ビジネスパーソンインタビュー
変わり種コラボすればいいと思ってない?「ベビースターラーメン」にツッコんできた

アイスにのせたらべちゃべちゃになると思いますが…

変わり種コラボすればいいと思ってない?「ベビースターラーメン」にツッコんできた

新R25編集部

連載

新商品ポリス

2018/07/19

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各社からさまざまな新商品が登場する現在。でも、その商品って本当にいいモノなんでしょうか?よく考えてみると、ちょっとツッコミどころもありませんか?

新連載「新商品ポリス」(タイアップ募集中!)では、新R25編集部が企業にお邪魔して、商品やサービスに読者目線(?)で切り込みます。果たして担当者はツッコミを見事跳ね返し、商品の良さをアピールできるのか…。

今回ツッコミに行ったのは、「ベビースターラーメン」。

昔からある人気商品ですが、ここ数年、ファンタとコラボした「オレンジ味」「グレープ味」、さらに「コーヒーミルク味」なんてものまで出しているんです!どう考えてもマズそう…(失礼)! 一体何がしたいんだ…。

ライター・森

さすがに奇想天外すぎて、「おいしいおやつ」からかけ離れちゃってません?

…というわけで、「おやつカンパニー」のベビースター開発担当者を直撃したいと思います!

ツッコミ1:商品出しすぎじゃないですか?

対応してくれた安澤さん。今から無粋なツッコミをぶつけていきますんでよろしくお願いします

ライター・森

「ベビースターラーメン」って、いつも新しい味を出してますよね。最近はどのくらいのペースで新商品を出してるんですか?

安澤さん

1カ月におよそ5品ほどの「ベビースター」関連商品を発売しています。

つまり、毎週1品は何かしら新しい商品を発売していることになりますね。

ライター・森

毎週!?多すぎじゃないですか?

そんなスピードで発売してもお店のスペースは限られてますし、商品のライフサイクルって相当短いのでは?

安澤さん

そうですね。

「ベビースターラーメン」に限らず、コンビニに陳列される期間限定品はおよそ1カ月サイクルくらいで変わっています。

ライター・森

もったいない! 

一体今まで何種類くらい発売されてるんですか?

安澤さん

えー、すみません。正直言って、 1959年の発売当初から現在まで、どれだけの味を展開しているのかは、カウントしたことがないのでわからないです…

ライター・森

え、把握できてないんですか!?

安澤さん

はい…お客さんが想像し得る味のすべてを試作している」ということは言えますが。

ライター・森

そ、そうですか…(やっぱり出しすぎなんじゃ…)

ツッコミ2:「ふざけたコラボ商品」って何のために出してるの?

ライター・森

でも正直、ちょっとふざけたコラボ商品が多すぎませんか

たとえば、日本コカ・コーラ社とのコラボ「ベビースターラーメン ファンタスティックグレープ味/ファンタジーなオレンジ味」って、何を狙って出してるんですか?

「ファンタスティックにキブンちょい上げ!」って…

安澤さん

いや、当社としてはふざけてるワケではなく、いたってまじめに製品開発をしているつもりです…

私たちは、お客様の期待を上回る「驚き」と「楽しさ」をお届けできる製品を創ることが、使命だと考えておりますので。

当社とコラボ先の双方が、新規顧客の獲得、ブランド力の強化ができることがメリットだと考えています。

ライター・森

いやー、それらしいお答えですが、変わった商品を出す決定的なメリットとまでは言えないような…

安澤さん

…。変わり種商品を出すことの最大の効果は、「話題性喚起」です。

変わり種商品を出せばSNS等で話題になる、いわゆる「バズる」こともありますよね

結果として、テレビCMなどの広告費をかけずに、かなりのプロモーション効果を得ることができる単価の安い商品なので、これはかなり狙い目なんです。

ライター・森

つまり、「変わった商品」を出すこと自体が広告の役割も担っている、と。

安澤さん

そうです。

ライター・森

なるほど。広告効果を上げるために、必死に考えている商品企画なんですね。

ツッコミ3:「変わってる」がメインで、味がおろそかになってません?

ライター・森

とはいえ、「変わった商品」を出すことに注力しすぎて、味がおろそかになってません

特にアイスクリームと「ベビースターラーメン」の組み合わせ、「ベビースターラーメンonアイス」なんて、本当においしいのか疑問です。麺がアイスでびちゃびちゃになっちゃいませんか?

安澤さん

…どのような商品についても、当然「おいしさ」はおろそかにせずに企画開発を行っています…!

それにもともと「ベビースターラーメン」とアイスの食べ合わせは、一部の消費者の中でおいしいと評判になっていたんです…!

ライター・森

市販のアイスクリームに市販の「ベビースターラーメン」をのせれば、自分でも再現できそうですが…

安澤さん

いや、それは全然違います

この商品ではアイスも専用のものをゼロから開発したんですよ

トッピングするベビースターの絶妙な配合量が生む独特の食感と、ベビースターに合うバターキャラメル味のアイス。どちらも研究し尽くしてますから。

ライター・森

へえ…! そんな努力があったんですね。

しかし、昔からある大ヒット商品なのに、なぜそこまでするんですか? 定番の商品だけ出していても、十分売れると思うんですけど…

安澤さん

それが違うんです。

少子化や間食の選択肢の広がりにともなって、スナック菓子メーカーを取り巻く環境は、かなり厳しいものとなっています

昔は駄菓子屋のなかで、ほかの駄菓子だけが競合だったのですが、近年はコンビニなどでいつでも手軽にケーキや軽食を買うことができる。幅広い商品が競合になってくるわけです

ライター・森

確かに…! 少子化したら、それだけでマーケットが縮小してしまいますもんね。

安澤さん

だからこそ、今まで通りのスナック菓子だけでなく“新しい食べ方や価値”を創造しないといけないんです。

「アイストッピングベビースター(コーヒーミルク味)」や「ベビースターラーメンonアイス」の開発は、そういう“社の未来”がかかっているんです!

こいつに…

社の未来が…!!

50年以上子供たちに愛されるスナック菓子を作り続けてきた「おやつカンパニー」。「それっておいしいの!?」と疑ってしまうような新商品も発売されていますが、それらは、“スナック菓子の生き残り”を賭けて懸命に開発されたものでした

見学に訪れた子供たちのために、工場の機械に動物の絵が描かれていたり、プレゼントキャンペーンの景品が、麺の模様のリュックやジグゾーパズルだったり。「おやつカンパニー」の驚きと楽しさを届ける工夫は、食品だけにとどまりません。

そんな努力の結晶である「期間限定品」は、店頭に1カ月ほどしか並ばないものも多いのだとか。味わってみたくなったら、ぜひ早めに買ってみてください!

〈取材・文=森かおる(@orca_tweet1)/編集=天野俊吉 新R25編集部(@amanop)〉

取材協力/参照資料

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