企業インタビュー
日本の伝統と革新を、世界へ!不便を解決するアイデア家庭用品を生み出す「協和工業株式会社」
「便利グッズ=ダサい」は間違い!スタイリッシュな商品続々
新R25編集部
通販番組やバラエティ番組で便利グッズが紹介されると、ついつい見てしまう…という経験はありませんか?
「こんなものがほしかった!」「これがあったら、生活の質が上がる!」という商品は、見ているだけでもワクワクしますよね。
そんなふうに人に刺激を与え、暮らしに潤いをもたらしてくれる商品を続々と開発しているのが、協和工業株式会社。
ユニークな商品の開発秘話とそのこだわりについて、取締役・中村直樹さんと、マーケティング部の皆さんにお話をうかがいました。
〈聞き手=鳥山可南子(新R25編集部)〉
“非常識”な商品をつくるきっかけは、“どん底”の経験から
中村さん
協和工業株式会社は、私の祖父・中村熊雄が1956年に創業した家庭用品のメーカーです。
「世の中の『不』を解決する」を社是とし、日々の生活の不便・不満・不自由をひとつでもなくせるようにという想いで、さまざまな商品の企画・開発をしています。
鳥山
家庭用品、というと…?
中村さん
キッチン用品、掃除用品、インテリア・寝具、美容&健康器具、季節用品などですね。
私が入社した2012年度は水筒やフライパンなどをメインに取り扱っていたのですが、これといった商品特徴がなかったため、競合他社との価格競争が年々激しくなって…
売上はピーク時の6分の1ほどまで落ち込みました。
鳥山
6分の1は、大変ですね…
中村さん
とにかく特徴のある商品を販売しなければ生き残れないと考えて、もう一度「世の中の不便・不満・不自由」を見つめ直し、それを解決できる商品開発を行うことにしたんです。
マーケティング部・高田さん
常識にとらわれず、むしろ“非常識”なアイデアを出し合い、職人の技術と最新のテクノロジーの力を使いながら、商品を形づくりました。
マーケティング部・伊藤さん
唯一無二の商品を生み出すと同時に、「品質」にも徹底的にこだわりました。
厳しい検査とテストを繰り返し、高品質の製品をお届けできるように力を尽くしています。
ありがたいことに、たくさんの商品で反響をいただいているんですよ。
画期的で生活を豊かにする最新アイテムを紹介!
鳥山
最近だと、どんな商品があるんですか?
マーケティング部・高田さん
「おいしいお肉を食べてもらいたい!」という想いから生まれた肉のスジ切り器「ニクサス プロ」は、肉好きな方はもちろん、肉は噛むのが難しく食べるのを躊躇していたご高齢の方にも好評です。
お肉の上でプッシュしていくだけで、効率的にスジを切ることができます。
鳥山
見た目のインパクトが…!
マーケティング部・高田さん
スジをカットしてくれるのは、刃物の街・岐阜県関市の熟練職人が手作業で仕上げているキレッキレの20本の彫刻刀です。
両端には刃より少し長いピンを設置しているので、刃先がまな板に当たってまな板を傷つけることもありません。
マーケティング部・伊藤さん
お肉って、スジを切らないと調理したときに硬くなってしまいますが…よくわからないじゃないですか、スジ切りって。
鳥山
なんとなく包丁で、気持ち程度に叩く感じ(笑)。
マーケティング部・伊藤さん
そのスジを簡単に逃さずカットできるので、硬いお肉もやわらかくなります。
味が短時間でしみこむようになるため、時短料理にもバッチリ。
使用後は分解して洗えるので、片付けもラクラク。食洗器にも対応しています。
鳥山
アイテムひとつで、お肉料理を美味しく、食べやすく仕上げられるようになるのはいいですね。
料理のレパートリーも増えそう…!
マーケティング部・早川さん
私からも、ご紹介したいアイテムがあります!
その名も「ムテキバサミ」です。
鳥山
無敵!?
マーケティング部・早川さん
普通のハサミではなく、冷凍肉にも食い込む両ギザ刃のキッチンバサミです。
鳥山
両ギザ刃…なんかすごそう。
マーケティング部・早川さん
すごいんです!
こちらも関市の職人技によって誕生したもの。
両方の刃をギザ刃にすることによって、その刃が食材にガッチリ食い込むため、滑りやすいものや硬いもの、逆にやわらかいものも切りやすくなります。
冷凍肉はもちろん、ミニトマトもつぶさずにカット可能です。
鳥山
キッチンバサミの概念が覆されます…
朝のお弁当づくりや、忙しい日になるべく調理器具を出したくないときなんかにもよさそうですね。
マーケティング部・早川さん
時短料理には、とにかく大活躍する商品だと思います。
使いやすさも追求していて、ハンドルは持ちやすさにこだわった形状。分解できるので丸洗いしやすく、食洗器も使えます。
企画×技術×デザインで「あったらいいな」を商品化
鳥山
生活の幅を広げてくれそうなアイテムの数々ですが…見た目もスタイリッシュなのが意外でした。
便利グッズって、デザインは正直イマイチなイメージがあって…
中村さん
ありがとうございます!
機能性と美しさを兼ね備えたデザイン力も、弊社の強みです。
日々の暮らしで何気なく感じる“こんな商品があったらいいな”という企画力と、職人の知見と技術力を掛け合わせることで、アイデアを実際の商品にするのですが…
性能や使い心地はもちろん、最新のトレンドを取り込んだ魅力的で洗練されたデザインにして、ライフスタイルに溶け込む商品を目指しています。
マーケティング部・高田さん
さらに私たちは、独自の販売戦略をとっています。
展示会への出展をはじめ、SNSやバラエティ番組、通販番組などのメディアで商品を積極的に紹介し、商品の認知を広めることで、店舗やECサイトでの購買につなげています。
鳥山
レジェンド松下さんの動画とか、ついつい引き込まれて見ちゃう。
魔法ですね、あれ。
マーケティング部・高田さん
そうなんです。
積極的に発信することによって徐々に商品の認知度が上がり、たくさんの人気テレビ番組でもご紹介いただいているんですよ。
アットホームな職場です
伝統と革新で、世界のマーケットを開拓
中村さん
私たちは、伝統の重みを大切にしながら、革新の力で未来を切り拓き、次世代の価値を創り出す企業です。
すでに韓国・中国には支店がありますが、2025年2月にはドイツ・フランクフルトの展示会に初出展し、さらに世界中のマーケットを開拓していく予定です。
これからも皆さまの暮らしがより良くなることを願って、新しい挑戦を続けてまいります。
「あったらいいな」を超え、まさしくニーズの先取りで生活を豊かにしてくれるアイテムたち。
商品ページを覗けば、ワクワクさせてくれること間違いなしです!
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