企業インタビュー
業界初となる「プロデュース型のヨガ講師養成講座」の仕掛け人は、バンで全国を巡るヨガ講師だった
ヨガ指導者からヨガ体現者へ
新R25編集部
SNSなどを通じて誰でも自分のことを発信できる時代。
SNSを通じてファンをつくり、さらにオンラインサロンやECショップの開設など、自分の好きなことや得意なことをお金に変えるハードルが下がりつつあります。
そんな個人の“マネタイズ”や“ファンづくり”をサポートする「MOSH」と新R25のコラボでお届けしている「The Next Creators」。
ビジネスパーソンにおすすめしたいMOSHを活用している次の時代を創る注目クリエイターたちを紹介していく本連載。
今回は、全国をバンで旅しながらヨガ講師の指導者としても活躍する西川順喜(NAOKI)さんをピックアップ。
ヨガクラス指導やヨガ指導者の育成、イベントへの出演の傍ら、リノベーション、空間デザイン、企業研修や講演活動、モデル、写真撮影、動画クリエイト、コーヒーショップ経営など多方面で活躍中。 コロナ禍より、自身を「ソーシャルヨギー」と名乗り、ヨガの本質をさまざまな角度から自らの人生を通して発信する活動をスタート。 2022年3月から全国47都道府県をバンで巡り、ヨガと瞑想、そしてライフスタイルを伝える旅『GOEN』プロジェクトを始動。 さらに、ヨガを身近に親しむためのオンラインコミュニティ『THE VILLEGE』を運営中。愛車・1988年式フォルクスワーゲンT3ヴァナゴンで移動しながら多拠点生活をおこなう。2022年からはヨガウェア・アクティブウェア『lululemon』のアンバサダーも務めている
7月からMOSHでヨガ講師の養成講座を始めるNAOKIさん。
資格以上の経験を得られる“プロデュース型の講座”を構想しているそうですが…それってどうやるんですか?
憧れのバンライフ。全国を旅するヨガ講師・NAOKIさん
――(編集部)NAOKIさんは今、どんな活動をしているんですか?
NAOKIさん
月に一度、都内で対面のヨガクラスをおこなっているんですが、コロナ禍をきっかけにオンラインで活動することも増えて。
MOSHでは、月額制オンラインヨガコミュニティ『THE VILLEGE』を運営しています。
THE VILLAGE - NAOKI ONLINE YOGA -
月額5000円で受け放題のヨガクラス
NAOKIさん
2022年からは、オンラインとリアルをつなぐ取り組みとして『GOEN』プロジェクトというものも始めました。
これはヴァナゴンで全国47都道府県を巡って、ヨガと瞑想、そしてライフスタイルを伝える旅のことで、現在も続けています。
――(編集部)全国を旅されていらっしゃるとのことですが、ちなみに今はどちらに…?
NAOKIさん
今は静岡県の浜名湖にいます。
浜名湖の近くに、僕が運営しているコーヒーショップ『NOMAD COFFEE』があるので。
@nomadcoffeestandがシェア
NAOKIさん
もともとコーヒー好きが高じて始めたショップなのですが、最近は焙煎からおこなうようになりました。
焙煎士としてやコーヒーを通して、さらに活動が広がっていきそうな予感がしていますね。
7月からはMOSHで「ヨガ指導者養成講座」を開講
NAOKIさん
あと僕、ヨガを伝えるだけでなく「ヨガの先生の先生」でもあるんです。
2018年からヨガ指導者養成講座を定期的に開催するなど、ヨガの先生を育てるということもやっています。
――(編集部)ヨガ講師の育成まで…! めちゃくちゃマルチにご活動されているんですね。
NAOKIさん
はい。
2023年の7月からは、MOSHで新たに『LIFE DESIGN YOGA SCHOOL』というヨガ講師向けのスクールを立ち上げようと思っています。
LIFE DESIGN YOGA SCHOOL
5月に2回、無料の公開体験クラス+説明会をおこなうそう
NAOKIさん
この講座の最大の特長は、プロデュース型の養成講座ということ。
多くのヨガ講師のための講座やスクールって、資格を取得して必要な知識をつけた後は生徒さん次第…というのがほとんどなのですが、じつは「資格を取ってもどうにもできない」という人が非常に多いんですよね。
だから「得た知識をどのようにその人らしく活かしていくか」までを一緒に考えて伴走していくスクールにしたいと思っているんです。
NAOKIさん
最近とくに思うんですけど…
AIのテクノロジーが急速に広がって、みんな平等に知識を得られるようになったので、今後は情報だけをインプットできる講座はあまり意味がなくなってくるのではないかなと。
たとえば、ヨガの解剖学・哲学・歴史・ポーズの名前などをAIに聞いたら、もう多分すべて正解をくれると思うんですよ。
だからこそ、今回の講座では「養成講座」というワードの基本的な意味に立ち返り、「本当にヨガを伝えられる人を育む」ということにフォーカスしてプロデュースしていきたいんです。
――(編集部)なるほど…具体的には、どのようにプロデュースしていくのでしょうか?
NAOKIさん
まず最初の半年間は、ヨガの基本的な知識から、ヨガ哲学・アウトプットの練習・クラスの組み立て方まで、ヨガの先生としてスタートラインに立つのに必要な知識・技術を教えます。
これは今までの養成講座でもやってきたことなんですが…
今までとまったく違うところは、「卒業しておめでとうございます」ではなくて「卒業してからが本番」というところ。
僕のオンラインヨガコミュニティ『THE VILLEGE』でヨガクラスを受け持って実践を積んでもらって、ゆくゆくは自主開催のヨガクラスを持てるようになるまでのフォローや、自分をどのように見せたいのかというブランディングにも協力します。
――(編集部)資格が取得できる以上の価値を得られる、というわけですね。
NAOKIさん
そうですね。
現場でずっとやっているなかで、「ヨガの資格を取得すること」と「本当にヨガを伝えられるようになること」はまったく別物であると感じていて。
多くの方は「安い・早い・近い」のいずれかの理由でヨガスクールや講座を選んでしまいがちですが…これは少しもったいないことだなと思いますね。
表面上では同じ資格を得られますが、技術やマインドを「誰から学んだか」「どのように体得したか」でアウトプットがまったく異なるので。
そこを育まないことには、スタートラインにも立てないと思います。
NAOKIさん
別に、みんながみんな大きいヨガイベントに登壇するようなヨガ講師になる必要はないと思うんです。
もし地域の公民館でトップインストラクターになることができたら、そこで良質なコミュニティを育めると思うし。
パラレルキャリアの一つとしてヨガ講師になりたいのであれば、副業の範囲内で最もその人らしく活躍できる環境を見つけていくべきだと思います。
その人が「どんなところで、どんなヨガをして、どんな人に伝えたいのか?」をしっかり見定めたうえで、「その人がその人らしく輝けるヨガ」を一人ひとりカスタマイズしてプロデュースをしたいなと思っています。
――(編集部)そこまで深く考えて密に寄り添ってくれる講座は、ほかになさそうですが…新しいチャレンジにあたって不安なことはないんですか?
NAOKIさん
業界内でもおそらく誰もやったことがない初の試みとなるので、どうなるかな…という気持ちももちろんあります。
でも、挑戦は失敗しても経験値が得られるローリスクハイリターンなものなので、「不安だからやらない」という選択肢は僕のなかにはないです。
もし今回の取り組みで成功事例となる生徒さんが輩出できて、どんどん注目されるようになったら…
僕が何を語るかというよりも「僕の教え子たちを見てよ」というところでこの講座の神髄を語れるのかなと思うと、ワクワクしますね。
――(編集部)どんな方にこの講座を受けてほしいですか?
NAOKIさん
僕と同じくらいの熱量を持つ方に受けてもらえたら嬉しいです。
「ヨガを通して何か成し遂げたい」とか「こんな未来を創りたい」という意思がしっかりとあり、燃えるような熱い炎を宿しているような方には、お伝えできることがたくさんあると思います。
ビジョンが抽象的でも、青い炎でも赤い炎でもなんでもウェルカムです。
強い想いをお持ちの方は、きっとこの講座とマッチするのではないかと思います。
MOSHに決めた理由は「頭になかった新鮮な提案」をくれたから
――(編集部)そもそも…NAOKIさんが今回MOSHでヨガ指導者養成講座を展開しようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?
NAOKIさん
ヨガ資格を発行する団体「全米ヨガアライアンス」がコロナ禍でのオンライン養成講座実施を認めた後、“安かろう悪かろう”な安価な講座が数多く展開されて、「安い・早い・近い」でスクールを選ぶ風潮が加速したように感じていました。
そんなヨガ業界の構造変化とまでは言いませんが…「今回の講座では新たなヨガのかたちを見出したいな」と思っていて。
そのタイミングでMOSHさんとのミーティングがあって、僕の想いをお話ししたところ、「プロデュース型の講座展開」という新しいやり方を提案してくださったんです。
――(編集部)どのような提案をもらったんですか?
NAOKIさん
自分のなかですごくふわっと思い描いていたことが、かなり具体的に落とし込まれていましたね。
たとえば「受講生を選考して10名に絞って実施する」「講座終了後のプロデュース期間中はレベニューシェアでお互いにWin-Winなかたちを構築する」という提案。
僕の頭にはなかったことで新鮮でしたし、熱い想いをここまでクールにかたちにしていただけるなら、大きなチャレンジになるけどぜひやってみようと決心できました。
NAOKIさん
よく「個の時代」と言いますが、これからは強みを掛け合わせてチームでやっていく時代になると思っています。
今回MOSHさんと一緒に運用していくことで、今までの僕の経験ややってきたことをただなぞるだけじゃない、新たなシナジーを生む新しい講座になるような予感がしています。
――(編集部)最後に、今回の講座展開を通して、NAOKIさんが創りたい未来・ビジョンをお聞かせください。
NAOKIさん
この講座を通してヨガ指導者を輩出するのはもちろんですが、「ヨガ体現者」を増やしていきたいと考えています。
ヨガの教えっていいことがいっぱい書いてあるんですよ。
でも、そのいいことをただ覚えて自分の口を通して伝えるだけだったら何の深みも重みもないですし、それこそAIに聞くので十分だと思うんです。
知識がフリー素材と化している今の世の中では、その人が知識を自分のなかにどう落とし込んでどのように活かし、どう生きるかという“生き様”にフォーカスされるので、知識を「体現」してみんなの心を動かしていくヨガ講師こそ価値が出てくるはずです。
僕の講座を通して、そんな体現者をヨガ業界に生み出せたらすごく嬉しいなと思いますね。
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