ビジネスパーソンインタビュー
想像を超えた「仕事論」の数々。倉持由香は間違いなく、売れるべくして売れた

「なんでもやる。結果が出るまでやる」

想像を超えた「仕事論」の数々。倉持由香は間違いなく、売れるべくして売れた

新R25編集部

連載

自分メディアのつくりかた

2018/03/12

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SNSを使って自らの可能性を広げる人にインタビューする連載『自分メディアのつくりかた』。

今回は、R25男子が大好きな(断言)「グラビアアイドル」に話を聞きました。グラドル界で自分をメディア化して活躍している人といえば、倉持由香さん。そう、あの「尻職人」です。

グラビアアイドル苦境といわれ、雑誌の表紙をグラドルが飾れない状況を「#グラドル自画撮り部」などのムーブメントで打開しようとしている彼女。

これってかなりスゴイことなんじゃないか?と思い取材のオファーをしたところ、「ぜひ、ろくろを回したい」(?)と快諾していただきました!

倉持さんの仕事論は、正直言って予想を遥かに上回る熱量と戦略に溢れていました。編集部が感銘を受けた言葉たちを、余すところなくお届けします

※聞き手:天野俊吉(新R25編集部)

「売れるわけがない」と言われ、「絶対見返してやるリスト」を作っていたブレイク前

天野

今日はよろしくお願いします。

倉持さん

よろしくお願いします!

天野

まず、倉持さんはもう芸歴14年目なんですよね? ブレイク以前のお話を教えてください。

倉持さん

いま14年目なんですけど、9年ぐらいは仕事がなくて闇の中にいました。セミでも7年ですからね。セミより長く地中にいたと(笑)。

その時代はオーディションで、「売れるわけがない」「売れる要素が見当たらない」って言われつづけてました

「地中にいるセミ」を表現する倉持さん

天野

やっぱり結構ツライ時期だったんでしょうか?

倉持さん

そうですね~、すごくイヤだったのが、飲み会で格ゲー好きの仲間とかに「いつまで地下アイドルしてるんだよ!」みたいにイジられてたこと。

“売れてない”ことをバカにされるのがすッッごい悔しかったんです! 「覚えてろよ」ってずっと思ってました。『デスノート』みたいに、「絶対見返してやるリスト」まで作りましたからね(笑)。

天野

「見返してやるリスト」!

倉持さん

前の事務所の社長からも、ずっと「下半身デブ」って言われてたんですよ。「お前は太モモも太いし、デブ、デブ!」って。

その方も「見返してやるリスト」にずっと入ってますね(笑)。いまの私を見て「グギギ…」ってなってればいいと思います。

この話、書いて大丈夫かな…。ちなみに、「グギギ…」ってはだしのゲンぐらいしか言わないと思います

天野

そのころはどういう生活をしていたんですか?

倉持さん

事務所に住み込みしながら働いてました。お茶くみとかコピー取り、先輩のカバン持ち、事務所のサイト制作とかもやってましたよ。

寝るのは事務所の台所の前の“板の間”で、ドンキで買った寝袋で4年間寝てました。それもすっごく悔しくて。「見てろよ! 絶対自分の稼ぎでタワーマンション住んでやる!!」って思ってました。

天野

今どき聞かないレベルの苦労話、ありがとうございます。

“逆サバ”を読むほどコンプレックスだった「大きなお尻」

天野

そこから這い上がったきっかけはなんですか?

倉持さん

あんまり売れずに悩んでいたときに、カメラマンの方にいきなり、「倉持はその大きなお尻がいいんだよ」って言われたんです。「そんなに大きいのに、使わなかったらただのムダ尻だよ!」って。

それまでは下半身デブだと思ってコンプレックスだったんで、お尻のサイズも“逆サバ”読んでたんですよね。だけど「そう言ってもらえるなら…」って振り切って、「98cmです!」ってアピールするようになりました。

天野

コンプレックスだったのに、よくそこで振り切れましたね?

倉持さん

客観的な意見をくれる人の言うことは聞いたほうがいいだろうと。それまで「自分の考え」でやってきて売れなかったんで(笑)。

天野

ちなみに「自分の考え」でやっていたのはどんな売り出し方だったんですか?

倉持さん

女子高生のころから、「ゲーム実況アイドル」をやってて。画面直撮りで、「大魔界村」とかを朝までプレイするという(笑)。自分ではイケるんじゃないかと思ってたんですけどね…。

天野

ゲームタイトルのチョイスが渋すぎる

99人が出演するアイドル番組で「どうせかわいいコには勝てないから、尻で目立とう」

天野

そこからブレイクまでは割と早かったんですか?

倉持さん

いや、それで“尻メイン”でグラビアをやり始めたんですけど、今から5~6年前ぐらいで、ちょうどグラビア界がAKB48グループさんばっかりでしたよね。

グループアイドル以外は吉木りささん、篠崎愛ちゃん、佐山彩香ちゃんぐらいで。

天野

逆境続きですね。

倉持さん

その時に『アイドルの穴』っていう、99人の女の子から6人の日テレジェニックを決める…という深夜番組に出たんです。

天野

有吉さんとか塚地さん(ドランクドラゴン)がMCの番組ですよね。結構過酷な番組だった印象です。

倉持さん

そうです。で、その番組の公式サイトのサイドバーに、99人のツイッター投稿が全部流れるようになってたんです。99人もいたんじゃ、どうせかわいいコには勝てそうもないと思って(笑)、とりあえずこのサイドバーで目立とうと

「5分に1回尻を載せよう」みたいな感じでツイートを続けてたら、1〜2カ月でフォロワー数が3000人から1万人まで増えたんです。

職人みたいに尻ばっかり提供してたんで、自分に「尻職人」ってキャッチコピーを付けたのもこの頃ですね。

天野

そこで尻職人になるわけですね。「#グラドル自画撮り部」の活動もその流れで始めたんでしょうか?

倉持さん

フォロワーが増えてきたころから、「もっとみんなで自撮りを載せられたら…」って考えるようになってて。最初は「自撮り専用SNS」とか、アプリとかを作りたかったんです。

でもそんな技術もお金もないし…って考えてたら、夜中に「あ、ハッシュタグでいいじゃん!」って思いついたんです。それが「#グラドル自画撮り部」。

投稿してみたら2日間で100人ぐらいのグラドルが使ってくれて、一気に広まった感じですね。

天野

なぜ「#グラドル自画撮り部」はそこまで広がったんでしょうか?

倉持さん

みんなが「SNSに自撮りを載せたい」と考えてたわけではないと思うんですけど、「このままだとグラドルという職業が消滅するんじゃないか」みたいな不安はみんな持ってたと思うんですよね。

天野

事務所の人には、やっぱり喜ばれました?

倉持さん

いや~、それが当時のマネージャーさんは「自分の商品を安売りしてることになるからやめなさい」って。

私は「小さくなってるパイを取り合ってもしょうがないから、まずはパイを大きくしないと」って言ってたんですけど…。結局そのマネージャーさんには、最後まで伝わらなかったですね。

倉持さん

ちょっと、図を描いてもいいですか? マネージャーさんにずっと説明してたのがあって。

天野

図!? いいですけど…。

倉持さん

私がずっと考えてる「ピラミッド理論」というのがあるんです。

天野

ピラミッド理論。

倉持さん

三角形の一番下が、単純に私のことを知っている人。真ん中ぐらいが商品を買ってくれる人、一番上の先端のところが実際にイベントに来てくれる人です。

でもこのトップ層って、フォロワーが1万人いても100人いかないんです

天野

このトップ層が100人になるには、フォロワーが何人ぐらい必要なんですか?

倉持さん

10万人ぐらいですかね。

天野

10万!!

倉持さん

だから、SNSで私のことを知ってる人を増やして、このピラミッドの底辺を広げなきゃいけないんです。

でも、炎上商法をしたりすると、私のことを知っている人だけが増えて、上の「ファン」が増えないから、ピラミッドがいびつになっちゃう

キレイな正三角形のまま、ピラミッドを大きくしていくのが大事。これが「ピラミッド理論」です。

天野

これ、どっかのセミナーで喋ってますすごい納得感。

「アップする写真は、汚いほどいい」

天野

実際、アップしている写真はどのように撮影しているんですか?

倉持さん

iPhoneでパッと撮ってます。自分の部屋とか、楽屋の鏡とかで…。

天野

そんな普通なんですか? もう少しこだわりみたいなものがあれば教えてほしいんですが…。

倉持さん

というか、キレイに片付けて撮ったものより、「汚い写真のほうがいいんじゃないか」って思ってるんですよね。

天野

どういうことですか?

倉持さん

「うしじまいい肉」さんのコスプレ画像をよく見てて、けっこう散らかった感じの自分の部屋で撮ったエッチな写真が多いんですよ。

で、なんか気になって拡大してみると、「あ、本棚に『AKIRA』がある!」とか「ガンプラある!」とか、自分と趣味が似てるところを見つけてうれしかったり。引っかかる“釣り針”がいろいろあると楽しいんです。

たしかにラフな写真が多いですね…

倉持さん

人間の本能としても、「なんかダメなもん写ってないかな」「男の痕跡ないかな」とか探したくなるじゃないですか。イジワル心で。

写真を拡大して「男の痕跡」を探す様子を再現する倉持さん。アイドルがやることか

天野

情報量が多いほうがいい、と。

倉持さん

そう! 考えてみたらアイドルの自撮りって、だいたいこういう感じ(顔のアップとピースサイン)なんですけど、情報量がすごい少ないんですよね。

「フーン、はいはい、かわいいですね」ってぐらいの感想しかないから、よっぽどのファンじゃないとスルーしちゃう。

「アイドルのありがち~な自撮りの例」はこんな感じだそうです

「私は社会不適合者。決まった時間に同じ場所に行くことができない」

天野

月並みな言葉ですが、プロ意識がすごいですね。売れるべくして売れていると思います。

倉持さん

いや、そんなことなくて。私、社会不適合者なんですよ(笑)。「毎日決まった時間に同じ場所に行く」っていうのができないんです。他の仕事じゃ生きていけないから、「この仕事で絶対売れるしかない!」っていうハングリー精神があるだけで。

天野

あ~、「毎日決まった時間に同じ場所に行く」ができないというのはよくわかります。そういう人、意外と多いんじゃないでしょうか…。

倉持さん

本当ですか! 7時に新宿スバルビル前とか、15時にAbemaTVの撮影に行けって言われたら行けるんですよ。でも「毎朝7時に同じオフィスに出社する」はできないんです。

学校とか塾とか習い事、全部ムリでした。舞台の稽古も苦手なので、なるべくそういう仕事はしないようにしてます(笑)。

別にすごくイジめられてたとかじゃないんですけど、学校はロクに行ってないですね。大学も行けば楽しかったんですけどね。

天野

学校には行かず、どんな子供だったんですか?

倉持さん

ただただ「女体」がすごい好きで『セーラームーン』の変身シーンを一時停止してずっと見てる子供でした

リカちゃん人形とかも、買ってもらったらすぐ服をバッて脱がして「おっぱいいいねえ…」って見てました(笑)。

天野

え?

倉持さん

『クリーム』っていう、ブルマとかスク水を着た10代のモデルのコが載ってるロリっぽい雑誌があるんですけど、同い年ぐらいの私が学校行かずにそれをずっと読んでるっていう。

似顔絵コーナーなんかないのに、載ってるコの似顔絵を勝手に描いて編集部に送ってたんですよ。

天野

完全にヤバイ中学生じゃないですか。怖い

倉持さん

いま思うと相当ヤベー奴なんですけど(笑)。「女体好き」っていうのはその頃からいままでずっと変わってないですね。だから将来的には誰かをプロデュースする側にまわりたいなって。

「干されに不思議の干されなし」。仕事を切らさない3カ条

天野

倉持さんが、いま仕事をするうえで意識していることについて教えてください。

倉持さん

収録とか取材の前日に、「自分は何を求められているのか」っていう意図をすごい考えるんですよ。

今日の取材も『新R25』の読者は何が読みたいのかって考えてきましたし。これが『サイゾー』だったらもうちょっとエッチなネタを話してます(笑)。

天野

取材する側からすると、本当にありがたいです。

倉持さん

ビジネス系のWebメディアだったら「倉持はフォロワーが何人いるからこれぐらい拡散してくれるだろう…」っていうのも込みでキャスティングされてるんだろうと思うので、「その想定以上に私はもっと拡散しますよ」っていう気持ちでやってます。

※実際、取材直後に倉持さんがしてくれたツイート。編集部一同、感動しておりました…

倉持さん

私なりの「仕事を切らさない方法」があって、それは「SNSで事前に告知する、相手の想定を超えるパフォーマンスを出す、御礼を欠かさない」の3つなんです。

これを徹底していれば周りの人が協力してくれて、売ってくれるようになる。「ひとつの仕事を終わりにしない」っていうのをモットーにやってます。

天野

ベテランのトップ営業マンの言葉のようです。

倉持さん

「周りが仕事をくれない」って悪口を言ってるタレントにはなりたくない、と思ってて。グループアイドルのファンがよく言う言葉で、「干されに不思議の干されなし」という名言があるんですよ。

仕事が来ないのにはその理由があると。「事務所から干されてる」っていうコは、だいたいスキャンダルが出たりするんですよ。仕事に集中してないんですね。

天野

キャスティングといえば、出演されている『キングちゃん』(テレビ東京)を見ていて、「すごい爆笑してるな!」って思ってたんですが…。

倉持さん

あ、それも意識してます。人って、笑ってる人を見ると笑うじゃないですか。きっと佐久間P(テレビ東京・佐久間宣行プロデューサー)が求めてるのは、視聴者と一緒に笑ってくれる存在なのかなって思って。

私はアシスタントとして出てるんですけど、アシスタントが喋ってるところって放送だとナレーションとかイラストで処理されてることが多くて。ヘタすると「いるのにほぼいない」みたいになっちゃうんで、どうしたら印象に残るのかなと考えた結果です。

「尻デカ女」とイジられまくる倉持さん

倉持さん

あと、「グラドルとしてのバラエティの出かた」についてもずっと考えてます。

天野

どういうことですか?

倉持さん

グラビアアイドルがバラエティに出るのってだいたい「私はやってないんですけど~、あのコは枕やってました」とか「芸人さんに口説かれて~」みたいな話ばっかりじゃないですか(笑)。それがすごいイヤで。

暴露ネタって飽きられちゃうと思うから、私、1回も話したことないです。

天野

そこは番組で求められても話さないんですか?

倉持さん

絶対話さないですね

いまのマネージャーさんはそのあたり分かってくれてて、そういう仕事は断るようにしてます。“ブースト”なんですよね、ぶっちゃけ話って

それがなくても長く使われるような存在になったほうが、生涯収入は多いだろうって思ってます。

「生涯収入」の話になると、このニヤリ顔

「なんでもやる。結果が出るまでやる」

天野

ほかにありますかね? 仕事をするうえで気をつけていることとか。

倉持さん

なるべくいろんなことをやるようにしてます。麻雀、競馬とか。

天野

そういうグラドルは結構多いイメージがありますけど…。

倉持さん

なので私は、「結果が出るまでやる」って自分のなかで決めています。麻雀大会で100万円ゲットするとか、競馬で三連単100万円を当てるとか。

天野

「結果が出るまで」というのはなぜですか?

倉持さん

どの世界でもそうですけど、「ニワカ」って嫌われるじゃないですか(笑)。

でも、結果が出ればそうならない。むしろ「あいつだけはガチ」みたいに、オタクたちはくるっと手のひらを返すんです(笑)。

私もオタクだからそういう気持ちはわかるんですよ! だから結果を出すまで勉強しようって思ってます。

「手のひらクルクル返すじゃないですか! 風見鶏みたいに!!」

『週プレ』の表紙になれたのは、「自画撮り部」の活動が実った結果

2017年、倉持さんは「1週間以内にSNSで100万いいねを獲得したら『週刊プレイボーイ』の表紙になれる」という、「100万いいねプロジェクト」に挑戦。見事クリアし、12月11日号で表紙を飾った。

倉持さん

『週プレ』の中面には出させてもらってたんですけど、表紙にはなったことがなくて。担当の方に「なんで選ばれないんですか!?」って聞いたら、「倉持には新鮮味がない」って…。

天野

皮肉にも、以前のマネージャーさんに言われていた「SNSで露出を増やすとよくない」という指摘が当たってしまったようなかたちでしょうか。

倉持さん

そうなんです。でもその人が編集長に掛け合ってくれて、「100万いいねプロジェクトをクリアできたらいいよ」ってことになったんです。

天野

100万って、並大抵のことでは達成できない数字ですよね。どうやってクリアしたんでしょうか?

倉持さん

これは嘘じゃなく、周りの方々の力があったから達成できました。

グラビアアイドルの仲間がツイートを拡散してくれたり、制作会社の人が、まだ発売されてないデジタル写真集のデータを「写真必要でしょ? これツイッターに載せていいよ」って渡してくださったり。

天野

なんていい話。すごい協力があったんですね。

倉持さん

もともと「自画撮り部」も自分だけ売れるんじゃなくて、人気を出す方法をみんなで共有して「グラドル界という畑を耕そう」と思ってやっていて。結果として、みんなのフォロワー数も増えてたんですよね。「100万いいねプロジェクト」のときに、その実りが来たな~と

「SNSで安売りするな」みたいな意見を、みんなの力で跳ね返したみたいに思って、めちゃくちゃうれしかったですね。うれしくて自分でも100冊買って、アンケートも100枚書いて送りました(笑)。

「どうやったら売れるか?」って、漫画喫茶で毎晩考えていた

天野

盛りだくさんなお話、ありがとうございました。倉持さんのここまでの活動を振り返って、何が成功要因だと思ってますか?

倉持さん

そうですねー、「ストーリーを作れたこと」ですかね。

グループアイドルって「秋葉原の小劇場から東京ドームへ!」みたいな物語をファンが応援する感じがあると思うんですけど、グラビアアイドルってそういうのがあんまり伝わらなくて、「なんでこのコが表紙なのかもよくわからない」って感じじゃないですか(笑)。

売れてないグラドルたちがSNSで頑張ったり、応援してもらって100万いいねを達成できたり…そういうストーリーが作れたのがすごく良かったなって思います。

天野

ストーリーか…なるほど。

今日は倉持さんのビジネス的な才覚に本当に感動しっぱなしでした。こういう考え方はどこで身につけたものなんでしょうか?

倉持さん

私、すごいヒマだったんですよ(笑)。お金がなくて1人暮らしできなかったとき、渋谷の「アプレシオ」っていう“みそ汁飲み放題”の漫喫でネカフェ難民してたんです。

そこで「どうしたら売れるか?」って毎晩毎晩1人で考えて、それをノートに書きためてたんですね。

その頃の苦労がようやく報われるようになったなって、いまは思ってます。

〈取材・文=天野俊吉(新R25編集部)/撮影=飯本貴子〉

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