ビジネスパーソンインタビュー
いいウワサも悪いウワサもあるようですが…
“doda(デューダ)の評判”の真偽をプロが判定。1128人の利用者による評価も掲載
新R25編集部
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パーソルキャリア株式会社が運営する転職サイト「doda(デューダ)」。
数ある転職サイトのなかでも人気を誇るサービスです。でも、何がそんなに人気なの?本当に使いやすいの?と、気になることは山積み。
そこで新R25転職は、転職サービスの実態に精通した方々にご協力いただき、実際に利用したことのある約1000人を対象におすすめの転職サイトの評判について調査を実施しました。
調査に協力してくださったのは、こちらの3名です。
今回は末永さんに重点的にお話をうかがっています。一般利用者のリアルな口コミに加え、キャリアの達人3名の見解もふまえて、dodaの特徴や転職サイトの活用法を解説します。
世間でささやかれているウワサの真相はいかに…?
〈聞き手=いちかわあかね〉
dodaってどんなサービス? プロが分析するdodaの特徴とは
末永さん
dodaと他サービスの一番の違いは、転職サイトでありながら、入社までのサポートをしてもらえる「転職エージェント機能」を合わせ持っているところです。
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
末永さん
会員登録画面で、エージェントサービスへの登録を「希望する」にチェックすれば、無料で利用できます。
専門スタッフが非公開求人を紹介してくれたり、面接日程の調整をおこなってくれたりと、一般的な転職サイトにはない手厚いサポートを受けられます。
松本さん
個人的にはリクルートエージェントとdodaは登録必須です。
転職サイトと転職エージェントが一体化したサービス。業界最大手の転職エージェント「リクルートエージェント」に次ぐ求人数を誇っています。
大企業から中小企業まで、20代後半~30代向けの求人の数・質・幅が充実しているのが特徴。
「転職人気企業ランキング」や「人気企業300社の合格診断」など、初めての転職に役立つ情報がまとまっています。
黒田さん
転職エージェントと一体化しているため、求人検索とアドバイザーへの相談が同時にできるのが魅力です。
アドバイザーへの転職相談を前提に考えている人にとっては使いやすいと思います。
ここからは編集部が調査した「dodaの評判」の真偽を末永さんに判定していただきます。
いい評判から悪い評判まで、さまざまなウワサがはびこっているようですが…その真相はいかに?
dodaの評判① 「求人案件が幅広いうえに優良企業に出会える」ってホント?
いちかわ
dodaは「いろんな求人情報を見られる」「優良企業に出会える」といういい評判をよく聞きますが、実際はどうなんでしょうか?
末永さん
それは間違いありません。dodaが「転職サイト」と「転職エージェント」の2つの側面を持っているからこそのメリットですね。
いちかわ
どうしてそれで求人案件の幅が広がるんですか?
末永さん
「転職サイトで求人したい企業」と「転職エージェントで求人したい企業」の両方が、dodaで求人しているからです。
実は転職サイトと転職エージェントでは課金形態が異なるため、集まる求人案件にも差があります。
末永さん
転職サイトには、大量に採用したい大企業や、採用コストを抑えたい中小企業の求人案件が多く集まります。
一方コストのかかる転職エージェントは、狙い撃ちで人材補強したいベンチャー企業などの求人が多い傾向にあります。
dodaにはどちらの機能も備わっているため、会社の規模・業種・職種を問わず、幅広い求人案件が集まっているわけです。
いちかわ
なるほど〜。仕組みがわかると納得感があります!
末永さん
さらに、非公開求人も含めた求人数が13万件を超えていて(2020年1月現在)、量でも業界随一。特にITや通信業界、医療業界などの求人に力を入れている印象です。
幅広い求人案件のなかから自分にあったものを選べるため、他業種・他職種の案件も含めて検討したい人には自信を持っておすすめできます。
いちかわ
キャリアプランに迷っている人なんかは、いろいろ見られてよさそうですね!
末永さん
はい。いろんな転職サイトや転職エージェントのうち、どれを使うか迷っている人はとりあえず登録して損はないと思います。
dodaの評判②「地方求人は物足りないかも」ってホント?
いちかわ
dodaは「求人が幅広い」という評判がある一方で、「いい求人案件に出会えなかった」「ちょっと物足りない」という声も耳にします。どちらが本当なんでしょう?
末永さん
どちらも本当だと思います。というのも、dodaは首都圏の求人案件に強い一方で、地方の求人案件がやや弱い傾向にあります。
いちかわ
そうなんだ…!
末永さん
特にエージェントサービスのほうでは、採用にお金をかけている企業が求人するため、どうしても首都圏の企業が多くなりがちです。
いちかわ
なるほど。では首都圏以外の人にはおすすめできないということでしょうか?
末永さん
一概にそうは言えません。
ただ、首都圏以外に住んでいる方や、Uターン・Iターン転職を考えている方は、地方の求人案件が特に豊富な「リクナビNEXT」なども登録するのがおすすめです。
dodaの評判③ 「エージェントの担当者が不親切」ってホント?
いちかわ
dodaのエージェントサービスを使うと、アドバイザーが転職をサポートしてくれるんですよね。
末永さん
はい。面談で履歴書の内容をチェックしてくれたり、面接対策を手伝ってくれたりします。
転職慣れしていない人にとってありがたいサービスですので、dodaを使うならぜひ活用しましょう。
いちかわ
サービスによっては「担当者の態度がよくない」などと言われることもありますが、dodaの場合はどうなんでしょう?
末永さん
うーん…こればかりは、アドバイザーとの相性によりますね。
dodaのアドバイザーは「アドバイスが的確」「レスが早い」「持っている情報量が多い」などと評価されることがある一方で、「的外れな提案をされた」「専門知識が浅い」などと不満を感じる人がいるのも否めません。
いちかわ
なるほど…。担当者次第で印象が大きく変わるんですね。
末永さん
そうですね。ただ、これはdodaに限らず、転職エージェントが揃って抱えている課題です。
特に大手のエージェントの場合、事業の規模が大きいぶん、アドバイザーのレベルにはどうしても差が生まれてしまいます。“当たり外れ”があることは覚悟しておきましょう。
いちかわ
もし「この人とは合わない!」という担当者に当たった場合はどうすればいいのでしょう?
末永さん
希望すれば担当を変えてもらえるので、あまり心配する必要はありません。それでも納得できない場合は、別のエージェントの利用も検討しましょう。
dodaの評判④「独自コンテンツが充実している」ってホント?
いちかわ
dodaは「イベントの質がいい」という声も多いようです。
末永さん
たしかに、dodaといえばイベントでおなじみですね。会員登録さえすれば無料で参加できるイベントが、毎週のように開催されています。
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
末永さん
企業の人事と会える「転職フェア」 や、面接対策や自己分析などのノウハウを学べるイベントなどがあり種類も豊富。
転職の場合、新卒に比べると情報を仕入れられる機会が少ないので、頻繁にイベントがおこなわれているのは魅力的です。
さらに見逃せないポイントがもうひとつ。dodaはWeb上の独自コンテンツも非常に充実しているんです。
いちかわ
へえ! どういうコンテンツがあるんですか?
わずか3分で診断できる「年収査定」。最終学歴やこれまでの職歴を入力するだけで、今の適正年収や今後30年間の年収推移、自分に適した求人情報などを確認できます(画像は公式サイトのスクリーンショット)
いちかわ
こんなにいろいろあるんですね…! 「求人案件が多すぎて選べない」と思っている人も、これらのコンテンツをフル活用すれば内定に一歩近づけそうです。
dodaの評判⑤「いきなり電話がかかってくる」ってホント?
いちかわ
dodaに登録すると「いきなり電話がかかってきて驚いた」なんてウワサも。これって、許可なく電話をかけているってことですか?
末永さん
それはおそらく、転職サイトに登録したつもりで、意図せずエージェントサービスにも登録してしまったパターンですね。
エージェントサービスでは、密なやりとりをするために担当者が電話をかけてくることはよくあります。
dodaはサイトの構造上、転職サイトとして使いたい人がうっかりエージェントサービスに登録してしまう事例が絶えないようです。
この点はdodaの改善ポイントと言えますね。
いちかわ
たしかに、「担当がつく」と知らないのに電話が来たらびっくりするかも…。
末永さん
納得して使うためにも、2種類のサービスがあることはあらかじめ知っておきましょう。
dodaはエージェントサービスも活用しなくちゃもったいない!
末永さん
僕はdodaを使うなら、断然エージェントサービスも使うべきだと思っています。というかdodaに限らず、転職エージェントを使わないのはもったいないですね。
いちかわ
どうしてでしょう?
末永さん
転職エージェントを使うと、書類や面接の通過率が格段にアップするからです。
転職サイトの公開求人には、応募が殺到するのが普通。対して転職エージェントの場合は非公開求人が多く、ライバルが少ない状態からスタートできます。
しかも、担当者が自分のことを企業にしっかり推薦してくれるため、内定を獲得できるチャンスも増えるわけです。
いちかわ
なるほど!はじめての転職でも、転職エージェントを使えば安心ですね。
末永さん
dodaは転職サイトと転職エージェントの機能を合わせ持った数少ないサービスですので、どちらも活用しない手はありません。
転職サイトとしてさまざまな求人案件に目を通しつつ、エージェントサービスでプロのアドバイスを仰ぐのがおすすめです。
dodaを使う際の注意点
末永さん
通常の転職エージェントの場合、担当者を介さないと応募ができません。でもdodaの場合は転職サイトの役割も兼ね備えているため、気になった求人案件には自分で応募できます。
そこで覚えておいてほしいのが「やみくもに応募しないほうがいい」ということ。
いちかわ
そうなんですか? いっぱい応募したほうが、内定がもらえる可能性は上がるのでは…?
末永さん
応募自体は悪いことではないんですが、エージェントサービスの担当者の意見を聞いてから動いたほうがいいですね。
というのも、基本的に一度でも応募したことのある求人案件は、エージェントサービスから紹介してもらえないことになっているんです。
書類・面接対策をしてから臨んだほうがいいケースもあるので、応募には慎重さも必要。
転職サイトとしての機能で気になる求人案件を探し、本命にはエージェント機能を介して応募するのがおすすめです。
転職サイトと転職エージェントの併用で“理想の転職”が近づく
松本さん
ここまでdodaの解説をしてきましたが、ほかの転職サイトや転職エージェントも併用することをおすすめします。
いちかわさん
転職サイトも転職エージェントもいろいろあると思うんですが、どのように選ぶといいんでしょう?
松本さん
どちらも求人案件を網羅的に抱えている「総合型」と、特定の領域に特化した「特化型」があります。
総合型の転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ必ず1〜2こ登録し、さらに転職先の希望が明確であればそこに特化したものも2〜3こ、合計で3〜6こぐらいは登録するといいでしょう。
転職先の検討段階ではできるだけ視野を広げたほうがいいので、抱えている求人案件が違う複数のサービスに登録すると、理想の転職に近づくはずです。
いちかわさん
転職サイトはそれぞれ特徴がありそうなイメージが湧くのですが、転職エージェントって結局はどんなアドバイザーが担当になってくれるかがキモじゃないですか?
松本さん
その通りです。なので転職エージェントは登録前の段階ではそれほど絞り込まないことをおすすめします。
まずは複数のものに登録して、担当者との相性などを基準に厳選しましょう。
その他のおすすめ転職エージェント
新R25キャリア総研の調査結果や過去におこなった専門家への取材をふまえて、dodaとの併用におすすめできる転職エージェントをご紹介します。
転職サイトだけでなく、転職エージェントとしてプロにサポートまでしてもらえるdoda。
幅広い求人を見たい人や、転職初心者にぴったりのサービスといえそうです。
dodaを使う際は、エージェントサービスへの登録もお忘れなく。人気No,1サービスを余すことなく活用して、転職成功を目指しましょう!
〈取材・文=いちかわあかね(@ichi_0u0)/編集=石川みく(@newfang298)〉
Embedly新R25キャリア総研の調査概要
【調査概要】
・調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06
・サンプル数
1128人(554+574)
・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェントを利用したことがある人
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