企業インタビュー
VRでの擬似体験がココロを動かす。“実際に訪れたくなる”渡邊課の観光映像ソリューション
“プレ旅行”に行ってみませんか?
新R25編集部
いま、日本ではインバウンドによる観光客であちこちが賑わっているところですが…
その裏で、「地域の知名度を向上させたい」「観光周遊をもっと促進したい」といったニーズがあるのも事実です。
デザイン会社であるCONCENTの映像制作チーム「渡邊課」は、そんな課題に対して「VR」での解決法を提案しているんだとか。
どんな切り口で観光課題を解決しているのか、VRディレクター/クリエイティブディレクターの渡邊徹さんに聞いてみました。
〈聞き手=古川裕子(新R25編集部)〉
観光DX・マーケEXPOに出展!
渡邊さん
渡邊課は、2024年5月8日から東京ビックサイトにて開催される「第1回 観光DX・マーケティングEXPO」に出展します。
主催:RX Japan株式会社(プレスリリースより)
渡邊さん
「観光DX・マーケティングEXPO」は誘客や施設運営に課題をもつ自治体・観光事業者さまを対象に、「稼ぐ観光」を実現するための展示会です。
当社のブースでは、「オンライン観光」「観光予習」をテーマに、VR映像ソリューションを中心とした展示・実演を行います。
古川
VR映像で観光体験ができると、「もう行かなくていいや」ってならないんでしょうか…?
渡邊さん
それが逆なんです。
VRだからこそ訴求できる「没入感」を活かして各地域の観光資源の魅力をお伝えすることで、「行きたくなる」気持ちを呼び起こせます。
「本能にぶっ刺さる」VR。どんな体験ができる?
古川
出展内容はどんな感じなんでしょう?
渡邊さん
テーマはズバリ「VRは本能にぶっ刺さる」です。
渡邊さん
VRの醍醐味と言えば、まさに没入感。
視覚や聴覚を360度使い、観光地の雰囲気や風景をリアルに感じられるので、写真や映像に比べて実体験に近い印象を与えます。
観光を検討中のお客さまが、事前にその場所を訪れたような感覚を得ることで、「実際に行きたい、見てみたい」という本能が刺激されるんです。
古川
たしかに、あくまで擬似体験だと“実際に行きたい度”は上がりそうですね。
渡邊さん
出展するVRソリューションは2点です。
①旅マエに、観光スポットを擬似体験
渡邊さん
まずは、多視点VRで臨場感あふれるプレ観光を提供するアプリ「POVツーリズム」。
いつでもどこでも、指1本で観光スポットに瞬間移動できる観光VRアプリです。
渡邊さん
旅行に行く前って、いろいろ調べるのが大変じゃないですか? 情報もどれを見たらいいかわからないし。
古川
それ、ありますね。
渡邊さん
「POVツーリズム」ではVR上のマップから自分で観光スポットを選択するだけで、その場所の360度映像体験がスタート。
1スポットにつき複数アングルの映像が用意されており、手元のコントローラーで好きな視点を選びながら、疑似観光を楽しめます。
古川
自由に観光できるんですか?
渡邊さん
作り手のタイミングで映像が切り替わってしまうと、「もっと見たいのに」となることもあり得るので…
その点、「POVツーリズム」は自分の好きなタイミングで視点が切り替えられるので、より高い没入感を提供します。
古川
どんな場所を体験できるんでしょう?
渡邊さん
たとえばこんな感じです。
渡邊さん
さらに「POVツーリズム」の大きな特徴は、VR映像を限りなくシームレスに、多視点で見られること。日常ではなかなか経験できない視点からの観光が楽しめます。
海の中で目の前のクジラを体感したり、郷土料理屋で民謡の宴席に混ざったり…
その場の空気感を丸ごと持ってきたような臨場感のある体験を提供します。
なんと神秘的な。すご…
渡邊さん
また、交通アクセスの悪い場所や季節に応じて魅力が変わる場所など、時間や場所の制約があって訴求が難しい観光スポットも簡単に紹介できます。
古川
なるほど、季節を手軽に体感できるのは良さそう。
渡邊さん
VRでさまざまな観光資源をめぐるプレ観光体験を通して、旅先への疑問や不安も解消。
体験イメージが具体的になることで、滞在日数の増加や観光アクティビティへの挑戦など、さらなるサービスの検討を後押しします。
世界自然遺産に登録された奄美大島の観光スポットを巡るバーチャル旅行
渡邊さん
ほかにも、体験型コンテンツとして、ホエールウォッチングやカヌー、素敵なホテル、郷土料理と民謡などのアクティビティを盛り込んでいます。
「POVツーリング」はVRゴーグル専用アプリとして、Metaのアプリストアにて無料でダウンロードできるんですよ。
②仲間と一緒にリアル旅を体験できる設置型アトラクション
渡邊さん
2つめは、気球で巡る「コスモバルーン」です。これはVRゴーグルを着用すれば即、気球から見る世界の絶景が楽しめるというもの。
こちらの大きな特徴は、家族や仲間と一緒に体験できるということです。
© Dynamo Amusement, Inc. / © Hashilus Co., Ltd.
古川
同じ景色を見ながら盛り上がれると…?
渡邊さん
そうなんです。7歳以上のお子様からご年配の方まで、最大8人まで同時に体験できるので、実際の旅行のようにコミュニケーションしながら、目の前に広がる絶景を楽しむことができますよ。
© Dynamo Amusement, Inc. / © Hashilus Co., Ltd.
渡邊さん
また、コンテンツ内容(画像・動画)を差し替えることで、オリジナルの体験をつくることが可能です。
気球とVR動画の組み合わせは、イベントでの観光プレ体験や、観光アクティビティの悪天候の際の代替手段など、使い道はさまざまです。
© Dynamo Amusement, Inc. / © Hashilus Co., Ltd.
渡邊さん
展示会や現地アトラクションなど、小さいスペースでも設置が可能なので、ご要望に沿ったプランをご提案しますよ。
古川
この動画みただけでも、つい行きたくなりますね…!
渡邊さん
旅マエのVR映像によって、いろんな視点でひとつの観光地をじっくり見ることができるので、実際に見てみたい・体験したい、その場所へ行きたいと感じさせることができます。
VRは、人々の行動を能動的にするメディア。
来てもらっても滞在時間が短い、観光資源の差別化が難しい、観光客が1箇所に集中するといったお悩みがある自治体・観光事業者さまに、VR映像ソリューションはピッタリです。
渡邊さん
豊富なVRコンテンツ制作とVRを有効活用するための講師実績をもとに、最適なVRソリューションやコンサルティングなど、幅広いご相談に対応可能です。
ぜひ「第1回 観光DX・マーケティングEXPO」に体験しに来てください。
「第1回 観光DX・マーケティングEXPO」詳細
(国際ツーリズムトレードショー内)
日程:2024/5/8(水)~ 2024/5/10(金)
時間:10時~18時(最終日のみ17時終了)
場所:東京ビッグサイト 東7ホール ブース番号【2-52】
※事前の来場登録が必要とのこと(無料)
疑似体験することで、その場所に行ってみたくなる…というのも納得です。
「地域の知名度を向上させたい」「観光周遊をもっと促進したい」といった観光課題を抱えている方も、VR観光を体験してみたいという人も、ぜひ「第1回 観光DX・マーケティングEXPO」に足を運んで、“本能にぶっ刺さる”体験をしてみては?
〈執筆=吉河未布/編集=古川裕子〉
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