「ギリギリシティ」は、2006年2月から約20年間続き今年で第150回を迎える、ライブ、DJ、お笑いの異種格闘技イベントです。

主催は、私自身がリーダーとして活動しているエレクトロ・ディスコ・バンド「LOWBORN SOUNDSYSTEM（ローボーンサウンドシステム、通称LBSS）」。

打ち込み系のグループの「ライブ」のほか、テクノ・ハウス・エレクトロを主体とした「DJ」、「お笑い」の三要素が渾然一体となったイベントとして、進化を続けてきました。

私はもともと、音楽とお笑いのどちらもやっていて。

ライブとDJに混じって、お笑いが一度に全部見られたらお得だし、カオスでおもしろいかなと（笑）。

『水曜日のダウンタウン』に出演してプチブレイクを果たした芸人・ギブ↑大久保さんには、第1回から20年間に渡ってレギュラーで出演いただいています。

音楽はもちろん、お笑いも自分の好きな芸風の人に出てもらっていて。

僕の嗜好が色濃く出ているイベントだと思いますね。

テクノ、エレクトロ、ヒップホップなどが入り混じったダンスサウンドが持ち味の、エレクトロ・ディスコ・バンドです。

私はギターボーカルで、楽曲づくりでは作詞作曲とプログラミングを担当しています。

俳優・山田孝之さんの姉で女優・モデル・映像監督などマルチに活躍する椿かおり（Vo）と、マンガ家でタレントとしても活動の神無月ひろ（Vo）。

海外のテクノレーベルからリリース多数の実績がある本間本願寺（G, Programming）です。

LBSSは“海外ファン”が多く、YouTube動画の再生数は9割以上が海外なんです。

現ラインナップでの作品は、EP「LAST GAME」（2021年）が、iTunesエレクトロニックチャート3位にランクイン。

同作収録曲「CHANGE」のミュージックビデオは、海外を中心に30万回以上再生されました。

最新作のEP「It's a show time」収録の阿波踊りをテクノ風にアレンジした「Yatto-Sa!（阿波踊り）」は現在25万回ほど再生されており、軽くバズり始めました。

一方で、日本での認知度がなかなか上がらないのが歯痒いところでもあったんですが…

今年に入ってからは、国内のテレビや音楽メディアからのオファーも増えてきて。

テレビ番組のED曲を担当したり、NMB48がMCを務める音楽番組にて「ネクストブレイクアーティスト」として特集されて2週連続でゲスト出演したり…

最近は日本のテレビ業界からも注目されるようになりました！

2021年には「ギリギリシティ」が、ライブハウス・映画館・劇場などを支援する文化庁の補助対象事業「ARTS for the future!」に採択されました。

はい。コロナ禍の2020年、私たちは他に先立ってオンラインイベントを5〜6回おこなったんです。

そうした取り組みやイベントの開催実績を評価いただいて、補助の対象事業に採択されたんだと思います。

1,000人規模の会場に国際的な人気アーティストを集めて、「ギリギリシティ」の“スペシャル版”を大規模開催しました。

自分たちがこれまで影響を受けた人たちのなかから、イベントの趣旨に合うスペシャルなゲストにお願いしました。

「ギリギリシティ」も、もうすぐ20周年。

タイミングを見てまたスペシャル版もやりたいと思っています。

最近はありがたいことに、行政や企業から「街おこしイベント」や「PR施策」の相談も増えてきました。

自分たちがやってきた経験やノウハウを活かして、今後は地方創生などで還元していきたいです。

ますますパワーアップするLBSSと、これからの「ギリギリシティ」にぜひご注目ください！