“日本唯一の公的研究機関”ならではのやりがいが続々!
【中途採用強化中】研究員が語る、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)で身につくスキルとは?
新R25編集部
ChatGPTをはじめとしたテクノロジーの急速な発展が注目されている昨今。
「Beyond 5G」「AI同時通訳」「量子暗号」「サイバーセキュリティ」など、最先端の情報通信分野を専門とする日本で唯一の公的研究機関をご存じですか?
その名も、「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT 読み方:エヌアイシーティー)」。
大学、産業界、自治体、国内外の研究機関などと連携して、研究開発成果を社会に届け、イノベーションを創出することを目指すNICTの「サイバーセキュリティ研究所」では現在、中途採用職員を絶賛募集中だそう。
“研究機関”と聞くと「博士号(ドクター)を持っている人しか応募できないのでは?」「高度な専門性が求められるのでは?」と感じている人必見。
NICTでは「研究技術職員」として博士号(ドクター)がなくても、民間企業に勤めた経験を活かして転職・活躍している人が多いらしいんです。
ただ、「具体的にどんな仕事をしているのか、横文字や見たことのないワードでよくわからない」という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、現在採用強化中のサイバーセキュリティ研究所で副室長や研究技術員として活躍する3名の職員にインタビュー!
NICTで“どんなスキルが身につくのか”を、三者三様の視点で言語化していただきました。
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
NICTの「サイバーセキリュティ研究所」とは?
国を挙げた課題となっている急増するサイバー攻撃への対策。
サイバーセキュリティ研究所は、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃から我が国を守るため、NICTの中立性を活かしながら産学との緊密な連携によりサイバーセキュリティ研究開発の世界的中核拠点を目指し、2つの研究室、2つのセンター、研究と人材育成を結ぶサイバーセキュリティネクサス、それら全体を支援する総合企画室の6つの組織で構成されている研究所です。
政府の方針を踏まえ、サイバーセキュリティに関する演習、サイバーセキュリティ産学官連携拠点形成、パスワード設定等に不備のあるIoT機器の調査などの業務を行っていますが、ナショナルサイバートレーニングセンターでは、国の機関や地方公共団体をはじめ民間企業や個人も対象としたサイバーセキュリティに関する演習を通じ、セキュリティ人材の育成コースを展開しています。
①副室長 金濱信裕さんの場合:NICTで身につくのは「“壮大なスケールで仕事をする”スキル」
石川
NICTに入職されたきっかけを教えてください。
金濱さん
「NICT」は「SECCON」という情報セキュリティコンテストに参加した際、競技の状況をリアルタイムに可視化するシステムを見たときに初めて知りました。
ただ、そのときはどんなことをしている組織なのかあまりよく分かっておらず…
たまたま、当時前職で大変お世話になった方がセキュリティ人材を育成する新設の部署の「センター長」に就任されたとお伺いし、これまで培ったITやセキュリティ人材の育成に関する自分のキャリアが活かせると思い入職しました。
石川
現在、NICTではどんなお仕事をされていますか?
金濱さん
NICTに入ったことで、サイバーセキュリティに関する演習の開発・提供に深く関わることができています。
これらの経験で培ったスキルを活かしながら、今後もセキュリティ向上に結びつく演習を提供していきたいと思っています。
石川
NICTに入ったことで、ご自身にどんなスキルが身につきましたか?
金濱さん
国内で唯一の「情報通信に関する研究機関」ということで、国の施策や方針がダイレクトに反映され、それに従って研究を推し進めていく、というプロセスの存在を知ることができました。
その過程を間近で感じながら、どのように実現していくかを考えていく、「壮大なスケールで仕事をする」スキルが一番身についた気がします。
石川
これから身につけたいのはどんなスキルですか?
金濱さん
サイバーセキュリティに関するありとあらゆるスキルを身につけていく、といったことはもちろんですが…
NICTにはサイバーセキュリティに関する研究所だけでなく、電磁波やAIなど情報通信に関連するいろいろな研究をしていますので、将来的にはそういった分野のスキルも身につけていきたいと考えています。
ちなみに今一番注目しているのは「宇宙天気予報士」の資格です(笑)!
②有期研究技術員 阿部則夫さんの場合:NICTで身につくのは「高度な技術をわかりやすく伝えるスキル」
石川
NICTに入職されたきっかけを教えてください。
阿部さん
これまでの経歴として、IT教育やサイバーセキュリティに関わる業務に携わってきました。
NICTのナショナルサイバートレーニングセンターにおいて、今までの私の経験を活かせることや、サイバーセキュリティの人材育成がメインとなる事業に関われることに魅力を感じて入職しました。
石川
現在、NICTではどんなお仕事をされていますか?
阿部さん
NICTのナショナルサイバートレーニングセンターにおいて、「CYDER」や「RPCI」といったインシデントハンドリングに関わる演習コンテンツの設計・開発に携わっています。
具体的には、演習で用いるシナリオ・課題の設計、演習システムの開発などに携わるチームの一員として業務に取り組んでいます。
石川
業務を通じて、ご自身にどんなスキルが身につきましたか?
阿部さん
NICTに入ったことで、サイバーセキュリティに関する演習の開発・提供に深く関わることができています。
その経験を通じて、インシデントハンドリングの技術やインストラクション(人に教える)スキルを向上させることができたと考えています。
これらのスキルを活かしながら、今後もセキュリティ向上に結びつく演習を提供していきたいと思っています。
石川
これから身につけたいのはどんなスキルですか?
阿部さん
サイバーセキュリティの技術は、日常的に接していない人々にとって、学習の入り口が高いと感じられることがあります。
高度なサイバーセキュリティ技術をより理解しやすい内容に変換するスキルを身につけ、これから学習を始める方でも分かりやすい内容にしていくことに努めていきたいと考えています。
③有期研究技術員 甲斐直樹さんの場合:NICTで身につくのは「冷静な判断力と問題解決スキル」
石川
NICTに入職されたきっかけを教えてください。
甲斐さん
NICTの事業に関わっていた際に募集していることを知り、自分にとって新たなキャリアの機会と思い応募し、入職しました。
魅力的に感じていることは、やはり国立の研究機関ゆえ、通常では出会うことが難しい専門家や研究者、先生方と交流できる機会があること。
最新の専門知識や情報を共有でき、それが自然と学びの機会につながるため、とても面白く学びの過程が充実しているところです。
石川
現在、NICTではどんなお仕事をされていますか?
甲斐さん
サイバーセキュリティの人材育成、促進を目的とした演習(実践的サイバー防御演習「CYDER」)の運用に関わる仕事をしています。
演習の円滑な進行を図るため、リスク管理や、受講者向けの環境構築、機材の設計、運用方針の策定、支援事業者さまとの調整など、仕事は多岐にわたります。
実践、改善を繰り返しながら、これらの実際の演習環境を整備しています。
ときには緊急事態に迅速対応する必要があり、柔軟性と冷静な判断力が必要となり、大変なところもありますが、演習が無事に完了した際は達成感があります。
石川
NICTに入ったことで、ご自身にどんなスキルが身につきましたか?
甲斐さん
サイバーセキュリティに関する演習運営を通じて、以前よりもサイバーセキュリティの知識やスキルは自然と身についてきたと思います。
また、演習の運用業務に従事しているなかで、機材トラブルなど演習会場でのイレギュラーな状況にも対応できるよう事前に想定していますが、実際のトラブルなどを経験し、問題解決スキルや判断力が向上したと思います。
石川
これから身につけたいのはどんなスキルですか?
甲斐さん
現在の環境は、サイバーセキュリティに関する情報が豊富であり、さらに知識豊な方々からお話を聞き学ぶ機会が多くあります。
これらの情報・知識は高度なものが多いのですが、どんどん吸収し、自らのスキルとして習得したいと思います。
また、多岐にわたる事業者さまと仕事をする機会が多いため、コミュニケーションスキルなどを向上させ、よりよい演習環境を提供できるようにしたいと考えています。
NICTでは研究技術職員を積極採用中!
現在NICTのナショナルサイバートレーニングセンターでは、研究技術職員を絶賛募集中とのこと。
公的な研究機関だからこそ、省庁と連携した大規模な連携ができる点が魅力なNICTでの仕事。
「ダイレクトに社会に貢献できる仕事をしたい」「最先端な環境に身を置きたい」という方は必見です。
日本を守る“サイバーセキュリティ”
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