ビジネスパーソンインタビュー
これは単なる業務効率化ツールじゃない
箕輪厚介も大絶賛。オンライン秘書「nene」が若手の育成ツールになる理由とは?
新R25編集部
「これ、ホントに自分がやんなきゃいけないの…?」
そう思ってしまう業務ってありませんか?
とくに上司や先輩から次々と仕事を任されがちな若手社員は、目の前の小さな雑務に追われるうちに「気づいたらもうこんな時間…」なんてことも。
そんなアナタに朗報が。今年1月に、誰でも気軽に雑務を外注できる「nene」というオンライン秘書サービスがリリースされたそうなんです。
「あなただけのオンライン秘書をスマホの中に」
何やらすごい便利そうなサービスだし、法人プランもあるようなので、僕たちもこういったツールをうまく使いこなして成果を出したい…
そんな気持ちで、この方にアドバイスをもらうことに。
ご存知、幻冬舎のスゴ腕編集者・箕輪厚介さんです。
今回の取材には、neneを運営するneon株式会社 COOの矢澤佑紀子さんも同席。
「雑務は丸投げしてる」と明言している箕輪さんに、若手社員の仕事に対する心構えから“人に任せるべき仕事”の見極め方まで、貴重な金言をいただいてきました!
〈聞き手=サノトモキ〉
「新人が効率化なんて考えるな!」“箕輪流・雑務のススメ”
サノ
「雑務はぜんぶ丸投げしている」という箕輪さんですが、20代のころはどうしてたんですか?
箕輪さん
いやもう、めちゃくちゃやってたよ。
27歳くらいまでは社内でも立場が低かったから、電話とったり、編集部全員の経費精算をしたりスケジュール調整したり…1日の大半は雑務に追われてたんじゃないかな?
サノ
えっ、そうだったんですか。
それでも、当時から雑務を効率的にこなす工夫をしてたんでしょうか?
箕輪さん
ううん、効率化なんて全然考えてなかった。
俺、雑務をムダなものとは思ってないからね。
新人時代はむしろ、小賢しく効率化とか考えず、目の前の雑務を一生懸命やったほうがいいと思う。
あれ…? 思ってた展開と違うぞ…
サノ
でも、雑務って将来につながらないように思えるものが多いですし、そんな仕事はぜんぶ外注して、その分本業の仕事に注力するのが理想なんじゃ…?(誘導尋問)
箕輪さん
一番小さな仕事から積み重ねてきた経験がないと、上に立ったときのパフォーマンスに差が出るんだよ。
「神は細部に宿る」ってことを現場に熱量をもって伝えられないし、ムダを効率化させようとしても、若手時代に雑務をサボってたやつからは芯を食った改善策は出ないと思うんだよね。
箕輪さん
だから、若手時代に一見ムダに思える雑務にもきちんと向き合って、「仕事ってこういう構造で回ってるのね」って、“仕事全体の成り立ち”を把握をしておくことは超大事だよ。
サノ
せ、正論でしかない…けど…
矢澤さんもこの表情。今回はその“雑務”を外注できるneneのPR記事なんですが…
”個人の限界”を突破するために、「人からリスペクトされる仕事」に絞れ
箕輪さん
ただ、新人と中堅の間の時期になると、“個人の限界”にぶつかる瞬間が来るんだよね。
サノ
どういうことですか?
箕輪さん
俺もそうだったんだけど、雑務に追われながらも本をヒットさせていったら、自分ひとりじゃどう頑張っても乗り切れない仕事量を求められるようになったの。
箕輪さん
キャパの120%くらいだったら寝ずに頑張ればいけちゃうんだけど、そのうちキャパの300%くらいの仕事を求められるようになって、さすがにどうしようもなくなる時期が来るはずなんだよ。
サノ
僕、社会人4年目なのですが、まさに今そこかもしれないです。
「自分ですべてやるんじゃなくて、誰かに仕事を振っていかなくちゃいけない…でもうまく振れない…」と悩みはじめてます。
箕輪さん
その葛藤は次のステージに進みつつある証拠だよ。
そのフェーズに入ったら、今度は仕事を「人から評価(リスペクト)される仕事」と「誰でもできる仕事」に分けて考えて、後者をガンガン人に振っていくといいよ。
サノ
人から評価される仕事って、たとえばどんなことですか?
箕輪さん
俺なら、経費精算は抜け漏れも多くて全然評価されないけど、ヒット本をつくれば評価される。だから単純に、自分の頭は「本の企画を考えることだけ」にしたほうが成果が出るよね。
評価される仕事って、「自分にしかできない仕事かどうか」ってことだからね。
サノ
自分にしかできない仕事か…その見極めは難しいですね。
箕輪さん
そんなことないよ。
今でも俺、直接やりとりをしたいと思う相手には、自分が窓口になってメールを送るし、場合によっては手紙を書いたりもするんだけど。
箕輪さん
仕事を切り分ける意識さえ持っていれば、「この会食選びは人に頼むけど、これは自分で選ぼう」とかが判断できるようになるはず。
サノ
なるほど…
箕輪さん
これは予想だけど、サノ君は“誰でも業務”をやらされてることに強烈なフラストレーションを感じはじめたものの、まだ雑務を振れる相手がいなくて苦しいんじゃない?
サノ
完全にその状態です!
箕輪さん
わかるよ。俺も2年前とか、「ヒット連発で忙しいのに、なんで経費精算してるんだろう」って思ってたから。
そこで「オンラインサロン」って解決策を見出したわけ。社内に部下がいなかったから、外で仲間をみつけることで個人の限界を乗り越えたの。
サノ
そんな経緯だったんですね。
でも、箕輪さんのようにオンラインサロンで人を集められる人ってほとんどいないじゃないですか。
…あっ!!
ニヤリ
箕輪さん
そこで、neneが大活躍してくれるんじゃない? そうですよね、矢澤さん。
矢澤さん
ま…まさにそうなんです!!
neneのオススメポイント①「スキマ時間にLINEで気軽に依頼できる」
箕輪さん
neneって、具体的にどんなことをお願いできるんですか?
矢澤さん
個人プラン、法人プランでサービス内容の幅は変わるのですが、メール対応やリサーチ、飲食店やホテルの予約など、“誰でも業務”と呼ばれるような雑務は基本的にすべて対応可能です。
矢澤さん
たとえば、取引先の重役と会食をするとなったら、お相手の趣味や食べ物、飲み物の好みまでリサーチして、「1軒目は19時から落ち着いた雰囲気の和食のお店を、22時からは1軒目から徒歩1分の立地にあるカラオケ付き完全個室のバーを予約しました」というところまでサポートしています。
箕輪さん
リサーチまでやってくれるんだ。
依頼は電話やメールでするんですか?
矢澤さん
いえ。neneはLINEから依頼していただけるんです。
法人プランの場合は、会社で使っているコミュニケーションツールでも対応可能ですよ。
箕輪さん
えっ、この手軽さ、最高なんだけど!(笑)
矢澤さん
1次会の最中に「2次会に行く」となった場合も、外に出て必死に空いているお店を探して電話する必要がなく、その場でLINEするだけで予約を取ってもらえます。
あとは、電車のなかからの依頼も多いですね。今すぐ予約したいけど電話ができない状況ってけっこうなストレスなので。
「それ、わかるわ〜!」
箕輪さん
でも、LINEしてからそんなすぐに対応してもらえるものなんですか?
矢澤さん
私も使ってるんですけど、お店のピックアップならだいたい5~10分くらいで候補が返ってきます。
「こういうお店です」とレコメンドもつけてくれてるので、手前味噌ながら正直すごく便利なサービスなんです(笑)。
箕輪さん
えっ、そこまでやってくれるんですか? 本物の秘書みたい。
矢澤さん
neneは完全人力、つまりすべて人間のスタッフが対応しているからそこまでのサービスが可能なんです。
「えっ、100%人力なの!?」
neneのオススメポイント②「個人の嗜好や傾向を汲み取った提案をしてくれる」
箕輪さん
こういうのって、「お問い合わせ内容を以下の種類から選択してください」って感じで、最初の数ステップはシステム化されてるものが多いですよね。
じゃないと運営がしんどすぎるでしょ…
矢澤さん
大変なんですけど、可能な限り「本物の秘書と同じクオリティのサービスを提供すること」にこだわっているので、人力でやっていきたいと考えています。
矢澤さん
ちなみに、「nene」というサービス名は、豊臣秀吉を影ながら支えた正室(せいしつ、本妻のこと)の「寧々」からきています。
私たちも、“縁の下の力持ち”としてneneを使ってくれる方をサポートしていきたいと思ってるんです。
箕輪さん
へ〜、そこから!!
でも秘書って、時間が経てば経つほどお互い「阿吽の呼吸」になっていくのがいいところじゃないですか。
オンライン秘書だとおそらく担当者はいつも同じではないですよね?
矢澤さん
さすがにすべての依頼を同じスタッフが対応するのは難しいのですが、基本はチームで動いていて、その方の嗜好や意思決定の傾向をすべて記録・共有しています。
矢澤さん
なので、前回と違うスタッフに「この前行ったお店」と言ってもらってもすぐ伝わるようになってますし、「個室が好き」「カウンターのお店は苦手」といった細かい嗜好まで、過去の記録から傾向を汲み取って対応しています。
それも、人力でやっているneneならではだと思います。
箕輪さん
それはめちゃくちゃ安心ですね。
自分の好みとかスケジュールを把握してくれている人間が画面の向こうで判断してくれるって、超信頼感あるし強いと思う。
もう本物の秘書と言っていいですね、これは。
矢澤さん「ありがとうございます!」
ただ、はじめは「なにをお願いしたらいいのか」がわからない人も多いのでは?
箕輪さん
めっちゃいいサービスだと思ったんですけど、neneの最大の壁って、いざ使おうとしたときに「なにをお願いしたらいいのかわからない」って人が多いことだと思うんですよ。
矢澤さん
まさにそのご意見はかなりいただいてます。
「オンラインでできることなら、基本的になんでも大丈夫です」とお伝えしてるんですけど…
箕輪さん
ただそれはね、頼みなれてないだけなんです。
仕事を振るスキルが伸びるまでは自分でやっちゃったほうがラクだから、基本みんな「ぜんぶ自分でやっちゃう病」なんで。
箕輪さん
だから、一発目は電話でもいいから会話をして、どこまでお願いできるのかをオリエンするといいんじゃないですか。
最初に「こういうところまでできます」っていうイメージできるだけで、アクティブ率が全然変わる気がしますけどね。
矢澤さん
なるほど…! 参考になります。
neneは若手の「育成ツール」。業務効率化をこえたメリットがある
箕輪さん
個人的に、今後neneが大きく普及するかどうかのカギを握っているのは法人プランだと思いますね。
矢澤さん
弊社も現在法人プランを強化している最中なのですが、箕輪さんはどうしたらもっと多くの企業さまにneneを使っていただけると思いますか…?
箕輪さん
リアルな話をすると、経営者のようなエグゼクティブ層って自分の秘書を雇うほうが便利だから、彼らが自分のためにこのサービスを使うことはなかなかないですよね。
忖度なしで語る箕輪さん
箕輪さん
一方で一般社員は、自分で頑張ることに美学を持っている人が多いと思うんですよ。
とくに若手のうちって結果より、「どれだけ頑張っているか」を追いかけてしまいがち。サラリーマン根性って「人に頼むとズルしてると思われる」って精神なんですよね。
だから、彼らが会社にneneの導入をお願いするのもハードルが高い。
矢澤さん
たしかに…
箕輪さん
でも「仕事ができる」と言われる人って、めちゃめちゃ忙しそうに見えて、実際は“誰でも業務”をぜんぶ外注して、自分は人から評価される仕事だけをやってるじゃないですか。
ホリエモンもめっちゃ外注してるから、あそこまで多動になれるわけで。
そうやって頭にも時間にも余裕ができるからこそ、どんどんアイデアも生まれるし、評価されていくんです。
箕輪さん
だから、中堅手前の若手社員が“誰でも業務”に追われてる状況って、会社の生産性的にももったいない。
そういう意味で、neneを若手の「育成ツール」だと思えば、会社側も業務効率化をこえたメリットを感じると思うんですよね。
矢澤さん
育成ツール…! その視点はおもしろいですね。
箕輪さん
若手のうちから仕事を振る練習に使えると思いますよ。
ホントに日本全体の生産性を考えるうえでも、こういうサービスはどんどん普及したほうがいい。
俺は企業がneneの法人プランを導入して、「これを使いなさい」と社員に推奨してあげるべきだと思いますね。
「出張中に上司から会食のお店選びを頼まれたんですけど、土地勘がなくて困ってしまって…。そこでneneに出してもらったお店の候補をすぐに上司に伝えたら、『キミ、仕事できるね』って褒められたんです(笑)」
取材後、実際にneneを使っている同社の若手社員からはこんな微笑ましいエピソードも。
箕輪さんから聞いた自分の仕事をスケールアップさせるカギは「ぜんぶ自分でやっちゃう病」を抜け出せるかどうか。
そんなとき、頼れる存在としてneneがあったら…と思ったあなたは、いますぐこの記事をシェアして上司にしれっとアピールしてみましょう!(笑)
〈取材・文=サノトモキ(@mlby_sns)/編集=宮内麻希(@haribo1126)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉
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