

「日本の男性って、ロマンチックなときにこう言っちゃうんです」
「僕はナルシストじゃない、セルフラバーです」バチェロレッテ参加の黄皓が語る“モテる自信”
新R25編集部
著名人の恋愛事情やモテの秘密を知りたい…! そんなゴシッピーな魂胆でスタートした連載企画「モテ凸」。
今回突撃したのは、話題沸騰中の『バチェロレッテ・ジャパン』(Amazon Prime Video)で注目を集めた実業家・黄皓さん。
そのルックスと、経営者という肩書き…。自信に満ちあふれる黄さんに、恋愛遍歴やモテの持論を聞いてきました!
もともと暗い性格でスタイルも悪く、コンプレックスの塊だったという黄さんの口からは「コンプレックスを克服するほど、ジレンマに陥る」という意外なお話が飛び出しました。
※この記事には、
『バチェロレッテ』の一部ネタバレが含まれます!
ご注意ください。ただ、最終回のネタバレはないので、“まだ最終回を見ていない”という人でもお読みいただけます。
〈聞き手=ほしゆき〉
【黄皓(コウ・コウ)】1986年、中国湖南省生まれ。早稲田大学卒業後、三菱商事で8年間勤務。その後独立し、2016年にパーソナルトレーニングの「BESTA」を立ち上げる。2020年『バチェロレッテ・ジャパン』(AmazonPrime Video)シーズン1に参加
モテる秘訣は、「アメとムチ」×「異質なポジション」

ほし
話題の『バチェロレッテ』のなかで、「モテ凸」するなら黄さんしかいないと思ってました。
まず、黄さん流の「モテる秘訣」を教えてください!

黄さん
アメとムチ!(即答)
みんながいる場所ではそっけなく振る舞ったり、イジるわけですよ。でも、好きな人と2人になったとたんに「さっきはごめんね?」みたいにめちゃくちゃ甘さを出す、とかね。

ほし
アメとムチ戦法で、どれぐらいモテてきたんですか?

黄さん
それはもう…この自信を見ていただければ。
感じ取ってください

黄さん
あとは、「異質で極端なポジションを取ること」。
『バチェロレッテ』内の恋の駆け引きでも、これはマストだと考えていました。

ほし
その話、くわしく教えてください!

黄さん
最初のカクテルパーティでみんなが和気あいあいと萌子さん(バチェロレッテの女性)を囲んでいるなか、僕はまわりとは馴れ合わず、もう選ばれているかのように自信満々に振る舞いました。
異質ですよね。まわりの人と同質化してはいけないわけです。

ほし
たしかに。

黄さん
でも、もう1人だけ異質な人がいた。

ほし
あ…!!

黄さん
スギちゃん(黄さんと同じく最後まで残った杉田陽平さん)です。
1人ポツンと離れた場所に座って、全然アプローチしないんですよ。なんか、泣きながらこんなふうにして自分の膝をさすってたでしょ(笑)。
彼を見た瞬間、「あれっ」って思ったんです。

黄さん
カメラに囲まれた空間でそんなことをしていたら、注目されるに決まってる…
彼、優秀ですよ。僕が彼なら同じことをします。
本人から聞いたわけじゃないですけど、あれは“戦略”だと思ってます。
結果として、圧倒的に弱く見えるポジションの男と、圧倒的に強く見えるポジションの男が勝ち残りましたよね。

ほし
両極端な2人が最後まで残っている…恐ろしいです。

黄さん
恋愛も仕事も「恐れず、出る杭になる」ってものすごく大事なんですよ。
僕は「BESTA」っていうパーソナルジムを経営しているんですが、パーソナルトレーニング・セルフエステ・有酸素運動マシンがついて月額2万9800円で通い放題にしています。
パーソナルジムって1時間だけで1万円くらいするのが普通なのに、極端に値段を下げている。逆に極端に上げてもいいけど、「ちょっと違うな」と興味を持たれることが勝ち筋です。
「人前に立つとガクガク震えてた」という黄さんが、どうやって自信を身につけたのか

ほし
SNSなどでも、そんな黄さんに対して「自信がすごすぎる」という声が多くありました。
黄さんは昔から自分に自信があったんですか?

黄さん
いや…15歳くらいまではコンプレックスの塊でした。モテた記憶もないです。

黄さん
両親の仕事の関係で、中学から日本の学校に通うようになったんですけど、やっぱり言葉も完璧にはわからないから、かなり引っ込み思案で、人前に立つとガクガク震えてました。
イジメを受けていた時期もあって、学校に行くのも怖かったです。

ほし
えぇ、想像できない…

黄さん
中学校の後半で髪型を変えて、そこから変化がはじまりました。
変な角刈りにされたんですけど、それが「前髪上げたらカッコいいじゃん」ってまさかの好評で。そこから背も伸び出して、見た目にも気を遣って…高校からはわりと最初から注目されてたかなぁ。
勉強も苦手だったんだけど、頑張りましたね。志望してた大学にも合格できて。

ほし
早稲田大学に入学。卒業後は三菱商事に就職されてますね。

黄さん
「なんでそんなに自信があるの?」ってきかれますけど、それは地道な努力を積み上げてきたから。
これに尽きると思います。
「日本人は“ロマンチックな俺”に耐えられない」中国と日本の恋愛の違い

黄さん
あともうひとつ、中国の激しい競争社会を見て育ったことも関係してるかも。
日本の小学校って、「この問題わかる人?」って先生が聞いたら数人がさっと挙手するじゃないですか。あの光景を初めて見たとき、ものすごい衝撃でしたよ。

ほし
中国では違うんですか?

黄さん
僕が中国で通ってた学校では、みんなこうやって手を上げながらヒジで机をガンガン叩いて音を出すんです。
このままヒジを上下させて机を叩きます。学校が揺れるらしい

黄さん
「僕を見て!」「僕が一番優秀だってことをわかってくれ!」ってアピールなんですよ。自分の存在に気づいてもらえないと、16億人のなかでは勝ち残れないと知っているから。
日本では「自信があるから前に出る」と思う人が多いですが、真逆なんですよ。「まだ見つけてもらえてない存在、自信がない存在だからこそ、前に出なきゃいけない」。
そういう背景が、今の僕にも大きく影響していると思います。

ほし
なるほどなあ…
恋愛においても、中国と日本で違うと感じるところはありますか?

黄さん
控えめで謙虚な姿勢は日本の美しいところですよね。
でも…日本人は「ロマンチックな俺」に耐えられない人が多いと思います。

黄さん
番組でいうと、ある日本人男性が萌子さんとのデート中に「手を叩いてみて」と言って、手を叩くとまわりがライトアップしてきれいな景色になる…ってシーンがあったんですね。
かなりロマンチックなサプライズです。
でも…その男性は、3秒ぐらいした後に「…っていうね(笑)」って言ったんです。

ほし
照れくさかったんでしょうね(笑)。

黄さん
そう。「カッコいい俺!」に浸れないんですよ。
恥ずかしくて3秒も耐えられない。
謙虚なのはいいことだけど、女性の前でカッコつけた後は、自信満々でカッコつけきらないとダメだなと思いますね。
日本の多くの“ハイスぺ”男性はナルシスト。そうではなく「セルフラバー」を目指せ

ほし
でも照れ隠ししちゃう気持ち、わかるなぁ。
「ナルシストだな」って思われるの、恥ずかしくないですか?

黄さん
全然恥ずかしくないですよ。たしかに多くの日本の“ハイスぺ”の人はナルシストなんですよね。
僕のは「ナルシシズム」じゃなくて、「セルフラブ」なんです。
?

黄さん
「ナルシスト」と「セルフラバー」って、同じに見えてまったくの別物なんです。
ナルシストは、他者からの評価を求めている状態。「俺ってカッコイイだろ?」「仕事できるいい男だろ?」みたいな。それこそ、総合商社にいるときにたくさんいた“一見モテているような人”はそうでした。
セルフラバーは、他人がどう思おうと関係ない。「誰がなんと言おうと俺はやり尽くした」と言い切れる。健全に自己評価ができている状態です。
ナルシストは上辺だけでしかモテないけど、セルフラバーは本当にモテますよ。
「このふたつを混同しちゃダメです」

ほし
ナルシストで止まっている人は、ある意味自己評価が低いってことかな…
黄さんは、どうやって「セルフラブ」まで到達したんですか?

黄さん
自分のコンプレックスとひたすら向き合って、克服してきました。
僕はコンプレックスの塊で、「ポジティブさ」「知能」「ルックス」とか五角形のチャートで当時の自分を表すと、かなり小さくて歪な形をしていました。だから大きくてきれいな五角形になるように、ひとつずつレベルアップさせていったんです。
そうすると、だんだんまわりから評価されるようになる。
自己評価を上げてセルフラバーになるためには、まずは他者評価も必要です。他者から評されて、地道な努力をさらに積み重ね、自己評価を少しずつ上げていく。ナルシストから脱却するには、そのサイクルを繰り返すしかないです。
完璧なチャートになればなるほど「人に愛されない」というジレンマ

ほし
そうやって圧倒的な自信を手に入れたんですね…
ちなみに、もうすべてのコンプレックスを克服したと思いますか?

黄さん
うーん、実はそうでもなくてね…
チャートが大きな五角形になっていくほど、自分がどんどんつまらない人間になっているような気がするんです。

黄さん
会社員時代、僕はミスなく仕事をして、ちゃんと結果を出してたんですが、寝坊したり欠点があったりする同期のほうが、まわりから愛されていたんです。
それが本当に納得できなくて。
『バチェロレッテ』でもまさに、「黄くんは完璧すぎて愛する余地がないんだよ」ってメンバーから言われました…あれは本当に刺さりましたね。

ほし
あのときすごく怒って、部屋を出て行きましたよね。

黄さん
だってそうでしょ? 「僕は努力でコンプレックスを克服してきたのに、どうして歪な五角形を放置してきた人が愛されるんだよ」って思った。
そんなヤツらに「個性がない」って言われるなんて…っていう怒りです。
でも同時に、どうして自分は自分の弱みを人に見せられないんだろう…と悲しくなりました。

黄さん
数字で何かを比べたら、きっと優勝する自信はあります。でも自分の感情を表に出して、人に訴えかける力が弱い。
今まで付き合ってきた女性にも、「好き」と言ってもどこか嘘っぽく感じるとか、本気で愛されているかわかんないとか…散々言われてきました。
でもどうしたらいいかわからないんですよね、伝えられない。

ほし
SNSでも、「黄さんって本当に萌子さんのこと好きなのかな?」という声があって、気になっていましたが…

黄さん
150%本気で恋してましたよ。
「あれは演出?」とか「ショーなんだよね?」とか言われることも多いですけど、台本も撮り直しもなく、本気で恋してました。

ほし
そうだったんだ…!

黄さん
今回の旅(『バチェロレッテ』)を経て、自分にとってすごく大きかったのは、きれいな五角形をつくろうとしなくても萌子さんが受け入れてくれたこと。
そして、全然大きくない歪なチャートなのに、カッコいい男性たちと出会ったことでしたね。
これから僕がどんな人と出会えるかは、結局「縁」だと思うのでわからないけど…欠点のある自分も受け入れて恋愛を楽しんでいこうと思ってます。
コウさん、ありがとうございました!(笑顔カワイイ)
クールに見える黄さんですが、実は熱しやすく冷めにくいタイプで、恋愛遍歴をうかがうと長い交際がほとんど。それも毎度、めちゃくちゃ泣きながら別れを決めてきたそうです(意外すぎませんか)。
「婚約をしていた彼女との恋愛は好きになりすぎて余裕がなくて、嫉妬をして、本当に苦しかった。だから、自分を制御できなくなる恋愛はもうしたくないんです。いつでも器が大きくて、安心できる男でいたい」
でも、『バチェロレッテ』で垣間見せた、感情があふれ出た黄さんの表情に心をつかまれた人も多いはず。
完璧な五角形をつくろうと努力する姿も、ご自身が嫌う欠点も、結局どちらもカッコイイなんて…ズルいですね。
〈取材・文=ほしゆき(@yknk_st)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=森カズシゲ〉
『バチェロレッテ・ジャパン』は、Amazon Prime Videoで配信中です!

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