ビジネスパーソンインタビュー
モテる男は「女という存在が好きな男」
「女性は生きてるだけで悪意にさらされている」三浦崇宏の"モテ論"は意外にも誠実だった
新R25編集部
テレビやビジネスの世界で、華やかに活躍する人たち。彼らの「モテ」の世界がのぞいてみたい!
そんな下世話な動機でスタートした新連載「モテ凸」。
今回は、前回のインタビューで「“人脈”なんて言葉を使ってるヤツはクソ」という名言を残してくれた広告会社「The Breakthrough Company GO」代表取締役の三浦崇宏さん。
クリエイターとして業界の最前線を走る三浦さんのモテ論を聞かせてもらいましょう!
〈聞き手=福田啄也(新R25編集部)〉
【三浦崇宏(みうら・たかひろ)】TheBreakthrough Company GO代表取締役兼PR/CreativeDirector。早稲田大学第一文学部を卒業後、博報堂入社。マーケティング、PR、クリエイティブ部門を経て独立、2017年に株式会社GOを設立
三浦さん
オレにモテ論を聞きにくるのはいい判断だよ。
オレってわがままボディだから「モテない」って思われがちなんだけど、めちゃくちゃモテてるからね。
ほらっ(スマホを出す)。
おお…マジで女性からめっちゃ連絡来てる
「人生が面白い子」に惚れるようになった
三浦さん
モテって「菩薩型」と「ハンター型」に分かれているんだよ。
「菩薩型」は生きているだけで異性からのアプローチが来るイケメン。
「ハンター型」は異性が寄ってこないけど、「こいつと付き合いたい」って思ったらちゃんと実行できる人。
オレは普通に生きてて、女性から寄ってくることなんて100%ないから後者だな。
福田
なるほど、では三浦さんはどんなタイプの女性を狙うんですか?
三浦さん
大学生のころまではセックスができる子。
福田
ストレートですね…
三浦さん
でも今は、人生が面白い子かな。
「次になにするのかな」とかワクワクする人を好きになるようになった。その人の“人生”に惚れるって言ったほうが正しいかもしれないね。
人生って誰にとっても難しいじゃん。
それとの向き合い方が独特だったり、「こういう視点で生きているんだな」という気づきがあったりする人が気になるよ。
三浦さん
ちなみに、ちょっと前まで付き合っていた子は料理人だった。
福田
へええ! どこで出会ったんですか?
三浦さん
深夜のスタバなんだけど、その子がレジに並んでて、めちゃくちゃかわいかったからじっと見てたんだよね。
そしたら、その子が隣の席に座ってきて、そのままバタって寝たの。
「何だこの女は!」って気になって、彼女が起きるまで待ってみた。
福田
その場でずっと!?
三浦さん
すごく興味を持っちゃってさ。20分くらいで起きたんだけど、そのとき「風邪ひかない?」って声かけてみたんだよ。
その場で結構話してみたら、彼女は料理人で「人生をかけて世界一の料理人になりたいんです」って言ってて。
その子は24歳だったんだけど、人とは違う生き方を選ぶ姿に惚れて、それからめちゃくちゃ頑張って口説いたんだよね。
福田
へええ。どうやって口説いたんですか?
三浦さん
その子には当時彼氏がいたんだよ。スタバにいたのも、彼氏と待ち合わせしていたらしい。
でもオレはその子の話をもっと聞きたかったから、何度もご飯に誘ってたの。
それで、あるときその子が料理のコンテストで優勝したんだけど、オレはその場で仕事を切り上げてでっかい花束を持って会いにいった。
めっちゃかっこいい…
好きな人に相手がいようと関係ない。大事なのはそのあと
福田
三浦さんって、好きになった女の人に彼氏がいても気にしないタイプなんですか?
三浦さん
そんなの関係ないでしょ。
それって要するに相手のステータスしか見てないってことじゃん。相手が金を持ってないから好きにならないって言っているのとまったく同じ。
オレはその子の人生に惚れた。好きになるのに、ステータスなんて関係ないと思うね。
福田
もしそれが既婚者でも…?
三浦さん
好きになっちゃうのはしょうがないね。
大事なのは、好きになったあと、自分の好きという感情にどうやって折り合いをつけるかってこと。
仮に既婚者を好きになったとして、そのあとにまわりに迷惑をかけるとか、いろんな人を傷つけることがあることを鑑みて、それでも踏み出すかどうかだと思うんだよね。
福田
おお…三浦さんにもそんな経験あるんですか?
三浦さん
あるよ。
まあ偉そうなこと言ってるけど、当時はオレも踏み出せなかったんだけどね…
急に物静かになる三浦さん
三浦さん
友だちの結婚式で関西に行ったとき、ホテルの朝食バイキングですごくきれいな女性に出会ったんだ。
その人は既婚者で、旦那さんは怖い業界の人だった。でも、気になって話してみたら、彼女の人生がすごく興味深くて。
それで惚れちゃって、その人に会うために関西のクライアントを自分で志願して担当して、毎月のように会いにいってたんだ。
当時、その女性の夫婦関係は破綻していて、どうするか悩んでいた時期でもあったんだよね。
福田
おお…それでどうなったんですか?
三浦さん
彼女の30歳の誕生日のときに、オレはその人にプロポーズしようと思った。
旦那さんが怖い人でも彼女を奪おうと意気込んで、花束と指輪を抱えて新幹線に乗ったの。
でも、その途中で冷静になっちゃったんだよね…
福田
なぜです?
三浦さん
彼女にはすでに子どもが2人いたんだけど、オレも自分の子どもが2人欲しかったんだよ。
だから彼女と結婚したら、ゆくゆくは子どもが4人になる。
当時はまだ会社員だったから、「オレの年収で4人は厳しいな…」って下世話な考えが浮かんだんだ。
そんな考えが頭をよぎった瞬間に、「オレには彼女を迎える資格はない」って悟った。
福田
そんな…気の迷いみたいなものじゃないですか…
三浦さん
でもそんな考えが頭によぎる男なんて最低でしょ。
だから彼女に会ったとき、「ごめん。実は今日、君にオレと一緒になってくれって提案をしようと思ったんだけど、オレにはそんな資格がないって気づいた」って涙目で告白した。
そしたら向こうは全部わかった上で、「えっ、本気で私と結婚するつもりだったの?」って茶化してくれたんだよね。
彼女とはそれで終わったんだ…
いつもの荒々しさがちょっと足りない…
本当にモテるのは「女という存在が好きな男」
福田
しんみりしてしまったので、話題を変えます。
三浦さんから見て「この人はモテる!」と思う人ってどんな人ですか?
三浦さん
「女という存在が好きな男」かな。
福田
…それっていわゆる「女好き」とは違うんですか?
三浦さん
「女好き」って2パターンあると思うんだよ。
1つは「セックスが好きな男」。これは女の子を流行の店に連れていくとか、テクニカルな技を駆使してヤろうとする。
これに対して「女という存在が好きな男」は、セックスが目的じゃなくて、女の子の相談に乗ったり、女子会とかでも楽しそうに話を聞いたりするのが好きな人。
こっちがめちゃくちゃモテる。
三浦さん
オレの友だちにMくんっていう、人智を超えてモテる男がいるんだよ。
コイツは大手広告代理店の営業で、チャラそうな見た目をしているんだけど、「女という存在が好きな男」なんだ。
福田
なるほど。「セックスが好きな男」ではないんですね。
三浦さん
そう! Mくんには家に女の子が泊まりにくることもあるけど、添い寝しかしない。
女の子側からしたら、「今夜は一緒に寝ちゃうかもしれない…」って覚悟するじゃん。
なんだったら「この男はいつ攻めてくるんだろう…」って夜通しドキドキして、ずっとMくんのことばっかり考えるのよ。
それで何もされずに朝を迎えると、女の子は「この人はなんて紳士な人だ!好き!!」ってなる。
「Mくんは天然でこれをやっちゃうんだよね!」
三浦さん
つまり、下心は出さないけど、女性に対してすごく興味を持っている人。あとは、下品さが一切ないとモテるんじゃないかな。
女性は生きているだけで悪意や嘘にさらされている
福田
なるほど…でも、添い寝にいたるほど女性と仲よくなるのって、モテ男じゃないと難しいと思うんですよね。
普通のボクらにも使えるモテテクって何かありませんか…?
三浦さん
ここまでの話で君は何を聞いてたんだ?
あれ?さっきまであんなに楽しそうに話していたのに…
三浦さん
オレが大事にしているのは、10分でもいいから、とにかく会いに行くこと。会う回数を重ねないと、恋愛対象になる可能性なんて見えないでしょ。
あと、ストレートに「本気で好き」って会うたびに言うことだね。
5回くらい本気で言えれば、ちょっとは興味を持ってもらえると思うよ。
福田
ええ…でもそれって恥ずかしいじゃないですか…
三浦さん
人間の感情って、必ず行動に出るっていうじゃん。本当に好きだったら、それくらいの誠意は見せられないとダメでしょ。
いい女のインスタのDM画面って見たことある?
福田
えっ、DMですか? 見たことないです。
三浦さん
読者モデルとかのDM画面って地獄だよ。
知らない男どもから、毎日「やらせて」とか「いくら?」とか「どこで遊んでんの?」って連絡が来てる。
男の欲って怖いなって痛感するね。
福田
うわぁ…想像しただけでキツそうですね。
三浦さん
そう、その想像力をもっと働かせないといけない。
女性って生きているだけで、いろんな男からの悪意や嘘にさらされてるんだよ。これはすべての男性が気づかないといけない。
そんな女性に興味を持ってもらうには、恥ずかしさを捨てて正面から誠意を示すことが大切なんだ。
三浦さんはいわゆるイケメンではありません。
でも、女性に対して真摯に向き合う姿勢、相手への想像力、そして話術。あらゆる点を見てもモテる要素しかありませんでした。
ボクらみたいな普通の男は、気恥ずかしさや下世話な考えを捨てて、真正面から女性に向き合っていかなきゃと思わされました!
〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/撮影=いしかわゆき(@milkprincess17)〉
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