ビジネスパーソンインタビュー
好きな子に彼氏がいたとき…井上さんはどう動く!?
「デートで“相手の話を聞かなきゃ”って思ってません?」なぜノンスタ井上は女性に支持されるのか
新R25編集部
ノンスタ井上さんの女性からの人気ぶりをご存じでしょうか。
「よしもとブサイク芸人ランキング」では、2012年から3年連続で首位に輝き2014年に殿堂入りを果たした井上さんですが、近年は評価が一変。
とくに恋愛リアリティショー『今日、好きになりました』(ABEMA)でメインMCを務めはじめてからは、放送終了後井上さんの名言がバズりまくるなど、そのポジションは完全に“恋の伝道師”。
今回は、そんな井上さんに、ズバリ「モテる秘訣」について取材しました。
〈聞き手=サノトモキ〉
【井上裕介(いのうえ・ゆうすけ)】1980年生まれ、大阪府出身。吉本興業所属。2000年に相方・石田とNON STYLEを結成。2008年には「M-1グランプリ」王者となる。2021年5月には、初のファンクラブ「いまさらファンクラブ」が開設された
サノ
今回の「モテ凸」という企画なんですが、取材すると多くの方が「そんなこと言われても」「自分じゃ語りにくい」と口にされるんですが…
井上さん
僕は大丈夫です。
“イケメンに勝つためには、何をしなくてはいけないのか”。常にそこを考えて行動してきた人間ですから。
貫禄よ
サノ
ちなみに狩野英孝さんに取材したとき“一番モテると思う人”を聞いたら、即答で「ノンスタ井上さん」って答えてました。
…本当に誰にでも優しくて、「全方位に対してメンタルがイケメンだった」と。
井上さん
えっ、そんなこと言うてたんですか!?
ンナアァーッハッハッハッハ!
ビックリするぐらい露骨に上機嫌になる井上さん
井上さんが「ご飯のときは対面ではなく隣に座る」理由とは
サノ
早速その「モテの秘訣」を聞かせてください。
井上さんはイケメンに勝つために、いったい何を意識してきたんでしょうか?
井上さん
まず絶対にやったほうがええことは、「女性の目を見て喋る」でしょうね。
サノ
目を見て喋る…
井上さん
「なに初歩的なこと言ってんねん」って思ってるでしょ?
僕は女性と2人でご飯を食べに行くときは必ず、対面じゃなく隣に座れるお店を選ぶんですよ。
そこで、横からグイっと目を合わせにいくんです。
若干怖くないですか? 大丈夫?
井上さん
正面の席に座ってたら、目が合うのはそれなりに自然なこと。でも、隣同士って「目を見に行かないと目が合わない」。
普通にしてたらそんなに目が合わない状況で、しっかり相手の目を見て話す。ここまでしたほうがいいんです。
サノ
どうしてですか?
井上さん
「目を見ること」ってもともと、獣の世界では威嚇行為。生き物は、目を見られると一種のストレスを感じるんですって。
フットボールアワーの後藤さんも仰ってたんですけど、「俺らみたいに人前に立って大勢と目を合わせながら笑わせる仕事してるヤツは、頭イカレてる」と。
それくらい、「目を合わせる」って本能的に心を揺さぶられる行為なんですよね。
サノ
たしかに…とくに僕ら一般人は「じっと目を見られる」って少し非日常的な体験かも。
井上さん
だからこそ、1対1の空間で「目を合わせられる」と相当心にクるんです。
「なんやろこのグッと胸をつかまれてる感じ…」って感覚になる。
井上さん
ただ、「目を見る」というのはあくまで具体的なノウハウの一つ。
本質的には、「きちんと相手への誠意を示せ」って話なんです。
サノ
相手への誠意、ですか。
井上さん
「今、あなたに向き合ってます」ってちゃんと態度で示さなダメ。失礼。
女性と向き合ううえで、これ以上大事なファーストステップはないんちゃうかな。
「見てるぞ、ロック・オンしてるぞ」ってね。
「ロック・オン、しとるぞ」
真の聞き上手とは、「相手の話を聞いてあげられる人」ではない!
井上さん
あとは、「話の聞き方」ですね。
「聞き上手はモテる」って言うじゃないですか。でも、僕はみんなが思う「聞き上手」ってちょっと違うな、勘違いかなと思ってて。
なんか、“デートのときは相手の話を黙って聞いてあげなきゃ”って思ってません?
サノ
…? もちろん思ってます。
井上さん
相手の“話したい欲”を満たすものだと思ってますよね。
僕は違うんです。
「相手が楽しそうに喋ってる姿を見たい」って欲望を、自分が満たしてるだけなんですよ。
サノ
どういうことですか?
井上さん
よく言うじゃないですか、「女性の話はオチがない」とか。そんなの失礼な話だし、どうでもいいことなんですよ。
どこに重きを置くかなんですよね。僕は「相手が楽しそうに喋ってる姿を見ていたい」としか思わない。
僕が聞き上手になろうと頑張るときは、100%僕のためなんです。相手のためじゃない。
「聞き上手は、100%自分のため」
サノ
でも…相手は楽しそうでも、正直「この話つまんないな…」って思っちゃうときもありません?
そういうときに聞き上手になるにはどうすればいいんですか?
井上さん
聞かなくていいんじゃないですか?
「この人の話つまんないな、聞き上手になれないな」と思うときは、“その相手のこと、本当に好きですか?”って話なんです。
好きな相手に対してだったら、「楽しそうに喋ってる姿を見たい」って絶対思えるから。
サノ
な、なるほど!!!!!!
これは納得感がすごい
井上さん
そのうえでさらに、“いかに相手にラクに喋ってもらうか?”に気を配るんです。
「うんうん、わかる」だけだと、「なんか言いたいことないの!?」ってなっちゃう。
聞き上手を「聞き役に徹すること」だと勘違いしてると、ダメなんですよね。
サノ
たしかに相づち打ってるだけだと、あんまり盛り上がらないんですよね…
真の聞き上手は何が違うんですか?
井上さん
真の聞き上手は、「常にこっちがテーマを振っている状況」を作れている人。
向こうからしたら、あくまでも「聞かれたことに答えてるだけ」と感じてもらうことが大事なんですよね。
「次話すテーマを考えなくていい」って状況が、よく言う“一緒にいるとラク”って言葉なんやと思います。
ああ…これも納得だわ
井上さん
たとえば、先輩やお仕事関係の方とご飯行くってなったら、「自分が盛り上げないと」って常に頭使って疲れますよね。
でも、同級生とご飯行くときって、もうわざわざそんなこと考えないじゃないですか。いかに相手にその環境を提供してあげられるかですよね。
サノ
「次何の話しよう」を考えさせないのが、真の聞き上手だと。
井上さん
相手がわあーって喋ってるときに、相手がさらに喋りたくなるような話をポンと一言こっちが振ってあげる。
そうすれば相手は、何にも考えなくていいんですよね。
頭で考えて喋るんじゃない。心で喋ってもらう。僕はこういう聞き上手を目指してます。
井上さんが「みんな、“告白”を重くとらえすぎている」と語るのはなぜ…?
サノ
他にも大切にしているモテの秘訣、ありますか?
井上さん
個人的にこれ一番大事ちゃうかなと思うのは、「見切りの早さ」ですね。
恋愛って、どうしても「絶対勝てへんタイミング」があるんで。
井上さん
たとえば好きになった子に彼氏がいるとき。
頑張って奪おうという選択肢もありますよね。でも、めっちゃラブラブなタイミングで奪いに行ってもただの邪魔者になっちゃうんで、逆効果じゃないですか。
そういうときは僕、即撤退しますね。時間を置いて半年後とかにまた誘ってみる。そんなん俺、全然あります。
サノ
そんなあっさりと…!?
でも、その間に彼氏ともっといい感じになったり、他のライバルに言い寄られたりしないかってめっちゃヤキモキしそう…
井上さん
あっなんで僕、撤退するときに必ず「告白だけはしておく」んですよ。
え?
井上さん
「ごめん、彼氏おるのも知ってるし、迷惑なのもわかってる。邪魔する気ももちろんない。でも、ちょっと伝えな自分のなかで気持ち悪いから。めちゃくちゃ好きや」と。
「ただ伝えたかった」と、それだけ言って撤退するんです。あとはまた今まで通り過ごしていく。
でも、その時点でもう「ただの友達」ではなくなるわけですよ。
サノ
…! なるほど!
井上さん
男性は友達から恋愛に発展するんですけど、女性は友達と恋愛ってわりとバサッと分ける人多いから。
「ただの友達」になっちゃったら、可能性がグッと下がってしまいますからね。
そうならないために、きちんと告白をしておく。つまり、戦略的“一時”撤退ですね。
伝道師に見えてきた
井上さん
「告白」って、みんな重たくとらえすぎなんですよ。「好きや」という気持ちを伝えるってだけです。
で、いつか向こうのカップルがケンカしたりとかしてこっちを見てくれる“タイミング”になったときに、本気で向き合いに行く。
相手が恋愛モードじゃないそのタイミングでどんだけ口説いても、時間の無駄なんで。勝てない戦いはせんほうがええ。
伝道師にしか見えなくなってきた
井上さんを“磨いた”、2年間の武者修行
サノ
井上さんが“モテる”と評判なのがよくわかってきました。
ちなみに、井上さんの「モテ哲学」はどうやって磨かれたんですか?
井上さん
僕はもう…武者修行のような2年間がありまして。
24~26歳、芸歴4年目くらいのときですかね、もう本当にお金なくて。だから、先輩もしくは女性にご飯をごちそうしてもらうってことを、毎日やってたんです。
サノ
えっ、それはなかなか…
井上さん
芸人のルールで、先輩って奢ってくれるんですよ。でも女性とご飯に行っても、お会計ってどうなるかわからないですよね。
だから、ご飯に行って、1時間くらい喋って、途中で演技を始めるんですよ…
「あれ…? うわっゴメン、財布忘れた…!」。
カス野郎じゃないですか
井上さん
わかってます、カス野郎ですよ。
でももう、生きるために喋ってた感じですね。
どうしたら「いいよもう、今日楽しかったら奢るよ」って言ってもらえるくらいいい時間にできるか。
それを必死に探すなかで、女性への想像力が培われたというのが正直な話ですね。
サノ
すごい次元だ…
明日の公開の「モテの勘違い」編につづきます! お楽しみに!
めちゃくちゃ納得感のあるモテの哲学…がっつりクズエピソードがオチに待ってるのもとても井上さんらしくて好きでした。
ただこのクズエピソードを堂々と話すのも、じつはモテの秘訣だそうで…
続きは明日公開の後編で! お楽しみに~!
〈取材・文=サノトモキ(@mlby_sns)/編集=天野俊吉(@amanop)/撮影=中澤真央(@_maonakazawa_)〉
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