

公的研究機関だからこそ、担える役割がある
【中途採用強化中】国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)の「女性初の研究所長」に働きがいを聞いた
新R25編集部
ChatGPTをはじめとしたテクノロジーの急速な発展が注目されている昨今。
「Beyond 5G」「AI同時通訳」「量子暗号」「サイバーセキュリティ」など、最先端の情報通信分野を専門とする日本で唯一の公的研究機関をご存じですか?
その名も、「国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT 読み方:エヌアイシーティー)」。
大学、産業界、自治体、国内外の研究機関などと連携して、研究開発成果を社会に届け、イノベーションを創出することを目指すNICTの「サイバーセキュリティ研究所」では現在、中途採用職員を絶賛募集中だそう。
“研究機関”と聞くと「博士号(ドクター)を持っている人しか応募できないのでは?」「高度な専門性が求められるのでは?」と感じている人必見。
NICTでは「研究技術職員」として博士号(ドクター)がなくても、民間企業に勤めた経験を活かして転職・活躍している人が多いらしいんです。
ただ、「具体的にどんな仕事をしているのか、横文字や見たことのないワードでよくわからない」という方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、現在採用強化中のサイバーセキュリティ研究所で“NICT史上初の女性研究所長”として活躍する盛合志帆(もりあい・しほ)さんに、NICTならではの働きがいや業務内容、女性の働きやすさなどのリアルな実態をお伺いしてみました。
【盛合志帆(もりあい・しほ)】1971年、大阪府生まれ。京都大学工学部卒業。サイバーセキュリティ研究所では、暗号・セキュリティ・プライバシー保護に関する技術の研究開発に従事。情報処理学会平成17年度業績賞、経済産業省平成23年度工業標準化事業表彰(国際標準化奨励者表彰)、平成26年度科学技術分野の文部科学大臣表彰(科学技術賞)、2021年第17回情報セキュリティ文化賞など受賞。国際暗号学会会員、博士(工学)
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
NICTの「サイバーセキリュティ研究所」とは?
国を挙げた課題となっている急増するサイバー攻撃への対策。
サイバーセキュリティ研究所は、巧妙化・複雑化するサイバー攻撃から我が国を守るため、NICTの中立性を活かしながら産学との緊密な連携によりサイバーセキュリティ研究開発の世界的中核拠点を目指し、2つの研究室、2つのセンター、研究と人材育成を結ぶサイバーセキュリティネクサス、それら全体を支援する総合企画室の6つの組織で構成されている研究所です。
政府の方針を踏まえ、サイバーセキュリティに関する演習、サイバーセキュリティ産学官連携拠点形成、パスワード設定等に不備のあるIoT機器の調査などの業務を行っていますが、ナショナルサイバートレーニングセンターでは、国の機関や地方公共団体をはじめ民間企業や個人も対象としたサイバーセキュリティに関する演習を通じ、セキュリティ人材の育成コースを展開しています。
中立的な公的研究機関だからこそ、担える役割がある

石川
まずは盛合さんのこれまでの経歴を教えてください。

盛合さん
大学ではコンピュータアーキテクチャを専攻し、卒業後は大手通信企業へ就職。そこで素晴らしい指導者や同僚に恵まれ、わずか数年で業界のトップカンファレンスで発表するまでに育てていただきました。
そこでは10年勤め、当時暗号技術を必要としていた大手エンターテインメント企業の方に誘われて転職。
その企業グループでは、有名ゲーム機のセキュリティ機能の設計開発や新たな暗号技術の開発などに携わり、9年勤めたのちにNICTに入所しました。

石川
華々しい経歴ですね…! 新たな挑戦の場所として、NICTを選んだのはどうしてですか?

盛合さん
一企業ではできない公的な立場で、セキュリティ技術をはじめとした科学技術政策に関われるところに魅力を感じました。
これまで培ってきた専門知識や技術を公的な研究機関で活かしたいと思い、NICTに入所することに。
実際、入所後には自分が期待していた以上の仕事に関わることができており、チャレンジして良かったと心から思います。

石川
現在、盛合さんはどんなお仕事に携わっているのでしょうか?

盛合さん
現在は、NICTの5つある研究所のうちの1つである「サイバーセキュリティ研究所 研究所長」として、サイバーセキュリティの基礎研究、オリンピック対応などの社会的要請に基づく実践的な技術開発、IoT機器調査、産学官連携まで幅広く行っています。
また、サイバーセキュリティの技術を持っている人が日本では少ないので、人材育成のために国をあげた演習も。
うちの研究所のメンバーで構成する「ナショナルサイバートレーニングセンター」が、ほぼ毎週サイバーセキュリティ演習を開催。
全国47都道府県で年間約100回、3,000人くらいの方が受講されていて、国の機関の方はもちろん、民間の方もいらっしゃいます。
もしご自身がサイバー攻撃の被害者になってしまった場合、どう対応したらよいのかを実地で学んでいただいているんです。

石川
サイバーセキュリティ研究所の研究員/研究技術員になると、どんなお仕事に携われるんでしょうか?

盛合さん
NICTサイバーセキュリティ研究所では、サイバー攻撃対処能力の向上や安全な情報利活用の推進を目指していて…
研究職・研究技術職が連携して、基礎研究から強い社会要請に基づく実践的な研究開発・技術開発、さらに社会実装まで行っています。
また、政府の方針を踏まえ、サイバーセキュリティ人材育成、産学官連携拠点形成、パスワード設定等に不備のあるIoT機器の調査などの事業も実施しています。

石川
先ほどもお話にあった通り、NICTは情報通信分野を専門とする日本唯一の公的研究機関なんですよね。
公的機関だからこそのやりがいは、どんなところに感じますか?

盛合さん
我が国を取り巻く安全保障環境が厳しさを増すなか、急増するサイバー攻撃への対策は国を挙げた喫緊の課題となっており、サイバーセキュリティ分野におけるNICTへの期待は高くなっています。
サイバーセキュリティは、一組織だけで達成できるものではありません。
そのなかで、中立的な公的研究機関だからこそ担える役割は大きく、日本のサイバーセキュリティ対応能力向上を目指して取り組んでいる現在の仕事には大きなやりがいを感じています。

石川
盛合さんは、NICT史上初の女性研究所長としてご活躍されているそうですが…
女性の活躍度合いや、ワークライフバランスの取りやすさはいかがですか?

盛合さん
NICTでは職種を問わず多くの女性が活躍しており、さらに推進するために、2023年度から執行役として私がダイバーシティ推進を担当することになりました。
男女問わずワークライフバランスを取りながら働けるよう、さまざまな制度を整えていきます。
また、女性採用を増やすために、女性を対象とした公募も開始しています。
世界的にもサイバーセキュリティ分野は女性のリーダーが多いので、ぜひチャレンジしていただきたいですね。

石川
最後に、「こんな人はぜひサイバーセキュリティ研究所に来てほしい!」という人物像を教えてください。

盛合さん
サイバーセキュリティ分野の技術進歩は大変早いです。
さまざまな技術革新を受けてサイバー攻撃自体も進化するので、それに対抗する技術も高度化する必要があります。
常に世の中の変化をキャッチし、自分を常にアップデートでき、新たな課題にチャレンジする意欲のある方にぜひ来ていただきたいです。
一緒にサイバーセキュリティ研究開発の世界的中核拠点を目指しましょう!
NICTでは研究技術職員を積極採用中!
現在NICTのナショナルサイバートレーニングセンターでは、研究技術職員を絶賛募集中とのこと。
公的な研究機関だからこそ、省庁と連携した大規模な連携ができる点が魅力なNICTでの仕事。
「ダイレクトに社会に貢献できる仕事をしたい」「最先端な環境に身を置きたい」という方は必見です。

日本を守る“サイバーセキュリティ”

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