企業インタビュー

根性と継続が、圧倒的価値を生む。インスタのTOPプレイヤーから学ぶ、凡人が“突き抜けた人”になる方法

根性と継続が、圧倒的価値を生む。インスタのTOPプレイヤーから学ぶ、凡人が“突き抜けた人”になる方法

「僕は“Instagramというゲーム”が大好きなんです」

新R25編集部

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SNSなどを通じて誰でも自分のことを発信できる時代。

SNSを通じてファンをつくり、さらにオンラインサロンやECショップの開設など、自分の好きなことや得意なことをお金に変えるハードルが下がりつつあります。

そんな個人の“マネタイズ”や“ファンづくり”をサポートする「MOSH」と新R25のコラボでお届けしている「The Next Creators」。

ビジネスパーソンにおすすめしたいMOSHを活用している次の時代を創る注目クリエイターたちを紹介していく本連載。

今回は、マーケター/インフルエンサーとして活躍するエヌケンさんにインタビュー!

Instagram特化のオンラインサロンとしては国内最大規模を誇る「インスタ研究室」を率いるエヌケンさんは、新たな挑戦としてインスタ運用のための個別サービスもスタート。

名実ともに“インスタのトップ”に立つエヌケンさんが、インスタという戦場で突き抜けたワケとは…? ご本人の経歴を遡りながら、その理由を深掘ります。

2020年11月に業界初Instagram特化のオンラインサロン「インスタ研究室」を設立。総会員数は9,000名を超え、インスタ系オンラインサロンとしては国内最大の規模を誇る。個人でもフォロワー30万人弱を抱えるインフルエンサーとして活動しており、D2Cを展開したり企業コラボをしたりしている。企業コラボは一回のタイアップで1億円を超えるほどの影響力を持つ

特別なスキルのない人が“突き抜けた人”になるには?

――(編集部)エヌケンさんの現在の活動内容について教えてください。

エヌケンさん

大きく分けて2つありまして、マーケター業とインフルエンサー業をやっています。

マーケター業では、インスタグラムに特化した国内最大規模のオンラインサロンを運営したり、Webスクールの集客支援をしたりしています。

インフルエンサー業では、年に数回ほど企業様とタイアップを組んで活動をしています。

インフルエンサー業で得た知見を分析して、マーケター業に反映していくといった流れで仕事をしています。

――(編集部)今のような活動に至るきっかけは、ご自身のInstagramでの発信ですか?

エヌケンさん

そうですね。2016年からインスタで、暮らし系の発信を始めました。

始めた当時は、フォロワーがほしいと思っても書店でフォロワーを増やすための本が売っているわけでもないし、ネットで調べても出てこない。

どうやったらフォロワーが伸びるんだろう?」と、フォロワーが多い人を参考にして、分析したり検証したりしていきました。

フォロワーが多い人は「いいね!」が多いよね、じゃあ「いいね!」をもらうには何ができるんだろう?というように、自分のなかの好奇心をどんどん深めていきました。

――(編集部)課題を見つけて仮説を立てて検証していくという作業がお好きなんですか?

エヌケンさん

そういう意識は特になかったです。当時はアパレル関係の会社員をしていたんですけど、職場でそういう作業をして結果を出した、みたいな経験も特になかったですね。

ただSNSに関しては、自身の中で「有名になりたい」という思いもあったこともあり、能動的かつ主体的に活動してこれました。

「どうやったら『いいね!』をもらえるんだろう?」「どうやったらフォロワーが増えるんだろう?」と、ひたすら突き詰めていった結果、こうなっていました。

自分が欲しい情報を自分で調べて発信することで、Instagramはフォロワーが伸びましたし、自分が欲しい環境を自分で展開しようと始めたのがオンラインサロンでした。

世の中にはもう情報やサービスがあふれていると言いますが、それは広い視点で見たときの話。もっとミクロな視点で世の中を見ると、不足してるものは多いと考えています。

自分はそこを見つけるのが人よりも早く、そして興味のあることだからこそ行動が早いので、結果が出せているのだと捉えています。

――(編集部)オンラインサロンを始められたのは、コロナ禍のスタートだったんですよね?

エヌケンさん

はい。オンラインサロンは2020年11月から始めて、もう3年になります。

コロナ禍はインスタがものすごく流行りました。みなさん #stayhome で何かしようと、“丁寧な暮らし”やレシピの投稿なんかが非常に増えた時期だったんです。

僕は、インスタの発信者が増えるならそれを学ぶ場が絶対重要になる、と未来を見据えていました。

ちょうどコロナ禍の発信者が増えるタイミングで、発信者がインスタを学んで発信者同士がつながれる場として、「インスタ研究室」というオンラインサロンを始めることができました。

――(編集部)突き詰める力もすごいですが、タイミングを読む力もすごいんですね! 「インスタ研究室」は、どんなオンラインサロンなんですか?

エヌケンさん

月額3,000円で、インスタ初心者がプロになれる環境を作っています。

インスタを構築するための基本的な考え方から具体的な運用ノウハウまでを、サロン限定の記事や動画から学ぶことができます。

学びだけでなく横のつながりにも力を入れていて、サロン生同士をつないで、地域を活性化する活動もしています。

1年前まで会社員だった人が、翌年には独立起業している。そんな人がたくさんいるオンラインコミュニティです。

――(編集部)サロンの生徒さんにはどんな方が多いですか?

エヌケンさん

会社員、フリーランス、主婦と属性はバラバラですが、独立願望が強い方が参加されています。

副業をしたくて試行錯誤しているような方ではなく、今までインスタの運用に縁のなかった方が、「自分もやってみよう!」みたいな感じで参加されてますね。

インスタ運用を通じてマネタイズしていきたいという声も増えてきました。

ここ1、2年の変化なのですが、インスタ運用に興味ある人はもちろん、自分のファンも含めて、たくさんの人を巻き込んでいるなと感じます。

――(編集部)そこまでの影響力を持つようになるには、相当な努力があったのでは、と思うのですが…

エヌケンさん

僕は、「努力」というのは「継続力」と「根性」の掛け算で生まれると思っています。

「根性」に関していうと、学生時代のコンプレックスに由来しているかもしれません。

自分は、大卒ではなくて専門学校卒なんです。学力も高くなかったですし、実家も裕福ではなかったので奨学金を借りて専門学校に入学しました。

和歌山の実家から大阪梅田の専門学校まで、毎日電車で2時間半かけて通ってました。

朝はだいたい5時起きで、帰宅するのは夜の11時過ぎ。そこまでして通うわけですから、学校で学んだ知識を仕事に活かそうという気持ちが強くありました。

しかし周囲には、「家が近いから」とか「まだ就職したくないから」という、ふわっとした理由で入学した人が多くて。こういった方々に負けたくないな、という気持ちがありました。

――(編集部)コンプレックスを熱源にされてきたんですね。

エヌケンさん

それと、「継続力」に関しては、継続することが一番の差別化だと思っています。

僕自身、自分が秀でた存在だとは思っていません。誰でも僕のようになれると思っています。

特別なスキルのない人が“突き抜けた人”になるには、とにかく「継続」することが大事。なので、そこそこ結果が出た今でも、ずっと頑張っています。

――(編集部)継続のコツってあるんですか?

エヌケンさん

本質的な解答をすると、継続のコツは「自己分析」だと僕は思います。

「自己分析」って言うと堅苦しく聞こえるかもしれないんですが、要するに「自分が自分をどれだけ知っているか」だと思うんです。

何かを継続できるかどうかは結局、自分が本当にそれを好きでやっているか、にかかっています。

自分は何が好きなのか、自分は何をやりたいのかは、自己分析を突き詰めたら分かることなんです。

――(編集部)自分を知るには、どんなことをするのがいいでしょう?

エヌケンさん

僕は10代の頃からずっと日記を書き続けてきました

今日学んだこととか、今日仕事で失敗したことなんかをずっと言語化しています。

「好きな食べ物は?」とか、「好きな瞬間は?」みたいな簡単な問いかけを自分自身にしてみるといいです。

僕のインスタも、自分で問いを作って自分で回答する、みたいなことを何年もしています。

――(編集部)インスタが、エヌケンさんの内省や言語化のツールにもなってるわけですね。

エヌケンさん

はい。僕はインスタを通して何年も発信し続けたので、内省の習慣、セルフプロデュースの習慣ができているんだと思います。

実は、インスタを成功させることがセルフプロデュースになるんですよ。セルフプロデュースって、自分をどう見せるかという技術なので。

まずは、自分はどういう人間で、どの立ち位置から誰に何を言うのかを考えます。これが「自己分析」ですよね。

そして、自己分析から出た答えを発信する。すると結果的にセルフプロデュースになっていくんです。

「あなた本来の影響力を取り戻す」コーチングサービスもスタート

――(編集部)エヌケンさんは今度新しく、インスタ運用のための個別サービスもスタートされるそうですね。

エヌケンさん

はい。「ナラティブ研究所」というマンツーマンのコーチングサービスを立ち上げます。

「ナラティブ(narrative)」という言葉には、語り手自身が主人公になって自由に紡いでいく物語、という意味があります。その意味合いを込めて、コンセプトは「あなた本来の影響力を取り戻す」としています。

みなさん、すごい影響力を持っているにもかかわらず、そのポテンシャルを活かせてないアカウントが多すぎる…と感じたため立ち上げました。

――(編集部)具体的にはどのようなサービスなんでしょうか?

エヌケンさん

「ナラティブ研究所」では、受講生さんを中心に据えて、ストーリーズの運用方法をマンツーマンで指導していきます。

インスタでフォロワー数が伸びても収益は伸びません。フォロワー数に依存した広告収益モデルは頭打ちなんです。

それを知らずに、肝心のストーリーズを運用する時間が取れないまま、コンテンツを量産することだけに消耗して、影響力を落としていく発信者をたくさん見てきました。

「ナラティブ研究所」では既存のフォロワーに目を向けて、フォロワーとのエンゲージメントを高めていく方法を指導します。

アカウントの運用目的や売りたい商品の単価、ブランディングなどさまざまな条件を踏まえながら、プレイヤー兼マーケターであるエヌケンがパーソナルコーチとなり、受講者一人ひとりの個性に合った最適なストーリーズの運用スタイルを提案し、間違いない方向へ導いていきます。

――(編集部)「ナラティブ研究所」の最大の特徴は、どんなところにありますか?

エヌケンさん

「エヌケン」が直接添削する、ということ以外にありません

ストーリーズを添削できる人が日本国内にどのくらいいるのかわかりませんが、ごくわずかではないかと思います。

「ストーリーズを添削してくれる」というサービス自体にそもそもの価値がありますし、国内最大級のサロンオーナーであるエヌケンが添削することにも大きな価値がある。

希少スキル×希少人材の掛け算で、ほかでは展開できない圧倒的価値を提供します。

――(編集部)「ナラティブ研究所」は、どんな方におすすめですか?

エヌケンさん

・フォロワーはいるけれどファン化ができていない

・商品はあるけれどなかなか売れない

・ストーリーズから反応がこない

こういった方を対象に、インスタ運用をある程度理解されてる中級者に提供する予定です。インスタ始めたての初級者の場合は、ストーリーズよりもフォロワー集めからなので。

一人ひとり面談させていただく完全審査制を採用しています。

“Instagramというゲーム”は、勝ったほうが断然面白い

――(編集部)新しいサービス展開のほかに、エヌケンさんが描いているビジョンはありますか?

エヌケンさん

マーケターとしては、会員数を伸ばし、インスタを学ぶなら「インスタ研究室」と一目置かれるブランドにしていきたいです。

マーケター界隈での認知は広がっているんですけども、もっと幅広く、一般に浸透させていきたいですね。

それと同時に、先ほどご紹介した「ナラティブ研究所」の生徒さんが今後大きく結果を出せるように、自分が提唱したノウハウをより再現性のある形へとアップデートしていきます。

売上に伸び悩む全発信者に浸透させていくことを使命として活動していければと。

――(編集部)インフルエンサーとしての展望はいかがでしょうか?

エヌケンさん

インフルエンサーとしては、これからはライブ配信に力を入れていこうと考えています。

最近、インスタにサブスクリプション機能が搭載されました。おそらくインスタは、個人クリエイターのためのマネタイズ機能を今後もどんどん搭載していくんだろうと思います。

それと、中国やアメリカではライブ配信市場がかなり広がっていて、日本でも2025年くらいには、ライブ配信で物を売る時代が来るだろうと予測しています。

来たるライブコマース時代のそのタイミングまでに、ライブで物を売るインフルエンサーのパイオニアに自分自身がなりたい。

みんなを先導することが、僕の思い描くかっこいいインフルエンサー像でもありますし、フォロワーやサロン生のためにもなりますから。

――(編集部)誰よりも先に検証を重ねて、得たものを周囲に還元する。行動する姿と結果を伝え続けるエヌケンさん、すごいです!

エヌケンさん

そもそも僕は、“Instagramというゲーム”が大好きなんです。

自分自身がインスタを学ぼうと思ったとき、学べる教材がなかったって言ったじゃないですか。あのころの僕は、きっと友達がほしかったんです

ゲームの攻略法について友達と話すみたいに、インスタについて熱く語りあったり教えあったりできる仲間がほしかった。

当時の僕のような人のために、今、事業を展開しているところはあります。

でも僕の一番の目的は、インスタの仲間を増やしてともにゲームを楽しむことなんです。

このゲームは、勝って、より高い位置で情報を共有できたほうが断然面白い

だから僕はこれからも、マーケターとしてもインフルエンサーとしても、“Instagramというゲーム”を楽しみつづけます。

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