初心者向けの“完全マニュアル”
転職エージェントとは? 仕組みや転職サイトとの違いをプロたちが伝授
①転職エージェントとは?どんな仕組み?
②転職エージェントと転職サイトの違い
③転職エージェントが無料の理由
④転職エージェントのメリット/デメリット
⑤転職エージェントの利用方法
⑥おすすめ転職エージェント
⑦転職エージェントに関するQA
※クリックで該当箇所に飛びます
わからないことだらけの転職活動において心強い存在…とは聞くものの、「どんな仕組みなの?」「転職サイトとの違いは?」「デメリットはないの?」など、不安はつきませんよね。
そこで新R25では、転職エージェントに精通した専門家2名に取材を敢行。転職エージェントにまつわるギモンを徹底的にぶつけてみました!
今回ご協力いただいたのはこちらの2名です。
目次
転職エージェントの仕組みは? 無料で使える理由は?
2転職エージェントと転職サイトの違いとは?
3転職エージェントを利用するメリットとは?
メリット①:転職活動の相談に乗ってくれる
メリット②:内定獲得のためのノウハウを教えてもらえる
メリット③:面倒なことをアドバイザーに一任できる
メリット④:非公開求人を紹介してもらえる
メリット⑤:自分の市場価値を把握し、キャリアプランを整理できる
4転職エージェントの利用方法
STEP1:転職エージェントに登録する
STEP2:面談でキャリア相談や求人案件を紹介してもらう
STEP3:選考の準備をサポートしてもらう
STEP4:内定後は給与交渉や退職のサポートをしてもらう
5転職エージェントを利用する際の注意点(デメリット)
デメリット①:「転職ありき」で話を進められるかも
デメリット②:希望とかけ離れた求人案件を提案されるかも
デメリット③:内定受諾を急かされるかも
6プロがおすすめする“転職エージェントの選び方”
71128人が評価した“おすすめの転職エージェント”
8おすすめ転職エージェントをキーワードから探す
9転職エージェントの基礎知識
10転職エージェントのよくあるQ&A
11精通者たちの詳細プロフィール
転職エージェントの仕組みは? 無料で使える理由は?
石川
松本さん
相性のいい求人案件を提案してくれるのに加えて、過去の実績などをもとに選考のサポートもしてくれます。
石川
松本さん
転職エージェントは、1人の採用が確定した時点ではじめて報酬が発生する「成果報酬型」。採用した人の年収の3〜4割を、企業が“紹介手数料”として転職エージェントに支払う仕組みです。
石川
松本さん
転職エージェントと転職サイトの違いとは?
石川
松本さん
気になる求人案件を自分で探してスピーディに直接応募できるのがメリットですが、選考対策などは自分でしなければなりません。
なので転職エージェントとの一番の違いは「サポートをしてくれる仲介者の有無」ですね。
転職活動は慣れていないと自分ひとりで進めるのは難しいので、転職エージェントのアドバイザーに相談したほうがスムーズに転職できるかもしれません。
転職サイト | 転職エージェント | |
求人数 | 転職エージェントと比べると多い | 転職サイトに比べると少ないが、 非公開求人がある |
理想の求人との 出会いやすさ | 自分で探す手間がかかる | アドバイザーが相性のいい 求人案件を提案してくれるので 出会いやすい |
選考の サポート | サイト上の説明を見ながら 自分で進めないといけない | 職務経歴書の書き方や 面接対策などを アドバイスしてくれる |
年収交渉 | 自分でやらないといけない | アドバイザーが代行してくれる |
退職 サポート | 自分でやらないと いけないケースが大半 | アドバイザーがサポート してくれるケースもある |
転職サイトと転職エージェントの違いって?業界のプロに聞いたそれぞれの特徴と活用法|新R25転職
転職エージェントを利用するメリットとは?
メリット①:転職活動の相談に乗ってくれる
小林さん
アドバイザーは、企業の担当者と綿密に連絡を取っています。なので、求人案件を紹介されるだけでなく、その企業のリアルな社風や中途採用者の活躍度合いなども教えてもらえます。
石川
小林さん
また、アドバイザーと「キャリアの棚卸し」を一緒にしていくことで、自分では気づかなかった新たな可能性を見出してもらえるかもしれません。
たとえば自分では「営業しかできない」と思い込んでいても、過去の実績から営業以外のスキルが見出してもらえることもあるでしょう。
アドバイザーと一緒に過去の経歴を整理することで、業種・職種の選択肢が広がっていきます。
メリット②:内定獲得のためのノウハウを教えてもらえる
松本さん
プロのサポートを受けながら準備できるので、右も左も分からないまま応募するよりも選考に通過する可能性が高まります。はじめての転職活動の場合は特に心強いでしょう。
メリット③:面倒なことをアドバイザーに一任できる
松本さん
在職中で転職活動に割く時間がない方、急いで転職を決めたい方にとっては大きなメリットです。現在勤めている職場の退職手続きなど、まわりには聞きづらいことも相談できますよ。
メリット④:非公開求人を紹介してもらえる
小林さん
石川
小林さん
また、応募が殺到しがちな人気企業の求人案件や、専門的なスキルを持った人だけを集めたい求人案件なども、企業側の選考の手間を省くために非公開にされることが多いですね。
いずれにせよやりがいのある求人案件なことが多いので、アドバイザーに聞いてみるといいでしょう。
メリット⑤:自分の市場価値を把握し、キャリアプランを整理できる
松本さん
アドバイザーにどんな求人案件を紹介されるのかを知ることで、おのずと市場価値が把握できるのも、転職エージェントを利用するメリットですよ。
石川
松本さん
業界のプロに聞いた、転職エージェントのメリット&デメリット。“使えない”って噂はホント…?|新R25
転職エージェントの利用方法
小林さん
STEP1:転職エージェントに登録する
小林さん
このように同じ運営会社が似たようなサービスを提供している場合があるので、間違えないよう気をつけましょう。
小林さん
場合によっては電話で対応してもらうことも可能です。
STEP2:面談でキャリア相談や求人案件を紹介してもらう
小林さん
事前のヒアリングもふまえて、合いそうな求人案件を紹介してもらえます。
「リクルートエージェント」など、網羅的に求人案件を抱えている“総合型”の場合は、いろんな可能性を提示するために数十件単位。
特定の業界・職種に強い“特化型”の場合は、厳選して数件の提案となることが多いです。
もちろん、その場ですぐに応募する必要はありません。家に帰ってからじっくり吟味しましょう。
STEP3:選考の準備をサポートしてもらう
小林さん
転職エージェントは転職者の年収の一部を報酬として企業から受け取るビジネスです。
なので、求職者をなるべく高い年収で入社させられるよう、できるだけ魅力的に見せるサポートをしてくれます。遠慮せずに頼りましょう。
また、直接の応募と違って、転職エージェント経由だとアドバイザーが企業への推薦文を添えてくれます。
表面的なスペックにとどまらない魅力をアピールしてくれるので、書類選考の通過率は高くなる傾向にあります。
石川
小林さん
面接の前に、アドバイザーから過去の選考情報を仕入れるといいですね。企業との信頼関係が築けているアドバイザーなら、面接官の人柄や好かれる受け答えなどの“裏事情”まで教えてくれます。
どんな面接官が面接に出てくるのか、どんなことを聞かれるのかを事前に知っておけば、本番で焦らずにすむでしょう。
STEP4:内定後は給与交渉や退職のサポートをしてもらう
小林さん
入社予定の企業の給与テーブル(年齢や能力に対応する給与の幅)をもとに、実現可能な範囲で高い年収がもらえるように交渉してくれます。
希望すれば、退職についてのサポートも受けられます。上司に引き止められたらどうすればいいのか、退職手続きを進めてもらえない場合の対処法など、状況に応じたアドバイスがもらえるでしょう。
転職エージェントを利用する際の注意点(デメリット)
デメリット①:「転職ありき」で話を進められるかも
松本さん
実際、たくさんの求人票を見せてきて、応募を促してくるアドバイザーがいるのは事実です。
石川
松本さん
小林さん
もし冷たい対応を受けた場合は、使うエージェントを変えてしまいましょう。どうしてもそのエージェントとやりとりをしたければ、担当アドバイザーを変えてもらうという手もあります。
デメリット②:希望とかけ離れた求人案件を提案されるかも
小林さん
たとえば事務職を希望しているのに「一度は営業も経験したほうがいいですよ」などと、希望とはまったく違う求人案件を紹介されることがあります。
そういった異業種・他職種への転職がいいほうに転ぶこともあるので難しいところですが、提案がしっくりこないときには断る意志が必要です。
石川
小林さん
返ってきた答えが論理的でなく納得できないようなら、単に押し込みやすい求人先を紹介されている可能性が高いので、断ってもいいでしょう。
また、断る際には「なぜその求人案件が気に入らないのか」をはっきり伝えることも大切です。そうやってアドバイザーとコミュニケーションを取っていけば、提案の質も徐々に上がってくるはずですよ。
デメリット③:内定受諾を急かされるかも
松本さん
なので、1社から内定が出た途端にほかの企業を紹介してくれなくなったり、「2週間で返事をしないと企業側に迷惑がかかる」などと内定受諾を急かされたりする可能性は否めません。
石川
小林さん
そして、内定獲得後も転職活動を続けられるように、あらかじめ複数の転職エージェントに登録しておくといいですね。
プロがおすすめする“転職エージェントの選び方”
石川
松本さん
石川
松本さん
さらに、担当アドバイザーが転職の成否を分けるので、複数のサービスに登録してから厳選するのをおすすめしています。
特に大手の場合は抱えている求人案件が似ているので、どれもそれほど大きく変わりません。登録前にスペックをあれこれ比較して悩むのは、あまり意味がないと思いますよ。
石川
具体的には、どれぐらい登録すればいいんでしょう?
松本さん
さらに転職の希望が明確なら、特定の業界・職種に特化している“特化型”の転職エージェントも1〜3個併用するのがおすすめです。
石川
松本さん
アドバイザーの選び方については別の記事でお話ししていますので、合わせてご覧ください。
転職エージェントは複数登録すべき?何社使うのがベスト? プロに聞いた“選び方の正解”とは|新R25転職
転職エージェントで失敗しないアドバイザーの選び方。登録前に比較するのはムダ!?|新R25転職
1128人が評価した“おすすめの転職エージェント”
おすすめ転職エージェントをキーワードから探す
転職エージェントのよくあるQ&A
詳しい回答が気になる方は記事をご覧いただき、これからの転職活動に活かしてください。
Q
転職エージェントの利用がおすすめな理由は?
A
担当のアドバイザーがカウンセリングをもとに相性のよさそうな求人を提案してくれます。そのため良い意味で予想外の出会いが生まれやすいです。また、選考のサポートもしてもらえるので、初めての転職では特におすすめです。
Q
転職エージェントは無料?どうやって稼いでるの?
A
転職希望者は無料で使えます。 その理由は、採用が決まると企業から成果報酬がもらえるビジネスモデルだからです。
転職エージェントを使っても費用がかからない理由は?|新R25転職
Q
何社の転職エージェントを掛け持ちすべき?
A
違う強みを持つ転職エージェントを3社ほど掛け持ちするのがおすすめです。たとえば1つはリクルートエージェントなどの総合型の大手。2つ目は第二新卒向けなど自分の年齢に特化したもの。3つ目に希望の業界に特化したものなど。そうすることで、より希望する条件の転職が実現しやすくなるでしょう。
Q
中小の転職エージェントはイマイチ?
A
小さい転職エージェントの良さもあります。 たとえば特定の領域により特化していたり、あなたをより丁寧に扱ってくれたりするかもしれません。
Q
すぐ転職するつもりはなくても使っていいの?
A
キャリア相談するだけでも大丈夫です。そうやって使っている方も多くいます。また、まともな転職エージェントほど、転職意向度の低い方も相手にしてくれます。
転職エージェントの登録は、転職する気がなくてもOK?|新R25転職
Q
転職エージェントはいつ登録すべき?
A
転職活動が終わるまでにだいたい2〜3カ月ほどはかかります。なのでもし転職時期の希望があるなら、その3カ月前を目安に登録するのがおすすめです。また、すぐ転職するつもりがなくてもとりあえず登録しておいて、年に1回ほど健康診断のようなつもりでキャリア相談する使い方もおすすめです。
転職エージェントの活用法などをプロたちが伝授|新R25転職
Q
転職エージェンを使わないほうがいいケースもある?
A
結局は担当者との相性が重要なため、当たり外れは確かにあります。また、転職サイトを使って自分で転職活動を進めるなどの代替手段もあります。しかし非公開求人を紹介してもらえるなど、利用するメリットも大きいのであえて避ける必要はないかと思います。一方、あえて使わなくてもいい人を挙げるとすると、行きたい会社が決まっていて直接応募をすれば良いケースなどです。
Q
サポートを途中で断る方法は?
A
メールや電話で意思を伝えるだけでOKです。担当者がしつこいと感じたときや、「使えない」「むかつく」と感じたら、遠慮なくほかの転職エージェントを利用することをおすすめします。
転職エージェントの断り方/退会方法をプロが解説|新R25転職
Q
転職エージェントに面談を断られたらどうすべき?
A
そのほかの転職サービスを利用しましょう。 代表的なのは「リクナビNEXT」などの転職サイト。そのほかにもハローワークやサポステといった厚生労働が運営する就労支援サービスを利用しても良いかもしれません。
Q
転職エージェントの裏事情が知りたい
A
転職エージェントは企業から成果報酬をもらうビジネスモデルのため、企業側の意図で動いている部分もあります。詳しくは下記の記事をご覧ください。
転職エージェントの裏事情”をプロに聞いた|新R25転職
Q
転職サイトも一緒に利用すべきですか?
A
転職エージェントと転職サイトは併用するのがおすすめです。なぜなら転職エージェントよりも多くの求人を自分で眺められるので、より自分の視野を広げるのに役立ちます。また、大手の転職サイトだと初めての転職をサポートするノウハウ記事も充実しているため、それらを読むのも良いでしょう。
転職エージェントと転職サイトの使い分けをプロが解説|新R25転職
精通者たちの詳細プロフィール
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