企業インタビュー
多くの企業が陥りがちな「BtoB営業の課題」とは? 決裁者マッチングサービスのCEOに聞いてみた
「売ろう売ろう」は危険かも…
新R25編集部
決裁者マッチングサービス「チラCEO」。
経営者や役員などの決裁者同士をマッチングさせ、ビジネスにつなげるサービスです。
このサービスを通して多くのBtoB営業の課題を解消してきた、株式会社オンリーストーリーの代表取締役社長・平野哲也さんに「BtoB営業のよくある課題」を聞いてみたところ…
多くの企業が陥りがちな、“ビジネスを進みにくくさせている営業の型”があるようです。
〈聞き手=山田三奈(企業トピ編集部)〉
BtoB営業の課題は「決裁者に会えない」こと
平野さん
多くのBtoB企業が抱える営業課題のひとつは、「決裁者に会えない」ことです。
通常、営業が決裁者に直接プレゼンをしようと思ったら、アポをとって非決裁者との打ち合わせをはさんで…と、いくつかの工程が発生します。
山田
非決裁者同士だと、なかなかビジネスが進まないんですね。
平野さん
その課題を解決するのが「チラCEO」です。
ターゲット企業のキーパーソンに絞ったマーケティング活動「KBM(Keyperson Based Marketing)モデル」を実現していて…
平野さん
これによって、決裁者に直接アプローチすることが可能となり、経営課題や営業課題の解決につながります。
売ろう、売ろうという一方的なコミュニケーションでなく、同じ立場である決裁者同士が双方フラットに話すことで、何かしら貢献しあおうと“GIVEし合っているコミュニティ”ができ、契約に繋がりやすいのが特長です。
まるで恋愛マッチングアプリ…?な、「チラCEO」の機能
山田
決裁者に直接的なアプローチができるとのことですが…
具体的にはどんな機能があるのでしょう?
平野さん
決裁者とのマッチング方法はいくつかあるのですが…
たとえば「チラCEO」がおすすめする決裁者のプロフィールに対して、スワイプで「会いたい」か「興味なし」かを選べます。
平野さん
「会いたい」のリクエストは毎日3〜5人に送れて、もしマッチングしたらメッセージでのやり取りが可能になるんです。
山田
へえ〜…なんか恋愛マッチングアプリみたいですね!
平野さん
“恋愛のような出会い”の要素はけっこうあるかもしれません。
弊社カスタマーサクセスが、お人柄や商材の相性をもとに登録決裁者同士をリコメンドする「お見合い仲介」のような機能があったり。
決裁者限定のオンライン・オフライン交流会、直接大手企業決裁者にピッチできるイベントなど「婚活パーティー」のようなイベントを毎月10件ほど開催しています。
山田
なるほど…
それだけの機能があれば、たしかに決裁者同士のコミュニケーションが活発になりそうですね。
平野さん
利用ユーザーからは、「決裁者に直接会える機会が増え、ビジネスがスムーズに進行するようになった」というフィードバックを多くいただいています。
また、「新たなビジネスチャンスを生み出すことができた」という声も。
ただ仕事を請け負うだけにとどまらない、幅広い活用方法が生まれています。
決裁者マッチング一筋で9年。始まりはチラシ配りから
山田
そもそも…平野さんは、なぜこのサービスを生み出すことになったのでしょうか?
平野さん
私は、“父親や叔父、近所の人々も経営者”という特殊な環境で育ちました。
私自身も「いつか経営者になりたい」と思いつつ、一歩踏み出せない状態が続いていたなかで…大学生のときに髄膜炎を経験して、生死を問われる大きな手術を受けまして。
「死ぬときに後悔しない生き方がしたい」と強く思い、就活をせずに会社を設立しようと決意したんです。
山田
それは大変な経験をされたんですね…
でもその経験が、新しいサービスを生み出すきっかけになったと。
平野さん
はい。そこからはもう無我夢中でしたね。
キャッシュが減っていく時期を、「広告主A社の“紙のチラシ”をB社の社長に手渡しする代わりに、無料でB社の取材をする」というアナログなアプローチでなんとか乗り越えました。
この“チラシ配り”が「チラCEO」の原型です。
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平野さん
起業してからこれまで、決裁者マッチング一筋で9年やってきて…
そのなかで、たくさんの決裁者さまと出会って学ばせてもらって、マッチングからたくさんの提携や成約、人との出会いやコミュニティが生まれるのを見てきました。
多くの決裁者マッチングをしてきた僕たちだからこそできるサポートがあると思っています。
決裁者同士を繋ぐことで、ビジネスの新たな可能性を生みだすサービス「チラCEO」。
チラCEOで活用されるプラットフォームには、これまでに10,000人以上の申請が寄せられ、そのうち約7,000人が審査を通過して登録しています。
さらに、規則やルールに違反するユーザーに対して定期的に取り締まりが行われ、プラットフォームの質を担保しているのだそう。直近では、大手企業決裁者の登録も増えています。
きっとここから“いい出会い”と“新たなビジネス”が生まれるはずです。
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