社員の幸せが顧客満足に直結?「フジ住宅」が実践する、顧客・社員・地域への“三方よし経営”
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新R25編集部
“住まいのトータルクリエイター”として、近畿エリアで50年以上の実績を持つフジ住宅株式会社。
新築分譲から中古住宅販売、賃貸管理まで、住宅に関する幅広いサービスを提供し、4年連続で顧客満足度No.1を獲得しているそうです。
その背景には、「利益」以上に重視している企業理念があるそうで…? 同社の担当者に、その理念と成功の秘訣について話を聞きました。
〈聞き手=古川裕子(新R25編集部)〉
ただ売るだけじゃない。フジ住宅が考える「幸せはこぶ住まいづくり」
担当者
フジ住宅株式会社は、創業50年、大阪府全域~阪神間を中心に新築分譲住宅の企画・開発、中古流通などの事業を展開している不動産会社です。
担当者
「幸せはこぶ住まいづくり」をモットーに取り組んでおり、おかげさまで4年連続で近畿エリアの顧客満足度No.1*を獲得しています。
*「2024年 オリコン顧客満足度® 調査」にて、フジ住宅株式会社が「2024年 オリコン顧客満足度® 調査 建売 住宅 ビルダー 近畿 第1位」「2024年 オリコン顧客満足度® 調査 建売住宅 ビルダー 近畿 大阪府部門 第1位」を受賞し、4年連続でのダブル受賞。 近畿では4年連続の総合No.1、大阪府では5年連続のNo.1という実績をおさめている(https://cs.oricon.co.jp/award/2024/index.html)
古川
そこまで顧客満足度No.1をキープできる秘訣はどこにあるんでしょう?
担当者
私たちは創業以来、地域密着型経営の特長を活かして、「売りっぱなし」や「建てっぱなし」のない住宅づくりを心がけています。
古川
と言いますと?
担当者
お客さまに寄り添うことと、街づくりに常に向き合うことを大切にしているんです。
たとえば戸建分譲であれば、お客さまのご要望を最大限に取り入れつつ、街並みの統一性を重視した開発を行う街づくりを重視しています。
古川
街並みまで考えて家をつくるんですね。
担当者
はい。私たちは単なる住宅の分譲会社ではありません。住宅流通、土地有効活用、賃貸・管理、建設関連という5つの事業を手がけているため、地域や時代の住宅に関するあらゆるニーズに対応できる機能を備えています。
このような総合的な事業展開により、住まいにまつわるトータルサポートが可能です。これが、お客さまにご満足いただいている理由のひとつだと考えています。
営業成績より顧客の声を重視。フジ住宅が貫く3つの強み
古川
御社の最大の強みは、どういう部分なんでしょうか?
担当者
まずは、お客さまに顔を向けた責任を負える住まいづくりをしているところです。
「フジ住宅」という社名は、「日本一愛される会社」を目指し、富士山にあやかってつけられた社名です。
「家」の購入は、一生に何度もあることではないからこそ、すべてのお客さまの期待と信頼に応えることを大切にしています。
古川
お客さまファーストの姿勢が、顧客満足度にもつながってるんですね。
担当者
そうですね。「フジ住宅で家を買って良かった」と喜んでいただけるよう、心のこもった商品とサービスの提供を続けています。
そして2つ目は、地域密着だからできる住まいづくりです。
先ほどもお伝えしましたが、当社は「売りっぱなし・建てっぱなしにしない」という精神で、より高い水準を目指しています。
古川
そのためにどんな取り組みをされているんですか?
担当者
いつまでも安心して住み続けていただけるよう、“顔が見える”アフターフォローの体制を万全に整えています。
密度の濃い事業を手がけていきたいという方針なので、全国展開はしないという考え方が徹底されているんです。
担当者
3つ目は、販売委託は一切せず、すべて社員で対応しているということです。
「お客さまの顔が見える範囲で対応を行いたい」ということから、当社では土地仕入から販売、プラン設計、建築現場管理、アフターフォローまで一貫して社員が担当しています。新築分譲住宅の販売についても、すべて社員が直接営業を行っています。
古川
それは品質管理の面でも大きな強みになりそうですね。でも社員の方々にとって、負担になる部分もあるのでは…?
担当者
社員のモチベーション維持のために、営業の部署では、他社によくある社員一人ひとりの営業成績グラフのようなものはなく、かわりにお客さまの声などが掲示されているんですよ。
古川
なるほど。お客さまからの喜びの声はやりがいに直結しそうですもんね。
担当者
当社の営業方針は、「利益はあくまで手段であり、目的はお客さまに心から喜んでいただくこと」。
いくら利益があがろうとも、結果としてお客さまを不幸にしてしまうなら、売り込んではいけないと考えています。
「売り上げのためにお客さまに不誠実なことやお客さまの信頼を裏切るような対応をしなくて良い。してはいけない。」
当社ではこの考えを営業から設計施工、アフター業務など、すべて一貫して指導、教育しております。
成長の鍵は“人財”にあり。これまで安定経営を続けてこれたワケ
担当者
当社の経営理念は「お客さまの期待に応え、信頼を築く。成長の鍵は「人財」にある」というもの。そのために、まずは「社員」および「社員の家族」のために会社を経営する、という考え方があります。
これは創業者である今井光郎が、そもそも社員と社員の家族が幸せでなければ、お客さまに心から喜んでいただけるような仕事はできないと考えたからなんです。
古川
まずは自分がハッピーでいないと、いいサービスもできないという。
担当者
その通りです。社員とその家族を大切にし、全社員が感謝の気持ちや仕事に対しての誇り、やりがい、生きがいをもつこと。
そうすれば、社員は心からお客さまを大切にし、その結果、取引先、株主、地域社会など、すべてのステークホルダーの幸せにつながっていくという考えです。
古川
社員を大切にするとは、たとえばどのような部分で?
担当者
社員のために、公正な人事評価システム・成長支援、そして福利厚生の充実を図っています。
たとえば360度評価制度として、年2回行われる査定では、全社員が上司、部下、同僚、他部署の上位・下位役職者、すべての方を対象に評価するシステムを導入しています。
古川
同僚や上司を評価するのもありなんですね。
担当者
がんばっている社員にはがんばっている分、公正公平な評価がされてほしいという思いからです。
また、表彰制度は永年勤続表彰のほか、努力賞など日頃の成果も表彰しますし、資格取得支援制度も充実しています。
担当者
また、福利厚生・各種制度については全社員が健康で、明るく・元気に・イキイキと仕事に取り組めるよう整えています。
社員のご家族に対しても健康診断斡旋を行っており、日々の健康の不安に対しては24時間健康相談ダイヤルを設けたり。
また、産前産後休暇・育児休業はもちろんのこと、復帰しやすい環境も魅力のひとつです。
古川
働きやすい環境づくりにもかなり力を入れてるんですね。
担当者
ユニークなものでは、親孝行月間や誕生日休暇などもあるんですよ。
古川
親孝行月間?
担当者
毎年4月、親孝行に使ってくださいということで、全社員に金1万円が支給されます。
古川
面白いですね。風通しも良さそうですが、実際の社風はどんな感じなんでしょう?
担当者
オープンで協力的な社風を大切にしています。
当社には「聞けばいいだけ、言えばいいだけ」というフレーズがありまして。
これは業務上で困っていることからプライベートなことまで、何でも遠慮なく上司に聞ける環境を表した言葉です。
とくに新入社員には、まずはこれを実践してもらうことを重視しています。
古川
たしかに、働くうえで何でも質問できる環境って重要ですよね。
担当者
また、本当に実力のある人が活躍できる環境をつくるため、若手社員に責任のある役割を任せることもあります。
実際、入社数年でチームのリーダーを任された若手メンバーからは、「頼れる上司がすぐに助けてくれるので、安心してチャレンジすることができます」という声も。
知識・経験豊富な先輩社員が多く在籍しているので、学んでいく土壌があるのも当社の大きな特徴だと思います。
担当者
当社は堅実で安定した経営を実現していますが、その背景には「絶対に会社を潰さない」という強い経営方針があります。
担当者
会社を潰すということは、お客さまはもちろん、社員、社員の家族、取引先さまに多大な迷惑をかけることになりますよね。
当社はまず人財を育成し、その人財に合わせて経営する「育てて任せる」システムを採用。
人財の成長があって、会社も成長します。いついかなる時も、業績向上の原動力は“人”です。
古川
それを徹底しているからこそ、安定した基盤をつくれているんですね。
担当者
そうですね。働く人の成長なくして、会社の成長、発展は有り得ません。
当社では新卒採用をはじめ、中途・パート採用も積極的に行っています。
お客さまに幸せになっていただけるような仕事がしたい、何でも質問・相談ができる環境で働きたい、そう思っている方はぜひ当社で一緒に働きませんか?いつでもご連絡をお待ちしております!
手堅い業績の裏側には、「社員を大切にする」という強い信念がありました。
チャレンジできる環境で、やりがいを感じながら住まいづくり、街づくりに携わってみたいという人は、ぜひ問い合わせてみてください。
〈執筆=吉河未布/編集=古川裕子〉
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