ロート製薬では名刺の裏に、その人が心動かされるキーワードを載せているんですよ！

私は「聴くこと」「まいづる」「人と組織」が自分のキーワードだなと思っているので、それらを載せています。

好きな食べ物や、推しのスポーツチームを書いているメンバーもいて、社内外で名刺交換をすると、思わぬ共通点や意外な一面が見つかって盛り上がるんですよ。

「3 words in MyHeart」は、社内外のコミュニケーションをとりやすくするための手段として取り入れました。

そうなんです！ 名刺交換をする機会が少ない工場では、「3 words in MyHeart」の面を並べて壁に貼り、社員同士のコミュニケーションを促しているところもあるんですよ。

そもそも、ロート製薬は2030年に向けて「Connect for Well-being」という経営ビジョンを掲げています。社内はもとより、社外の方や企業とも、より「Connect」していきたいとの想いからつくられました。

私たちは人と組織の「つながり」が強くなることで、事業にイノベーションが起きると考えています。その地盤として、Well-beingが重要なポイントになると思っているんです。

ロート製薬が考えるWell-beingとは、身体も心もイキイキとし、さまざまなライフステージで笑顔あふれる幸せな毎日を過ごすこと。

社内外の人にそんなWell-beingを実現してほしいという思いを「Connect for Well-being」という言葉に込めました。

それを実現する手段のひとつとして、「3 words in MyHeart」を取り入れています。

ヘルスケア企業として世の中にWell-beingを提供するのであれば、まずは我々自身がWell-beingであることが必要不可欠。

社員にやりがいをもってイキイキとはたらいてもらうために、ほかにもいろいろな取り組みをしているんですよ。

たとえば、「ロートネーム」と呼ばれる社内ニックネームの文化は特徴的だと思います。

そうなんです、社長もロートネームを持っているんですよ！

まさに、社外の方からは「ユニークな社風ですね！」と驚かれることが多いです。

ちなみに、社員証や社内報もロートネームで記載されているので、とっさの場面で本名が出てこない…なんてことも（笑）。

もちろん強制ではないので、名前で呼ぶ方もいます。

そもそもこの施策は、一緒にはたらく社員同士のコミュニケーションを促進することはもちろん、全社員が仕事の大切なパートナーであり、対等な立場であることを尊重する目的で生まれた施策なんです。

職位や職歴に関係なく、誰もがメンバーの一員として尊敬し合う風土醸成を目指しています。

ほかにも、月に一度の「誕生会」も珍しい取り組みかもしれません。

毎月、オンラインの全社ミーティングで、その月に誕生日を迎える社員を紹介しているんですよ。

また、誕生日当日には感謝の気持ちを込めて会社からケーキのプレゼントもあります。

少し前までは誕生月の社員の紹介に加え、全員でバースデーソングを歌っていました。

私も入社式の後に「今から誕生会をやります」と言われたときは、「会社で誕生会ってどういうこと!?」と驚きましたね（笑）。

4月の桜が咲くころには、毎年「家族会」を開催しています。はたらく社員の家族に感謝の気持ちを伝えるためのイベントで、職場を見学してもらったり、食事を用意して花見をしたりして、楽しい時間を過ごします。

ご家族からも毎年、好評の声をいただいているんですよ。

仕事だけでなく、人生そのものを充実させることがWell-beingの鍵だと思うんですよね。

まず人がいて、人が輝いてこそ企業が生きる。

社員一人ひとりがWell-beingな状態であるために、社員の大切な存在にも目を向けるようにしています。

私たちロート製薬は125年前、胃腸の病を理由に亡くなる人が多かった時代に、胃腸薬の販売をすることからスタートしました。

それからずっと、社会課題を解決するために存在し続けています。

しかし、次々と現れる社会課題は時代ごとに複雑さを増しています。経験や年代を問わず、社員全員の力で立ち向かわなければ、問題を解決することはできません。

逆に言うと、社会課題の解決のためには、個と企業が成長していかねばならないということ。

個が成長するための土壌として、私たちは社員の“はたらくWell-being”を大切にしているんです。

仕事はもちろんのこと、人生そのものが大切な要因となるWell-beingの実現には、終わりがないと思っています。

現在、社員に向けて行っているWell-beingに対する満足度は年々高まっていますが、これに甘んじず、Well-beingのあくなき追及を続けていきたいです。