ビジネスパーソンインタビュー
「正規店がない地域の人にも寄り添いたい」
街の修理屋って信用できるの? スマホ修理業者「スマホスピタル」の社長にツッコんできた
新R25編集部
各社からさまざまな新商品が登場する現在。でも、その商品って本当にいいモノなんでしょうか?よく考えてみると、ちょっとツッコミどころもありませんか?
「新商品ポリス」(タイアップ募集中!)では、新R25編集部が企業にお邪魔して、商品やサービスに読者目線(?)で切り込みます。果たして担当者はツッコミを見事跳ね返し、商品の良さをアピールできるのか…。
今回ツッコんできたのはこちら!
スマホ修理サービスの「スマホスピタル」。スマホ修理業界の大手で、画面割れならなんと最速30分程度で修理してくれるそうなんです。
ちなみに、なぜ今回ここに取材に行くかというと、実はこんなキャンペーンを発見したからなんです。
「スマホスピタルの魅力を最大限に引き出せるネット記事を募集!」
サービスを読者目線で切り込んでいき、その魅力を引き出すこの「新商品ポリス」にはうってつけの企画じゃないですか!! しかも、ベスト宣伝大賞に選ばれたらなんと賞金300万円!
さっそく「街の修理屋って本当に信用できるの?」などのツッコミを用意して同社の社長を突撃してきました。
〈聞き手=福田啄也(新R25編集部)〉
【泉谷政司(いずたに・せいじ)】スマホスピタル代表取締役。1979年生まれ。大阪府出身。大学卒業後 大手通信会社に勤務。2005年に独立して起業する。2013年スマホ修理のビジネスに参入し、2015年に株式会社スマホスピタルを設立
ツッコミ1:正規店に修理を依頼したほうがよくない?
福田
社長自らご登場いただき、ありがとうございます。さっそく質問です。
仮にiPhoneを落として画面を割ってしまった場合、正規店に依頼したほうがいいと思っているのですが、いかがでしょう?
泉谷社長
そうですね。修理が不安という人は、正規店などに行ったほうがいいと思います。
福田
そこは認めるんですね。では、スマホスピタルに修理を依頼するのは、どんな人が多いのでしょうか?
泉谷社長
価格を安く抑えたいという人ですね。たとえば福田さんが持っている「iPhone8」の画面修理だと、正規店では2万円程かかりますが、スマホスピタルなら一万円未満で修理可能です。
福田
それは財布に優しいですね!
※ただし、正規店以外で修理すると、メーカー保証から外れたり、正規店での下取りを断られたりすることがあります。
泉谷社長
あと、ボクらのもとに来る人は、「今すぐにスマホを直したい!」という方が多いです。
iPadなら壊れて3~4日触れなくても我慢できると思うんですけど、iPhoneの場合だと緊急の連絡が入ってるかもしれないし、悠長に待っていられないですよね。
そんなとき、スマホスピタルなら30分~1時間でスマホの画面を修理できますから。
福田
たしかに、今はちょっとスマホがないだけで不安になりますよね…
泉谷社長
そうでしょう。さらに、これから電子マネーが流通してくると、「すぐにスマホを直してほしい」という需要がより増えると思うんですよね。
ツッコミ2:街の修理屋ってたくさんあって、良し悪しがわからない…
福田
街の修理屋には、“安くて速い”魅力があることはわかりました。
ただ、「スマホ修理します!」と書かれた店はいたるところで見かけます。どこも一緒のように感じてしまうのですが、スマホスピタルの強みはどんなところにあるんですか?
泉谷社長
組織的に修理業をおこなっているところですね。
ボクらは85店舗を構え(2018年11月29日現在)、1カ月で3万件以上の修理をしています。これはおそらく業界トップクラスの処理件数で、その分だけ会社にノウハウが蓄積されています。
福田
月に3万件…!そんなにたくさん修理してるんですか。
泉谷社長
はい。それに、処理件数をこなすことで一人ひとりのスタッフの熟練度も上がるんです。
やはり修理というのは経験がものをいいますので、数をこなせばこなすほどスタッフは成長します。
30分で画面を修理できるのも、経験を積んだスタッフだからこそ成せる技なんです。
ちなみに、最初は1時間くらいかかっていたんだとか
泉谷社長
さらにわれわれは、総務省の「登録修理業者制度」というものに登録しています。
福田
それはどういう制度なんでしょうか?
泉谷社長
この制度に登録しているということは、修理方法・修理パーツについて安全性が認められている事業者であるということです。
修理ノウハウだけではなく、高品質のパーツを使用しているということもアピールポイントです。
福田
なるほど! 修理業者もどんどん増えているので、国が品質管理をしているんですね。
ちなみに、その「登録修理業者制度」に登録するのは結構大変だったんですか?
泉谷社長
大変でしたね。1年くらいかかりましたから。
登録していない修理業者はかなり多いと思いますね。
こちらが総務省の「登録修理業者制度」の証明書。修理業者に行くときは、確認したほうがいいかもしれません
ツッコミ3:数をこなすと言っても、新人にあたったら不安なんですけど…
福田
先ほど「数をこなしているからスタッフの熟練度が高い」とおっしゃいましたが、そうなるまでには過程があるわけで、たまたま担当者が新人だったら修理は下手なんじゃないですか?
泉谷社長
新人には必ず先輩がサポートに入って、修理をチェックしています。1人だけでやらせるようなことはしませんのでご安心ください。
一緒に話を聞いていた編集長・渡辺
ボクは以前、街の修理屋でスマホを修理してもらったことがあったんですが、直後に不具合が出まして。
思い返してみれば、そこは1人で運営してましたね。注意すべきだった…
福田
ちなみに、どうなったら一人前だと言えるんですか?
泉谷社長
スマホの症状を聞いて、原因の説明・修理の提案ができるようになったら一人前と言えますね。
ニヤリ
福田
なるほど。
泉谷社長
ただ、人間がやることですから、絶対にミスがないとは言い切れないんです。
福田
え!? じゃあもし不具合があったらどうするんですか?
泉谷社長
3カ月保証がついていますので、修理から3カ月以内であれば無償で部品交換や修理をします。
また、またスマホスピタルは全国にありますので、旅先や出張先で不具合が出ても保証を受けていただくことが可能です。
福田
おお、そこまでやっていただけたら安心ですね!
ツッコミ4:スマホの修理ができる人って、そんなにたくさんいるの?
福田
ちなみに、こういったスマホ修理にはどのくらいの特殊技能が必要なんですか?そんなにたくさん修理できる人がいるものなのかなと…
泉谷社長
ボクらが行っているパーツ交換などには、免許は必要ありません。
クルマで例えると、タイヤ交換みたいな感じです。
福田
なるほど、そういうイメージなんですね。
泉谷社長
ボクらができるのは、液晶やホームボタン、バッテリー、カメラレンズの取り換えといったあくまで“外側の修理”です。
データのバックアップを取るときなどの一部のケースを除き、専門知識が必要な基板には触れられません。
電波の質に影響を与える部分は、メーカーなどしか触っちゃいけないんですよ。
福田
そうなんですね。じゃあ、もし基板に異常があった場合はどうすれば?
泉谷社長
その場合は、必ず公式業者に相談してください。もし街の修理屋が「基板まで修理します」と言っていたら注意したほうがいいです。
基板の修理が必要なときは「できません」とお断りするのが誠意だと語る泉谷社長
スマホが生活の一部となった時代に、“街の診療所”のような存在でありたい
福田
最後に、泉谷社長はどうしてこの事業をはじめたのでしょうか?
泉谷社長
この仕事をはじめたのはiPhone4が出てきたくらいで、当時みんながどんどんガラケーからスマホに乗り換えていっていたんです。
そのとき、ゆくゆくはスマートフォンが人口と同じだけ、いやそれ以上に存在する時代がくるだろうと思いました。
福田
なるほど、時代の潮目を感じたんですね。
泉谷社長
そうです。でも、スマートフォンって中毒性があって、1日で10~15時間くらい触るデバイスじゃないですか。となると、それだけ壊れる機会も多い。
それなのに正規店は日本の主要都市にしかないから、それ以外の地方の人が修理をしたい場合はわざわざ郵送で送らないといけないわけです。
福田
正規店は今でも東京、宮城、愛知、大阪、京都、福岡にしかないですもんね。
泉谷社長
そうです。そこにニーズがあると思ってスマホスピタルをはじめました。
ボクらの立ち位置は、みなさんの生活に寄り添う街の診療所みたいなものです。スマホってビジネスでもプライベートでも、自分の一部になっているじゃないですか。
だから、1人でも多くのお客さんのトラブルに寄り添いたい。まだ北陸などには進出できていないので、今後はもっと店舗数を拡大しつつ、修理できるデバイスの種類も増やして、より多くの人の困ったことを解決したいですね。
賞金に目がくらんで実施したインタビューでしたが、話を聞いているうちに街の修理屋に対する理解が進み、不安が払拭されていきました。
最近ではパソコンの修理にも参入したそうで、さまざまな機種に対応できることも同社が選ばれている理由のひとつ。今後あなたのスマホにトラブルが起きたときのために、「スマホスピタル」の名前を覚えておきましょう!
〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/撮影=渡辺将基(@mw19830720)〉
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