ビジネスパーソンインタビュー

世間を見ていると、みんなサボりすぎ。ビジネス賢者に聞く「コメント力」の上げ方

コメント力は信用の積み重ね

世間を見ていると、みんなサボりすぎ。ビジネス賢者に聞く「コメント力」の上げ方

新R25編集部

連載

新R25ワイ土ショー

2020/09/11

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毎日SNSをチェックするのが当たり前になった今、ビジネスパーソンの情報感度は高まっています。

ただ、SNSで目にするトレンドや社会情勢に対して、「自分の持論」を持てている人は少ないのでは?

新R25が毎週土曜日にお届けする「新R25ワイ土ショー」では、各業界で活躍するビジネス賢者に、トレンドや社会情勢にまつわるさまざまな質問を投げかけ、各々の持論を展開してもらいます。

賢者たちの回答をきっかけに、ぜひ自分なりの意見を考えてみてください!

今回のテーマは「コメント」。

若手ビジネスパーソンのなかには「会議でとっさに意見を求めれたときに、何も言えなかった…」という経験をした人もいるはず。自分の意見をズバッと言える人に憧れるけど、どうすればそうなれるのでしょう?

今回は、各業界で活躍するビジネス賢者7人に、以下の2つの質問を聞いてみました。

コメント力の身につけ方

コメント力を上げるために努力したことは? その具体的な方法など。

コメント力があるメリット

とっさに意見が言えることで、人生や仕事においてどんなメリットがあるのか?

幡野広志「人の評価を気にして、自分が思ってもいないこと言わないこと」

(C)Yukari Hatano

【幡野広志(はたの・ひろし)】写真家。1983年、東京生まれ。2004年、日本写真芸術専門学校中退。2010年から広告写真家・高崎勉氏に師事。同年「海上遺跡」で「Nikon Juna21」受賞。2011年、独立し結婚する。2012年、エプソンフォトグランプリ入賞。2016年に長男が誕生。2017年、多発性骨髄腫を発症し、現在に至る。著書に『ぼくが子どものころ、ほしかった親になる』(PHP研究所)、『写真集』(ほぼ日)、『ぼくたちが選べなかったことを、選びなおすために』(ポプラ社)がある

幡野広志に聞く「コメント力の身につけ方」

幡野さん

人の評価を気にして、自分が思ってもいないこと言わないことが、ぼくはいちばん大切だと思っています。

ウソをついている人ってすぐにわかるんですよ。信用できないですよね。

意識していたわけじゃないですが、コメント力は信用の積み重ねだと思います。

幡野広志が考える「コメント力のメリット」

幡野さん

具体的なメリットはわからないですけど、とても生きやすいです。

三崎優太「お酒を飲んだ際にこみ上げてくる自分の本心を整理する」

撮影=長谷英史

【三崎優太(みさき・ゆうた)】1989年生まれ、北海道北見市出身。株式会社メディアハーツ(現:ファビウス株式会社)創業者兼元代表取締役。メディアでは「青汁王子」と呼ばれる。現在も実業家として活動している

三崎優太に聞く「コメント力の身につけ方」

三崎さん

自分がどう思ってるか、何を考えてるか整理するようにした。

また、お酒を飲んだ際にこみ上げてくる自分の本心を感じるようにした。

お酒を飲んで感受性が豊かになると、本当は自分はこう思ってるなんてことがわかるので、そのときの気持ちを大切にする。

それをメモしておいて、翌日に読む。そうすると新たな発見があることが多い。

三崎優太が考える「コメント力のメリット」

三崎さん

自分の意見が言えない人が多いので、それだけで魅力的に見えると思う。

一回しかない大切な人生。自分自身が主役です。

なので批判なんか恐れずに自分の意見を大切にしましょう。

茂木健一郎「『強化学習』にあたる習慣を続けないと、コメント力の高度化は無理」

撮影=長谷英史

【茂木健一郎(もぎ・けんいちろう)】1962年、東京都生まれ。脳科学者。脳科学を切り口にさまざまなメディアに出演している。著書多数

茂木健一郎に聞く「コメント力の身につけ方」

茂木さん

SNSやYouTubeで日課のように発信しつづけ、その反応を見て自分の仮説や行動を修正しています。

脳科学的に言えば「強化学習」にあたる習慣を続けないと、コメント力の高度化は無理です。

世間を見ていると、みんなサボりすぎです。毎日やりましょう。コメント千本ノックを続けましょう。

茂木健一郎が考える「コメント力のメリット」

茂木さん

瞬時に状況が変わり、文脈が切り替わっていくこの時代においては、とっさに自分の意見が言える人が最強です。

少し考えてからでは、その発言を待っている聴衆がいなくなります。

もちろん、じっくりゆっくり考えるべきこともあります。

しかし、テニスのラリーは打たないと続かないのです。

はあちゅう「コメント力は“物事を見る視点×単語のチョイス”で成立する」

撮影=長谷英史

【はあちゅう】作家・ブロガー。慶應義塾大学法学部卒業後、電通、トレンダーズを経て独立。「人生全部コンテンツ」をモットーに、ネット時代の新たな作家の形を探り、媒体を横断した発信を続ける。2018年にAV男優の「しみけん」氏との事実婚を発表し、2019年9月に第一子を出産。著書に『「自分」を仕事にする生き方』(幻冬舎)、『旦那観察日記』(スクウェア・エニックス)など

はあちゅうに聞く「コメント力の身につけ方」

はあちゅうさん

コメント力は「物事を見る視点×単語のチョイス」で成立すると考えています。

視点に関しては、小説やノンフィクションでさまざまな人の人生や考え方を知ることが役立っています。

語彙力を上げるためには、よく類語辞典をひいて言葉のバリエーションを増やしています。

私の場合はさらに、英語・スペイン語・中国語の語学学習経験があるおかげで、日本語にはない表現も多く学びました。

それと、映画や本、友人との会話のなかで出たいいフレーズはすべてメモしています。

メモは、デジタルを駆使していましたが、手書きのほうがちゃんと記憶に刻まれる気がして、最近は紙のノートに書いています。

はあちゅうが考える「コメント力のメリット」

はあちゅうさん

人格は「その人が発する言葉×振る舞い」で評価されると思います。

なので、言葉が達者だと、まるで人格者頭がいい人のように見せることができます。

逆に言葉が下手だと、振る舞いでリカバリーしなくてはいけないので大変です。

時間がかかるうえに、SNSのように振る舞いが見えづらい場所では評価されづらくなります。

しみけん「テレビを見るとき、“自分にしか言えない言葉と表現”を考える」

撮影=長谷英史

【しみけん】1979年生まれ。1998年に雑誌『Badi』でモデルデビュー。その後AV男優に。出演作品は1万本以上、経験人数も「1万人以上」とのこと。趣味はクイズと筋トレ

しみけんに聞く「コメント力の身につけ方」

しみけんさん

テレビを見ているとき、「もし自分がここに出ていたら、自分の立ち位置と経験から、自分にしか言えない言葉と表現って何だろう?」とつねに考えることです。

しみけんが考える「コメント力のメリット」

しみけんさん

生きてて楽。自分に嘘をつかなくていいし、人の機嫌も気にしなくていい。

気づけばまわりに誰もいないかもしれないけど、それがオンリーワン。さらに、そこに価値を付けていけば、金を生むオンリーワンになれる。

佐渡島庸平「とにかく相手の機嫌を気にしないで言う練習が一番大切」

撮影=長谷英史

【佐渡島庸平(さどしま・ようへい)】株式会社コルク代表取締役。2002年講談社入社。週刊モーニング編集部にて、『ドラゴン桜』(三田紀房)、『働きマン』(安野モヨコ)、『宇宙兄弟』(小山宙哉)などの編集を担当する。2012年講談社退社後、クリエイターのエージェント会社、コルクを創業。著名作家陣とエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形の先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築を目指している

佐渡島傭平に聞く「コメント力の身につけ方」

佐渡島さん

どんな意見でも言う。

編集者のもっとも重要な仕事とも言えるので、コメント力は鍛える練習をしました。

とにかく相手の機嫌を気にしないで言う練習をするのが一番大切です。

その次に、わからない場所が、どうわからないかを言語化する練習をしました

佐渡島傭平が考える「コメント力のメリット」

佐渡島さん

自分の意見に対してフィードバックがもらえるので、気づきの機会が増えると思っています。

くつざわ「自分の脳内に、自分の回答の引き出しをたくさんつくる」

撮影=池田博美

【くつざわ】1999年生まれ、千葉県出身。数々のバズ動画から急激なフォロワー増加を経て、SNSではインフルエンサーとして活動するかたわら、現在は主に法人向けにSNSでの施策設計や運営、地方創生事業に尽力する。学生でありながら自身でD2C開発や観光事業などの展開もしており、多方面で活動中

くつざわに聞く「コメント力の身につけ方」

くつざわさん

講演会などでも質問はパッと答えられるほうですが、そのときは脳内からこれまで自分用に言語化したものを引き出してる感覚です。

日々、バカみたいに神経質で「なぜこうなるのか」という答えを自分のなかで持っていないとスッキリしない性格なので、質問などに対して「それ、前に考えて回答出したことある!」と思うことが多いです。

くつざわが考える「コメント力のメリット」

くつざわさん

無言の時間がないので、場の雰囲気が保たれます!!

賢者たちのコメント力は経験の賜物。とっさにひらめくというよりも、思考を重ねた自分の引き出しのなかから言葉を選んでいるんだとか。

コメント力は一日にしてならず。発言以前に、「自分ならどう思うか?」ということを問いつづけようと思います。

〈構成・文=福田啄也(@fkd1111)〉

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