

ストロング系チューハイ、ブームのワケは?
危なくないですか? アルコール度数12%「スーパーストロング12レモン」にツッコんできた
新R25編集部
各社からさまざまな新商品が登場する現在。でも、その商品って本当にいいモノなんでしょうか?よく考えてみると、ちょっとツッコミどころもありませんか?
新連載「新商品ポリス」(タイアップ募集中!)では、新R25編集部が企業にお邪魔して、商品やサービスに読者目線(?)で切り込みます。果たして担当者はツッコミを見事跳ね返し、商品の良さをアピールできるのか…。
第7回でツッコミに行ったのは、今年の夏に発売されたこちら!
「ローソン」「ポプラ」限定で販売されている、アルコール度数12%のストロング系チューハイ「サンガリア スーパーストロング12レモン」!
世間ではアルコール度数9%のストロング系チューハイが人気ですが、それらを上回るアルコール度数ということで話題になりました。
9%でも十分高いのに、12%の缶チューハイなんてやりすぎな気がします。そこで、企画を担当したローソンにツッコんできました!
【仁科隆三(にしな・りゅうぞう)/左】ローソン商品本部 ドライ商品部シニアマーチャンダイザー【國富祐和(くにとみ・まさかず)/右】同社商品本部ドライ商品部マーチャンダイザー
ツッコミ1:「アルコール度数12%」はちょっとやりすぎでは…?

福田
「アルコール度数9%のストロング系チューハイはすぐ酔って危険…」なんて声が聞こえるのに、12%ってかなり攻めましたよね。

國富さん
アルコール度数はスパークリングワインと同じくらいなので、量を間違えなければそこまで危険ではありませんよ。
ちなみに我々も「人体実験」を行って危険性がないことは確かめています。
はやくも「人体実験」という物騒なワードがでてきましたが、大丈夫なんでしょうか…

福田
人体実験って…どんなことやったんですか?

國富さん
発売前に、商品部のみんなで、500ml缶1本を飲み切ったらどうなるか確かめたんです。
そしたら、さっぱりとして飲みやすいからぐいぐい飲めるので、みんな気持ちよく酔えましたよ。
私はあまり酔わないタイプなんですけど、これは1本でいい感じに酔うことができました。

仁科さん
私も中ジョッキの生ビールを3杯くらい飲んだ感覚になりましたね。

國富さん
でもやはり高アルコール飲料なので、飲むときは注意が必要だと思います。
だから缶には、「氷をたっぷり入れたグラスに注ぐと、よりおいしくお飲みいただけます」と表記しており、グラスに注いでゆっくり楽しんでいただくよう推奨しています。
ストロング系チューハイのアルコール度数がどれも9%の理由は?

福田
この商品はストロング系チューハイがブームになっていたから発売されたんですよね?

國富さん
そうですね。消費者のニーズがストロング系チューハイに集まっていたので、ローソンとしても何か販売できないかなと考えて始まりました。

仁科さん
コンビニエンスストアは、消費者の日常に浸透することを重視しています。
だから消費者の間で何がブームになっているかなどを徹底的に調査してから商品化させているんですよ。

國富さん
企画のときに一番悩んだのは、まわりのストロング系チューハイとの差別化です。
どの商品もアルコール度数が9%なんですが、これってなんでだと思います?

福田
えっ…何かの法律とかで、上限が決まっているからじゃないですか?

國富さん
いいえ、実は特に理由なんてないんですよ。こちらも調べてみたところ、上限は9%までなんて決まりはありませんでした。
だから「もっと高くてもいいんじゃない?」って話になって開発に着手したんです。

國富さん
そこから、どのくらいまでアルコール度数を上げられるのか検証しました。
一応15%の缶チューハイも作ろうと思えば作れるんですが、酒税の関係で高価格になってしまいます。
価格の維持を考えると、12%が上限だったんです。価格とアルコールの高さを両立させたのが、この商品の最大の強みだと思いますね。
ツッコミ2:安くて高アルコールなんて、品質が悪いんじゃないの?

福田
低価格でアルコール度数が高いとなると、気になるのが品質です。
粗悪なアルコールを使っているのでは…という声もありますが…?

國富さん
それは開発を担当したサンガリアさんの努力のたまもので、価格を抑えつつ、品質はしっかり高めています。
高アルコール飲料って味の調整がかなり難しいんですよ。どうしてもアルコール臭さが出てしまう。
だから通常の缶チューハイよりも果汁を増やして対応しました。

福田
でも、実際に飲んだ人からは、「アルコールの香りが強すぎてビビる」などの意見がありましたが…
(ニヤリ)

國富さん
それは狙い通りですね。
ストロング系チューハイを好む人は、「強いアルコール感」を欲している人が多いんです。だから逆にアルコールの強さを消しすぎないようにも注意しました。
味とアルコール感のバランス感はかなり意識したつもりです。
ストロング系チューハイブームの裏には酒税法改正が…

福田
ちなみに、ストロング系チューハイブームが来ているのってなんでなんでしょう?

國富さん
それは一概には言えませんが、2017年の6月に酒税法が改正されて、ワインや日本酒などが値上がりしたことが関係しています。
値上がりしたことで、これまで強いアルコールを好んで飲んでいた人がストロング系チューハイへ流入したのかもしれません。

福田
なるほど、ストロング系チューハイを求める人ってどんな人が多いんでしょうか?

國富さん
率直に言うと、すぐに酔いたい男性です。

福田
なんてストレートな需要なんだ。
ちなみに國富さんはどんなときに飲みたくなりますか?

國富さん
それは…
嫌なことがあったときですかね。「チクショー」って言いたくなった夜とか…
そんな目でこちらを見ないでください

仁科さん
ストロング系チューハイには、嫌なことを忘れさせてくれる力がありますからね!
こちらとしては、「スーパーストロング12 レモン」をぜひ週末に飲んで1週間の疲れを吹っ飛ばしてほしいです。
ツッコミ3:消費者からクレームが来てるんじゃないですか?

福田
発売前は、この商品に対して「やばい」「危ない」といったネガティブな意見も見られましたが、実際にクレームが来たことはないんですか?

國富さん
今のところクレームはひとつも届いていませんね。
発売前はちょっと危惧していたんですけど、ちゃんとニーズに応えていたようです。

福田
ちなみに社内からの評判はどうです?

國富さん
おおむね好評ですね。時流を捉えていて、他社にはない商品でしたから。
今のところ、販売数も予想通り推移しております。

國富さん
この商品でいうと、購入者の8割が男性です。年代だと、40代、30代、50代の順で多いですね。リピート率も高いんですよ。
ただ20代のお客さんは、最初は「何だこれ」って気になって購入されるんですけど、あまりリピートにつながりません。

國富さん
ちなみに350ml缶と500ml缶では、500ml缶のほうが1.5倍は多く売れています。

福田
やはり皆さんコスパを重視されているんでしょうね。

國富さん
そうだと思いますね。
ただ面白い結果があって、500ml缶と一緒に買う商品って何だと思います?

福田
えっ、そりゃ「からあげクン」とか「Lチキ」みたいなおつまみなんじゃないですか?

國富さん
違うんですよ。同じ「スーパーストロング12 レモン」の350ml缶なんです。

福田
ええ…!?

國富さん
多分500ml缶を2本飲んだら酔いすぎちゃう。でも、500ml缶1本じゃ物足りないっていう人が多いんですよ。
この結果はまったく予想できませんでした。
ツッコミ4:アルコール依存症の人が増えてしまうのでは?

福田
最後のツッコミになるんですが、先ほどの話を聞くと、すでに「スーパーストロング12 レモン」に依存しちゃっている人がいるんじゃないですか?
この商品があることで、アルコール依存症の人が増えてしまう気がするんですが、そこはどうでしょう?

國富さん
それは…

國富さん
販売元としてちゃんとお答えするならば、個人でちゃんと消費量を抑えていただくしかありません。

仁科さん
あくまで選択肢のひとつとして提案しているつもりですが…推奨する量は500ml缶1本。もちろん、毎日何本も飲むことはオススメできません。
自分の体としっかり相談して飲んでください…という回答でいかがでしょう?

福田
なるほど…それはこのお酒に限らずですよね。
失礼な質問にお答えいただき、ありがとうございました!
過熱するストロング系チューハイブーム。「酔いたい」という欲求に対して、すぐに応えてくれる力強さでこれからも人気は伸びつづけていきそうです。
「酒は憂いの玉ぼうき」(酒は心の憂いを取りのぞいてくれるもの、の意)とも言いますが、ほうきどころかダイソンレベルのパワーを持つこの「スーパーストロング12レモン」関しては、くれぐれも注意してお楽しみくださいませ!
〈取材・文=福田啄也(@fkd1111)/撮影=いしかわゆき(@milkprincess17)〉

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