【事例あり】保証がSDGsを実現する…ってどういうこと? 保証サービス会社の取締役に聞いてみた
「保証」と「サステナブル」の意外な共通点
新R25編集部
製品・サービスを買うときに「保証サービス」をつけたことがある人は、多いのではないでしょうか?
そんな「保証サービス」を裏側で支えているのが、日本リビング保証株式会社、通称JLWです。
「住宅」の領域を中心に、さまざまな企業に保証サービスをOEM提供。創業15周年、上場7年目とまだまだ若い企業ながら、「保証サービス」のパイオニアとなっています。
前回の記事では、同社の取締役・加藤航介さんに「アフターサービスのメリット」を解説していただきましたが…
“保証がある安心感”によって顧客満足度を高められるだけでなく、メンテナンスなどで二次的な商流形成に役立てられることがわかりました。
さらに深掘りしていくと、保証サービスには持続可能な社会をつくる“サステナブルな一面”もあるのだとか。
「保証」と「サステナブル」…一体どうつながるの?
“SDGs推進室室長”としての顔も持つ加藤さんにお聞きしました。
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
「保証サービス=サステナブル」ってどういうこと?
加藤さん
17あるSDGsの目標のひとつに、「つくる責任つかう責任」というものがあります。
これは、「サステナブルな生産と消費のバランスを形成して、限りある資源を守ろう!」という目標ですが…
当社は、事業そのものがこの目標に貢献できるものだと考えています。
山田
「保証」と「サステナブル」…これが一体どうつながるんですか?
加藤さん
保証サービスの本質は、「製品が壊れたときに修理することを保証しますよ」ということ。
すなわち「良いモノを永く使う」という生活行動をサポートするサービスだと思うんです。
山田
なるほど…“壊れたものを直す”という意味では、「保険」の仕組みとちょっと似ているんですかね?
加藤さん
サービスとしての本質は近いところもあると思いますが…保険に比べて、保証はもっと「普段づかい」していただけるサービスだと私は考えています。
保証が提供されている製品の場合、アフターサービスの窓口があるのが一般的です。
なので、たとえ大きな故障でなくとも、気軽に修理やメンテナンスの相談ができるのもユーザーメリットだと思います。
山田
大きな事故や故障発生時だけでなく、日常的なメンテナンスやケアまで支えることで、製品の寿命を伸ばすと。
保証=サステナブルの意味がわかってきました…!
加藤さん
製品やサービスのライフサイクルを支えつつ、“持続可能な生産と消費の最適なバランス”に導くことが、保証サービスの使命だと考えています。
もちろん、各社で保証サービスを構築することも可能ですが…
当社のような「リスク」や「オペレーション」まで一手に引き受ける企業が横軸で対応していくことで、充実したアフターサービス実装の社会的コストを下げられるのではないか、と考えています。
企画・設計からオペレーションの運営まで、保証に関わることはすべてワンストップでお任せできるのがJLWの強みです
“SDGs推進を支える保証”。2つの事例を教えてもらった
加藤さん
サステナブルな事業を社会に広く活かしていくために、2022年12月には「SDGs推進室」を新設しました。
「To worthful life(価値あふれる暮らしへ)」というスローガンのもと、“サステナブルな社会の実現”と“事業の拡大”を両立できる「保証サービス」をどんどん生みだしています。
山田
事業自体がサステナブルだから「SDGs推進室」に説得力がありますね…
具体的には、どんな取り組みをしているんですか?
加藤さん
社会的ニーズの高い再生可能エネルギーや教育といった分野で、「保証サービス」を展開しています。
とくにSDGsに直結する2つの具体例をご紹介すると…
① 教育ICT機器
加藤さん
まず、教育機関における「ICT(情報通信技術)環境整備」の推進。
これは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」に貢献できます。
近年の学校教育現場では「GIGAスクール構想」が掲げられ、生徒1人に対して「教育用タブレットなどの端末を1台」と「高速ネットワーク環境」の整備を進めているじゃないですか?
山田
なんとなく聞いたことはあります。
加藤さん
これは、映像やアニメーションで授業がわかりやすくなることや、個別に最適化された学びによる学習の効率化、教員の負担軽減などのメリットがあるとして、文部科学省が進めている取り組みです。
一見いいことづくめに思えますが…問題は、活用されるICTや管理システムに不具合があったとき。
山田
ICTが故障した瞬間、学びが止まってしまいますもんね…
加藤さん
そういったトラブル発生時の学びの停滞を最小限にするために、当社では、タブレットやPCといった端末の保証サービスを提供しています。
まだICT教育に慣れていないママパパにとっても心強いサポートになりそう
② 再生可能エネルギー関連機器
加藤さん
そして何より社会的な関心・ニーズが高いのが、「太陽光発電・蓄電機器」や「電気自動車(EV)」といった再生可能エネルギー関連機器です。
当社では、住宅用の「太陽光発電・蓄電機器」、産業用の「蓄電システム」、「電気自動車(EV)」関連など、幅広く保証サービスを提供しています。
山田
なぜ、再生可能エネルギー関連機器では保証サービスが多く採用されているんですか?
加藤さん
それは、それぞれが社会・生活インフラとして欠かせないものであり、購入する際の判断に故障時のリスクが大きく影響するからだと思います。
保証サービスの導入によって購入が促進されることで、再生可能エネルギーのさらなる社会的実装や技術の普及にも貢献できるはずです。
山田
なるほど。保証サービスは、新たな技術の普及を支える役割も持っているんですね。
加藤さん
それがひいては、SDGsの目標7「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」への貢献になりますし…
CO2削減によって、目標13「気候変動に具体的な対策を」の実現にも役立つと確信しています。
“良いモノを永く使う生活行動”をサポートする「保証サービス」の仕組み。
改めて「買ったモノをポイポイ捨てずにずっと大事に使っていこう」と思ったし、同じように「永く使えるかどうか」で企業を選ぶ消費者は今後ますます増えていく気がします。
住宅・教育・エネルギーなど、壮大なスケールで“永く使う生活行動”を支援している、日本リビング保証株式会社。
SDGsに貢献したい企業は、日本リビング保証株式会社の「保証サービス」を取り入れるのもひとつの手かもしれません…!
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