moto著『転職と副業のかけ算』より

“社長賞”をとっただけでは評価されない。転職の面接で欠かさず見られる3つのポイント

キャリア

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「なぜ、年収240万円の地方のホームセンター店員が、年収5000万円を稼ぐサラリーマンになったのか」

この強烈な一文から始まるのが、Twitterで6.6万フォロワーを誇るmotoさんの著書『転職と副業のかけ算』。

転職サイト転職エージェントを活用し、短大卒ながらリクルート、楽天などを渡り歩き、本業で1000万、副業で4000万の年収を得ているmotoさん。その経験に基づいた「これからの時代の稼ぎ方」をあますところなく公開した一冊です。

発売前の段階でAmazon書籍ランキング総合1位を獲得した本書から、今回は特別に3つの記事をご紹介します。

自分を採用するメリットを打ち出す

僕は、自分が転職活動で面接に行くことも多いですが、仕事の立場上、就活生や転職者の面接をする機会も多々あります。

過去に在籍していたリクルートや楽天では、営業の傍らで就活生や転職者の面接をしてきました。

どの採用ポジションであっても、大枠で見ている共通のポイントが3つあり、自分が面接に行く際も、このポイントを聞かれることが多かったので、ご紹介します。

※採用ポジションや採用要件によって見るポイントに角度の違いはありますが、多くの面接で「ここは欠かさず見ている」というポイントについてお伝えします。

面接術①「何ができる人なのか」を伝える

まずは「この人は、何ができる人なのか」という点。面接する側とされる側で認識がズレやすいのが、ここです。

職務経歴書の書き方でもお伝えしましたが、「私は売り上げ目標を120%で達成してきました。四半期の全社会議でMVPを獲得し、年間では社長賞も受賞しました!」と、社内での実績を前面に押し出すのではなく、「自分は何をしてきたか」を伝えることが大切です。

「毎月30件の商談を獲得して表彰されました」という実績があっても、会社の看板や商材の強さ、会社内にある独自のノウハウによって誰でもできることで、個人の実力ではない可能性もあるわけです。

伝えるべきは結果ではなく「何をしてきたのか?」という部分です。

こちらのような内容まで伝えられると、とても強いアピールになります。

「個人として、毎月目標とする30件の商談目標を1年間達成し続けました。1日の架電件数を人の5倍に設定し、電話を受けてもらいやすい時間、電話をする相手のプロフィール詳細を調べるなどの工夫をしました。電話では商材の話をせず、課題を聞き出すトークを中心に行い、接点を持つことに注力しました。結果として毎月30件を超える商談を実現しました。また、チームもこの手法を共有し、チーム全体の商談獲得率は前年比プラス15%に向上しました。現在はマネジャーになっています」

このように、プロセスを具体的に説明することで「入社後に、どんな行動をしてくれるか」が見えるようになるため、面接官も入社後の姿を想像しやすくなります。

面接では、結果や実績と合わせて「目標に対して、自分がどんなアクションをしたのか」という点を伝えるのが鉄則です。

プロジェクトの大きさや結果のスゴさより、自分が実行したアクションの「深さと濃さ」を伝えることを意識してください。

さらに言うと、自分に与えられた目標だけでなく「会社として目指している景色」まで踏まえて話ができると、もう一段高い評価につながります。

会社が目指している「上流部分(会社全体の目標)」を見つつ、自分が任されている「下流部分(手元のミッション)」を実行して、自分の成果だけでなく、会社の成果につなげる成果や行動がとれる人は、とても評価が高いです。

会社が目指している上流部分から物事を捉える力は、昨日今日では身につかない能力なので、日頃の仕事のなかで視座の高さを意識して仕事に取り組むしかありません。

与えられた個人の目標を達成するだけでなく「組織としての目標」や「その目標を達成することで見える組織の風景」なども考えて行動できると、どの会社においても面接での評価は高くなるはずです。

面接術② 再現力の高さを証明する

2つめのポイントは「再現性」を伝えられるか、という点です。

面接する側は、「何ができる人なのか?」がわかってくると、次に「この人がうちに入社して、同じように活躍できるか?」という点に注目します。

商品や組織の形、価格やステークホルダーが違う環境でも「前の会社と同じように活躍できる人なのか?」という「再現力の有無」を知りたくなるのです。

僕は、いわゆる「個人の市場価値」というのは、この再現性の有無の影響が大きいと思っています。

「成果を出すプロセスで、何を考えて、何をしたか」だけでなく、「その成果を出す経験で得たことを、自分に血肉化できているか?」が、自分の市場価値に大きく寄与します。

その知見や経験に、個人の価値が宿るのです。

「仮に、もう一度同じ仕事をやるなら、どうやりますか?」と問われたときに「前回と同じことを、同じようにやって、前回と同じ成果を出す人」と、「一度経験したことを活かして、効率よく高い成果を出す人」では、評価が大きく異なります。

もちろん、後者が高く評価されます。

企業が面接で重視するのは「ウチの会社で、同じように活躍できるのか?」という点なので、「これまでのキャリアで経験したことを、御社でこう活かすことができる」という再現力を的確に伝えなくてはいけません。

「自分が入社することで、再現力を持って活躍できる」ということを伝えるには、新しい会社での仕事を「映像」で想像できるレベルにまで「自分が働く姿」を想像する必要があります。

新しい会社のリアルな情報を収集し、自分が出社して、毎日どんなことをするのかを「映像レベル」で想像するのです。

そうすることで、「あ、この部分は今やっている業務で得た力が活かせそうだ」という共通点が見つかります。

その共通点を、自分が入社した際に「貢献できるポイント」として面接で訴求できるようになります。

また、相手のニーズを把握することも必要です。

企業が求めているニーズは転職サイトや企業のホームページだけでなく、転職エージェントや企業の人事の方に「今回の採用の募集背景ってなんですか?」という質問をすることでも把握できます。

今回採用する人にはどんな課題を解決してほしいのか、どんなミッションを与えるのか、会社としてどういう方向に行こうとしているのか、という質問をしていくと、おのずと採用した人に「再現してほしいこと」が見えてきます。

今の仕事を振り返って、企業からのオーダーに自分が応えられそうか、もし応えられるなら、その根拠を過去のキャリアから伝えればいいのです。

また、「成功体験だけ」を血肉とするのではなく、仕事の失敗や後悔を、「反省・内省」についても自分の経験に刻んでおくといいです。

成功体験の裏には必ず失敗経験があり、そこから学び得たことも、自分の価値になります。

志望先の企業が同じ過ちを繰り返そうとしたときには「そのやり方ではなく、こっちのやり方のほうが成功しやすいと思います」と、役立てることができるはずです。

面接では「自分を採用するメリット」を、再現性を含めて証明し、説明できると「必要とされる人材」になる可能性を高めることができます。

面接術③ 情報の見方と発信の仕方を考える

最後のポイントは「情報の見方」と「発信の仕方」です。

普段生活していると、テレビから流れてくる情報を少なからず目にします。

しかし、そのニュースは、テレビ番組側が決めた優先順位で発信されています。

たとえそのニュースが自分にとって重要でなくとも、無意識に「重要なニュース」としてインプットされ、情報の表面だけを捉えて知った気になってしまいます。

流されるままに情報を受け取ることに、自分の思考は介在しません。

本来、情報の優先順位は自分で決めるもの。

能動的に取り入れるほうが自分の意見を持てて、多角的に判断できるようになります。

テレビやネットニュースを受動的にインプットするのではなく、自分にとって重大かどうかを判断し、自分の思考を介在させることが大切です。

こうした部分は日頃の積み重ねなので、面接直前の「付け焼き刃」では対策できません。

そのため、その人の「素の部分」が出ます。

僕は面接官をするとき、インプットの「量」よりも「そのインプットから、何を考えたのか?」「そのニュースにどんな意見を持っているか?」という部分を見ることで、その人の思考を見ています。

ビジネスをするうえで情報の取り方はとても大切なので、情報感度の高い人や自分の意見を持てる人は評価できるのです。

また、情報の取り方だけでなく、発信の仕方も大切です。

自分の意見を持っている人ほどSNSで発信する傾向が強いです。

また、発信することがないという人でも、ニュースなどにコメントをつけて発信するだけで意識が変わります。

SNSでの反応から自分の意見が世の中でどう評価されているかがわかりますし、どういう意見が世の中にとって価値があるのかを把握できます。

すると、自分の情報の取り方の精度や、得意分野がわかってくるのです。

仕事に対する情報感度の高さや自分の意見を持つことは、日頃のSNSやニュースの見方でも鍛えることができるので、意識してみてください。

決して「フォロワー数が多いほうがいい」という話ではなく、「情報の取り方」と「発信のやり方」が大事なので、聞いてもいないのに「僕はフォロワー1000人います!」とかは言わないように。

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副業を解禁する企業が増え、転職も一般的になった今、「個人の力で稼ぐスキル」は必要不可欠になってきています。

motoさんが言うように、企業が生き残る可能性と、自分がその会社で生き残る可能性は別問題。

自分の身を守るためにも、自分の市場価値を高める方法を学んでみませんか?

motoさんの取材記事はこちら

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