ビジネスパーソンインタビュー
「タンサ(短鎖)脂肪酸」ってなにがすごいの?
【徹底解説】“太りにくいカラダづくり”を実現する次世代のスーパー物質「タンサ(短鎖)脂肪酸」が注目を集める理由
新R25編集部
「人生100年時代」と言われている昨今、健康的なライフスタイルを送るために食事や運動に気をつけてはいるものの「なかなか続かない…」という人も多いのではないでしょうか?
そんな方に知ってもらいたいのが、腸から太りにくいカラダづくりができるスーパー物質「タンサ脂肪酸」。
初めて聞いたという方も多そうですが、実はこの物質、あの「グリコ」や「ビスコ」を生み出してきた江崎グリコが研究開発に注力していることでも話題になっています。
注目企業や業界の最新ニュースを、新R25が独自の視点でピックアップしてお届けする「特報 新R25」。
今回は、タンサ脂肪酸が「次世代スーパー物質」と言われている理由について、サクッと理解いただけるよう解説していきます。
✔️タンサ脂肪酸は、人生100年時代を健康に過ごすために重要な物質
✔️ビフィズス菌と水溶性食物繊維によって腸内で産生される
✔️「体脂肪の低減」「基礎代謝の向上」の2つの抗肥満作用がある
✔️グリコ独自のビフィズス菌と食物繊維イヌリンの組み合わせがオススメ!
タンサ(短鎖)脂肪酸って一体なにがすごいの?
馬場さん
「人生100年時代」とも言われる昨今。健康寿命を伸ばすには、生活習慣病になるリスクの起点となる肥満を防ぐことが重要だとされています。
そうとはわかっていても、食べたい気持ちは我慢できないし、加齢に伴い基礎代謝が低下し体型変化に悩む方も多いのが実情です。
そこで、ハードな運動や食事制限などではなく、体質改善として「腸から太りにくいカラダづくり」をサポートできないかと考え、「タンサ脂肪酸」の研究活動に取り組んでいます。
そう教えてくれたのは、江崎グリコ株式会社 商品技術開発研究所 乳業・洋生菓子グループの馬場悠平さん。
江崎グリコでは「タンサ脂肪酸」について多くの人に知ってもらうために、研究だけでなく、継続的な情報発信を行う「タンサ脂肪酸プロジェクト」を発足。
同社がそこまで注力する理由には、まだあまり知られていないものの実はすごいタンサ脂肪酸の2つの大きな働きがあると言います。
馬場さん
「タンサ脂肪酸」の抗肥満作用には「体脂肪の低減」と「基礎代謝の向上」という大きく2つの働きがあります。
体脂肪を減らすだけでなく、基礎代謝も高めてくれる点が、腸から太りにくいカラダづくりができるスーパー物質と言われている理由なんです。
タンサ(短鎖)脂肪酸の働き①「体脂肪の低減」
馬場さん
腸内で作り出されたタンサ脂肪酸は、体内に吸収されると、血流に乗って全身をめぐります。脂肪細胞に到達したタンサ脂肪酸は、脂肪組織に栄養が取り込まれるのを防ぎ脂肪の蓄積を抑えてくれるので、体脂肪を減らします。
一般に、脂肪の吸収をおだやかにすることを訴求した菌や成分は、一緒にとった食事に含まれる脂肪の蓄積のみを抑制しますが、腸内で産生されるタンサ脂肪酸は、食事と一緒でなくても体脂肪を減らすことができるんです。
タンサ(短鎖)脂肪酸の働き②「基礎代謝の向上」
馬場さん
タンサ脂肪酸は、血流にのって全身に広がり体温や血流、呼吸などをコントロールする神経が集まった交換神経節に到達し、交感神経を活性化します。
その結果、脳や心臓に指令が出され、心拍数や体温の上昇を促すことで基礎代謝を高め、脂肪を消費しやすくするのも特徴的です。
タンサ(短鎖)脂肪酸を手軽につくるには?
ここまで話を聞いて、「次世代のスーパー物質」と言われる理由がわかる「タンサ脂肪酸」ですが、日々の暮らしのなかで手軽に取り入れられなければ結局意味がないもの。
体内においてタンサ脂肪酸をつくるにはどのようなものを取り入れるのがよいのでしょうか?
馬場さん
タンサ脂肪酸をつくるには、ビフィズス菌をはじめとした善玉菌を増やすと共に、食物繊維などのエサをとり入れることが重要です。
食物繊維のなかでも、特に腸内で善玉菌のエサとなる「水溶性食物繊維」をしっかり摂取することがタンサ脂肪酸の産生につながります。
馬場さん
さらに効率的にタンサ脂肪酸をつくるには、おなかで増える「グリコ独自のビフィズス菌(※)」と「食物繊維イヌリン」の組み合わせがおすすめです。
実際に、乳酸菌だけを含むヨーグルトよりも、グリコ独自のビフィズス菌と食物繊維イヌリンを含むヨーグルトの方がタンサ脂肪酸産生量が多いことがわかっています。
(※)Bifidobacterium animalis ssp. lactis GCL2505株
※試験概要 慶應義塾大学先端生命科学研究所特任教授 / 株式会社メタジェン代表取締役社長CEO福田真嗣氏監修のもと帝人株式会社が実施。ヒトの腸内に近い環境を人工的につくり出した装置「in vitro 腸内細菌培養モデル」に、乳酸菌のみのヨーグルトとグリコ独自のビフィズス菌と食物繊維イヌリンを配合したヨーグルトを添加し、48時間培養。
グリコのはじまりは「食品を通じて健康を届けたい」という精神から
馬場さん
当社は創業者である江崎利一の「食品を通じて国民の体位向上に貢献したい」という強い信念から生まれた会社です。
「栄養素グリコーゲンをお菓子を通じてより多くの人に届けたい」という想いで誕生した「グリコ」に続き、子どものおなかの健康を考えた「ビスコ」を発売しました。
現在ではカテゴリーを広げ、適正糖質に着目した「SUNAO」、毎日の健康や美容を応援する「アーモンド効果」など、「おいしさと健康」を実現するために多くの商品を創っています。
今年で創立100周年を迎えた江崎グリコ。
「グリコ」や「ビスコ」など商品だけを知っている私たちからすると「子供のころに食べたどこか懐かしいお菓子」というイメージがありますが、実はこの2大商品にこそ江崎グリコの歴史が詰まっていたのです。
馬場さん
今後も、みなさまの健康をサポートするような次世代の物質をどこよりも早く見つけ、研究し、商品開発に活かしていくことで多くの人々の「すこやかな毎日、ゆたかな人生」に寄与できる食品を開発していきたいと考えています。
江崎グリコの商品を手に取るときは「これはどんな点で健康をサポートしてくれるのか?」と考えながら選んでもらえたらうれしいです。
タンサ脂肪酸は抗肥満作用のほかにも「悪玉菌を抑える」「ウイルスや病原菌から体を守る」などカラダに嬉しい物質とのことで、まさに食生活やライフスタイルが乱れがちなビジネスパーソンこそ知っておくべき「タンサ脂肪酸」。
それにくわえて、江崎グリコがどのように私たちの健康を変える画期的な食品を生み出してくれるのか、同社の今後の新商品からも目が離せません。
特報 新R25
【徹底解説】“太りにくいカラダづくり”を実現する次世代のスーパー物質「タンサ(短鎖)脂肪酸」が注目を集める理由
新R25編集部
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