企業インタビュー
今、必要なのは“行動ファースト”。28歳の若者が「45歳からのキャリア複業スクール」を立ち上げたワケ
“戦闘力”が、未来を変える
新R25編集部
ビジネスパーソンに「キャリアの悩み」はつきもの。
今の会社にいるべきか、それとも転職か、はたまた起業か。無限とも思える選択肢を前に、進むべき道を迷っている若手ビジネスパーソンの話はよく聞きますが…
そんな「キャリアの悩み」は若手だけのものではありません。
45歳からの実践型キャリア複業(副業)スクール「ライフシフトラボ(Life Shift Lab)」を運営する、株式会社ライフシフトラボ 代表取締役 都築辰弥(つづき・たつや)さんによると…
実は今、若手以上に「ミドルシニア層(40〜50代)のキャリア形成」が深刻な社会問題になっているそう。
今、ミドルシニア世代に何が起こっているのか? そして、人生100年時代にイキイキと働きつづけるためにできることとは…?
仕事へのモチベーションを見失ってしまったミドルシニア世代の方々はもちろん、将来に漠然とした不安を感じている若手ビジネスパーソンも必見です!
〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉
ミドルシニア層のキャリアが“消化試合”になってしまうワケ
都築さん
20代のキャリアの悩みは、多くが「選択問題」ですよね。
いろいろな進路の選択肢があるなかで、AかBか、はたまたCを選ぶべきか。
それはそれで切実な問題ではありますが…40〜50代のキャリアの悩みは、20代のそれとは根本的に異なります。
石川
というと?
都築さん
僕は最初に起業した会社で「社会人同士のOB訪問サービス」を運営していたので、ミドルシニア世代の方々とお話しする機会も多かったんですが…
みなさん口を揃えて「選択肢がどんどん減っていくように感じる」とおっしゃるんです。
それも、誰もが知る大手企業に勤め、役職もあるようなビジネスエリートの方々が。
石川
そんな…転職とか起業とか、経験があればいくらでも選択肢はありそうなのに。
都築さん
ところが、そう簡単な話ではなくて。
まず「転職」。ミドルシニアの転職は増えてこそいるものの、実際の転職率は20〜30代に比べて圧倒的に低く、希望する条件での転職は年齢を重ねるごとに難しくなっていくのが現状です。
では「起業」がいいのかというと…お子さんがいらっしゃったり、住宅ローンが残っていたりする方も多く、会社を辞めて起業するリスクを取れる方は限られています。
「今の会社に残る」という手もありますが、「これ以上の出世は難しそう」「歳下の上司のもとで働くのがツラい」といった理由で、働きがいを失いつつある方も多いんです。
石川
そう聞くと、たしかに「選択肢が減っている」と感じてしまうのも無理はないですね…
都築さん
とはいえ、人生100年時代の今、就業人口の45%を占める40代〜50代はまだまだ折り返し地点にすぎません。
言うなれば、40代〜50代は“ミドルスパート” をかけるタイミングのはずなのに、この先を引退気分で消化試合にしてしまうのはもったいないですよね。
そんなモヤモヤがきっかけで、45歳からの実践型キャリア複業スクール「ライフシフトラボ」を立ち上げたんです。
“行動ファースト”で、ミドル世代の未来が変わる!?
都築さん
転職・起業・出世などに変わる“新たな選択肢”として、僕たちが注目したのが「複業」です。
「ライフシフトラボ」のスローガンは“脱・会社依存”。みなさんの経験とスキルを活かし、複業で「生涯年収+3,000万円」を生み出すことを目標にしています。
人材市場に精通するトレーナーが、60日間短期集中で個別伴走。卒業生の複業デビュー率は95%に及びます。
石川
60日間で複業デビュー…どうしてそんなことが可能なんですか?
都築さん
その最大の理由は、学ぶだけ・考えるだけで終わらない“行動ファースト”のマンツーマンプログラムを提供していること。
「ライフシフトラボ」の60日間のプログラムは、このような流れになっています。
60日間プログラムの流れ
1週目 人生後半の働き方設計
キャリア理論に則り、人生後半の理想像や今迷っていること、大切にしたい価値観などを整理。その思考過程で、複業の目的やゴールを明確にしていく
2〜3週目 強みの棚卸し
独自のワークシートを用いて仕事・プライベート両方の経験を丁寧に振り返り、その人ならではの複業の武器を探していく
4〜5週目 自分商品化
誰にどのような価値を提供して収益を得るのかを複業計画書に落とし込んでいく。複業デビューに必要な提案資料などの商売道具も準備し、自分を“商品”として磨いていく
6〜8週目 複業デビュー実践
複業求人サービスの利用やSNSでの発信、社外コミュニティへの参加などを通じて、案件獲得・実績作りのための具体的なアクションをスタート
確立されたデザイン理論である「ダブルダイヤモンドモデル」をプログラムに採用しているそう
都築さん
最大のポイントは、座学や計画だけでは終わらず、プログラム期間中に実際の複業をスタートできることです。
「どうやって案件を獲得すればいいのか」や「複業求人サービスの使い方」などの具体的なアドバイスを受けながら、最短経路で複業デビューできるのはマンツーマンならでは。
プログラム終了後もそのまま自走できるように、キャリアコーチが徹底的に伴走支援します。
キャリアコーチが全員“同世代”なのも同サービスの魅力。選考通過率3%の狭き門を通過した、人材業界やスモールビジネス立ち上げに造詣が深い40代・50代のトレーナーが多数在籍しています
石川
なるほど、だから“行動ファースト”なんですね。
都築さん
はい。ライフシフトラボのアプローチは、「課題を抱えるミドルシニアの戦闘力を高めること」に特化しています。
最近はビジネスパーソン向けのスキルアップサービスが増えてきているものの、活躍の場を広げたい個人が自己投資できる「BtoC」のサービスは意外なほど少ないのが現状。
なかでも、資格学校や社会人大学院、プログラミングスクールといった「学ぶ・考える機会」に対し、肝心な「行動する機会」を提供するサービスはほとんど見当たりません。
石川
たしかにそうかも…
都築さん
しかし、付け焼き刃のスキルでキャリアアップできるほど、今の人材市場は甘くありません。
プログラミングスキルなどの「新たな武器」を身につけるのも大切ですが…
ミドルシニア世代にとって今一番必要なのは、「持っている武器」を駆使してストリートファイトする、実践的なトレーニングの機会です。
だからこそ、「ライフシフトラボ」では“行動ファースト”を掲げているんです。
ミドル世代の意欲が、すべての世代を元気にする
都築さん
おかげさまで「ライフシフトラボ」は、サービス提供開始から1年で約200名の方に受講していただき、受講満足度は97%という結果を出しています。
石川
実際の受講生はどんな方々なんですか?
都築さん
「人生後半も活躍しつづけたい」という意欲と、今後のキャリアに対する健全な危機感を持ち合わせている、前向きな40代〜50代の方々が多いですね。
都築さん
たとえば…「定年後も働きがいのある仕事をするために、今から準備しておきたい」という50代女性は、人事コンサルタントとして複業デビュー。
数カ月で本業を上回る収益を得たことから手応えを感じ、独立を決意。現在は二拠点生活を謳歌しながら、フリーランスとして活躍されています。
大手メーカーに勤める50代男性は、役職定年をきっかけに、勤め先以外での活路を見出すために受講。
Web3関連スタートアップ企業での複業を経て、本業の新規事業コンテストでWeb3サービスを提案し、セミファイナルまで進出されました。
石川
すごい…! 本業にもいい影響が出ているんですね。
都築さん
そのおかげもあって「ライフシフトラボ」には、ベテラン社員の自律的なキャリア形成を後押ししたい大手企業からの問い合わせも急増しています。
都築さん
とりわけ大企業において、出世レースの決着や役職定年によりモチベーションが下がったミドルシニア層は「働かないおじさん」などと揶揄されますが…これは一面的な見方にすぎません。
実際には、「環境さえ許せば、さらなる活路を模索したい」という意欲的なミドルシニア層がたくさんいらっしゃるんです。
石川
それを聞くと、若手世代としても励みになります。
都築さん
ちなみに、ライフシフトラボの受講料は約50万円。もちろん、値段に相当するサービスを提供している自信はありますが、決して安い金額とは言えないと思います。
開講前は「キャリア支援に50万円も払う人なんているはずない」という意見が大半だったのですが…結果的には、1年で約200名もの方が自己投資として受講してくださっている。
それ自体が、意欲的なミドルシニア層がたくさんいらっしゃることの裏付けですし、その事実をもっと世に広めていきたいと思っています。
さらに…「ライフシフトラボ」の対象はミドルシニアの方々ですが、実は全世代に影響を与えるサービスであると僕は考えています。
石川
そうなんですか?
都築さん
僕らの世代は、ミドルシニア世代の背中を見てキャリア選択をしていますよね。
歳を重ねても、毎日楽しそうに会社に行く父親や母親、責任のある仕事をまっとうしているカッコイイ上司…
人生100年時代の今、100歳まで志を持って働く素敵なミドルシニアが増えたら、次の世代も働くことにもっと希望を持てるはず。
石川
たしかに、そんな未来がきたらワクワクしますね…!
都築さん
ずっと背中を見てきた世の中のお父さんやお母さん、職場の大ベテランの先輩方にエールを贈りたい。
それが、28歳の僕がこのサービスを始めた理由のひとつでもあるので…
新たな活路を見出したいという先輩方はぜひ、僕たちに“応援”させてください!
何かを始めるのに、遅すぎることなんてない。
「ライフシフトラボ」の受講生のエピソードを伺っていると、そんな前向きな気持ちが湧いてきます。
人生後半の物語を大きく変える一歩を、あなたも「ライフシフトラボ」で踏み出してみませんか?
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