企業インタビュー
暗闇から光へ、不眠がもたらした予想外の転機。“睡眠の力”で人々を救う女性起業家の挑戦

暗闇から光へ、不眠がもたらした予想外の転機。“睡眠の力”で人々を救う女性起業家の挑戦

孤独な起業家を救った、育成支援プログラム

新R25編集部

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大分県主催の「Oita GROWTH Ventures」(おおいたグロースベンチャーズ)は、事業成長を志向している起業家・第二創業者の方を対象に、さらなる事業成長を支援するアクセラレーションプログラムです。

「成長」×「豊かさ」に軸をおき、急成長するスタートアップだけでなく、「3つのGROWTH」に代表される起業家ニーズに合わせた多様な成長を支援してきました。

今回お話をうかがうのは、令和6年度の採択者の一人で、睡眠に関する事業を手がけている株式会社くものうえ 代表取締役社長鷲野祐子さんです。

一度は絶望を味わった鷲野さんが、光を見出したストーリーとは…?

〈聞き手=古川裕子(新R25編集部)〉

なぜ放射線技師からヘッドスパサロン経営者へ?

鷲野さん

私は約14年間ほど放射能技師をしていたのですが、コロナ禍で働く環境が変わると、不眠が続くようになってしまいました

ベッドに入っても、1時間おきに目が覚める。そんな生活が続くと、感情が不安定になって急に涙が出たり、血圧が急激に上がって吐き気やめまいを起こすようになったりしたんです。

古川

それは大変でしたね…

鷲野さん

なんとか自力で回復しようと、緊張を和らげるリラクゼーションサロンなどを訪れているうちに、「頭に触れる施術」に出会いました。

その施術に通ううちに、少しずつではありますが、睡眠の質が改善されてきました

そのとき、「眠れるってこんなに幸せなんだ!」と痛感したのです。

鷲野さん

眠れないときは、自分の人生が暗闇に包まれているように感じていましたが、眠れるようになると、まるで光が差したような気がしました。

そして「この経験が誰かの役に立つかもしれない」と思い立ち、35歳のときに大分市でドライヘッドスパサロンをオープンしました。同時にスクール事業も立ち上げました

古川

スクール事業まで!「広めたい」という強い思いがあったんですね。

鷲野さん

そうなんです。

翌年には店舗を移転して、株式会社を設立しました。ただ、日々の業務に追われて、“やりたいこと=理想の世界”をかたちにするのはなかなか難しくて…

そんなとき、友人から「Oita GROWTH Ventures」(おおいたグロースベンチャーズ)の起業家育成支援事業の存在を教えてもらい、即座に応募を決意しました

「メンタリングで道が拓けた」孤独な起業家を救った言葉の力

古川

このプログラムに採択された方は、半年間のメンタリングを受けられるんですよね。いかがでしたか?

鷲野さん

たとえば、「もっと〇〇について専門的な知識があれば仕事の幅も広がるのに」という話をしたら、「こういうドクターがいますよ」と知見をいただくなど、メンターの方からのアドバイスや情報によって、一気に目の前の道が拓けたことが何度もありました

古川

やはり第三者に話してみることは大事でしたか?

鷲野さん

ものすごく大事でした!

一人だったら絶対に諦めていたようなことも、メンターの方と話すことで可能性が広がり、未来を描くことができました

もともと一人で会社を経営していて孤独を感じていたので、「応援してくれる人がいる」という事実そのものが、大きな励みになりましたね。

古川

メンターの方のアドバイスで、特に印象に残ったものはありますか?

鷲野さん

もっと自由でいいんだよ」という言葉ですね。その言葉で考え方が変わりました。

古川

鷲野さんの何を見て、そう言われたのでしょう?

鷲野さん

私は世間の一般常識にとらわれて、狭い世界で戦おうとしていたんですよね。

会社を設立したばかりで、頑張ってはいましたが目の前のことしか見えていなかった

「自分は何のために会社をつくったのか」という本質的な部分を、完全に見失っていたんです。

古川

なるほど…

鷲野さん

その言葉で目が覚めたら、本来やりたかったことがクリアになり、当初の目標だった2店舗目を今年1月にオープンすることができました

多店舗展開にあたっても、メンタリングのたびに悩みや不安な気持ちを聞いてもらいました。そのおかげで大きな安心感と自信を得て、新たな店舗をスタートさせることができました。

自分と向き合い、見えてきたものとは

鷲野さん

プログラムの間、常に自問自答を繰り返し「自分が本当にやりたいことは何か」ということに向き合ってきました。

そして、いろいろ考えているうちに、ある具体的なイメージが頭に浮かんだんです

古川

どんなイメージですか?

鷲野さん

それは“トロフィーの絵”でした

トロフィーって、ずっしりとした土台があって、そのうえに輝くカップが乗っていますよね。トロフィーを人生にたとえるなら、土台が生活の基盤です。生活が整ってこそ、人生は輝きます。

そして、その生活の基盤=土台を整えるものの一つが、「睡眠」です。

私の会社は、その“土台づくり”のお手伝いをしたいんだと、やっと自分のやりたいことを言語化できました。

古川

今後の展望を聞かせてください。

鷲野さん

まだお試し段階ですが、「土台づくり」のサポートとして、法人契約による睡眠セミナーをスタートしています

今、社員の睡眠の質を改善することで生産性向上が期待できるとして、「睡眠経営」に注目が集まっているんです。今後、企業へのアプローチもどんどん広げていけたらと思っています。

鷲野さん

また、会社として店舗を拡大し、売り上げをつくることも重要ですが、「株式会社くものうえ」の代表として、私自らが睡眠の大切さを広く届けたい

私が経験したことを伝え、多くの方に睡眠の質の重要性に気づいてもらいたいのです。

私がいろいろな人の力を借りながら強くなれたように、同じ悩みを持つ人をサポートし、社会の役に立っていきたいと思っています。

忙しい現代人がついつい、おそろかにしがちな「睡眠」。でも、健康を大きく司るのも「睡眠」であることは、間違いないですよね。

大分県アクセラレーションプログラム「Oita GROWTH Ventures」は、2025年2月26日(水)に成果発表としてOita GROWTH Ventures DEMODAYを開催したそうです。

ご興味のある方は、ぜひ公式HPをチェックしてみてください!

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