“結論から話して”と言われたらあなたはどう思う?
「簡潔に3点で話します」がよいとされる風潮…“問題だ”と考えるビジパも2割超いる理由は?
新R25編集部
「ビジパの新常識 ~新R25総研~」では、ビジネスパーソンの知見が集まるアプリ「新R25ワイドショー」に寄せられたさまざまなトピックをまとめ、“もっとも現代的でもっともリアルなビジネスまわりの新常識”を発信していきます!
今回は、「3点で述べます」など、簡潔に話すべきという風潮がテーマ。実業家の若新雄純さんは、「3点で述べる」といったような“効率”を求めるべきでないと主張しています。
若新さん
今の若手ビジネスパーソンの方々は、「3点で述べる」とか「簡潔に述べる」のをやめたほうがいいと思うんです。
みなさんは、自分が仲良くしたい人に「要するに何?」なんて言われたら悲しくないですか? そんなことを求められてうれしい人なんていないですよね。仕事って人間関係で成り立っているものなのに、「簡潔に話せるようになること」が優秀な人材になるためのステップだと思われている。
僕はそんな風潮を、ちょっと怖いとすら感じています。
そんな「話を簡潔にすべきという風潮」をどう思うか? 新R25で調査したところ、79%の方が「問題はない」と回答しました。
全105回答。新R25公式アカウントによるTwitter上での投票より
「新R25ワイドショー」に寄せられた、肯定派・否定派・どちらでもない派…それぞれの意見から、思考を深めてくれるようなコメントをピックアップしてご紹介します!
まずは「簡潔にすべき」という風潮をどちらかというと肯定的に受け止めている方々から。
【肯定派】の声
①まずは簡潔に述べるべき!
こちらは、基本の「型」として簡潔に述べるスキルは必要だという意見。
とくに“何が言いたいの?”と言われてしまいがちな若手ビジパは、伝え方の基礎をおさえてから、「守破離」でいう「破・離」に到達するのがよさそうです。
②3点で述べることで、話が“面白く”なくても聞いてもらえる
自分の話には面白さがないので、3点で述べているという回答も。
「3点で述べる」という発想は、話に、少しでも興味を持ってもらうためのテンプレ的な工夫。“面白い話”ができない、また立場的に話に興味を持ってもらいづらい…という人にとっては、とても便利なフォーマットと言えそうです。
続いては、簡潔さを求めることに対してどちらかというと否定的なコメントを見ていきましょう。
【否定派】の声
①ストーリー性をもって伝えたほうが“伝わる”
こちらは、まとめて伝えるよりもストーリーとして伝えたほうが“伝わる”のだという意見。
広告の世界で飛び交うキャッチーな言葉に慣れすぎることなく、バックグラウンドや思想から伝えるのが本筋であるという真っ当な投稿でした。
②経験や考察からくる“信頼感”がない
簡潔に話すスキルばかりが先行し、“リアルな経験”や“深い考察”を感じられないトークが増えたという指摘。
手短に話すだけでなく、「私も先日やってみて感じたのですが…」など固有の経験を付け加えると、説得力がぐんと増す気がします。
続いて、「簡潔に話すべき」という風潮に肯定/否定のどちらでもない姿勢をとる方々をご紹介…!
【どちらでもない派】「この順番で話してみよう!」
結論→簡潔に→熱量込めて…というグラデーションで話すべきという具体的なアドバイス!
「結論から話して」というのも話が長くなりがちな人が言われがちな指摘ですが、この順番を意識しておけば、ハイブリッドなコミュニケーションができそうです。
【番外編】若新さんは「機械になるなよ」と言いたいのだ
若新さんが言いたいのは、実際に「3点で述べてはいけない」ということではなく、「簡潔さや効率だけを求める機械になるな」ということ。
極端な言い方でインパクトを与えているのだという、若新さんの表現に対する解釈も!
あなたは話に簡潔さを求めますか?
アンケートでは「簡潔さを求める風潮」に対して「問題はない」が優勢でしたが、深堀りしてみると多様な意見が見られました。
「3点で述べる」をひとつの例とした若新さんの主張は、効率や合理性を追求するのは機械と同じことではないか? 人間らしい仕事とは何か?と考えるきっかけになったのではないでしょうか。
ぜひ、一度立ち止まって考えたあなたの“新常識”も聞かせてください!
〈文=サトーカンナ(@umaicupcakes)(ネゴト)/編集=天野俊吉(@amanop)〉
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