企業インタビュー
【対談】「好きを仕事に」をどうやって? フロントラインワークスで学んだビジネスの思考
好きを仕事にする秘訣〜スペシャリストへの軌跡〜Vol.2
新R25編集部
SNSなどを通じて誰でも自分のことを発信できる時代。
SNSを通じてファンをつくり、さらにオンラインサロンやECショップの開設など、自分の好きなことや得意なことをお金に変えるハードルが下がりつつあります。
そんな個人の“マネタイズ”や“ファンづくり”をサポートする「MOSH」と新R25のコラボでお届けしている「The Next Creators」。
「好きを仕事に」を実現した一流たちの姿は、非常に輝かしく、非常に美しい。
一方で、そこに至るまでの道のりには並々ならぬ努力や覚悟、創意工夫が必ず存在します。
「好きを仕事にする秘訣〜スペシャリストへの軌跡〜」と題した今回のシリーズ(全3回)では、各業界でプロとして活躍する指導者や講師の方々に注目。普段表には出していない苦労や苦難、創意工夫にフォーカスし、そのうえで「好きを仕事に」を突き詰めたからこそ見える景色について、インタビューしていきます。
1981年生まれ、秋田県出身。新潟大学を卒業後、キヤノンマーケティングジャパン株式会社に入社。当時、まだ珍しかったオンラインビジネスにいち早く取り組み、副業の収入が1億円を超えるまでに。その結果、会社の退職を余儀なくされる。自身の経験をもとに、会社員の新しい働き方を提唱した処女作『クビでも年収1億円』は15万部を超えるベストセラーに。ほかに『3年で7億稼いだ僕がメールを返信しない理由』(幻冬舎)、『仮面社畜のススメ』(徳間書店)、『あなたはまだ本気出してないだけ』(朝日新聞出版)などがあり、著書累計は35万部を超える
千葉大学病院薬剤部での実習、薬局での調剤実績ののち、外資系製薬会社の万有製薬株式会社(現・MSD株式会社)、日本イーライリリーに勤務し、多くの新薬開発の案件を担当する。2016年5月に独立。中学時代から独学で学んだ英語勉強法を指導しているうちに、生徒から「記憶力を上げたい」「目標達成を学びたい」という声があり、脳科学や潜在意識の研究を深める。そのなかで潜在意識と時空を書き換えるメソッドを開発。コンサルタントとして述べ3,000人以上の人生を変えてきた
獣医師として“薬を減らして健康に育てる”仕事に取り組んできた経験から、わが子への投薬の多さに疑問を持ちアロマテラピーと出会う。獣医師としての知識・経験をもとに、飼い主が自宅でペットの心身ケアを行う「ペットアロマホームケア」を確立。2022年に一般社団法人日本ペットアロマホームケア協会を設立し、ペットアロマの普及、指導者の育成に努めている
異なる分野で活躍するふたり。キャリアシフトの背景とは
小玉さん
おふたりの経歴と、現在の活動について聞かせてもらえますか? まずは吉永さんから!
吉永さん
ペットのためのアロマケアを広める「日本ペットアロマホームケア協会」の代表理事をしています。
以前は、牛の獣医師を13年やっておりました。
小玉さん
牛の獣医師って、どんなことをするんですか?
吉永さん
いろいろですね。「牛の具合が悪いです」という応診の依頼を受けて、牛のところに行って治療をするのが一般的な牛の獣医師の仕事なんですけど、私はそのなかでも変わったことをやっていまして。
病気になる前の、牛の健康診断ですとか、予防医療などを主にやっていました。
小玉さん
診察をするのは肉牛? いい肉になるよう牛の健康管理をする人みたいな感じ?
吉永さん
そうですね。難しい話になりますけど、牛の獣医師の場合、食を守るための法律にしたがって医療を施す必要があります。
国のお金を使って、定められたルールの範囲内で、いかに良い結果を出すかに注力した治療をしていました。
小玉さん
吉永さんが牛の獣医さんからペットのケアに移行するには、何かきっかけがあったんですか?
吉永さん
結婚、出産をしまして、どうにもこうにも忙しい! となってしまいまして…
私は住宅街に住んでいるけど、牛は遠くにいるので仕事の現場が非常に遠くて大変でした。
子どもの保育園から「熱があります」って電話があっても、すぐに帰れない。「今から3時間はかかります」みたいな感じで。
小玉さん
出産をきっかけに働き方を考える方は多いよね。
吉永さん
それと、子どもが3人いるんですけど、我が子に対してできるだけ薬を使いたくないっていう気持ちがあって。小児科でお薬をいっぱい処方されると、「これどうなの?」って思ってしまう。
だから薬以外で何かできないかなと思って。
そこから、自然療法というか、アロマセラピーに興味を持ちまして、まずは子どもたちに使い始めました。
で、私が獣医師なものですから、アロマ界隈にいると「獣医師さんなんでしょ? うちのペットが…」って相談されるんです。
小玉さん
そりゃそうだ!
吉永さん
最初は、「ペットのことはわからない」「薬はあまり使わないほうがいいんじゃないですか?」ぐらいの返答をしてたんですけどね。
これ、あとから気づいたことなんですけど、牛の獣医師時代も、薬の制限と向き合っていたな、と。
ペットの獣医と牛の獣医との違いは、薬の使用限度なんです。
飼い主さえ許せば、どれだけ薬を使ってもいいのがペットの獣医師。薬を使いたくても、ルールに制限されるのが牛の獣医師で。
小玉さん
牛の獣医師時代にひっかかっていたことが、だんだん明確になっていったんだ。
吉永さん
そうですね。ペットのアロマケアについて相談があるということは、ペットへの過度な投薬に違和感を持っている人や薬に頼りすぎない治療を必要としている人がいるのかもしれないと感じました。
周りにペットのアロマケアをしている人もいなかったので、じゃあ、やってみようと始めた次第です。
小玉さん
今の活動に本格的に取り組み始めたのは何年前ですか?
吉永さん
牛の獣医師の仕事を辞めたのは2019年なので、5年くらい前ですね。
自分のなかで知識を蓄積していたのはもっと前、2015年くらいから。
「日本ペットアロマホームケア協会」という形にして、指導者養成にシフトし始めたのは、2022年です。
小玉さん
なんだかんだ言っても、ごく最近だね。
では、横山さんにうかがいます。現在の活動と経歴について教えてください。
横山さん
「目標達成コーチ協会」の会長をやっていまして、潜在意識を使って目標達成できる人を増やしているところです。
小玉さん
横山さんが潜在意識に注目したきっかけは?
横山さん
自分の親子関係がルーツでしょうか。
うちの父親がモラハラの権化みたいな存在で。それがあまりにもすごかったので、「この人はなぜこうなんだろう?」という興味から始まって、脳科学や心理学、潜在意識を学んでいきました。
小玉さん
横山さん、大学は心理学系じゃなく薬学部だよね? どうして薬学部に行ったの?
横山さん
私の純粋な興味は人間の挙動にあるんです。そこから派生して、たまたま「薬」にいっただけですね。
でも最初は、薬学部を出て病院の薬剤師になろうと思ってたんですよ。
ただ、薬剤部の人間関係に疲れてしまって、製薬業界に転向して外資系の製薬会社で働いていました。
ですが、このままだとつまらないな、もっとやりたいことがあるはず、と思うようになりまして。
小玉さん
モヤモヤしてた時期はどんなだったの?
横山さん
自己啓発にどっぷりでしたね。
当時は、今みたいに動画やインスタも盛んじゃなかったので、古本屋で自己啓発の本を片っ端から買って読んだり、薬剤師のバイト代を元手に自己啓発セミナーに参加したりしてました。
自己啓発の情報にはだいぶ詳しくなったんですけど、それで収入が上がるわけでもなく、人生が変わるわけでもなく。
飲み会で、「横山は面白い話するね」くらいの感じだった(笑)。
そんな感じで煮詰まってたときに、小玉さんを見つけました。
小玉さん
俺と出会ったのは何年?
横山さん
2013年です。2012年くらいから小玉さんのメルマガを読んでました。
あのころは、インターネットで情報コンテンツを売っている人はほとんどいなかったですよね。
小玉さんに出会って、「英語で起業したら」って言われたんです。それで、最初はネットで英語を教えていたんですけど、結局「人生の目的をどうやって達成していったらいいんでしょうか?」みたいなことばかり生徒さんに聞かれる。
そこで、脳科学や心理学、潜在意識の勉強をやり直しました。現在は、英語からは完全に離れて、目標達成のための指導をしています。
「好きなことだけじゃない」成功者が語る継続のコツと心構え
小玉さん
ふたりとも協会を立ち上げて人を育ててるわけだけど、「こんなことを教えよう!」と決めた経緯や具体的なきっかけはあったのかな?
吉永さん
私の場合、当初はペットの飼い主さん向けに、自宅でできるアロマケアの指導をしていました。
ペットの皮膚炎が治らず困っている方が多いんですけど、お客さまのなかに、ペットに関わる仕事をしている方が一定数いることに気がついたんです。
私は、飼い主が困っていると思っていたんですけど、獣医師さんも看護師さんもトリマーさんも困っていた。仕事として、アロマを学びたい方がいるとわかったんです。
であれば、「ペットアロマを伝える人を増やそう!」と、指導者養成にシフトをしていった感じですね。
小玉さん
横山さんはどう? 英語を教えていても人生相談されるって言ってたけど。
横山さん
全般的に、うっすら悩んでる人が多いんですよね。
すごくお金がほしいってわけでもない。すごく出世したいわけでもない。すごく結婚したいわけでもない。
でも、今のままの自分じゃダメで、何かやりたい。
とにかく、昨日より進化している実感がほしいっていう人がすごく多い。
小玉さん
確かに。ここ2〜3年、その傾向が顕著なのを俺も感じます。
横山さん
私が小玉さんにお世話になり始めた2013年くらいって、欲しいものがもっと明確だったと思うんです。
月いくら稼げてるぞ! とか、こんなにモテてるぞ! とか。
でも今って、ビッフェ状態というか。あれもこれも少しずつ食べてみたいって感じの方が多い。
お金はほしいけど、全力投球しなくていいかな。恋愛でドキドキしたいけど、必死にならなくていいかな…みたいな感じ。あれもこれも、なんですよね。
じゃあ、どんな対象にも対応できるものをつくったらいいんじゃないかと考えまして。
そこで今どきのニーズに応えたのが、「目標達成コーチ」なんです。
小玉さん
なるほど。対象を絞らないほうが、現代のニーズに応えられるってことね。
昔は、夢が大きいぶん妄想も大きくて。ひたすら目標達成に向かう喜びや醍醐味があったけど、今は目的を達成したときの良いところも悪いところも予想できるようになっちゃった。
ひとまず頑張るけど、その頑張りが悪いことにつながるような気がして、結果、頑張れない…みたいなところ、あるよね。
横山さん
昔はいくつかの主流があって、そこにどう乗るかにフォーカスしてたと思うんです。
こういうやり方をしたら会社をつくって売却できるとか、こうやったら大企業で出世できるとか。
今はそういう流れに乗るんじゃなくて、自分で流れをつくってコントロールしたい欲があるのかもしれないですね。
自分の好きな流れをつくりたい。その方向性の見つけ方を知りたい。
見つけ方は教えてほしいけど、すべてに乗るつもりはない! みたいな。自分で自分の人生をコントロールしたいんでしょうね。
小玉さん
難しいね〜。ややこしい。横山さん自身は、自分の人生をコントロールしている感覚はあるの? 好きなことを仕事にできてる?
横山さん
ありますね。すごくあります。
英語も脳科学も、「好き」っていう大前提があるんですけど。
どっちも楽しく勉強して、それを誰かに共有してお金をもらえるなんて、こんなに素晴らしいことはないです。
今は一個人として、言いたいことを言いたい欲望が満たされてるのが、何よりも幸せですね。
小玉さん
言いたいことを言いたいんだ?
横山さん
私は、日々思ったことを全部言いたいんです。
会社でもできたかもしれないけど、組織は役割を果たすことが正しいと私は思うので、居続けるのは難しかったかな。
今は、いろんなプラットフォームで発信できて、やり残し感のないすっきりした日々を過ごせています。
小玉さん
吉永さんは、獣医師として勤めていた時代、「言いたいことが言えなかった」みたいな経験はあるんですか?
吉永さん
めちゃくちゃあります。
たとえばお金のこと。やりたいと思ってもすぐにお金を使えないんです。予算書を出して決裁が下りて、来年度以降どうぞ、みたいな。
あと、子どもが3人いるとどうしても休みがちになるんですけど、やりたいことからどんどん引き離されていくのにモヤモヤしましたね。
もちろん、子育て中はそれが良かれと思ってみなさん引き離してくださるんですけど。
私は、本当は仕事がしたくて。こういうことをやりたい、こういうことを言いたい! っていうのがありながらも「組織ってそういうもんだよね」って、自分のなかで無理やり消化してましたね。
そしてどんどん、仕事がつまらなくなってました。
今は、zoomやリアルな場に私の話を聞きにきてくれてる方がたくさんいるので、幸せだなって思います。
小玉さん
どちらも熱があっていいね。尊敬します。
おふたりとも、好きなことを仕事にしていると思うんですが、そのために一番大切にしていることって何ですか?
吉永さん
好きなことを仕事にするうえで大事なのは、「好きじゃないことを一生懸命やる」ってことですね。
小玉さん
おっ! 厳しい話が出てきました。
吉永さん
私の講座には、「ペットが好き」「アロマが好き」っていう人が集まってくれるんですけど、それだけじゃダメだと日々思ってまして。
皆さん勉強は頑張ってくださるんですけど、学んだことを「多くの人に広める」ことが、どうも苦手なようで。そこができないと、好きなことをしているだけで仕事にはならない。
苦手なこともやってるうちに好きになったりするので、まず、やろうよ! って思いますね。
小玉さん
努力もしようぜ!って話ですね。本当にそう思いますよ。好きなことを仕事にするには、好きなことだけやっていればいい、ってわけではないんだよね。
横山先生はどう? 好きなことを仕事にするうえで、大切にしていることは何ですか?
横山さん
とにかく動いて発信すること。そのサイクルを一瞬たりとも止めないことじゃないかな。
私は13年以上メルマガを書き続けてるんですけど、書くためにはやっぱり何かやらなきゃいけなくて。何かをやると書けるんです。それをずっと繰り返してます。
やり続けることで好きでいられるし、いつもホットな人でいられると思うんですよね。
小玉さんも吉永さんも、ずっと走ってるし、ずっと進化してる。
ありがたいことに、進化し続ける小玉さんを追いかける私、っていうポジショニングがずっと変わらないんです。
好きなことを仕事にするっていうのは、昔に比べたらハードルが低いと思うんですけど、続けられずに脱落する人も多いのかなって思います。
受講生さんにも口酸っぱく言ってるんですけど、とにかく発信だけは絶対に続けた方がいいよ! と。インフルエンザになろうがコロナになろうが、雨が降ろうが槍が降ろうが、絶対に続けた方がいいよ! って。
小玉さん
それができる人はあんまりいないですよ。横山さん、あなたぐらいです(笑)。朝5時まで飲んで、帰り際に「メルマガ書かなきゃ」とか言って本当に書いてる人。
横山さん
そうですね(笑)。
でも、常に新しいコンテンツを発信し続けることって、ビジネスとして、とてもいいと思うんですよね。
小玉さん
ふたりとも熱いなぁ。そんな努力家のおふたりが、現在にたどり着くまでの苦労って、どんなものがありました?
吉永さん
私、あまり苦労を苦労と思っていなくて。今の状態は、やらなきゃいけないことを着々と積み上げてきた結果かなと思っているんです。
しいてあげるなら、活動の幅が広くなるに従い、やらなきゃいけないことがめちゃくちゃ増えていくのが大変でしたね。
あとは、子どもが小さいころは時間の確保に苦労しました。
小玉さん
ママはみんなぶち当たる壁だね。
吉永さん
どの時間に寝れば最も効率的に睡眠が取れて、どの時間からが最も効率的に仕事ができるかっていうのをいろいろ試した結果、一番良かったのが、夜9時に子ども全員を寝かして、同時に私も寝ることでした。
で、深夜2時〜3時に起き出して朝まで仕事する。夕方は、子どもたちが家に帰ったら仕事は閉店。そんな感じで割り切ってましたね。
小玉さん
そっかー。やっぱり必要なのは、時間管理だなあ。
吉永さん
時間の確保は人それぞれだと思いますが、私の場合、うまくいかなければ小玉さんに相談できる環境にあったので、心底悩むようなことはなかったですね。
でも、結構悩んじゃう人もいますよね。
サポートしてくださる方がいらっしゃれば、何度でも相談するのが大事かと。
小玉さん
やる、聞く、やる、聞く、やる…の繰り返しだね。
吉永さん
そうですね。小玉さんに聞けば、最終的に「やれ」って言われるので(笑)、やる時間を確保することが一番すべきことかもしれないですね。
小玉さん
横山さんはどう? 軌道に乗るまでに苦労したことってありますか?
横山さん
10年以上好きなことを仕事にしてきて思ったのが、「生身のコミュニケーションが大事」ってことなんですが、私はコミュニケーションがあまり得意じゃなくて。
「空気が読めない」とかじゃなくて、自分のことに没頭しすぎて、コミュニケーションをとることを忘れちゃうんです。
なので、意識して積極的にコミュニケーションをとることに苦労しましたね。
小玉さん
具体的にどういうこと?
横山さん
たとえば、コンテンツをつくるぞ! ってなると、1カ月ぐらい作業に没頭しちゃって、気がつけば誰とも喋ってない…みたいなことになっちゃうんです、私。
でも、人と会って喋ることで、ハッ!と思いついたりすることがある。机の前で1カ月取り組んでもできなかったことが、誰かと5分お茶しただけで解決したりする。
好きなことを仕事にするには、人と関わったり、コミュニティでワイワイすることが大事だなって、自分の経験から思うんですよ。
小玉さん
横山さんは、最初の売上をつくるまでに苦労した経験とかないの?
横山さん
セールスレターに悩みましたね。
小玉さんのフロントラインワークスの講座で、セールスレターの指導を受けたんですけど、最初はその仕組みがまったくわからなくて困りました。
自分自身、散々モノを買ってきたのに、無意識に買ってるから全然言語化できないんです。
どう伝えたら買ってもらえるのか、どうやったら売れるのかってことが体感的にわからなかったんです。
小玉さん
コンテンツそのものをつくることより、「売り方」に苦労したってこと?
横山さん
そうですね。「買う側」から「売る側」に、川を渡るのが難しかったです。
小玉さんがレベルの高い人たちと喋ってるのを聞きながら、だんだん腑に落ちていったというか。
「売る側」っていうのはこういうことなのか! と徐々にわかって、今に至るって感じですね。
小玉さん
なるほど。サービス提供者にならなきゃいけないのに、「買う側」「消費者」の意識でいる人は、まだまだ多い気がするね。
横山さん
英会話と同じですね。自分が喋れない状態でネイティブと喋るより、ネイティブ同士が喋っているのを聞く方が、英会話力って伸びるんですよ。
小玉さんがよく私を飲み会に誘ってくれたんですけど、最初は何を話しているかわからなかった小玉さんたちの会話が、だんだん理解できるようになったんです、私。
小玉さん
へー。「売る側」の人たちの会話を聞いているうちに、わかってきたんだ。
横山さん
うまく説明できないですけど、「売る側」と「買う側」の住んでる世界って、全然違うんです。
小玉さん
吉永さんは「買う側」から「売る側」になる際に、違和感はなかったんですか?
吉永さん
…なんでしょうね? 違和感?
小玉さん
もしかして違和感がない? ご実家は商売されてたりします?
吉永さん
両親とも実家は自営業ですね。
小玉さん
だからだ! 吉永さんには「売らなきゃ食っていけねえよ!」って血が流れてる。
うちもラーメン屋だったんで、お客さんに来てもらって、ラーメン食べてもらって、お金もらわないと食っていけなかったんですよ。
会社に勤めていると商売が見えにくいんだよね。目先の仕事をしてたら、物を売らなくても給料が振り込まれるじゃん。
横山さん
そうですよね。目の前の課題をこなすことが仕事だと思っちゃいますからね。
小玉さん
俺、サラリーマン時代にいろんな本を読んでたんだけど、神田昌典さんの『あなたの会社が90日で儲かる!』っていう本を読んだときに、「これが商売なのか!!」と衝撃を受けたのを思い出した。
あの本には、お客さんを理解して、どうやってお客さんに買ってもらうかってことが書かれてた。初めてビジネスをする人へのヒントになると思うね。
それにしても、このインタビュー、いい話が聞けるね〜。
変化する社会で輝き続けるために。今後のビジョンとは
小玉さん
すごくいい話が出たところで、最後の質問になります! おふたりがこれから先やりたいこと、将来の展望について教えてください。
吉永さん
ペットアロマに対する関心がすごく増えてきているのを感じるので、まずはペットアロマ界で吉永を知らない人はいないというところまでいきたいですね。
そして、吉永のところで勉強してたんだったら間違いないって思われる生徒さんを増やしていきたい。
それと、究極的には、飼い主さんの意識を変えるところにたどりつきたいですね。
飼い主の意識が変わることで、保護されたり殺処分されるペットもなくなっていくと思うんです。
そんなふうに社会的意義を見出せるような活動ができてこそ、私が獣医師になった意味があるんじゃないかと思っています。
小玉さん
社会的に意義のある存在になりたいですよね。
俺も15年経って、やっと自分の活動に意義があるのかなと思えてきた。社会に意味を与えられているって思えるようになりたいよね。そうじゃなきゃ、社会の一員としていられる感じがしないというか。
吉永さん
そうですよね。私、会社を辞めたときに、ちょっと社会から外れた感じがあったんですよね。
自分が社会でどう役に立てるのかまだよくわからないですけど、世の中の役に立ちたいって気持ちは誰もが持ってるんじゃないかと思います。
私の受講生さんは女性が非常に多くて。ずっと主婦でしたっていう方もいらっしゃるので、そういう方たちを、社会的に活躍できる場に引き上げられたらいいな、と思ってます。
小玉さん
素晴らしいね。横山さんはどう? 今後の展望について教えてください。
横山さん
たくさんの人に、脳の力を大幅にアップデートするサポートをしていきたいです。
その活動を通じて、好きなことを仕事にして継続していける人が増えていくといいなと思っています。
ベストセラーになった『スマホ脳』という本に書かれているんですけど、人間はこれまで、生まれてから死ぬまでの時代背景がほぼ同じなかで生きてきたんだけど、ここ5年くらいから変わってきていて、生まれたとき、学生のとき、就職したときで、世界のルールが変わってしまう。
つまり私たちは、急激なスピードで変化する社会を生きていて、脳のアップデートを絶えず求められているんです。
小玉さん
急激な社会の変化に、脳がついていかないといけない! ってことね。
横山さん
私が小玉さんと初めて会ったころは、まだまだ世の中を渡るためのマニュアルがあって、これを忠実にやれば大丈夫! みたいな雰囲気があった。
でも今は、とりあえずマニュアルはあるけど、まずはやってみて、みんなでデータを持ち寄って考えよう! というスタンスに変わってきてると思うんですよね。
日本人って、マニュアルを守ることについては世界一だと思うんですけど、これからは違う力も必要だと思うので、そこにアプローチしていきたいなってすごく思ってます。
小玉さん
確かに。フロントラインワークスも、10年前はこの通りやってれば大丈夫! だったけど、今は、とりあえずやってみた後で一緒に考えようっていう感じになってるよね。
横山さん
私は「フロントラインワークス」で部門長をやらせてもらってますけど、部門にいる人たちの話を聞いて、参考になることがたくさんあるんです。
たまたま教える立場ではあるんですけど、お互いに情報交換することにすごく価値があると思っています。
そのためにも、コミュニティにいることが本当に大切だし、コミュニケーションを取り続けることが大事。
これからのどんな流れにもついていけるような脳の力を、皆さんにつけてもらおうと思ってます。
小玉さん
なるほど! 俺の脳がかなり刺激を受けた、おふたりへのインタビューでした!
実にいい話ができました。ありがとうございました。
小玉さん
おふたりとも、業界全体の牽引者になるということですね! 素晴らしい意気込みを聞かせてもらいました。ありがとうございました。
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①利用クリエイターは70,000人超!
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