企業インタビュー
広告も、映像も、ブランド体験も。「DO/AI」が提案する“企業のAIクリエイティブ活用”
コストが半分になった事例も!?
新R25編集部

ウィットコレクティブ合同会社が展開する生成AIクリエイティブサービス「DO/AI(ドゥ・エーアイ)」。
クリエイティブコンダクターの清水勝太さん・見黒広太さんによると、生成AIは今、映像制作からリアルな体験づくりまで、ブランドの世界観をどう伝えるかというクリエイティブの場面で、実際に使われ始めています。
DO/AIが取り組んでいるのは、AIを使った映像制作や体験コンテンツを通じて、「どう見せるか」「どう体験してもらうか」までを含めて設計すること。
広告も、映像も、ブランド体験も。生成AIをクリエイティブの現場でどう活かせるのか、その具体像を、清水さん・見黒さんに聞きました。
〈聞き手=山田三奈(新R25編集部)〉
映像と広告の現場発、AI×クリエイティブの専門チーム「DO/AI」

まず「DO/AI」は、どんなチームなんでしょうか?

清水さん
DO/AIは、CM・映画・広告制作などの現場で経験を積んできたメンバーが、生成AIの最新技術を制作プロセスに取り入れながら映像やビジュアルを中心としたクリエイティブ制作を提供しているクリエイティブサービスです。
映像表現や演出の文脈を理解したうえでAIを使えることが、私たちの大きな強みですね。


山田
なるほど、単にAIを使って制作する、という話ではなさそうですね。
制作を請けるというより、もっと踏み込んだ関わり方でしょうか?

清水さん
そうですね。
私たちはまず、「どこまでAIでできるのか」「どこから先は難しいのか」を整理するところから入ります。
完成形を決め打ちでつくるのではなく、技術的な可能性と限界を見極めながら、最適な進め方を設計していくスタイルです。

山田
AIで難しい部分が出てきた場合は、どうするのでしょうか?

清水さん
その場合も、撮影やCG、合成など、別の手法を組み合わせた代替案まで含めて提案します。
私たちはAIだけでなく、広告や映像制作の現場で経験を積んできたメンバーなので、表現以前に、広告としての狙いや構成を理解した判断ができます。

山田
では、AIを使った映像表現が身近になった今、プロのディレクションが入ることで、何が変わるのでしょうか?

清水さん
AIは短期間で多くの映像案を出せますが、大切なのは「どれを選び、どう仕上げるか」です。
AIが生んだ選択肢の中から、最も伝わる表現を見極め、演出や構成として成立させる。
その判断と設計こそが、DO/AIの価値だと考えています。

山田
だからクオリティが保たれるんですね。

清水さん
そうなんです。
そのプロセスがあるからこそ、
・実写制作に比べて、短い期間でも高いクオリティで仕上げやすい
・企画意図に合った世界観を早い段階で方向づけられる
・初期段階から“完成形のイメージ”を共有できる
といったメリットが生まれます。

山田
スピードと質の両立は、ビジネス的にも大きいですね。
コスト面ではどうでしょう?

清水さん
従来であれば 2,000〜3,000万円規模の予算が必要だった映像制作を、700〜1,000万円前後の予算で実現できたケースもあります。

山田
かなり現実的なラインですね。

清水さん
AIで効率化できる部分と、人の判断が必要な部分を切り分けることで、コスト・スピード・クオリティのバランスが取りやすくなっています。

山田
清水さんご自身も、生成AIの文脈で登壇される機会が多いですよね。

清水さん
はい。Adobe MAX Japanや GMO Developers Dayなどで登壇しています。
生成AIを技術トレンドとして語るというより、実際の制作現場でどう使っているかを共有することが多いですね。


山田
そうすると、登壇されているだけでなく、日々の制作にもかなり深く関わっているんですね。

清水さん
そうですね。CMや広告表現を、実案件として継続的に制作しています。
案件を通して、「ここはAIが強い」「ここは従来手法の方が適している」といった線引きが、かなり明確になってきました。
その知見を活かして、事業会社のクリエイティブ部門や広告制作会社に対して、AIクリエイティブを業務としてどう導入するかの支援もおこなっています。

山田
制作と業務支援が、地続きになっているんですね。

清水さん
そうですね。
制作で得た実践知を、そのまま次の制作や組織のやり方に還元する。
そんな形で、企業のクリエイティブを一緒に支えていけたらと思っています。
ブランドの世界観を“体験”として届ける、生成AIコンテンツ

山田
DO/AIは、映像だけでなく、体験の領域にも広がっているんですよね?

見黒さん
はい。
DO/AIでは、展示会や発表会、ポップアップといったリアルな場で、ブランドの世界観を来場者自身が体感できるAIコンテンツも提供しています。

山田
体験、というとどんなものを想像すればいいんでしょう?

見黒さん
代表的な例が「空想AI写真館」です。
来場者の写真とテキストをもとに、AIが複数のビジュアルをその場で生成します。
単に画像を出すだけではなく、ブランドごとに設定した世界観やトーンの中で生成されるのが特徴です。
たとえば、来場者の顔写真をアップロードし、「あなたの思い描く空想の世界」に「ドラゴンのドレス」といったテキストを入力すると…
パステル/アバンギャルド/レトロといった異なるトーンのビジュアルが、その場で複数生成されます。


見黒さん
生成されたビジュアルは、そのままモニターに投影したり、イベント演出に合わせて活用したりすることも可能です。


見黒さん
また、企業ごとにロゴ・商品・キャラクター・コピーなどのブランド要素を生成画像内に反映するカスタマイズにも対応しています。

山田
自分がそのブランドの世界に入り込むような感覚、ということですか?

見黒さん
まさにそうですね。
自分の顔や姿を起点に体験が立ち上がるので、「見る」広告ではなく、自分ごととして感じる体験になります。
来場者が世界観の中に入り込み、その体験自体が、ブランドとの接点になるんです。

山田
なるほど。体験だからこそ伝わる価値がありますね。

見黒さん
そうですね。
一方的にメッセージを届けるのではなく、体験を通してブランドに触れてもらうことで、理解や共感が自然に生まれやすくなります。

山田
企業側としては、どういった活用が多いのでしょうか?

見黒さん
既存IPやキャラクターを持っている企業であれば、IPの世界観を“体験として拡張する場”として使われるケースが多いです。

山田
実際に、そうした形で展開された事例はありますか?

見黒さん
たとえば、ゆりやんレトリィバァさん初監督の映画『禍禍女(まがまがおんな)』のプロモーションでは、「空想AI写真館」の仕組みを使って、作品の世界観を体験できる診断コンテンツを制作しました。


見黒さん
この作品は、「好きになられたら終わり」というテーマのもと、恋愛の怖さや執着を描いた作品なのですが、その世界観を活かして「恋の禍々女診断♡」という体験型企画を展開しています。
設問に答えていくと、映画のテーマに沿った“あなたのタイプ”が診断結果として表示される仕組みです。


見黒さん
単に予告編を見るだけでなく、自分自身を起点に物語の世界に入り込めるので、作品への興味や没入感を自然に高めることができます。

山田
なるほど。作品の世界を“体験”として味わえるんですね。

見黒さん
そうですね。
こうした体験型の取り組みの中で、私たちは、ただコンテンツをつくるのではなく、「どう体験してもらうか」「どう記憶に残るか」まで含めて設計することを意識しています。
著作権やハルシネーション問題もクリア

山田
でも…生成AIは著作権の面で議論があると聞きますが、その点はクリアできているんですか?

清水さん
「DO/AI」ではクリエイティブコンダクターやクリエイターが自ら考えたアイデアをもとにコンテンツを制作するので、他人の著作物を参照して使用することはありません。
また作家名・作品タイトル・著名人や作中に登場する人物、キャラクターの名前・ブランド名などは、プロンプトに含めずにAI生成をおこないます。
万が一ハルシネーション*が発生した場合は、必要に応じて手作業で修正いたします。

山田
そこまで徹底しているなら安心ですね。
*ハルシネーション…AIが生成する画像や動画において、現実にはありえない要素が含まれる現象のこと。たとえば「人物の関節・指」や「光・陰影」の不自然な描写が挙げられる

清水さん
生成AIによって、これまで頭の中にしかなかったアイデアや世界観を、映像として、体験として、現実に届けられるようになりました。
広告も、映像も、ブランド体験も。
大切なのは「AIで何ができるか」ではなく、「どう伝え、どう体験してもらうか」を考えることだと思っています。

企業の“伝え方”をアップデートするDO/AI。
生成AIで、表現の可能性をさらに広げてみてください。
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