

AIプロジェクトを成功に導く“旗振り役”を育成。日本初の「AIマネージャー向け資格試験」とは
「優秀なプログラマー」だけじゃ事業は成功しない…
新R25編集部

今や産業や業態に関わらず、ビジネスにおいて人工知能(AI)の活用が欠かせなくなりました。
でも一般社団法人 新技術応用推進基盤の担当者によると、日本には“AIプロジェクトを成功に導くマネージャー”が全然足りていないのだそう。
その不足した人材を育成するための「人工知能プロジェクトマネージャー試験」について、くわしくお聞きしました。
〈聞き手=古川裕子(新R25編集部)〉
日本初*のAIマネージャー向け資格試験

担当者
「人工知能プロジェクトマネージャー試験」は、日本初*のAIマネージャー向け資格試験です。
*一般社団法人 新技術応用推進基盤の調査による。2021年5月より実施


担当者
これまで日本の企業では、AI技術の知識を持った「優秀なプログラマー」を中心に採用や育成をしてきたと考えています。でも、それだけではダメで。
実際にAIプロジェクトが走り出すと、開発者と利用者の間に意識やスキルのギャップが生じ、事業がうまく進まないケースを多く見てきました。
私たちはそこに大きな課題を感じていました。


古川
この状況、あるあるな気がします…

担当者
AIプロジェクトを成功させるためには、単にAIの仕組みやデータサイエンスの知識があればいいというわけではなく、それを前提に、どう事業をつくり、どう改革するかをリードする「マネージャー」が必要となってきます。要は“旗振り役”ですね。
ただ…まだ日本には、その役割を担えるマネージャー人材が極めて少ないと感じています。

古川
それはなぜでしょう?

担当者
日進月歩かつデータドリブンなAIの世界では、一般的なITプロジェクトに比べても、完成したものの成果や途中進捗を予想するのが難しいと思うんですよね。
それでもマネージャーは「目標」や「道のり」を設計し、関係各所と調整を重ねて協力を引き出し、納期までに価値を生み出すことまで期待される――このように、幅広い役割を求められるからではないでしょうか。

古川
なるほど。創造して戦略を立てて実行して…すごく難しい仕事なんですね。

担当者
はい。AI業界でもっとも不足し、重要な人材と言ってもいいと思います。
にもかかわらず、これまでAIマネージャー向けの教育や資格は少なく、マネージャーの成長は“個人的経験”に任されているというのが実態だったのではないかと。
この状況を打破すべく立ち上がったのが、 AIをうまく使って、ビジネスを効果的・効率的に前進させる人材の力を測る「人工知能プロジェクトマネージャー試験」です。


担当者
合格者には、当法人の認定資格「人工知能プロジェクトマネージャー」(商標登録済)を授与します。
この資格は、AIプロジェクトを牽引するマネージャーやAIコンサルタント、AIプランナーを目指す方はもちろん、事業会社のIT部門や企画部門の方にとっても有用な資格だと考えています。
「人工知能プロジェクトマネージャー試験」資格取得のメリット

古川
資格を取得すると、どんなメリットがあるんでしょうか?

担当者
まずはスキルアップ・キャリアアップにつながっていくと考えています。
AIプロジェクトに求められるスキルや知識のレベルが上がることで、プログラマーからマネージャーへ、さらには技術のわかるプランナーやインベスターへとキャリアを広げていける可能性があります。


担当者
また“AIで組織に成果をもたらせる人材”であることが証明されるので、就職や転職への活用が期待できるのもメリットです。

古川
たしかに、自己PRで大きな武器になりそうですね。

担当者
さらに個人だけでなく、法人受験にも対応しているので…
対外的には、社員のスキルレベルを証明することで、企業として人材のスキルを示す手段の一つとして活用していただけると思います。
さらに社内的にも、社員のモチベーション向上や昇格判断、育成基準として役立てていただけますよ。

古川
法人にも資格取得のメリットがあるんですね。
試験の内容は? 要点を網羅した「公式テキスト」も

古川
では、具体的な試験の内容を教えてください。

担当者
試験では、「AIプロジェクトの企画力/検討力」「AIを開発させる技術/使いこなす技術」「困難を超えてプロジェクトをやりきる力」などが問われます。


担当者
試験時間は90分。計990点満点のうち、8割前後で合格となります。
受験料は、個人受験で1万8,700円(税込)です*。
*法人団体受験様は、受験人数に応じた割引価格にて受験可能。大学等の教育機関受験様は、通常の団体受験からさらに割引価格で受験可能

古川
合格に向けて、どのように勉強すればよいのでしょうか?

担当者
試験対策の公式テキスト『AIを活用する技術を学ぶ』をご活用ください。

担当者
試験の出題範囲が分野別で要点整理され、合格に向けた学習に最適な書籍です。
必ずしも資格試験を目指さない方でも、AIを使って事業の創造と変革を目指さなければならない立場や役職にある方にとって、適した学習書となるように考えられています。


古川
AIを活用するビジネスパーソンは必読ですね…!

担当者
そうですね。というのも、AIを事業にどう使うかって、日本全体にとっても大事なテーマだと思うんです。
天然資源や国土面積に恵まれているわけではない日本経済が成長を続けていくためには、“企業のAIビジネス力”を高める必要があるのは明らかではないでしょうか。
でも、「日本は技術には強いけど、ビジネスに活かす力が弱い」「日本企業はITやデジタルに疎い」といった言説はいまだに根強く残っています。
だからこそ、この資格試験が企業の競争力アップにもつながり、個人にとってもキャリア形成の道を切りひらく存在になれば嬉しいです。
ものすごいスピードで社会に浸透していくAI。
企業成長に活かせるAIのマネジメントスキルがあれば、これからの時代を生き抜く大きな力になりそうです。
オンラインでいつでも受験できるので、真に“マネジメント”をできる人材になりたい方は受けてみては?
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