「働く人を応援できるコーヒーをつくりたかった」
常温でもおいしいってホント? ファイアのペットボトルコーヒーがコロナ禍でも売れ行き好調なワケ
新R25編集部
各社からさまざまな新商品が登場する現在。
でも、その商品ってよく考えてみると、ちょっとツッコミどころもありませんか?
「新商品ポリス」(タイアップ募集中!)では、新R25編集部が企業にお邪魔して、商品やサービスに読者目線(?)で切り込みます。はたして担当者はツッコミを見事跳ね返し、商品の良さをアピールできるのか…。
今回ツッコミにいくのは、売り上げが前年比の約120%(!)で販売好調の「キリン ファイア ワンデイ ブラック」。
「直火珈琲のおいしさ」に加え、「600mlの大容量」「常温でもおいしい」ことが特徴のボトル入りコーヒー。
コロナ禍でも好調なワケをブランド担当者にぶつけたところ、ファイアというブランドに込められた熱い想いが明らかになりました。
〈聞き手=宮内麻希〉
キリンビバレッジ マーケティング部 ファイアブランドを担当する大竹野晋平(おおたけの・しんぺい)さんにお話を伺いました
コロナ禍で変化する仕事のお供として大ヒット! コロナ禍でも前年比120%の売上を達成
宮内
ファイア ワンデイ ブラックは、コロナ禍でも売上順調と伺いました。
大竹野さん
そうですね。ありがたいことに、8月時点の累計で前年比約120%の売上を記録しています。
宮内
この状況下ですごいですね…! コロナショックによる影響はなかったんですか?
大竹野さん
正直、自動販売機やコンビニなど外出機会が減ったことによる影響はありました。
ただ、ファイア ワンデイ ブラックに関しての売上は予想以上に好調で、ファイアブランド全体の売上が厳しかったなか、ワンデイブラックに救われたと言っても過言ではないんです…
宮内
どうして同じブランドのなかでも、売上がよかったんですか?
大竹野さん
働き方の変化によって生じた「コーヒーの飲み方の変化」があると考えています。
一時的に在宅ワークが多くなった頃に手淹れのコーヒーを飲む人が増えました。そこから、席を立ってコーヒーを淹れるのが少し面倒になってきたと感じ始めるようになってきたのが、今の状況だと捉えています。
宮内
それはちょっとわかります。家ってただでさえ集中が難しいから、オフィスと違って、コーヒーのために席を立つのイヤなんですよね…
大竹野さん
とはいえ、「おいしいコーヒーを手元(机)に置いて仕事に集中したい」というニーズがあり、それに応えられたのがこの商品でした。
大竹野さん
ファイア ワンデイ ブラックは「1日中楽しめるコーヒー」というコンセプトから生まれた商品。大きく3つの特徴が今の変化した働き方にマッチしていたのだと考えています。
1.
ゴクゴク飲める「大容量」
なので、何度も買いに行く手間がない
2.
「常温」でもおいしい
ので、1日中置いておける
3.
「直火」ならではの味わい
で、“オンモード”にする手助けをする
ツッコミ①600mlの大容量って…飲みきるには多すぎません?
宮内
なるほど…ただ、ちょっとツッコませていただいてもいいでしょうか…まず、600mlの大容量についてです。
たしかにおトク感はありますが、ちょっと多すぎませんか?
大人の男性の手でコレですから…本当に大きいです
大竹野さん
この大きさは、「1日1本で楽しめるコーヒー」をつくりたいという想いからきています。
飲んでいただくとわかるのですが、この大きさであるメリットは実はおトク感だけではないんですよ。
宮内
おトク感以外のメリット…?
大竹野さん
それは、買った直後からコーヒーの残量を気にせずゴクゴク飲めることです。
たとえば、朝の出社直後にコーヒーを買って一気に飲んでしまい、始業前にはほとんどもうなくなっている…なんて経験はありませんか?
宮内
ああ…たしかに…
ただ、この量を最後まで飲みきれるかと言われるとちょっと…
大竹野さん
もちろん、すぐに飲みきる必要はありません。
ファイア ワンデイ ブラックは“常温でもおいしい”ので、残った分は仕事中にゆっくり味わっていただけます。
残った分をコップに注いでミルクを入れ、カフェオレのように楽しむ方もいらっしゃいますね。
宮内
なるほど…。アレンジして飲むのはいいかも…
ツッコミ②常温でも変わらずおいしいって本当ですか?
宮内
常温でもおいしさが変わらないからこそ、時間をかけて味わえるということですが…
そもそもアイスでもホットでもなく、常温でおいしいコーヒーなんてありえるんですか?
大竹野さん
…普通はそう思いますよね。
はい、思います
大竹野さん
正確には常温のおいしさを追求しているというより、常温であっても冷たいときと同じ味わいを実現しているんです。
まず、温度変化によるコーヒーの味覚変化について説明させてください。
大竹野さん
コーヒーは一般的に、温度が変化すると苦味や酸味など特定の味わいが際立って感じられる傾向があります。
ホットコーヒーが冷めてしまうと、酸味が強くなって飲みづらくなるなと感じたことはありませんか?
宮内
言われてみれば、そんな気がします。
大竹野さん
冷めたホットコーヒーや、ぬるくなったアイスコーヒーが少し飲み辛く感じたりするのは、特定の味わいが際立ってしまうことが原因だったりするんです。
なのでファイア ワンデイ ブラックでは、冷たい状態から常温に変化しても、酸味や苦味を目立たせない味わいにしています。
宮内
へええ。でも…そんなこと可能なんですかね?
大竹野さん
可能です。ただし、カンタンではありませんでした。
豆の種類や抽出方法、焙煎度合(浅煎り・深煎り)を変え、ようやく常温でも同じおいしさに辿り着いたんです。
試作数は、約1000にのぼりまして…
宮内
1000!?
大竹野さん
実はここまで試作を重ねた商品は珍しく、冷たい状態と常温の味わいをそれぞれ試す必要があったため、開発チームでもこれほど多くの試飲をするのは初めてでした(笑)。
宮内
冷たくても常温になってもおいしいことは、みなさんの苦労の上で検証がなされていたんですね。
大竹野さん
チームでの試飲・検証の上、味覚を数値化する「味覚センサーレオ」というAIで分析し、酸味・苦味ともに変わらない味であることを最終検証して、ようやく現在の味わいを実現しています。
宮内
味の変化がないことがAIによる数値化でも証明されてるんですね…
大竹野さん
そうなんです。本当に…チームの悲願が叶った瞬間でした。
なんともいえない表情を浮かべる大竹野さん
ツッコミ③直火コーヒーってどんな違いがあるんですか?
宮内
あと、失礼ながら「直火コーヒー」であることの良さがよくわかっていなくて…
ほかのコーヒーと比べて、何が違うんでしょうか?
大竹野さん
直火コーヒーとは、焙煎を行ったあとに、豆をもう1度直火で炙って仕上げたコーヒーのこと。
こうして最後にひと手間くわえることで、豆の香ばしさを際立たせることができるんですよ。
大竹野さん
直火仕上げは、通常の焙煎にわざわざ工程を加えるものです。はたから見たら、「そこまでやる?」と思われることもあるかもしれません。
それでもファイアとして最初に発売した缶コーヒーからファイア ワンデイ ブラックまで、20年以上「直火」にこだわり続けています。
宮内
なぜそこまで「直火」にこだわるんですか?
大竹野さん
それはブランドのコンセプトに通じる想いがあるからです。
ファイアブランドが誕生した1999年は、リストラが相次いだり銀行が破綻したりと、暗いニュースが多かった時代。
俗に言う「平成不況」。“失われた10年”とも呼ばれているらしいです
大竹野さん
そんななかで、コーヒーを通じて働く人たちの心に火をつけ、前向きに働く人を増やしていきたいという想いからはじまったのがファイアなんです。
だからこそ、飲んだ瞬間に力がわいてくるような、香ばしくほどよい苦味のある味わいを目指しました。
宮内
たしかに、ファイア ワンデイ ブラックって、ほかのペットボトルコーヒーと比べても香ばしさがありつつ、すっきりしていますよね。
大竹野さん
そうなんです。そしてこのファイア独特の力強い味わいは、直火でないと実現できないんです。
直火にこだわっているのは、おいしさのためだけではなく、ファイアらしい独自の味わいを表現するためでもあるんですよね。
宮内
なるほど。まさに、働く人を応援するために生まれたコーヒーですね。
キリンの社員さんもみんな机の上に置いているそうです
仕事のオン・オフが曖昧な時代に寄り添えるコーヒーでありたい
大竹野さん
昨今、働き方改革や在宅ワークの時間が増えるなど、働き方も変化していますよね。
そうやって時代が変化しても、仕事で「あと少し頑張らなきゃ」という瞬間ってあるじゃないですか。
気合いを入れて臨む大きな仕事に限らず、「今日中に資料作成を終わらせよう」「あと2時間だけ頑張ろう」というように、それぞれの頑張り方がある。
宮内
わかります。
大竹野さん
そうやって一人ひとりが「頑張ろう」と思った瞬間に、背中を押してあげられるコーヒーでありたいと思ってるんです。
宮内
「もうひと頑張り」というときのコーヒーって、モチベーションを上げてくれますもんね。
大竹野さん
今の時代、仕事のオンオフという概念が徐々に曖昧になってきています。「オン」になりたいときはぜひ、ファイア ワンデイ ブラックを飲んでほしい。
ぜひ、1日を通して寄り添う仕事の“おとも”として、様々なシーンで味わってもらえたらうれしいです。
香ばしく力強い味わいと、常温でも変わらないおいしさで、頑張りたいときの背中を押してくれる「ファイア ワンデイ ブラック」。
職場や在宅ワークでもデスクに1本置いておくことで、仕事モードをオンに切り替えやすくなりそうです。
気合いを入れたい朝や、休憩が終わったタイミング、もうひと頑張りしたいときのおともに、ぜひ購入してみてください!
〈取材=宮内麻希(@haribo1126)/文=いちかわあかね(@ichi_0u0)/撮影=長谷英史(@hasehidephoto)〉
新商品ポリス
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