企業インタビュー

日本初のサイト売買サービスの代表に学ぶ、良いM&Aに必要な「たったひとつのこと」

日本初のサイト売買サービスの代表に学ぶ、良いM&Aに必要な「たったひとつのこと」

トップの考え方や行動で、会社や事業は180度変わる

新R25編集部

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ここ数年ですっかり浸透してきた“M&A”というワード。経営者でなくても、この言葉を聞く機会が増えているのではないでしょうか。

改めて説明すると、M&AとはMergers(合併)とAcquisitions(買収)の略。

株式譲渡、事業譲渡、合併、会社分割などのさまざまな手法で、会社もしくは経営権を取得することを指します。

今回紹介するのは「サイトキャッチャー」。数あるM&Aのなかでも、「Webサイト」の売買や仲介に特化したサービスです。

同社代表取締役の横山良雄さんいわく、“М&A”という言葉自体は浸透してきたものの、まだまだ実態が認知されていないのが現状なんだそう…。

自身も事業譲渡でサービスを引き継いだという横山さんが、同サービスを通じて伝えたいという「良いM&Aの定義」を教えてもらいました。

〈聞き手=石川みく(新R25編集部)〉

5代目社長が実感した、「事業を生まれ変わらせるM&A」の魅力

横山さん

サイトキャッチャーは2005年に創業し、サイト売買を中心とした事業譲渡や株式譲渡等のM&A仲介事業を行っています。

サイト売買サービスはほかにもありますが、日本で初めてサイト売買を開始したのはサイトキャッチャーなんですよ

石川

へぇ! かなり歴史のある会社なんですね。

横山さん

そうですね。創業当時に比べると、サイトM&Aの認知は格段に上がっていて、売りたい・買いたいニーズも上がっています。

そんななか、私たちがミッションとして掲げているのは「事業を生まれ変わらせるM&A」というテーマです。

というのも…サイトキャッチャー自体も事業譲渡を繰り返していて、私が5代目なんですよ

石川

5代目! ずいぶん紆余曲折あったんですね。

横山さん

はい。うちの歴史をまとめると、ざっとこんな感じで…

私と知人の3名で事業譲受したのが、2020年の9月です。

石川

…この、上に書いてある芸人さんの名前はなんですか?

横山さん

その年度のR-1・M-1チャンピオンですね。2020年はマヂカルラブリーイヤーだったと思っていただければ。

小ネタのクセがすごい

石川

横山さんはどうしてサイトキャッチャーを買おうと思ったんですか?

横山さん

私が事業譲受した2020年はコロナ禍の真っ只中で、人と会える機会が急激に減ってしまった時期でした。

それまでのM&Aは、人と対面で話して取引が生まれることが多かったのに、今後その機会が失われてしまう。

そうなったときに、サイトを買いたい人・売りたい人をインターネット上で探せる場所は貴重だし、今後ますます価値が出てくると思ったんです。

石川

サイトキャッチャーの業績は、事業譲渡を受けたときから右肩上がりだったんですか?

横山さん

いや、過去の事業主もさまざまな工夫をしていたんですが、あまり上手くいっているとは言えない状態で。

なので、私はまず最初に3つの改善に取り掛かりました。

1.サイトの使いやすさ向上

2.売主、買主、売買を悩んでいる方とのコミュニケーションを増やす

3.積極的に提携や広告出稿を行う

石川

ほう…

横山さん

サイトの使いやすさ向上については、未だに対応していて終わりがないのですが…

とりあえず買収した直後は、スマホで見づらい部分や、数年前の記事が出てしまっていた部分を改修。サイトとして“止まっている”感が無くなるようにしました。

また、サイトのM&Aだからといってすべてオンラインでは完結しないので、悩まれている方がいたら「とりあえずオンライン面談はどうですか?」と声をかけていきました。

提携や広告出稿もそれまで積極的にしてなかったので、当たり前にやった感じですね。

こう並べてみると、ひたすら凡事徹底を意識しただけなのですが…

結果的には買収前と比べると、3年で売上・営業利益ともに10倍成長しています。

石川

すごい…横山さん自身が「事業を生まれ変わらせるM&A」を実現したんですね。

横山さん

まさにそうですね。

ただ売って(買って)終わりではなく、その先の事業運営にまでいい影響を及ぼすような“M&Aの成功例”を、世の中にもっと増やしていきたいと思っています。

老舗ならではの特長も。サイトキャッチャーの2つの強み

横山さん

具体的なサイトキャッチャーの強みは2つあります。

強み①:サイトの売買実績&売却サイトの登録数が多数

横山さん

サイトキャッチャーの売却登録件数は11,300件以上、売買実績は1,350件以上(2023年7月現在)と、数多くのM&A仲介を行っております。

実際に、月次も20件近く案件成約しています

石川

長く続いているサービスならではの実績ですね!

横山さん

長く続くサービスなので、多くの方のM&A仲介を対応させていただけているのは非常にありがたいです。

ただ、件数をこなすことだけを重要視はせず、対面・電話・オンラインMTGなどで、どれだけ顧客とコミュニケーションができたか?をKPIにしています。

コミュニケーションを介して、

・売主さん、買主さんがなぜ売却したいのか?

・どんな相手に売却(買収)したいのか?

・売却(買収)後、どうしたいのか?

を知ることが重要だと考えているからです。

弊社のビジョン(目指すべき姿)は、「相手が利することを考える、長期的な信頼関係の構築」。

目先の自社の利益よりも、長期的な信頼関係の構築を重視しています

強み②:売り手も買い手も納得できる“交渉”を実現

横山さん

“良いM&Aの定義”とは、譲渡後も事業が成長し、売主・買主ともに満足できる状況になることだと思っています。

そのためのポイントはいくつかありますが、一番大切なのは売主も買主も誠実であることです。

横山さん

サイトキャッチャーには、交渉をご自身で直接おこなう「直接交渉プラン」と、仲介担当者に相手との交渉をすべて任せる「サイト売買仲介プラン」の2つのプランがあるんですが…

どちらにおいても、“誠実”に取引ができるように意識しています。

横山さん

「直接交渉プラン」の場合も、売り手・買い手のみなさんに交渉を丸投げするわけではなく、専任の担当者が丁寧に売買をサポート

売りたい場合は事前に登録内容を審査・ヒアリングさせていただき、案件の信頼性を高めます。募集が集まらない・もっと集めたいなどのご相談にもお応えします。

買い手の方も、どのようなサイトを購入したらいいかわからないなどのお悩みがあればいつでもご相談ください。

事前にお探しの条件をお伝えいただければ、条件に合うサイトの登録があり次第、担当者からご連絡をさせていただくことも可能です。

石川

「サイト売買仲介プラン」の場合は、もっとガッツリ仲介に入ってくれるということですか?

横山さん

そうですね。サイト売買の交渉にあたって、一番気をつけたいのが「金額の交渉」です。

お互い金額の話になると感情的になりやすいので、せっかくの話が流れてしまったり、どちらかが「損をしてしまった」と思ったりするような取引は決してないよう、常に意識しています。

石川

そこをプロが仲介してくれるわけですね。

横山さん

はい。サイト売買に慣れていない当事者同士が交渉をすると、無駄な質問のやりとりに時間を使ってしまうことも多いんです

弊社が仲介に入れば2週間程度で終わる交渉を、数カ月にわたってやりとりしているようなケースも見られます。

弊社をうまく活用していただくことで、質問や交渉の質を高めるだけでなく、時間の浪費を防ぐことにもつながるはずです。

M&Aの成否を決めるのは“人間関係”

石川

お話を伺っていると、M&Aは「人間同士の交渉」が一番大事で、一番難しいところなのかもしれないですね。

横山さん

まさに、M&Aは人間関係が一番大切だと思っています。

私もこの事業を始めるまでは、M&Aは一期一会みたいなもので、一度取引をしたらそれで終わりだと思っていたこともあるんですが…

予想に反して、サイトキャッチャーはリピーターがすごく多いんです

石川

そうなんですか! たしかに意外です。

横山さん

一度買い手を経験した方が今度は売り手になったり、逆に売り手の方が、その利益を利用して別のサイトを買ったり…といったケースがすごく多いんですよね。

弊社には毎月20〜40件ほどの新規依頼がありますが、それに加えて、紹介やリピーターの依頼も毎月20件以上はご連絡いただいています

石川

全体の3~4割が紹介やリピーターのお客さんなんですね…!

横山さん

「いい経験をしたな」と思ってくれた方がクチコミで紹介してくれて、その紹介が大きなM&Aのきっかけになることもよくあります。

なので私は、とにかく高く売ろうとしたり、微妙な案件を値下げして売り抜けたり…といったことはしたくありません

取引ごとの部分最適ではなく全体最適を考えて誠実に向き合うことで、結果的には私たちの事業も伸びていくと考えています。

石川

売り手も買い手も仲介者も“誠実”でいるのが大切なんですね。

横山さん

まさにそうですね。

トップの考え方や行動で、会社や事業は180度変わります。

ちなみに、売主さん・買主さんだけでなく、弊社も常に初心を忘れずにいたいという想いも込めて…

弊社の壁には、こんな感じで大きな絵が描かれているんです

石川

すごいインパクトですね…!これは何を意味しているんですか?

横山さん

OVER ALLsさんに依頼して、会社の想いを書いていただききました。

弊社は「Think different(常識に囚われないこと)」というバリューを掲げているので、常識にとらわれず、月明かりの下の女性が水面に写っているように描いてもらいました。

あとは、単純に会社にアートがあるってオシャレかなと(笑)。

このようなオフィスで、常識にとらわれずに”良いM&A”を増やそうと頑張っておりますので…

「事業を生まれ変わらせるM&A」で世の中に新たな価値提供をしたいという方はぜひ、弊社にお気軽にご相談ください!

サイトキャッチャーでは、無料クイック査定も受付中なんだそう。

これまで5000件以上査定したサイト査定の専門家が、24時間以内にクイック査定をしてくれます。

どんなサイトでも無料査定できるとのことなので…まずは査定だけでも試してみてはいかがでしょう?

もちろん、「どんなサイトがあるのか見てみたい」という買い手の方も大歓迎です!

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