森本千賀子監修『マンガでわかる 成功する転職』より

【面接対策】必ず聞かれる3タイプの質問と回答例を転職のプロが解説

キャリア

このページには広告が含まれています

新R25が掲載するサービスや商品の一部には、アフィリエイトプログラムを利用した商品の紹介が含まれます。本記事を経由し、サービスや商品の登録・購入などをすると、サービスや商品の提供元の企業様より報酬を受け取る場合がございます。ただし、新R25が提供する情報については、読者の利益を第一として新R25が独自に決定しており、企業様からの報酬の有無がランキングや商品の評価に関して影響を及ぼすことはございません。

自分のこれまでのキャリアや志望動機を短い時間で伝えるために、面接対策はしっかりとしておきたいところ。

ただ、初めて転職する方にとっては、どんなことを聞かれるのか、何を意識すればいいのか、わからないことだらけのはず。

今回は、そんな転職面接に備えて準備したいけど、どんな回答を用意しておけばいいのかわからない…という方に向けて、カリスマ転職エージェント・森本千賀子さんの『マンガでわかる 成功する転職』(池田書店)より、「必ず聞かれる3つの質問」「答えづらい質問の回答例」を一部抜粋してご紹介します。
面接の内容として、必ず聞かれる質問は次の3つに大別できます。

キャリア(過去の質問)「これまでどんなことをしてきたか」、②転職理由(現在の質問)「なぜ転職しようとしているのか」、③志望動機(未来の質問)「これからどうしたいのか」。

ですから、これらははっきりと答えられるように事前に準備しておきましょう。

すべての質問の答えとして意識しなければならないのが、現状から逃げているようなネガティブな印象をあたえないこと

現実的に、多くの転職のきっかけが「会社への不満」であることは面接官も理解しています。

だからこそ、そんな否定的な感情を新しい目標に変え、意欲をもって前向きに転職活動をしているかどうかは、とても重要なのです。

また、②転職理由と、③志望動機が一貫性をもっていることも大切です。

面接官は必ずチェックをしていますので、一貫性のあるストーリーを描いてください。

各質問で面接官の知りたい内容は、①では「自社で戦力となるスキルをもっているのか、早期に活躍が期待できるのか」、②は「転職のきっかけとなった不満は当社で解決できるのか、同じ理由で辞めてしまわないか」、③は「なぜ他社ではなく、うちの会社を選んだのか、今後どのように成長したいのか」。

面接では面接官の意図に対し、簡潔に答えることが求められます。

答え方のポイントを解説します。

キャリア(過去)のポイント「相手の知りたい情報を簡潔に話すこと」

豊富なキャリアをもっていても、すべての経験を時系列にダラダラと語るのはNG。相手の印象に何も残りません。

メインで語るべきなのは、相手企業が求める人材ニーズにマッチする経歴。活動スタイルや手法、成果、身につけたスキルを簡潔に伝えましょう。

それ以外のキャリアは、「ほかには、○○も○年程度経験しています」程度で十分。

転職理由(現在)のポイント「現状への不満を語ると企業は警戒!」

「不満」をそのまま語ると「当社でも同じことを感じて辞めてしまうのではないか」と警戒されてしまいます。

不満は、意味を裏返す、表現を変えるなど、ポジテイブな伝え方にすることを意識してください。

どうしてもポジティブにしづらい「人間関係の問題」や「将来性への不安」は語らないほうがよいでしょう。
■残業が多く、拘束時間が長い
数字などを示し、相手を納得させること。伝わらなければ仕事への責任感を疑われる可能性が。

■興味のある仕事ができない
「能力がないと判断されたのではないか」と思われないよう、なぜできないのかを語ること。

■将来性に不安があった
「苦しいなかでも貢献したこと」を語れないと、同じ状況なら辞めると判断されてしまいます。

人間関係の問題
どんな企業でも、人間関係の問題はありますから、わざわざ伝えないほうがいいでしょう。

出典 『マンガでわかる 成功する転職』

志望動機(未来)のポイント「『WILL』『CAN』『MUST』を盛り込むこと」

なぜ他社ではないのか」について説得力のある説明をすることが重要。

それには、自己分析で見つけた「WILL(自分の意思)」「CAN(スキル)」、企業研究で把握した「MUST(企業の求める条件)」を回答に入れ、採用のメリットを感じさせてください。
基本的な返答の考え方

「私は、○○○の経験(CAN=スキル)を活かし、○○○を追求していきたい(WILL=自分の意思)です。

御社の○○○に携われば、それが実現できる(相手の企業のメリット)と考えています」

出典 『マンガでわかる 成功する転職』

返答例

①「御社の○○のメインユーザーは30代の女性だと思いますが、私の30代男性向けの商品開発をしてきた経験(CAN=スキル)を活かし、ターゲットを30代男性にまで広げていきたい(WILL=自分の意思)です」


②「前職で、人事評価やキャリア支援などさまざまな社内制度をつくりあげた経験(CAN=スキル)があります。御社のIPOにあたり、組織づくりに貢献したい(WILL=自分の意思)と考えております」

出典 『マンガでわかる 成功する転職』

答えにくい質問でも慌てない。想定の質問と返答のポイント

面接では、想定外の質問をされることもあります。

そんなとき、「ウソをつく」のは当然NGですが、「黙ってしまう」のもよい印象がありません

答えが見つからないときには、「質問の意図を確認し、ひと呼吸置く」のがポイントです。

答えのヒントを見つけるためにも「それは○○に関する質問ですね」とたずね、ひと呼吸置けば悪い印象をあたえることなく、時間稼ぎができ、精神的にも落ち着けます。

また、答えにくい質問をされたらピンチと考えがちですが、むしろ逆。

面接官が内心で不採用と決めた人は、いつか取引で関わる可能性がありますから、よい印象を残すために答えにくい質問をすることは、まずないのです。

採用が近づいている、アピールのチャンスと捉えれば答えやすくなるのではないでしょうか。

とはいえ、どんな質問でも準備をしておくに越したことはありません。答えにくい想定の質問と、回答例を紹介します。

Q.これまでで一番大きなミスをした経験を教えてください

A. ミスの話だけで終わらせず、対処の方法や学んだことまで語ること

ミスへの対応力や、失敗から成長できるかどうかを確認する質問です。「失敗の経験→対処の方法→学んだこと」を伝えましょう。

「ありません」だと、経験不足、謙虚さがないと判断されてしまうのでNG。

Q.職歴に一貫性がないようですが理由を教えてください

A.自分なりの軸、もしくは自分なりに成長していることを語る

採用側の「この会社でもすぐに辞めてしまうのではないか」という不安からくる質問です。

不安を解消するには「自分なりにキャリアに軸があること」、もしくは「キャリアアップしていること」を伝えられればOKです。

Q.前職の在籍期間が短いようですが理由を教えてください

A.すぐに辞めてしまう人と思われないような回答を

在籍期間が1年未満だと聞かれる可能性が高い質問。

これも採用側の不安からくる質問なので、「ミスマッチに気づき、早期に軌道修正した」や「短い期間でも○○を学んだ」など、不満を感じさせない答えにしましょう。

Q.これまでで、人間関係で困ったことがあれば教えてください

A.自らの非や過ちを認めて、謙虚な態度を示す

コミュニケーション力や協調性を確認する質問です。

やってはいけないのは、一方的に相手の責任にすること。「他責性が強く反省できない人」と思われかねません。

素直に自らの非や過ちを語り、反省していることを伝えましょう


「ありません」はよい印象をあたえません。

Q.希望の給与額などはありますか?

A.思っていても、うかつには言わずに規定に従うことが正解

希望給与額が自社でも問題ないかをチェックしています。自分の実績、経験にともなった規定に従うと伝えれば問題ありません。

どうしても伝えたい場合には、そんなに払えないという理由で不採用にならないよう、あくまで希望であることを伝えてください。

Q.なぜ派遣社員を選ばれたのでしょうか?

A.自らのキャリアや成長のためにあえて選んだということを主張

はたらく姿勢を見る質問です。「就職活動が面倒になった」「責任を感じるのが嫌だった」などでは、マイナスの印象につながるため、希望する職業の経験を積むために、まずは派遣社員を選んだというような流れにすると説得力があるでしょう。

Q.自分なりの仕事のメソッドを教えてください

A.オリジナリティ+相手企業のマッチングを考慮して

仕事のスタイルがなじめるのかを確認する質問です。あまりに一般的なものだと工夫がないと思われてしまうので、自分なりの仕事への取り組みを語ってください。

企業研究でイメージした企業の風土にマッチする内容だと完璧です。

Q.将来的にこの業界はどのように変化すると思いますか?

A.なるべく悪い内容は語らず、明るい変化を語る

管理職の採用においては、業界の流れを正確につかんでいるか、また、その姿勢があるのかをチェックすることが多いようです。

一般論とともに、自分なりの考えも盛り込めるようにしましょう。

否定的な内容を語る場合でも、最後には前向きな内容につなげてください

Q.立派な経歴があるのに、なぜ転職をしようと思ったのですか?

A.仕事において自分が実現したいこと(=WILL)を語ればOK

現在の会社での実績を熱く語りすぎると受ける質問です。実績のアピールは淡々とおこなうのが鉄則ですが、この質問をされたら、「WILL」を語れば問題ありません。

自分の成し遂げたい「WILL」の実現が、現職では難しいことを語りましょう。

Q.あなたはストレスを感じやすいほうですか?

A.ストレス解消法を答えて! ただし、悪い印象をあたえないよう注意

ストレスをコントロールできるのかを見ています。ストレスを溜め込まないタイプなのはそれだけで強みになりますし、そうでない場合は、自分なりのストレス解消法を伝えてください。

ただし「ギャンブル」「アルコール」などは、やめたほうがいいでしょう。

転職面接を成功させるために

マンガでわかる 成功する転職

マンガでわかる 成功する転職

初めての転職はわからないことだらけ。

「自分は転職で何を成し遂げたいのか?」「履歴書・職務経歴書にはどんなことを書けばいいのか?」

そんな転職志望者に対して丁寧に説明してくれるのが『マンガでわかる 成功する転職』です。要点をマンガでわかりやすく説明してくれているので、忙しい時間の合間でもインプットすることができます。

転職活動の第一歩としてぜひこちらチェックしてみてください!

オススメ転職サービス

リクルートエージェント
POINT!
  • ・業界No.1の求人数
  • ・ぐいぐい導いてくれる推進力が魅力
  • ・視野を広げたい人にぴったり
マイナビエージェント
POINT!
  • ・独自調査で満足度No.1
  • ・20代に信頼されてる転職エージェント
  • ・親身に話を聞いてくれるアドバイザーが多い
doda
POINT!
  • ・国内最大級の求人数
  • ・サイト/エージェントのいいとこどりができる

※新R25で紹介した商品を購入、またサービスへの登録などをすると、売上の一部が新R25に還元されることがあります。

この記事をシェア

オススメのサービス!

転職サービスで
適正年収を調べてみる