載っているのは、「地方×複業×年収1,000万円相当」に共感してくださった心意気のある企業ばかりです。

手前味噌ではありますが…「チイキズカン」で、私が心躍った求人を3つご紹介しますね。

まず1つめが、北海道・川上町の役場から出ている求人「上川町と世界を繋げるプロジェクト」。

地域内外の人や企業と手を組んで、「みんなの山岳リゾートタウン」の実現を目指す取り組みです。

私も多くの地方行政と関わっていますが、「チイキズカン」のようにエッジの強いサービスには二の足を踏んでしまうもの。

ですが上川町の場合は、初期のお声がけで即決していただいて。まず、そのスタンスや実現力が素晴らしい。

これからの地方は、“未来に向けて行動する地域”と“そうではない地域”で明暗がはっきりと分かれると思います。

私も上川町を訪れましたが…地域の優れた資源をたくさん有する上川町には、可能性しか感じません。

2つめが、鹿児島県の株式会社 musuhiという会社の求人「個社を超えて集合的に企業を変革する『プラットフォーム型人事部』立ち上げプロジェクト」。

彼らを知ったのは、「薩摩会議」という地方イベントでした。

集客や地域企業の巻き込み方において群を抜いたイベントで、その主催者が株式会社 musuhiだったんです。

今回の募集も「地域企業で人事をシェアする」的なコンセプトで、仕事の創造の仕方がユニークですよね。

地域において人事機能のシェアは必要ですし、実現できれば新たなモデルになります。

彼らの“実行力”と“地域ネットワーク”をもってすれば、実現できるだろうと感じますね。

3つめが、株式会社テレビユー福島から出ている求人「ローカルテレビ局メディア拡張プロジェクト（デジタル）」です。

私は同社の仲尾社長を知っているのですが…固定観念に囚われない柔軟な発想・判断をおこなう人で。

本気で地方テレビ局の在り方を変えようとしているんですよ。

課題山積の地方で、“地方テレビ局の果たすべき役割”を共に考える仲間を求めているみたいです。

地方におけるテレビって、今なお大きな影響力を持っていて、地域のモチベーションを左右する有効なメディアなんです。

地域を深く広く学ぶきっかけとしてもおすすめですね。

もちろんです！

私自身、山形県庄内地方に本社を置いて「ヤマガタデザイン」という会社をやっていますが…

“複業人材”に恵まれたから大きく事業成長できたと言っても過言ではありません。

そもそも「ヤマガタデザイン」は、地域課題を解決することをミッションに、2014年8月に資本金10万円から始めた会社です。

私自身は東京生まれ東京育ち。前職は、三井不動産で商業ディベロッパーをしていました。

「地方から社会のために仕事がしたい」という思いだけで移住を決めて、起業したんですよ。

最初のプロジェクトは、庄内町の美しい水田風景を堪能できる“田んぼに浮かぶホテル”「スイデンテラス」の建設・運営だったのですが…

当初は、シェフやスタッフが不足していていて。

そこで、「業務委託」や「複業」などさまざまな雇用形態を採用して、県外から優秀な人材を募って体制を整えたんです。

さらにホテルの近くには、子どもたちの学童保育や遊び場となる教育施設「KIDS DOME SORAI（キッズドームソライ）」も自己資金で建設。

ほかにも農業の課題を解決するために農業用ハウス51棟で野菜の生産・バイオスティミュラント資材などの開発＆販売・農業用ロボットの開発などもおこなっていますが…

今でも、コアなメンバーが「業務委託」として働いています。

観光・教育・人材・農業…と事業の分野を広げていき、現在までに約40億程度を調達。

地方のベンチャー企業のなかではあまり類をみない速度で事業成長させることができたのは、まさに“複業人材”あってのことだと思っています。

複業人材で事業をスケールしてきた私が「チイキズカン」を立ち上げることで、みなさんに「オモシロい仕事は地方にあるんだ！」と発見してほしいですし…

地方企業にも、もっと複業人材を採用する重要性に気づいてもらいたい。

これからの時代は個人が1社に捉われず複業をするのが当たり前の社会になって、優秀な人材は“オモシロい仕事やプロジェクト”にどんどん流れていくはずなので…

「チイキズカン」でも、地方での挑戦が楽しみになるような“オモシロい会社”を取り上げていきます！