。記事制作や媒体SNS運用のために、日々iPhoneを駆使して撮影・加工をおこなっている。物撮り、人物、風景など、撮影のジャンルはさまざま。一眼レフで撮影した写真や動画の加工・編集をアプリでおこなうことも

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