企業インタビュー
100点では満足できない。発光肌サロン・セラピストKikiにとっての“はたら くWell-being”は、責任を負えること
連載「“はたらくWell-being”を考えよう」
新R25編集部
リモートワークの浸透などと相まって、「はたらき方改革」が世間の潮流となって久しい昨今。
現場ではたらくビジネスパーソンの中には、「本気で仕事に打ち込もうと思ったらはたらき方改革なんて無理」「自分らしいはたらき方なんて難しい」と感じている人もいるはず。
そこで、パーソルグループとのコラボでお送りする本連載「“はたらくWell-being”を考えよう」ではモヤモヤを感じているあなたへ「令和の新しいはたらき方」を提案していきます。
「鏡を見るたびハッピーになれるような人生を」
そう話すのは、「発光肌サロン ケアプラス powered by Re/U」を運営する、オーナーセラピストのKikiさん。
美容医療レベルのツヤ肌やハリ感を実感できるスキンケアサロンとして、美容好きはもちろん、これまでスキンケアに興味が薄かった男性からも支持されています。
その理由は、圧倒的な「実感」。自分の肌に適したスキンケアをすれば、きちんと肌は応えてくれる。そんなご自身の体験に基づいた知識と施術は、受けた方のその後のスキンケア人生を変えてしまうほどの威力です。
新卒時には、重度心身障がい者病棟や小児科で看護師としてはたらいていたというKikiさん。なぜ、美容看護師の道へと進んだのか? 趣味を仕事に変えていくなかで実感した “はたらくWell-being”を聞きました。
「鏡を見るたびハッピーになれるような人生を」をテーマに、すべての人の肌悩みやコンプレックスを、スキンケアや化粧品、メイク、美容医療で解消できるようにはたらきかけている。2.2万人のXアカウントのほか、stand.fmでも情報発信を行う。自分で試して誠実な感想を発信することに定評がある。
■サロン開院のお知らせ■
— Kiki🌗スキンケアにいのちをかける (@Kiki__image) May 29, 2024
2024年6月6日に、発光肌サロン ケアプラス Powered by Re/U を八丁堀駅近くに開院することとなりました✨ (ヒト幹細胞培養上清液の導入とピーリングをメインとしたサロンです)
美容看護師やサロンセラピストな
ど様々な美容に携わる仕事… pic.twitter.com/Iw6W27vjl8
1万人の肌に触れて得た知識を、目の前の1人へ
飯室
サロンについて、ご紹介いただけますか?
Kikiさん
発光肌サロン ケアプラスは、「生きた化粧品」とも呼ばれる幹細胞培養上清液スキンケアブランド「Re/U」初のサロンとして、2024年6月にオープンしました。
施術後には、お肌の発光感や内側から満ち溢れる質感をお楽しみいただけます。
飯室
美肌サロンは女性限定が多いイメージですが、こちらも女性限定ですか?
Kikiさん
男性もご利用いただけますよ! むしろ、スキンケアをしたことないという男性にこそ、来ていただきたいですね。
先日来てくださったビジネスパーソンは、施術後に食い入るように鏡を見ながら「スキンケアって大事だね!」と実感してくださり、回数券を買って帰られました。
飯室
それだけ実感できるのもすごいですね。
Kikiさん
「鏡を見るたびハッピーになれる人生を」をコンセプトに活動していて、サロンの施術も美容医療レベルのツヤ肌・ハリ感を実感していただくことを目指しているんです。
正しくお肌のケアをすればお肌は応えてくれますし、くすみが取れて明るくなったご自身のお顔を見ることで自己肯定感が上がる姿をたくさん見てきました。
性別問わず、日々忙しく過ごすビジネスパーソンには、自分を癒すひとつの手段として、スキンケアをお勧めしたいです。
飯室
鏡を見るたびハッピーになれる…疲れたときほど鏡を見たくなるから、そうなれたらめちゃくちゃいいかも。
Kikiさん
日々、自分の姿を見る機会って意外と多くないですか? 朝起きたとき、通勤の電車のなか、夜寝る前… 疲れている顔を見たら、「あ、自分疲れているんだな」って余計疲れてしまう。
そのときに、もしスキンケアの力でちょっとでも顔色が明るくなっていたら、「明日も頑張ろう」って気持ちが湧いてくるんじゃないかなって思うんです。そんな風に、毎日頑張る人の手助けがしたいなと思っています。
飯室
美容サロンって美意識高い人が行く、敷居が高いものだと思ってたんですけど、スキンケアにズボラな私が行ってもいいんでしょうか?
Kikiさん
いいです、いいです! むしろ、何もわからないときこそ、専門家の知識を使ってほしい。
私自身、述べ1万人以上の肌に触れてきて思うことは、肌の状態って本当に人それぞれだということなんです。
スキンケアアイテムにもトレンドがありますが、人気のアイテムが万人に合うとは限らない。だからまず、自分の肌の状態を知るって大切なんです。
飯室
スキンケアにも現状把握が必要なのか…!
Kikiさん
一度肌に触らせていただければ、どんな肌質なのか、どういったケアが必要なのかは大体わかります。
サロンでの施術はもちろんですが、普段のスキンケアやインナーケア、化粧品なんかも、これまで私が得てきた知識を総動員して、お肌をプラスに持っていきます!
飯室
どんな手を使っても! でもなぜ、美容医療ではなくスキンケアサロンにこだわるのですか?
Kikiさん
私自身、アトピー肌に悩まされてきて、今でも季節によって悩むことがあるんですけど…
スキンケアに没頭することで、改善してきた経験があるからですね。まだ美容の知識が少なかった自分が、いきなり美容医療を選べたか? というと、やっぱり怖かったし、踏み出せなかったと思うんです。
飯室
確かに、一歩目は怖いです。
Kikiさん
今となっては、美容医療への知識があるからこそ怖さもないですし、美肌研究の一環として体験することもあります。
それでもやっぱりすぐに美容医療に頼らず、まずはスキンケアからできることをやって、自分で自分をケアして綺麗になっていく体験をした方がいいなって思っていて。
なので、サロンに来ていただいた以外の時間でも、ご相談いただけたら、おすすめのアイテムをご紹介しています。一番安く買える通販のリンク付きで(笑)。
飯室
ある意味、稼ぐうえでの武器にもなりえる知識を、なぜそんなに提供できるんですか?
Kikiさん
うーん。なんだろう、たとえば1万円払ってくださったお客さまに対して、1万円の価値を提供するのは当たり前じゃないですか。
でも人は、そこに何かプラスがないと、感動はしないと思うんです。感動しなければ、「また行きたい」って思わないんじゃないかって。
飯室
いただいた金額以上の価値を提供する。
Kikiさん
私が持っている知識や技術は、あくまでも知識と技術なんです。それを使って、お客さまにとっての素敵な未来をどう描けるか。
サロンでのケア以上にプラスの価値を提供していくと決めたからこそ、サロン名は「ケアプラス」なんです。
「100点でいいよ」と言われることを、楽だと思えなかった
飯室
(めちゃくちゃストイック)。
もともと、「期待を超えていきたい」というようなはたらき方をしていたんですか?
Kikiさん
いえ、ここまで能動的にはたらけているのは、初めてかもしれない(笑)。
飯室
え、そうなんですか!
Kikiさん
もちろんやるべきことにはきちんと向き合ってきたと思うけれど、その過程のなかで、私は、守ってもらうよりも自分で責任を負ったほうが楽だったと気がついたんですよね。
飯室
責任を負う方が楽⁉︎
Kikiさん
100点じゃなくて120点を提供したいというのが、「はたらくうえでの土台なんだな」とわかってしまったんです。
飯室
120点出せることが、“はたらくWell-being”につながるんですね。なぜそこに行き着けたのか、教えていただいてもいいですか?
Kikiさん
新卒のキャリアである看護師になったきっかけは、親からの「資格を持っていたほうがいいよ」という勧めでした。
新卒で勤めたのは、重度心身障がい者病棟。その後、呼吸器内科を経て小児科・NICUなどではたらいてきました。
飯室
命に関わるお仕事をされてきたんですね。
Kikiさん
そうですね、ひとつでもミスをしたら、命に関わってしまうかもしれないという環境だったので、常に100点を目指すはたらき方でした。私にできることは、患者さんたちに「いかに日常を提供できるか?」ということ。
やりがいを感じる前に、与えられた仕事を完遂することがまず第一でしたし、日々を過ごしていくことに必死でした。
飯室
やりがいを感じるタイミングがないほど、お忙しかったんですね。
Kikiさん
そうですね、当時のやりがいは? と聞かれると、あまりパッと出てこないかもなぁ...
本当に、記憶がないくらい精一杯だったなと。
「白衣を着たらオン・脱いだらオフと、完全に仕事とプライベートを切り分けていました」
飯室
役割を全うする、その姿勢もかっこいいです!
Kikiさん
20代を看護師として過ごして、30代を迎えるころ、ふと「あ、看護師はやり切ったな」って感じたんです。
何がきっかけかと聞かれると今でも明確にはわからないんですけど…
じゃあ、次は何をしようか? と思ったときに、自分の好きな「美容」を仕事にできないかな? って考え始めたんです。
飯室
一つめのキャリアをやり遂げ、次のステージへ。
Kikiさん
そのときに、大手美容クリニックの看護師という仕事を見つけました。当時はまだ今ほど美容医療のイメージが世の中に浸透していなくて、整形とか脂肪吸引とかのイメージが強かったころですね。
調べてみると皮膚科的なアプローチをするクリニックが見つかり、そこに入社しました。
飯室
明確に、やりたいことが見えている!
Kikiさん
自分の肌をスキンケアで改善していく過程で知見も溜まっていましたし、とにかく肌が好きなんですよね。
飯室
その後、美容看護師としてのキャリアを歩まれて、美容クリニックの立ち上げや運営などにも携わっていますよね。
なぜ今回、独立を決められたのですか?
Kikiさん
自分が主だってクリニックをつくっていく立場になり、組織として動くためのルールを作成していくなかで、新たな壁を感じてしまったんです。
飯室
壁?
Kikiさん
医師や看護師、カウンセラーなどさまざまな職種が働くクリニックでは、サービスや施術に波があってはいけないと思うんですね。
「均一化された100点をどう提供するか?」が大切。
そのときに、自分が持っているスキンケアへの知識と施術経験が、逆に足枷になってしまったというか…
飯室
足枷、ですか。
Kikiさん
「もっとこうしたらいいのに、あの商品を使えば良くなりそうなのに」と、どんどん思いついてしまう。
でも、いくらお客さまにとっていいものだとしても、自分勝手に動くわけにはいかないじゃないですか。
飯室
確かに。
Kikiさん
そんなときに、前職のオーナーに「協力するから、自分でサロンをやってみたら?」と提案してもらったんです。
飯室
なるほど、そういうことがあるのか…
Kikiさん
与えられたことをきちんとやって、100点を出し続ける仕事も、もちろん素晴らしいと思います。でも私は、そのはたらき方は好きじゃないと気がつきました。
もちろん、うまくいくばかりではないけど、諦めずに120点を目指し続けたい。私の場合は、自分のサロンを持って責任を背負う方が、生きやすかったんですよね。
仕事とプライベートが途切れない、幸せな帰り道を、歩いている
飯室
今のはたらき方に、やりがいは感じていますか?
Kikiさん
そうですね。看護師の仕事をしていたときも目の前の一人のために一生懸命になりたいと考えていたけれど、今は24時間好きなだけ、サロンに来てくださるお客さまのことを考えられることが嬉しいです。
自分で運営しているサロンだからこそ、すべての知識を総動員して美肌に向けたご提案ができますしね。
飯室
120点を目指し続けていいはたらき方なんですね。
Kikiさん
会社員時代は、勤務時間が終わったら「今からはプライベートな時間! 仕事の連絡は見ません!」というスタンスだったけれど、今はお客さまから連絡がくるのが嬉しくて、つい帰り道でも見てしまうんです。
今日1日を振り返りながら、「こんなふうに喜んでくれて嬉しいな」「次の予約時は、どういうご提案をしようかな」って、幸せな帰り道を歩いています。
飯室
これからの展望を教えてください!
<取材・文=飯室 佐世子>
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