ビジネスパーソンインタビュー

リクナビNEXTの評判を“転職のプロ”が判定。1128人の利用者による評価も掲載

いい評判も悪い評判も、専門家がまとめてジャッジ!

リクナビNEXTの評判を“転職のプロ”が判定。1128人の利用者による評価も掲載

新R25編集部

2020/08/14

X
FacebookLINE

この記事をシェア

リンクのコピー

【知りたい情報はなんですか?】

①リクナビNEXTの評判

②転職サイトの選び方

③転職サイトのよくあるQA

※クリックで該当箇所に飛びます

ーーーーーーーーーーーーーー

人材業界最大手のリクルートグループ(株式会社リクルート)が運営する転職サイト「リクナビNEXT(ネクスト)」。

転職を考えたことがある人なら一度は目にする大手の転職サイトなだけあって、いろんな評判を目にしていることでしょう。

この記事を開いているということは、「あの評判って本当なの?」「ほかの転職サイトと何が違うの?」と、気になることは山積みなはず。

そこで新R25は、転職サービスの実態に精通した方々にご協力いただき、「新R25キャリア総研」として、実際に利用したことのある約1000人を対象におすすめの転職エージェントの評判について調査を実施しました

調査に協力してくださったのは、こちらの3名です。

今回はリクルートでの勤務経験がある末永さんに重点的にお話をうかがっています。一般利用者のリアルな口コミに加え、キャリアの達人3名の見解もふまえて、リクナビNEXTの特徴や転職サイトの活用法を解説します。

世間でささやかれているウワサの真相はいかに…?

〈聞き手=いちかわあかね〉

リクナビNEXTってどんなサービス? プロが分析する特徴とは

黒田さん

転職サイトのなかでは求人数が最も多いサービスです。

企業からのスカウトを受けられる“オファーを待つ”という機能が便利です。自分で応募するだけでなく、こういったスカウト機能を活用することで選択肢の幅が広がります。

末永さん

リクナビNEXTは、求人案件の数と幅広さがとにかく圧倒的ですね。

若手からミドル層まで対象年齢が幅広く、扱っている職種・業種もさまざま。これは、リクルートグループ自体の強みとも言えます。

いちかわ

リクルートの強み…というと?

末永さん

リクルートは昔から、優秀な法人営業を多く抱えていることで有名です。幅広い求人案件が集まるのは、リクルートの“営業力”がモノを言っているからでしょうね。

さらにリクルートは全国に営業所を持っているだけあって、首都圏の大手・ベンチャー企業から地方の中小企業まで、多様な求人案件が揃っています。

なので東京のみならず、Iターン・Uターン転職を考えている人にも役に立つはずです。

いちかわ

なるほど。「たくさん求人案件を見たい」という人にとっては心強いですね。

末永さん

はい。ぼんやり求人案件を見ているだけでも、興味のある職種にはどんなスキルが求められているのか…などの相場感がなんとなく見えてくるはずです。

転職初心者は、まずリクナビNEXTを覗いてみるといいでしょう

松本さん

職種・業種も幅広く網羅されており、転職を考える人は登録必須だと思います。

転職についての基本的なノウハウもわかりやすくまとまっているので、転職初心者は活用しましょう。

ここからは、編集部が調査した「リクナビNEXTの評判」の真偽を末永さんに判定していただきます。

いい評判から悪い評判まで、さまざまなウワサがはびこっているようですが…その真相はいかに?

リクナビNEXTの評判① 「検索機能が使いやすい」ってホント?

いちかわ

リクナビNEXTは「検索しやすい」という評判があるようです。

検索画面って、どのサイトもあまり変わらないと思っていたんですが…どうなんでしょう?

末永さん

その評判はホントです。数年前にサイトが改修され、求人検索画面が非常に使いやすくなりました。使い勝手は、ほかと比べても群を抜いていると思いますよ。

職種や勤務地、雇用形態などの基本的な条件はもちろん、従業員数、設立年数などの細かい条件まで指定できます。

バーを動かして年収を指定できるのもユニークな特徴です。

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

いちかわ

この「こだわり条件」というのはなんでしょう?

末永さん

会社の業績や休暇・制度など、細かい条件まで絞り込める機能です。

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

末永さん

成長企業に出会いたいなら「上場企業・株式公開企業」や「2年連続売上10%UP!」などにチェックすればいいですし、ワーク・ライフ・バランスを重視したいなら「月平均残業時間20時間以内」「フレックス勤務OK」などを選びましょう。

いちかわ

ここまで細かく絞れるのはすごい! 希望の求人案件に出会える確率が高そうです。

リクナビNEXTの評判②「診断コンテンツが自己分析に役立つ」ってホント?

いちかわ

リクナビNEXTは「診断コンテンツが自己分析に役立つ」という評判も多いようですが…これってどういうことなんでしょう。転職サイトなのに自己分析ができるんですか?

末永さん

ああ、それは無料で使える「グッドポイント診断」のことですね。

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

末永さん

所要時間が約30分と少々長いですが、その内容は無料とは思えないほど本格的。社交性、現実思考、決断力、柔軟性など18種類の特性から、自分の強みを見つけられます。

企業への応募時に、診断結果を添付することも可能。自分の強みをスムーズにアピールできますよ。

いちかわ

おぉ、単なる自己満足にとどまらないんですね!

末永さん

その精度の高さが評判を呼び、有料の才能診断ツールの定番「ストレングスファインダー」の代わりに活用している人もいるようです。

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

いちかわ

無料で本格的な自己分析ができるのはありがたいですね!

末永さん

ほかにも有識者が解説する「転職成功ノウハウ」や、履歴書・職務経歴書のテンプレートなど、求職者をサポートするコンテンツが非常に充実しています

これらのサービスも、合わせて使ってみると便利ですよ。

リクナビNEXTの評判③「質の低い求人が多い」ってホント?

いちかわ

ここまではいい話ばかりでしたが、リクナビNEXTには悪いウワサもあるようです。

どうやら「質の低い求人案件が多いらしい」と耳にしたんですが、これは本当ですか?

末永さん

多いかどうかは定かではありませんが、質の低い求人に当たる可能性はあります

というのも、知名度の高さゆえに転職志望者が最初にリクナビNEXTを見るのと同じように、企業が最初に出稿を検討するのもリクナビNEXTなんです

その結果、良くも悪くも幅広い求人案件が集まってきてしまうので。

いちかわ

なるほど…。そういう案件を避けるために、できることはありますか?

末永さん

まずは先ほどご紹介した「こだわり条件検索」を駆使して、希望に合った求人案件を絞り込むこと。そして、ほかの転職サイトも併用することです。

いちかわ

併用…ですか?

末永さん

ええ。志望業界がある程度絞れたら、その業界に特化した転職サイトにも登録してみましょう。

特化型の転職サイトは、該当の領域だけで見ると求人の数・質ともに総合型より上回っているため、よりよい案件に出会える確率が上がります。

たとえばベンチャー企業の求人は「Wantedly」や「Green」が豊富です。ハイクラスの求人案件を見たいなら「AMBI」や「キャリトレ」「ビズリーチ」が強いですね。

リクナビNEXTはあくまで“転職の入り口”として捉え、自分の目指す方向が定まったら、そこに特化した転職サイトを併用するのが成功の秘訣です。

リクナビNEXTの評判④「スカウトサービスは使えない」ってホント?

いちかわ

リクナビNEXTには、自分から応募するだけじゃなく、企業からのスカウトを受けられる“オファーを待つ”サービスもあるんですよね。

便利」という声と「メールが大量に来て鬱陶しい」という声があって賛否両論のようですが、実際のところはどうなんでしょう?

(画像は公式サイトのスクリーンショット)

末永さん

僕は「オファー」に頼る転職はあまりおすすめしていません。

基本的にオファーメールは “ただのDM”だと思ったほうがいいですね。

いちかわ

そうなんですか?オファーと言うくらいだから、自分の経歴が評価してもらえているのかと…。

末永さん

いえ、企業からのオファーメールは、機械的に一括送信されているものがほとんどです。

たとえば「営業経験3年以上」など、一定の基準に当てはまる人に送られているため、オファーとは名ばかり。ほとんどのユーザーに大量のオファーが届いているのが現実です。

なかには書類選考をパスできる「面接確約オファー」というスカウトもありますが、面接で優遇してもらえるわけではありません。

それなのに「自分は評価されている」と思い込んで適当に面接を受けると、あっけなく落とされる可能性もあるので注意しましょう

いちかわ

そうなんですね…。オファーは「応募する手間が省けてラッキー」くらいに思っておいたほうがよさそうですね。

末永さん

ただ、数はあまり多くないですが、なかには企業の担当者が心を込めてオファーメールを書いてくれているケースもあります。

オファーメールが来たらきちんと文面を読み込んで、自分の目で判断しましょう。

そして、自分の力だけで転職するのが不安なら、オファーを待つだけでなく転職エージェントを頼るのもおすすめです。

専門のアドバイザーが自分に合った求人を提案してくれるうえに、入社までのサポートもしてくれます。転職初心者の方にとっては心強いと思いますよ。

リクナビNEXTを使う場合、同じリクルートが運営する「リクルートエージェント」もチェックしてみるといいですね。

転職の効率を上げたいなら、ぜひ転職エージェントへの登録も検討してみてください。

転職サイトと転職エージェントの併用で“理想の転職”が近づく

松本さん

ここまでリクナビネクストの解説をしてきましたが、末永さんの話にもあるように、ほかの転職サイトや転職エージェントとも併用することをおすすめします。

いちかわ

転職サイトと転職エージェントはどう違うんですか?

松本さん

転職サイトは求人案件を自分で探して、スピーディに直接応募できるのがメリットです。ただし、選考対策などは自分でしなければならないことが大半です。

一方で転職エージェントは、無料でアドバイザーがキャリアの相談に乗ってくれるサービスです。

相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績などをもとに選考のサポートもしてくれます。

転職は慣れていないと自分一人で進めるのは難しいので、合わせて使うといいでしょう。

いちかわ

たしかに、人に話すだけで考えがまとまるってこともよくありますよね。

転職エージェントもいろいろあると思うんですが、転職サイトと転職エージェントを併用する場合、どのように選ぶといいんでしょう?

松本さん

どちらも求人案件を網羅的に抱えている「総合型」と、特定の領域に特化した「特化型」があります。

総合型の転職サイトと転職エージェントにはそれぞれ必ず1〜2こ登録し、さらに転職先の希望が明確であればそこに特化したものも2〜3こ、合計で3〜6こぐらいは登録するといいでしょう。

転職先の検討段階ではできるだけ視野を広げたほうがいいので、抱えている求人案件が違う複数のサービスに登録すると、理想の転職に近づくはずです。

いちかわ

転職サイトはそれぞれ特徴がありそうなイメージが湧くのですが、転職エージェントって結局はどんなアドバイザーが担当になってくれるかがキモじゃないですか?

松本さん

その通りです。なので転職エージェントは登録前の段階ではそれほど絞り込まないことをおすすめします。

まずは複数のものに登録して、担当者との相性などを基準に厳選しましょう。

合計2000人への調査でわかった、おすすめの転職サイトと転職エージェント

新R25キャリア総研の調査結果や過去におこなった専門家への取材をふまえて、リクナビネクストとの併用におすすめできる転職サイト&エージェントをご紹介します。

種別

おすすめの

サービス名

ユーザー

満足度

総合型

エージェント

92%

総合型

エージェント

89%

総合型

サイト

93%

総合型

サイト

92%

総合型

エージェント・

サイト一体型

89%

リクナビNEXTには業界業種、地域問わず幅広い求人が揃い、転職初心者にはとても有益なサービスなよう。

なんとなく転職を視野に入れているそこのあなた。まずはリクナビNEXTに登録して、豊富な求人に目を通すことから始めてみては?

さらに気になる転職エージェントや転職サイトにいくつか登録すると、理想の転職が実現できるかもしれません。

種別

おすすめの

サービス名

ユーザー

満足度

総合型

エージェント

92%

総合型

エージェント

89%

総合型

サイト

93%

総合型

サイト

92%

総合型

エージェント・

サイト一体型

89%

〈取材・文=いちかわあかね(@ichi_0u0)/編集=石川みく(@newfang298)〉

Embedly

新R25キャリア総研の調査概要

【調査概要】

・調査期間
2020/03/30〜2020/04/01
2020/04/02〜2020/04/06

・サンプル数
1128人(554+574)

・調査対象者
性別:指定なし
年齢:20〜39歳
地域:全国
条件:転職エージェントを利用したことがある人

ビジネスパーソンインタビュー

「好奇心が弱いせいでモノを知らない…」サトマイさんから“大人の好奇心開発”の現実解を教えてもらった

「好奇心が弱いせいでモノを知らない…」サトマイさんから“大人の好奇心開発”の現実解を教えてもらった

新R25編集部

キッズライン、依頼200万件突破! 創業10年で都内ベビーシッター時給1.7倍に

キッズライン、依頼200万件突破! 創業10年で都内ベビーシッター時給1.7倍に

新R25編集部

TikTok広告賞「Creative Category」全5部門のうち2部門をワンメディアが受賞! 広告会社として最多タイ

TikTok広告賞「Creative Category」全5部門のうち2部門をワンメディアが受賞! 広告会社として最多タイ

新R25編集部

「部下をコントロールするなんて傲慢」マネジメントを履き違えた社員に新R25社長が喝

「部下をコントロールするなんて傲慢」マネジメントを履き違えた社員に新R25社長が喝

新R25編集部

ハラカドにTENGAがオープンさせたのは“愛と自由のワンダーランド”TENGA LAND

ハラカドにTENGAがオープンさせたのは“愛と自由のワンダーランド”TENGA LAND

新R25編集部

「DMM.com」が20年後の事業成長を見据えた採用特設サイトオープン! 事業加速のための会社変革とは。

「DMM.com」が20年後の事業成長を見据えた採用特設サイトオープン! 事業加速のための会社変革とは。

新R25編集部