企業インタビュー
ホテルの差別化は“天然ガーゼ素材”から。気鋭のリネンブランド発「価値が上がるルームウェア」に注目
極上のガーゼ体験で、特別なおもてなしを
新R25編集部
コロナ禍で苦境に立ったホテル・宿泊業界。
そんななか、宿泊施設を“ユニークな差別化戦略”で救おうとしているのが、株式会社かん企画という企業です。
同社が手がける天然ガーゼのリネンやルームウェアは、最高級の素材と職人技の結晶。ミシュランガイド5パビリオンのホテルでも使われているのだそう…!
一度触れたら忘れられなくなる、プレミアムなガーゼの魅力を担当者に教えてもらいました。
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
極上のリネンが、“わざわざ泊まりたくなる理由”に
担当者
ホテル・宿泊業はいま、苦境に立たされています。
石川
コロナで大打撃を受けていますもんね…
担当者
最近はようやく日本に来る外国人も増え、国内旅行熱も復活しつつあるものの…今度は円安・物価高が深刻に。
多くの施設が「値上げ」を迫られていますが…ただ値段を上げただけで、サービス内容は変化していないことがほとんど。
なんとかしてほかの施設との差別化ができないか、悩んでいる施設が多いんです。
石川
たしかにホテルって、“わざわざ泊まりに来る理由”をつくるのが難しそうですよね。
ある程度の金額を払えば、どこも綺麗でサービスも丁寧ですし…
担当者
そこで私たちがホテル・宿泊業のみなさまに提案しているのが、“極上のガーゼ体験”。
肌触りのいい部屋着やシーツ類こそが、“わざわざ泊まりに来る理由”になるはずだと考えています。
オーダーメイドも可能! リネンで“ブランド価値が高まる”ワケ
担当者
いま、睡眠や休息時のアイテムを重視する人が増えていますよね。
宿泊施設に求められるものも、「寝るだけ」の空間ではなく、日常を忘れられるような極上のくつろぎ。その大きなカギとなるのが、直接肌に触れるリネン類です。
ちなみに、ベッドにこだわる宿泊施設は案外多いんですよ。でも枕カバーやベッドカバーって、どこも似たようなイメージがありませんか?
石川
白くてツルツルに糊が効いてるやつですよね。
アレって清潔感はあるけど、別に寝心地がいいわけじゃないような…
担当者
まさに、そこが差別化のポイントです。
清潔感ももちろん大切ですが、心地よくリラックスするために大事なのは寝具や寝巻きの肌触り。
だからこそ当社では素材にこだわり、天然ガーゼを使用したリネン類やタオル、ルームウェアをご提案しています。
担当者
天然ガーゼのリネン類やタオルは、旅館やホテルのブランドコンセプトに合わせてカスタマイズが可能。
インテリアに高級感をプラスし、ほかとは一線を画すユニークなブランドイメージを築くことができます。
さらに、天然ガーゼを使⽤したオリジナルルームウェアのオーダーも承っています。
各施設のイメージやコンセプトに合わせたデザイン提案はもちろん、アイデアがあればスケッチなどの原案に基づく制作も対応します。
石川
オーダーメイドもできるんですか! ルームウェア目的で泊まりに行きたくなりそうです。
担当者
ウェアだけでなく、ホテルや旅館で働く方向けのユニフォームも取り扱っています。
着心地のよさと機能性を兼ね備えており、こちらもオーダーメイドが可能です。
施設の顔となるスタッフのユニフォームは、ブランディングの観点で見ても重要な要素のひとつ。
その施設ならではの「独自性」や「世界観」をユニフォームで表現することで、お客さまに“唯一無二のホテル”として覚えていただけるはずです。
石川
実際にオーダーすると、どんな流れになるんですか?
担当者
まずは担当者がご要望をお伺いし、デザインをご提案させていただきます。ご要望に合わせてサンプル生地の送付も可能です。
企画から納品まで、デザイン・生地・カラーなど綿密な話し合いを重ね、ご納得のいくオリジナル商品を制作します。
担当者
パターンを制作したら、ご指定生地でサンプルを作ります。そこで着心地などをチェックしていただき、修正なしの場合はそのまま量産へ。修正ありの場合は再度サンプルチェックをおこないます。
できあがった製品は一点一点、自分たちの目で検品。しみ・キズ・目とびなど、厳しく確認します。
高い技術を持つ⼯場と契約しているので、少数の注⽂から⼤⼝注⽂まで承れますよ。
肌にも環境にもやさしい「天然ガーゼ素材」の魅力
石川
「天然ガーゼ」を使用しているとのことですが…素材や製法にもこだわっているんですか?
担当者
はい! 生地・染色・縫製などはすべて日本製で、赤ちゃんや敏感肌の方でも安心の天然品質にこだわっています。
6層のガーゼ生地は水分をすばやく吸収し、すぐに乾くため衛生的。
繰り返しの洗濯にも耐えられるので、いつまでも心地よいガーゼの感触をお楽しみいただけます。
担当者
現在は新製品開発の一環として、新色の生地も作成しています。
カラーは「ファジーピンク」「ライムイエロー」「ライムグリーン」「ギングロ」の4種類。天然ガーゼを染織し、美しい色合いを生み出しています。
石川
カラーの選択肢が増えるのは喜ばれそうですね。
担当者
これらの新色をつくるにあたり、ストーリー性も大事にしているんです。
小人が、
①生地となる原材料を取りにいく
②工場で糸を織る
③工場で色鮮やかな反物をつくる
④出来上がった生地をベルトコンベアに乗せ、小人も一緒に移動する
⑤出来上がった反物を他人市場に運ぶ
⑥小人市場で販売する
といったストーリー。
なんだかワクワクしませんか…?ありがたいことに、すでにタオルやシーツ類のお問い合わせも頂いています。
背景にそんなストーリーがあったとは…心が温まります
担当者
さらに…サステナブル素材を使った新しいファブリック「EcoMarina」も取り入れています。
これは海岸沿いに流れ着いたり、海中に漂っていたりするペットボトルから作りだしたリサイクル原料を使用したもの。
肌にも環境にもやさしい“新しい価値”を感じていただけるはずです。
石川
エコフレンドリーな取り組みは、お客さんが施設選びをする際のポイントにもなりそうですね!
担当者
株式会社かん企画の親会社である株式会社zack.incは、大分県由布院にある「Luxury Villa zakuro」を経営しています。
このホテル、実はミシュランガイドで5パビリオンを獲得。もちろん、施設で使われている布製品はすべて天然ガーゼの自社製品です。
自社施設の製品をみずから企画・制作することで、制作側・利用者側の両方の観点から、最高の製品を提供することを目指しています。
上質なガーゼ生地を体験したお客さまには、贈答用やお土産としてもよくご購入いただいています。
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これぞ“わざわざ泊まりたくなるホテル”だ…
担当者
ホテルや宿泊施設だけでなく、医療施設や産婦人科など、肌に触れるものにこだわりたい施設さまからのご相談も増えています。
やさしい肌触りのタオルやルームウェアは、“特別なおもてなし”というホスピタリティをお客さまや患者さまに伝えることができる絶好の機会になるはず。
施設のブランド価値を高めたい、ファンを増やしたいという方はぜひ、私たちの“こだわりのリネン”を活用してみてください。
“選ばれる”施設のこだわりは、細部にまで現れるもの。
一歩先をゆくホスピタリティを提供したい施設のみなさんは、まずはタオルや寝具、ルームウェアから見直してみてはいかがでしょう?
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