企業インタビュー
【対談】「QMPSSに入って可能性が広がった」マーケ博士のコミュニティで見つけた“新たな道”
大事なのは、一人で頑張らないこと
新R25編集部
SNSなどを通じて誰でも自分のことを発信できる時代。
SNSを通じてファンをつくり、さらにオンラインサロンやECショップの開設など、自分の好きなことや得意なことをお金に変えるハードルが下がりつつあります。
そんな個人の“マネタイズ”や“ファンづくり”をサポートする「MOSH」と新R25のコラボでお届けしている「The Next Creators」。
ビジネスパーソンにおすすめしたいMOSHを活用している次の時代を創る注目クリエイターたちを紹介していく本連載。
今回は、株式会社BUZZSHIP 代表取締役で、マーケティングにまつわるスキルを学べるコミュニティ「QMPSS(コンパス)」を運営されているマーケ博士さんの対談企画です。
第2回目は、自爪育成ネイリスト専門のサロンマーケティング講座を運営しているあいさんと、子育て講座やママ向けビジネス講座を展開している全力肯定母ちゃん・みくさんが登場。
得意分野を活かしてどんな活躍をされているのか、そして「QMPSS」で得たことをどのように活用しているのかに迫ります。
株式会社BUZZSHIP 代表取締役。日本最高峰レベルのインスタマーケティングを展開。日本一と称されるインスタマーケ講座を運営し、会員数は2,200名にのぼる。また、3つの法人を経営し、4つの事業を展開中。法人1期目で年商1.5億円、2期目で年商16億円を達成。全55ジャンルで実績者を輩出しており、その能力と経験は広範囲にわたる
1985年愛知県生まれ三重県育ち。自爪育成ネイリスト講師として国内外300名のネイリストに指導。講師を引退後、2023年にネイリストの「時間」と「収入」を増やす“再現性重視”のSNSマーケ×サロン経営講座「ラブレボ」を運営。受講生の成約数141件、成約率90%、売上1,600万円超に貢献。また、2024年日本初となる自爪育成ママネイリスト限定スクール&コミュニティ「Re:nail(リネイル)」を手がけ、大きな注目を浴びている
4歳1児の母。今しかない子どもとの時間を大切にしたい! と育休中に開業。0歳相手に怒鳴り散らす自分を変えたい、など、自身の経験をもとにママの気持ちを全力で肯定するリールやライブが人気。自分も子どもも全力肯定できるママになるための講座を主催。1年で110名が在籍。募集開始前から問い合わせがくる人気講座に。現在は子育ても楽しみながらビジネスをしたいママに向けたビジネス講座、起業家ママを支えるサポート業を提供している
自分の“得意”をかたちに。講座スタートまでの道のり
マーケ博士
これまでの経歴、現在の活動内容について教えてください。
あいさん
はい! 私は、2011年にネイリストとしてスタートすると同時に、サロンの経営者にもなるという無謀なスタートを切りました。
2016年から「自爪育成」という技法に着目して、「自爪育成」の講師として300名以上の生徒さんに技術を教えてきましたが、現在は、「自爪育成」の講師業は引退して、自爪育成ネイルの価値を世の中に拡げる人として、自爪育成ネイリスト専門のサロンマーケティング講座「ラブレボ」を運営しています。
マーケ博士
あいさん、「自爪育成」って何ですか?
あいさん
「自爪育成」の定義はさまざまなんですが、私が考える「自爪育成」とは、爪や指先を健康的な色と状態に育むこと、としています。
爪や指先を、本来あるべき爪の状態にリセットする、とも言えますね。
薄くて割れやすいなど生活上の不便を感じている方や、深爪の方、爪の形や状態に悩みを持っている方など、幅広く対応できる安全な技法になります。
マーケ博士
なるほど。爪のコンプレックスや困り事にフォーカスしているのが、「自爪育成」なんですね。
あいさん
はい。爪にコンプレックスをお持ちのお客さまのなかには、爪を隠しながら長い間生活してきたという方が少なくありません。
爪を隠すために、夏でも長袖を着て外出したり、自分の爪が嫌いで自信が持てない方が、「自爪育成」を経て、コンプレックスから解放されていきます。
表情や声のトーンも明るくなって、考え方や行動も変化していくお客さまの姿をたくさん見てきました。
私は、この「自爪育成」の価値を拡げたいと思い、仲間と一緒に、今年2024年に自爪育成ママネイリスト限定スクール&コミュニティ「Re:nail(リネイル)」を立ち上げて、さまざまな活動を行っています。
マーケ博士
素晴らしいですね。では次にみくさん、経歴と現在の活動内容について教えてください。
みくさん
私は、私と同じような、親子の自己肯定感を上げる子育て講座を運営しています。
以前は客室乗務員をしていました。
でも、子どもができたときに、このまま客室乗務員を続けていくのは無理かなと思ったんです。
マーケ博士
出産育児をきっかけに、まったく違うお仕事に方向転換されたんですね?
みくさん
はい。私、周りの人から「子育ては楽しいよ」 「小さいころは本当に可愛いから、そのときを見逃さないでね」って言われてきたんです。それがずっと頭に残ってて。
でも、客室乗務員を続けるには、その大切な時期に子どもから離れて会社に行かなくちゃいけない。
ちょうどコロナでオンラインが普及し始めたころだったんですが、そんななかでも、客室乗務員は絶対に出社しなきゃいけなくて。
「客室乗務員ってなんなんだ?」みたいな感覚になってしまって。
「復職したくない」 「育休の3年間でなんとしても子育てしながら働ける環境を手に入れよう!」と思ったんです。
マーケ博士
育休中に新しい仕事を始められたんですね。
みくさん
家でも働ける方法を探していたら、子育て系の知育講座を見つけました。
そこで学んで、インストラクターになったらアフィリエイトで稼げる、という仕組みの講座でした。
マーケ博士
ほお。一挙両得という感じですね。
みくさん
はい。ちょうど自分自身が子育てに悩んでいたのもあって、その講座で学んでお仕事を始めてみました。
お仕事は、インスタのアプリをインストールするところから始めました。
客室乗務員の仕事は、ネット環境がない場所での仕事で。なので仕事ではスマホはもちろん、パソコンも触ったことがなかったんですよ。
でも今やらなきゃ、一生やらないだろうなと思って、そこからインスタを始めました。
マーケ博士
インスタを使って集客されたんですね。
みくさん
はい。でも、本当に何もわからなくて。
慣れないなかで私なりに一生懸命頑張ったんですけど、ぜんぜん集客できなかったんですよ。たった3,000円の体験会に、誰も集まらないんです。
そんな状況を2年くらい続けて「これじゃいけない!」と思って「QMPSS」に入りました。
マーケ博士
収益がない状況で、2年も続けられてたんですね…それはすごい。
接客業に戻ろうかな、という迷いもあったんですか?
みくさん
そうですね。育休は、心の支えだったかもしれないですね。
育休期間に芽が出せるよう頑張るけど、出せなかったら戻れる場所がある、っていうのは気が楽でした。
あと、参加していた協会に横のつながりがあったことでも救われました。同じインストラクター同士、励まし合える環境があったのが心強かったです。
マーケ博士
なるほど。みくさんの場合、柔軟性のある環境のなかで自分を試しながらやりきれるところまでやって、「QMPSS」にきた、というわけですね。
マーケ博士
次に、おふたりが講座を販売をするようになったきっかけについて教えてください。
あいさん
私の場合、新型コロナの影響がすごく大きかったですね。
以前にも、ネイリストさん向けに短期講座やコンテンツの販売をしてはいたんですが、元生徒のネイリストさんだったり、インスタをフォローしてくださっているネイリストさんから、コロナで売り上げが半分以下になったとか、インスタから集客できなくなったっていう相談が爆発的に増えたんです。
マーケ博士
ああ。皆さん苦労されたでしょうね。
あいさん
自宅サロンをされているネイリストさんって、お子さんがいる方が多いんですけど、皆さん普段から、家族の前では元気にふるまって、お客さまには最高のおもてなしを心がけている。
周りに元気を与える自分でいたいからこそ、悩みを口にできない、誰かを頼れない、っていう方がかなり多いと感じました。
私自身、起業して実感したんですけど、個人経営のネイリストって、困ったときに相談できる環境がないんですよ。
でも人って、一人きりじゃ何もできないんです。
私は「QMPSS」に入って、マーケ博士や運営の皆さんに相談することができて、とても救われました。
だから、今度は私が、ネイリストたちが相談し合える環境をつくろう、ネイリストたちが自信を取り戻せる場をつくろうと思って、長期の講座、そしてコミュニティをつくったんです。
マーケ博士
なるほど。みくさんは、どうですか? 講座を販売するようになった直接のきっかけってありますか?
みくさん
私の場合、アフェリエイトで関わっていた知育系の講座が、そもそも私の得意とするジャンルじゃないと気づいた、というのがありますね。
売るべきコンテンツはすでにある、販売のための台本もある。でも、その商品を売ることが、私の本当にやりたいことなのか? 自分の得意とすることなのか? って自分に問いかけてみると違っていて。
自分でマインド系の講座をつくってリリースしてみようかな、と思い始めたタイミングで、「QMPSS(コンパス)」に入ったんです。
マーケ博士
それはグッドタイミングでした!
「遠回りして気づくこともある」大事にしたい価値観とは
マーケ博士
「QMPSS(コンパス)」でSNSマーケティングを学んで、実践されているお二人ですが、SNSマーケティングに向き合うなかで大事にしていることは何ですか?
あいさん
私が大切にしているのは、自分を知り、独自の価値をつくることです。
たとえば、同じサービスだったり、同等のスキルを持っていたとしても、必ずその人にしかできないことがあります。
唯一無二の価値とか、その人だけの「情熱」というものがあると私は思っています。
「情熱」のなかには、なぜやりたいのか? なぜやるのか? っていう、ビジネスの起点や継続していくための原動力があると私は思っているんです。
自分の「情熱」の源をわかってる人って、何があっても絶対に諦めないんですよ。
マーケ博士
「情熱」の源ですか。
あいさん
人が生きてきた過程にはたくさんの背景があって、そのなかに自分がやるべき使命が隠れている。
私の講座では、そこを一番初めに発掘するという作業をやっていきます。
自分の使命を理解して、市場のニーズと組み合わせて、あなたにしかできないサービスをつくりましょう!ということをやっています。
自分を知ることで、結果的に独自性、つまりその人自身が表れる商品にカスタマイズされていくという感じですね。
マーケ博士
個人の経験と市場の需要をマッチングさせて、その人にしかできないサービスを設計するんですね。
ちなみに、あいさんの独自性は、やはり「自爪育成」ですか?
あいさん
これはもう一択で。私の独自性は、「自爪育成」に絞って活動していることです!
爪って、美容の世界で唯一、自分で目にすることができるパーツなんですよ。
顔も髪も、鏡を使わないと確認できない。でも爪や手だけは、いつでも視界に入ってくる。
自信を持って自分の爪や手を見られるようになると、生き様や考え方が本当に変わっていくんです。
マーケ博士
みくさんはどうですか? SNSマーケティングをするなかで大事にしていることはありますか?
みくさん
先ほどあいさんもおっしゃってたんですけど、一人で頑張らないことが大事ですよね。
SNSとかマーケティングに限らず、家事とか育児も一人で頑張らないのが本当に大事。
協会の集客を頑張っていた時期は、ぜんぜん集客できなくて、一人で悶々と反省会をしたりしてました。子どもとの時間を確保するために自宅でできる仕事を探したのに、子どもとの時間や睡眠時間も削って必死にインスタに投稿したりして。
本末転倒になって、ジレンマに陥る…なんて時期があったんです。
でも思い切って「QMPSS」に入って相談できる環境に身を置いたことで変わりました。家事も周りに頼り始めて、なんだかうまく回るようになっていったんですよね。
とにかく一人で頑張らないことが大事です。
マーケ博士
みくさんの場合、たまたま「QMPSS」に出会えたっていうのがあったと思うんですけど、一人で頑張りすぎて行き詰まったり、諦めてしまう人って多いと思います。
みくさん
そう思います。講座を始めた後も、ママ友にいろんなことをお願いして、子育ての時間も確保することができました。
あと、実は、1年だけ会社に復帰したんです。保育園に子どもを預けるには、会社員でないと厳しいっていう制度上の理由から。
みくさん
ママ友や保育園、社会制度、いろんなところから助けてもらいました。
そして講座を始めてからは、受講生さんからも助けてもらってます。
いま振り返れば「私が頑張らなきゃ!」って思ってたけど、周りを頼れなかったのは、私が傲慢だったからなんだろうな、と思うんです。
マーケ博士
なるほど。謙虚ですね、みくさん。
みくさん
私、基本がポンコツなんで(笑)。
私ができるのは、失敗をすること。そして失敗を認めることかな、って思ってます。
でも、失敗したり遠回りしたからこそ、見えてくることもあるんですよね。
これからは、ママ起業家さんがSNSでうまくいって「もうちょっとビジネスを大きくしたい!」っていうときに、私と同じように傲慢になって一人で辛くなる…なんてことがないよう、サポートしていきたいです。
そしてママ起業家やインフルエンサーをサポートする人の育成にも取り組んでいます。
マーケ博士
それはめちゃめちゃ素敵なビジネスですね!
自分の道を見つけた先の“今後の展開”は…?
マーケ博士
最後に、お二人のこれからの目標や向かいたい方向性についてお聞かせください。
あいさん
私には、基本にしている4つの姿勢があります。
1つめは、自分と人と社会の役に立つ行動をすること。
2つめは、社会から信頼や信用を得られるような態度であること。
3つめは、優しさと思いやり、感謝の心を忘れない人格であること。
そして4つめに、行動と態度と人格が一致した発言を行うこと。
この4つの姿勢を保ちながら、そのままの自分を存分に生きられる環境をつくりつつ、出会う方々と一緒に、一人では成し得ないような体験やチャレンジをし続けたいです。
あいさん
誰かの人生に、変化や化学反応を起こしていきたいというのが、私の信念なんです。
これからも、その信念は変わらないと思うので、形を変えながらいろんなことにチャレンジし続けていきたいです。
マーケ博士
ありがとうございます! みくさんは、どんなふうに成長、変化していきたいですか?
みくさん
そうですね。これから先、ビジネスを続けていくにあたって。どうやったらチームで育んでいけるか? みたいなところをテーマにして取り組んでいきたいです。
というのも、ママたちが、自分の大事にしたいものを犠牲にしないで、やりたいことに全力で取り組める社会をつくっていきたいんです。
みくさん
私、ママになって、働くハードルが高いなってすごく感じたんですよね。
妊娠出産は誰にも変わってもらえないし、気づいたらママがメインであれもこれもやっていて。
子どもを預けないと働けなかったり、働いていても子どもが体調不良になったらなぜかママが仕事を休む、とか。
こんな状況、いつまで続くんだろう? ってずっと思ってるし、周りにも同じように思ってるママたちがいる。
でも、そのなかなか変わらない現状のなかで、私にできることは何か? まずはできる範囲から始めたらいいんじゃないか?って思うようになったんです。
子育てについては、「全力肯定ラボ」という講座を運営していますが、今度はそこで自信を持ったママたちが、全力でビジネスに取り組めるような講座やチームをつくっていきたいと思ってます。
マーケ博士
共感します。僕自身も新しい働き方、仲間とつくる世界に憧れて「QMPSS」を始めましたから。
理想の働き方、理想の社会を実現できるよう、これからもしっかり頑張っていきましょう! 今回はありがとうございました。
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