ビジネスパーソンインタビュー
リアルな経験談だけを集めました
有名企業の転職成功者5人に聞いた「本当におすすめの転職エージェント」。いいアドバイザーの見極め方は?
新R25編集部
目次
- 転職成功者5人のざっくりプロフィール
- 転職成功者たちを満足させた「本気のおすすめ転職エージェント」
- リクルートエージェント:求人の数と幅広さは圧倒的。はじめての転職に欠かせない
- おすすめポイント①:求人数・幅広さともに圧倒的な“最大手”
- おすすめポイント②:周辺サポートやセミナーも充実
- JACリクルートメント:業界に精通したアドバイザーが多数。ハイクラス向けの「両面型」
- おすすめポイント①ハイクラス&グローバル領域に強い
- おすすめポイント② 企業や業界のことを知り尽くしたアドバイザーが多い
- ビズリーチ:スカウト機能で思わぬ「出会い」も。ハイクラス転職を目指す人にぴったり
- おすすめポイント①審査をパスした“ハイクラス求人”だけを掲載
- おすすめポイント② 「スカウト」機能で、いろんな企業・エージェントと出会える
- ジェイック 就職カレッジ:未経験者も手厚くサポート。経歴に自信のない若手は要チェック
- おすすめポイント① 未経験でも正社員になれる
- おすすめポイント② 書類選考なしで20社と面接ができる
- 転職成功者が語る「転職エージェントを使ってよかったこと」
- 転職成功者に聞いた「転職エージェントを使い倒す方法」
- ①強みの違う転職エージェントに複数登録する
- ②密なコミュニケーションで、いいアドバイザーを見極める
- ③面談前に「転職先の企業に求めること」を整理する
- 転職エージェントと一緒に使うといいサービスって?
- 今回紹介したサービスをおさらい!
- 転職成功者たちの詳細プロフィール
転職活動に欠かせないサービスと言えば「転職エージェント」。
しかし数が多く、ネット上で見かける評判も多種多様。調べれば調べるほど、何を信じればいいのかわからなくなってしまいますよね。
なんとかして信頼できる情報が手に入らないものか…そう考えた新R25編集部の脳裏をよぎったのは、転職でキャリアアップを叶えたことがある「有名企業の転職成功者」たち。
転職成功者が実際に登録したことがあり、満足度が高かった転職エージェントがあるとしたら…
というわけで今回は、さまざまな業界の第一線で活躍している5名の方々に取材を敢行!
彼らが「おすすめできる!」と評価した転職エージェントだけを厳選してご紹介します。
※2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ほとんどのサービスで「Web面談」もしくは「電話面談」での対応をおこなっており、対面での面談は不要です。詳しくは各サービスの公式サイトをご覧ください
転職成功者5人のざっくりプロフィール
取材に応えてくださったのは次の5人。全員転職を2回以上経験していて、キャリアチェンジを重ねながら第一線で活躍しています。
転職成功者たちを満足させた「本気のおすすめ転職エージェント」
ここからはいよいよ、おすすめの転職エージェントをご紹介。転職成功者たちの体験談とともに、それぞれの特徴を詳しく解説します。
リクルートエージェント:求人の数と幅広さは圧倒的。はじめての転職に欠かせない
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
運営会社:株式会社リクルートキャリア
公開求人数:約12万件
非公開求人数:約13万件
※2020年4月8日時点の
公式サイト
より
対応エリア:全国
おすすめポイント①:求人数・幅広さともに圧倒的な“最大手”
リクルートエージェントの求人数は約25万件(非公開求人含む)。業界2位のdodaでも13万件程度(公開・非公開求人の合計)なので、その数は圧倒的と言えます。
1977年の創業以来培ってきたデータとノウハウを強みに、これまでに約45万人(2018年3月期)の転職を支援しています。
また、公式サイトによると、業種・職種の偏りが少なく、網羅的に求人案件が集まっているよう。
また、全国に16カ所の拠点(2020年4月時点)を構えており、地方の求人案件も豊富。地方求職者はもちろん、Iターン・Uターンを考えている人にもおすすめです。
西島さん
僕のファーストキャリアであるパイロットから、異業種への転職を目指していたときに利用しました。
もともと変わった職種のためどこを頼ったらいいかわからず、「大手だから」という理由でとりあえず登録。はじめての転職で何もわからないなか、とても親身にサポートしていただけて満足でした。
とにかく求人数の多さが圧倒的。毎日「これでもか!」というくらい大量の求人案件を提案してもらえるので、選択肢を広げられました。
冨田さん
リクルートエージェントは求人数が豊富で、幅広い提案を受けられます。条件面で細かいリクエストをしたときも、それに見合った求人案件を提案していただけました。
アドバイザーの方が親切で、話していくうちに自分の考えを整理できました。「過去に転職支援した方が入社後にどんな活躍をしているのか」まで詳しく教えてくれたのがありがたかったです。
明確な転職先を決めかねている方や、転職前に思考を整理したいと考えている方にも合っていると思います。
小西さん
全国どこでも活用できるのと、提案してもらえる求人案件の幅広さがメリットです。ほかの大手サービスもいろいろ試しましたが、総合力ではリクルートエージェントが一番だと感じました。
また、数多くの求人が集まっているのは大手ならでは。世の中にどのような求人案件があるかを把握できるので、転職初心者にはありがたいですね。
自分の可能性を狭めないためにも、1つはリクルートエージェントなどの大手サービスに登録することをおすすめします。
おすすめポイント②:周辺サポートやセミナーも充実
面接での受け答えなどをレクチャーしてもらえる「面接力向上セミナー」など、イベントも豊富。
企業セミナーや転職フェアなどもおこなっており、会員であれば参加費は無料。アドバイザーの転職サポートのみならず、さまざまな転職ノウハウを学べます。
※新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、2月〜4月実施予定の面接力向上セミナーは中止しています。詳しくは
公式サイト
をご覧ください
「リクルートエージェント」の評判を“転職のプロ”が分析。キャリアに悩む若手にオススメな理由は?
利用者の口コミも要チェック!
さらに詳しい特徴は、こちらの記事でも紹介しています
※2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ほとんどのサービスで「Web面談」もしくは「電話面談」での対応をおこなっており、対面での面談は不要です。詳しくは各サービスの公式サイトをご覧ください
JACリクルートメント:業界に精通したアドバイザーが多数。ハイクラス向けの「両面型」
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
運営会社:株式会社 ジェイエイシーリクルートメント
求人数:約3200件(公開求人のみ)
※2020年4月8日時点の
公式サイト
の求人検索ヒット数より
対応エリア:全国
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、転職相談はすベてWebもしくは電話でおこなっています(2020年4月現在)
おすすめポイント①ハイクラス&グローバル領域に強い
「JACリクルートメント」は、30代〜50代をターゲットとしたハイクラス向けのサービス。
公式サイトによると、年間約8万人(2018年度実績)が登録しており、転職決定者の74%が35歳以上。役職経験のない20代の場合、応募できる求人が限られるかもしれません。
転職決定者の職種は管理部門(経理、人事など)や営業職、エンジニアなどの技術職が主。業界のスペシャリストとして経験を積んだ人が多いようです。
そしてJACリクルートメントはもともと、海外進出する日系企業の採用支援のためにイギリスで始まったサービス。
現在も世界11カ国にグループ会社を構え、独自のグローバルネットワークを展開しています。
その背景ゆえに、外資系企業とのコネクションも豊富。国をまたいで活躍したい人は一度チェックしてみては?
冨田さん
アドバイザーとの面談のはじめに「外資系企業・英語を使う企業の求人案件が豊富」という強みを明確にお話くださったので、こちらも要望を伝えるときに迷わずにすみました。
担当アドバイザーさんの理解が早く、短い面接時間のなかですぐに私の希望を把握してもらえた印象です。
JACリクルートメントにしかない“独占求人”を紹介してもらえて、選択肢が広がりました。
おすすめポイント② 企業や業界のことを知り尽くしたアドバイザーが多い
JACリクルートメントは、企業側と求職者側の対応を同じアドバイザーがおこなう「両面型」の転職エージェントです。
アドバイザー1人ひとりが抱えるタスクが多いため、紹介してもらえる求人数は限られますが、その分アドバイザーが企業を深く理解しているのが両面型ならではのメリット。
企業の風土や求めている人材のイメージはもちろん、現場のリアルな雰囲気まで、詳しい情報を教えてもらえるはず。
さらに、特定の業界に精通している「業界経験者」のアドバイザーが多いのも特徴。専門知識も豊富なので、的確なアドバイスが期待できます。
西島さん
僕自身、2社目に入社したリクルートキャリアで、たくさんの提携エージェントとやりとりしていた経験があります。
そのころの経験から、JACリクルートメントは求人案件の量と質のバランスが一番いいと感じていたので、自分でも使ってみることにしました。
業界の幅を狭めず、自分では想像もしていない企業を勧めてくれたのがとてもありがたかったですね。
なによりすごいと感じたのが、応募した企業の選考に関する情報量。
面接官のプロフィールや、その面接官が好む話の傾向まで教えてもらえて、企業とのコミュニケーションを密に取っていることが伺えました。
※2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ほとんどのサービスで「Web面談」もしくは「電話面談」での対応をおこなっており、対面での面談は不要です。詳しくは各サービスの公式サイトをご覧ください
ビズリーチ:スカウト機能で思わぬ「出会い」も。ハイクラス転職を目指す人にぴったり
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
運営会社:株式会社ビズリーチ
公開求人数:12万8000件
採用企業数(累計):約1万3000社
登録ヘッドハンター数:約4000人
※2020年4月8日時点の
公式サイト
より
対応エリア:全国
おすすめポイント①審査をパスした“ハイクラス求人”だけを掲載
「ビズリーチ」は、管理職や専門職、次世代リーダー、グローバル人材などの即戦力・ハイクラス人材に特化したサービスです。
公式サイトによると、3分の1以上が年収1000万円以上の求人案件なんだそう。
企業や転職エージェントから指名を受けられる「スカウト」がメイン機能の1つ。
転職サイトのように自分で求人案件を探して応募もできますが、機能的には転職エージェントに近いサービスです。
導入企業の規模別比率は、100名以下が44%、501名以上が24%(2020年4月時点の公式サイトより)。大手企業からスタートアップまで、さまざまな企業に出会えます。
また、ビズリーチは無料でも使えますが、無料会員の場合、応募できる求人が一部に限られてしまいます。
有料会員の料金は、審査を通過した「タレント会員」で税抜3278円(30日間)。独自の評価基準で、よりランクが高いと認められた「ハイクラス会員」で税抜5478円(30日間)。
すべての機能をフル活用したいなら、有料会員登録を検討してみては?
おすすめポイント② 「スカウト」機能で、いろんな企業・エージェントと出会える
人気の理由は、前述の「スカウト機能」。公式サイトによると、8割以上のユーザーがスカウト経由で転職しているようです。
東條さん
ビズリーチのスカウトを介して、信頼できるアドバイザーに巡り会えました。提案された求人案件が魅力的なうえに、フラットな目線で厳しい意見をいただけたのが印象的です。
当時の僕は、銀行のファイナンス業務からコーポレートベンチャーキャピタリスト(CVC)へのジョブチェンジを考えていました。
「銀行出身だからといって決して優位なわけではない」「ベンチャー企業への関心や、やりたいことをアピールしないと受からない」とはっきり言っていただけたおかげで、きちんと過去の成果や志望動機を整理してから転職活動に望めました。
西島さん
さまざまな転職エージェントからスカウトをいただけるのがいいですね。
僕の場合は、熱量のあるスカウトメールを送ってくれる方に優先的に返信をしていました。また、すぐに求人案件の提案をしてくれるアドバイザーさんは、話が早くて好印象でした。
ただ、たくさんスカウトが来る分“ピンキリ”な印象もあるので、やりとりを重ねながら信頼できそうなアドバイザーを吟味するのをおすすめします。
小西さん
一般的な転職エージェントはアドバイザーを選べませんが、ビズリーチの場合はアドバイザー本人から連絡が来るので、自分に合ったアドバイザーを見つけやすいのがいいですね。
また、ビズリーチは本格的に転職を考えていない人にも役立つと思います。
とりあえず登録だけしておき、定期的に職歴をアップデートしておけば、ふとしたご縁やチャンスに気づけるはずです。
渡邉さん
スカウトメールをきっかけに、スタートアップに特化した転職エージェントと出会えました。当時スタートアップでの勤務は未経験だったので、非常に心強かったです。
どんなスカウトをもらえるのかを見るだけでも、自分の市場価値を知るのに役立つと思います。
「ビズリーチの評判」の真偽を“転職のプロ”が分析。選ばれた人しか使えないってホント?
「キャリトレ」と何が違うの?
さらに詳しい特徴は、こちらの記事でも紹介しています
※2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ほとんどのサービスで「Web面談」もしくは「電話面談」での対応をおこなっており、対面での面談は不要です。詳しくは各サービスの公式サイトをご覧ください
ジェイック 就職カレッジ:未経験者も手厚くサポート。経歴に自信のない若手は要チェック
(画像は公式サイトのスクリーンショット)
運営会社:株式会社ジェイック
求人数:非公開
対応エリア:全国
おすすめポイント① 未経験でも正社員になれる
「ジェイック 就職カレッジ」は、正社員経験のないフリーターや既卒、経験の少ない第二新卒の支援に特化した転職エージェント。
公式サイトによると、未経験からの就職成功率は80%以上。経歴に自信がない人でも、就職に向けて手厚いサポートが受けられます。
内定率を上げる取り組みとして、無料の就職講座を開催しているのも特徴。履歴書の書き方や面接対策はもちろん、入社後に役立つビジネススキルまで教えてもらえます。
さらに、ジェイックでは採用後1年間にわたるフォローを実施。
入社後にもアドバイザーへの相談ができるため、入社後の定着率は91.3%と高い水準を誇っています(公式サイトより)。
おすすめポイント② 書類選考なしで20社と面接ができる
未経験者の採用に積極的な企業20社との「面接会」を定期的におこなっており、さまざまな企業と一気に面接が可能。書類選考なしで面接会に参加できるので、キャリアに自身のない方にはありがたいところ。
しかも面接会に参加している企業には、すべてスタッフが訪問取材しており、安心して働ける企業だけが厳選されているのもアピールポイントのよう。
小西さん
少し前ですが、システムエンジニアから営業職への転職を考えていたときに利用しました。
ジェイックの「就職カレッジ」は、もともと「営業カレッジ」という名前でサービス展開しており、営業職に強いという評判が高いようです。
当時ははじめての転職。しかもキャリアチェンジを希望していたので不安ばかりでしたが、職務経歴書の書き方から面接のフィードバックまで、親身なサポートを受けられました。
ご提供いただいた「自己分析シート」や「面接対策基本シート」といった資料も、自分の考えを整理するのにとても役立ちます。
第二新卒や未経験の職種への転職など、キャリアが浅い方の心強い味方になると思います。
※2020年4月現在、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、ほとんどのサービスで「Web面談」もしくは「電話面談」での対応をおこなっており、対面での面談は不要です。詳しくは各サービスの公式サイトをご覧ください
転職成功者が語る「転職エージェントを使ってよかったこと」
すでに実績のあるビジネスパーソンの場合、ぶっちゃけ転職エージェントを使わなくても転職先に困ることはないはず…
それでも転職エージェントを使うことにした理由を聞いてみたところ、多種多様な「転職エージェントのメリット」が判明しました。
渡邉さん
はじめての転職活動の場合、職務経歴書の書き方や面接での受け答えなど、基本的な転職ノウハウを教えてくれるのがいいところだと思います。
ですので、転職経験がない方はぜひ、転職エージェントを利用してほしいですね。
また、面接日程の調整や企業との交渉など、面倒なことを一手に引き受けてくれるのもポイント。
在職中で転職活動に割く時間がない方、急いで転職を決めたい方にとっては大きなメリットだと思います。
冨田さん
私自身は結局、転職エージェントに紹介していただいた企業に入社を決めたことはありません。でも転職エージェントを使うメリットはたくさんあると思っています。
これから伸びそうなスタートアップ企業の求人案件や、未経験OKの求人案件など、自分では見つけられない求人案件を教えてくれるのが一番のメリットだと感じました。
さらに、アドバイザーと「キャリアの棚卸し」を一緒にできて、自分では気づかなかった新たな可能性を見出してもらえます。
私の場合、それまでの経験をアドバイザーに話したところ、リサーチやコンサルティングのスキルがあることを指摘してもらえました。
当時、自分では「法人営業しかできない」と思い込んでいたので、可能性を広げてもらえてとても助かりました。
東條さん
業界のリアルな事情や、ネットでは分からない情報を教えてもらえたのがよかったです。特に、異業種への転職をするときにはとても頼りになりました。
また、内定後の年収交渉や、現職の退職手続きなどもサポートしてくれるのもいいですね。まわりには相談しづらいことでもあるので、すごくありがたかったです。
転職成功者に聞いた「転職エージェントを使い倒す方法」
せっかく転職エージェントに登録するなら、そのメリットを存分に享受したいところ。転職成功者たちが実践した、転職エージェントを使い倒す方法を教えていただきました。
①強みの違う転職エージェントに複数登録する
小西さん
相性のいい転職エージェントと出会うためには、複数のサービスに登録してみるのがおすすめです。
その際は、強みの異なる「大手の転職エージェント」と「中小規模・個人の転職エージェント」を併用するのがいいでしょう。
大手は求人数が多く、幅広い選択肢を提示しれます。中小は求人数や会員数が少ない分、一人ひとりの求職者に親身に向き合ってくれる傾向にあります。
私の場合、「株式会社インターワークス」や「株式会社ヒューマンシップ」といった中小規模の転職エージェントにもお世話になりました。
ビズリーチに登録しておくと、こういった転職エージェントから声をかけてもらえるので興味のある方は利用するといいでしょう。
西島さん
いくつか転職エージェントを使い、常にいろんな意見をもらえる状態にしておくのがおすすめです。僕も3社ほど同時に登録して転職活動を進めました。
リクルートエージェントやdodaなどの総合型エージェントと、業界特化型のエージェント(たとえばコンサル業界なら「コンコード」など)を併用するのもおすすめ。
総合型と特化型では別視点のアドバイスがもらえます。特化型エージェントは持っている情報の密度が濃いので、色々と助かる場面も多いですよ。
②密なコミュニケーションで、いいアドバイザーを見極める
冨田さん
いいアドバイザーを見極めるためには、初回の面談で「なぜアドバイザーの仕事をしているんですか?」と聞いてみるのがおすすめです。
アドバイザーをやっている人はみんな、誰かの挑戦を応援したい気持ちがあるはずです。ただ、自分の営業ノルマに追われるなかで、そういった気持ちを忘れかけてしまうのも事実。
この質問を投げかけることで、彼らも初心に戻り、熱い支援をしてくれる可能性が上がります。
さらに、“キャリアのプロ”がどういう意思で仕事を選んでいるのかをリアルに聞けるので、自分の将来を決めるうえでも参考になるはずですよ。
小西さん
「求職者ファースト」のアドバイザーを選ぶといいですね。場合によっては「今は転職しないほうがいいのでは?」といった意見も率直に伝えてくれるアドバイザーなら、求職者の成功に寄り添ってくれている可能性が高いと思います。
あとは、ビジネスパーソンとして優秀であることも大事。資料の共有やメールなどのレスポンスが早い人は、優秀なアドバイザーであることが多いです。
東條さん
変に“ヨイショ”してこないアドバイザーのほうが信頼できますね。
初回の面談で、「僕の市場価値を正直に教えてください」と言ってみましょう。そこで「過去の経験のどこが評価されそうか」などといったプラスの面だけでなく“懸念点”まで答えてくれる人は、いいアドバイザーだと思います。
③面談前に「転職先の企業に求めること」を整理する
渡邉さん
転職エージェントは頼れる存在ですが、自分自身のやりたいことがわからないまま相談に行くのは避けましょう。
はっきり意思表示しないと、企業側の意向ばかりが優先されて、興味のない求人案件を紹介されるかもしれません。
転職先の企業に求める条件をはっきりさせるためには、リンクアンドモチベーションという企業が提唱している 「4P」が役立ちます。
4Pとは、企業の魅力因子となる「Philosophy(理念・目的)」「People(人材・風土)」「Profession(仕事・事業)」「Privilege(特権・待遇)」のこと。このなかで、譲れない条件は何か、妥協できるのは何かを考えてみてください。
冨田さん
転職を決めたら、まずは「自分にとって何が大切なのか」をしっかりと言語化することが大切です。
長期的な目標と短期的な目標、どちらもまとめておきましょう。求人案件を見るときも、その企業に転職した3年後に目標へ近づけるかどうかを想像すると選びやすくなるはずです。
転職エージェントの比較はムダ。田端信太郎とカリスマ転職コンサルタントがおすすめ活用法を伝授|新R25
自分の市場価値を確かめるためにも利用すべき
転職エージェントの活用法については、こちらの記事でも詳しく解説しています
転職エージェントと一緒に使うといいサービスって?
世の中に数多ある転職関連のサービス。転職成功者たちに聞いてみると、転職エージェントと併用することで効率が上がるサービスもあるようです。
渡邉さん
僕の場合は、転職サイトの「リクナビNEXT」やビジネスSNSの「Wantedly」「LinkedIn」なども活用し、積極的に直接応募もするようにしていました。
というのも、転職サイトと転職エージェントでには、それぞれにメリット・デメリットがあるからです。
転職エージェントの課金形態は「成果報酬型」。1人の採用が確定した時点で、転職者の年収の35%程度を企業が転職エージェントに支払う仕組みです。
つまり、1人あたりの採用コストが非常にかさむということ。企業からすれば、年収を上げれば上げるほど転職エージェントに払う金額も増えるため、年収を上げるのを躊躇されることも考えられます。
一方で、誰でも見られる求人広告が載っている転職サイトとは違い、転職エージェントのほうには「重要なプロジェクトのメンバー」などの気合いの入った求人案件が集まりやすいという一面も。
どちらも一長一短ですので、両方をうまく活用するのがおすすめです。
【目的別】おすすめ転職サイトを1163人にガチ調査! 初心者は別サービスを使うべき!?|新R25
転職サイトの選び方や活用法も伝授
転職サイトの選び方や活用法については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
西島さん
僕もビジネスSNSのWantedlyを併用しました。カジュアルに企業の担当者とコンタクトが取れ、会いに行けるのがよかったです。
東條さん
転職エージェントから提案された企業のリサーチ手段として、「openwork(旧Vorkers)」などの口コミサイトは一応チェックしていました。
ただ、口コミサイトにはネガティブな評判が集まりやすいため、書いてある情報すべてが信頼できるとは限りません。あくまで参考程度に覗くくらいがちょうどいいですね。
ひと口に転職エージェントと言っても、サービスによって強みはさまざま。そしてなにより、「この人なら全面的に信頼できる!」というアドバイザーに出会えるかどうかが転職活動の命運を分けるようです。
転職エージェントは、ほとんどのサービスを無料で使えるのが魅力。無理にひとつに絞らず、気になるものは積極的に登録。たくさんのアドバイザーに会ってみるのが先決です。
転職成功者たちの証言を参考に、あなたも“運命のアドバイザー”を探してみては?
〈取材・文=石川みく(@newfang298)/編集=葛上洋平(@s1greg0k0t1)〉
今回紹介したサービスをおさらい!
幅広い求人案件を見たい人、転職初心者におすすめ
業界に精通したアドバイザーに出会いたい人、外資系企業への転職を考えている人におすすめ
ハイクラス向け求人を見たい人、「スカウト機能」で相性のいいアドバイザーを探したい人におすすめ
既卒・第二新卒などの経験が浅い若手、営業職への転職を考えている人におすすめ
転職成功者たちの詳細プロフィール
【小西 芳樹(こにし・よしき)】神戸大学大学院卒業後、株式会社NTTデータに入社。システムエンジニアとして、金融証券のシステム開発に携わる。その後、より事業側に携わりたいと考え、営業職にキャリアチェンジ。株式会社トライバルメディアハウス、株式会社リクルートライフスタイルなどで営業、マーケティング、コンサルティング、新規事業などを幅広く経験し、2016年Chatwork株式会社に入社。マーケティング・プラダクトマネジメントに携わった後、2020年1月より事業開発としてビジネスプラットフォーム構想に携わる
【東條 昌文(とうじょう・まさふみ)】2009年都市銀行入社。ファイナンス業務を中心に法人営業業務に従事したのち、東京の地方銀行、その後銀行グループのコンサルティング会社にて法人営業業務のほか、M&Aアドバイバリー業務に従事。2018年株式会社ウィルグループに入社。HRTech特化のCVCキャピタリストとしてベンチャー投資業務をおこなう。2019年12月、株式会社soeasyにBizdevとしてジョイン
【冨田 阿里(とみた・あんり)】神戸大学卒業後、株式会社インテリジェンス(現パーソルキャリア)入社。スタートアップの採用支援と新規事業開発をおこなう。2016年セールスフォース・ドットコム入社。インサイドセールスを経て、スタートアップ戦略部を立ち上げ。2019年株式会社スマートラウンドに執行役員COOとして入社。facebookコミュニティ「The Model Academia」運営、Voicyで起業家と投資家のインタビュー「アンリのスタートアップ日記」配信中
【西島 悠蔵(にしじま・ゆうぞう)】新卒で全日本空輸株式会社に入社。パイロットとして勤務。その後、転職エージェントを利用して、株式会社リクルートキャリアに入社。キャリアアドバイザー、採用人事を経験した後に、ベルフェイス株式会社に人事立ち上げ責任者としてジョイン。2019年に株式会社土屋鞄製造所に転職し、現在に至る
【渡邉 拓磨(わたなべ・たくま)】新卒で日立コンシューマー・マーケティング株式会社(現:日立グローバルライフソリューションズ)に営業として入社。2013年に株式会社マイナビへ入社。のべ1000社以上の企業の採用コンサルティングとマネージメントに携わる。2017年に動画メディアのスタートアップ企業で営業やアライアンス等に従事。2019年にdely株式会社へジョイン
Twitter(渡邉 拓磨/dely/TRILL/クラシル)
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選び方や注意点も伝授
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